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お泊まりです
しおりを挟むかぽーん
と聞こえてきそうな部屋付きの露天風呂。
ゆったりと寛げる和室に襖を挟んでベッドルーム。
和洋折衷なこの部屋は本日泊まる、家族向けの観光ホテルの別館である。
別館の売りはゆったりと過ごせる広々とした空間で、露天風呂も食事も部屋で。
高さのない建物だけど、高台にあるから小さなバルコニーからは海が見える。ザザー、ザザーンと静かに力強く波の音が響く。
こわい。こいつの本気が怖い。
「たまたまキャンセルが出たみたいで良かったね?」
「色々と頭おかしい。」
たまたまキャンセルってでるの?前日にキャンセル待ちできるの?なんなの?こっわ。
魚をみた後に刺身定食を食べて、13時からイルカのショー、ペンギンのお散歩もみて、お土産を買って14時半には水族館を出た。
イルカのショーでは、カッパを着込んで最前列へ。大量に水飛沫を浴びてゲラゲラ笑い合って、凄く楽しかった。最近じゃあ暇さえあれば体をまさぐってくる変態がいたから中々外に遊びにも行けなかったけど、俺たちは幼なじみで親友で。
こうやって笑い声を沢山あげたい。喘ぎ声ではないのだ、切実に。
「まだ16時だし、本館のゲーセンでも行く?初めて体を繋げてから、俺舞い上がり過ぎてたのと同時に逆に不安になっちゃって…普通のデートも凄く楽しかった。少し反省…」
「大浴場からの風呂上がりに卓球からのゲーセン行きたい!売店も見たい!だがもう一回言わせてくれ。やっぱ頭おかしいぞお前、少しじゃなくて大分反省しろ!」
ヤリ過ぎだし、今日泊まるのはビジホとかだと思ってたし、ムードがありすぎる。
「うん。大浴場は却下かな?卓球行く?」
「なんでだよ!いや、わかってたけどさ、でも今反省したんじゃないのかよー、大浴場と卓球はセットじゃん…子どもの頃良くやったよ?」
「もう、そんなに可愛い目で見つめてもだーめ。俺勃っちゃうもん。あ、でもここで出して行けば大丈夫かもしれないね?」
ちょっと失礼、と窓際で外を眺めてた俺の後ろから腕を回される。
「ひゃっ、何!?」
Tシャツ越しにサワサワと触れてくるコウヤの大きな手がカリカリと乳首を避けて周りだけ擦る。
「ちょ、やめッろ!んあッ、」
やめろと言ったらきゅっと乳首を摘ままれる。理不尽すぎる…!
「も、いいから。大浴場はいい、から!」
「ん。ごめんね?アイキの肌は誰にも見せたくない。温泉って真っ裸だし。じゃ、露天風呂行こ?」
「や、だ。ひとりではいり、ます。」
「はい、連行~!」
「う、ぎゃっ」
お姫様抱っこなんて可愛いもんじゃなくてガッと腰を捕まれて肩に担がれる。
ぎゃーぎゃー騒いで背中をボカボカ殴ったけど、くすくす笑いながら運ばれて脱衣場に下ろされた。
「はい、バンザーイ。」
「わぷっ」
Tシャツの裾を持って無理やり脱がされ、パンツのボタンにも手がかかる。
「ちょっ、自分でやるから離せって。」
「いいからいいから。」
良くねーわ!
そして揉むな!触るな!
「んー、ちょっとかたくなってきたよ?気持ち良い?」
下着だけにされてさきっぽを爪で引っ掻くように撫でられて、辞めて欲しいのに何も言えなくなる。
「アイキのボクパン、グレーだから染みが目立ってえっろい。」
「う、あ」
言われて下をみれば確かにグレーの下着は一部分色が濃くなってしまっている。恥ずかし過ぎて、カアッと顔が赤くなるのがわかった。
「やあッ、だめだめだめ!なにしてるの!」
「だってこんなのアイキのここに顔を埋めてボクパン越しにペロペロしてって事でしょ?」
何言ってるの?バカなの?くそなの?あ、変態だな!じゃなくて!
「俺今日めっちゃ汗かいたよ!汚いから、離せって!あアッ、」
下着ごとハグハグと唇でちんこの先を咥えられる。
「知ってるよ?知ってて舐めたいんだから良いんだよ。気持ちいいでしょう?」
「も、まじでやだ!離せ!」
ぐいっとコウヤの頭を引き離すように押すが、この変態カリに軽く前歯を引っかけていて怖くて離せない。くそが!
「ふざけんな変態!」
「んふ、ほへてふの?ン、ジュッ」
「ひ、あッ、くわ、えてはなすなよぉ、うぇ、」
今、強く吸われて出そうだった…自分まで変態になったみたいで悲しい…
「やだ、ごめん、泣かないで?やり過ぎた。反応が可愛すぎてつい…綺麗になってからが良いよね?洗お?」
「…ん、」
チュッチュッと涙をキスで拭われてホッと一息つく。
…あれ?何かおかしい。洗えばオッケーって話だったっけ?
ダメだ、俺。変態に触られると何が何だかわからなくなる…
マッパにされて、手を繋がれて脱衣場から露天風呂へ入る。
「うわ、岩風呂…岩でか。やば。」
「凄い迫力だね?さ、洗ったげるからここ座って。」
「…エッチなことしないで。」
「あー、だめ。その言い方可愛すぎてだめ。あと、アイキの裸見て俺が我慢できるとでも?」
思わねーよ!でも、自重しろ変態!変態爆発しろ!
「んんッ、や、アッ、ひ、あんッ」
「ふふ。洗ってるだけなのにそんなに気持ち良いの?アイキはエッチだなぁ。あー、かわい。」
洗ってるだけって言ったって座ってる俺の後ろにぴったりくっついて、左手は俺の小さな乳首をぎゅって引っ張るし、右手は尻の穴に指が一本入っていてぐちゃぐちゃに動かす。それでも決定的な刺激がなくて、出したくてしょうがない。
「も、やだ。イキたいよお…」
「イキたいね?じゃあ、お湯流してあっちいこ?」
今すぐイキたいのに。コウヤがシャワーで泡を流している間に自分で擦ろうと右手をちんこに持っていくと直ぐ様その手を取られた。
「アイキダメだよ。ほら、こっち。」
俺を抱えて一度ざぶんと岩風呂に入ったコウヤはお湯の中をザバザバと歩き奥の一際大きな平らな岩に俺を乗せる。
今は9月。昼間はまだまだ暑いけど、夕方になると少し風が涼しい。
「なに、やだ、おりる。」
「ほら、アイキ。足はこうだよ。手はこっち。」
「やッだあっ、」
岩の上でM字開脚されられる俺。後ろに手をついて体を支えるから変態の眼前にちんこを押し出す形になる。頭おかしい。足を閉じようにもコウヤが俺が弱いタマの付け根を揉みこんでくるものだから、力が抜けてしまう。
「あー、もう、絶景かな。」
「へんたい、やだ。ふろはいる。」
「さっきから何度も何度もイキそうになって寸止めでしょう?このまま後ろ手に体支えてて?そしたらさ、お口でジュブジュブして、ここも、奥のアイキの一番気持ち良いところ、沢山突いてあげる。」
そう言って人差し指をほんのちょこっと突き刺して、こちょこちょと中途半端に動く。
「アイキの下のお口、くぱくぱ物欲しそうにしてるよ?ね、シテって言って?」
「うぁ、やあッッ」
今まで少ししか入ってなかった人差し指がぐっと押し込まれる。
「ちんぽもね、先っぽの穴のところに舌突っ込んでめちゃくちゃに舐めてあげる。」
ペロリと出した舌の赤色がやけに目立つ。
「ね?アイキ言って?」
「ひ、あぁ、っイキたい、イキたいよおっ、精子出したい。こーやぁ、イカせてえッ!」
「あーー、もう、可愛すぎて俺も見てるだけでイキそう。いただきまーす。」
「うやぁッ、ん、アンッ、だめ、また、でちゃうぅ…さっきもイッたのに、こ、や、たすけて。ちんぽとけちゃうよぉ。」
「…かわいいが大渋滞し過ぎてて辛い…大丈夫だよ。何度でもイカせてあげるね?」
変態のばかあああ!
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