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セレモニア王国編 第3章王都奪還
第64話 救出部隊侵入
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ケンイチ達が王都に侵入した頃、
「ケンイチ君とお姉ちゃん、王都の中に入ったかな?」
「どうかな? でも中に入ったら合図があるよ」
「そうだね」
さっきの作戦会議でケンイチ君とお姉ちゃんが先に王都の中に入ることに決まった。中に入った後、お姉ちゃんのが魔法を空に向かって放つことになっている。その後、私達が王様達の救出の為に王都へと進入することになっている。
「ヒョウカ、緊張してる?」
「うん」
ヒョウカの質問に頷く。
「私もだよ。でも凄いよお兄ちゃん達」
「凄い。怖くないのかな?」
「怖いとは思うけど、それよりもエレナ様を助けたい気持ちの方がきっと強いんだと思うよ」
「それでも私は無理かな」
「でも、シェリーから家を飛び出したときのヒョウカ凄かったって聞いたよ」
正直あの時の事は殆ど覚えていない。お姉ちゃんを助けようと必死でしたことだったから。
「私、そのこと殆ど覚えてない」
「そうなんだ。でもきっとヒョウカだっておにいちゃん達みたいに動けるよ」
「そうかな?」
「そうだよ」
「うん」
そんなたわいもない話で盛り上がっていると王都の中から空に赤い光が空へと上がった。
「ヒョウカ、合図が来たね」
ミカさんは王都の方を指さしながら言った。
「そうだね。ミカさん行きましょう」
「うん。その前に、ミカさんじゃなくてミカでいいよ。もう三年のも一緒にいるんだし」
「そうだね。ミ……ミカ」
なんか恥ずかしい。
私は少し顔を赤くしていた。
「うん。恥ずかしがるヒョウカ可愛いよ」
「早く行こ」
「そうだね。お兄ちゃんがいたら怒られちゃうね」
そんな事をいいながら王都に向かって行動を開始した。
王都北門に着くと門は開いており中にかなりの魔族がいる。
「凄い数だね」
「あれ全部魔族?」
「そうだと思うよ。その魔族達と今お兄ちゃん達が戦っているんだよ」
「そうだね。私達も救出がんばろ」
「お~!!」
魔族達が戦っているのを見ながらそんな事を話していた。
「いてて、不覚を取ったぜ」
急に声が聞こえてきた。ふとそちらを見てみると二体の魔族が立ち上がりこちらに向かって歩いてくる。
「ミカ、魔族がこっちに来るよ」
「大丈夫だよ。お兄ちゃんの魔法で私達の姿は、見えないんだし」
「そうだよね」
小声で話していた。
そして、魔族達が私達の目を通り過ぎていく。
「怖かったね」
「うん。見えてないと分かっていてもドキドキしたよ」
「そうだね」
魔族達が通りすぐ後に話していると、
「おい、今何か話し声聞こえなかったか?」
「気のせいだろ。誰もいないぜ」
「そうだな」
こちらを振り向いた魔族達は、後ろに誰もいないことを確認した後、ケンイチ君達の戦っている所へと向かっていた。それを見て少しホットした。
「ヒョウカ行くよ」
ミカの顔が先程違い真剣な顔になっていた。それにケンイチ君もお姉ちゃんも王都に向かうとき凄く真剣な顔をしていた。私も気持ちを引き締めないと。そんな事を思っていた。
「分かった」
ミカの言葉に返事をして、王都の中に入っていった。
中に入ってからは魔族との遭遇は殆ど無く、たまに擦れちがうことはあったけど気づかれることはなかった。
「何とかここまでたどり着いたね」
「そうだね。どうやって中に入ろう?」
何とか城の近くへとたどり着くことが出来た。
王都北門入り口で魔族達の集団戦が終わり一息ついていたケンイチ達。
「そろそろ、先へ進みましょう」
「そうだな。ヒョウカとミカも無事に王都に侵入できたみたいだし」
「そうなの!!」
少しびっくりした声で聞いてくる。
「ああ、戦闘中もずっと気配察知を使っていたけどヒョウカ達の気配は今城に向かっている所みたいだな」
「それなら私達も急ぎましょう。城の入り口を開けないと」
「そうだな。行こうか」
城へと向かって歩きださい。
その道中何回か魔物に遭遇したが、簡単に倒すことができた。
そしてもうすぐで城にたどり着こうとしていたとき、
「シェリー、少し待って」
「どうしたのよ。早く城に行かないと」
「分かってるけど少しやばい気配がこっちに近づいて来てる」
先程まで城の中心にいたでかい気配の内一つがこちらへと近づいて来ている。このままで移動して城に着いてしまってはヒョウカ達を巻き込む可能性がある。それならここで戦うしかない。
そう考えて、前を走っていたシェリーに声をかけた。
「やばい気配って何よ」
「多分、エレナ様の話にあった王都を襲った時に最初にいた三人の内の一人だと思うけど、かなり強いと思う」
「勝てそうなの?」
「分からないけど、今城に着いちゃうと先に着いているヒョウカ達を巻き込む事になりかねないと思う」
「そうね。ならここで戦うしかないって事ね」
「そう言うことになるな」
シェリーも納得してくれた。
そして俺達の目の前に一人の魔族が降りてきたのだった。
「ケンイチ君とお姉ちゃん、王都の中に入ったかな?」
「どうかな? でも中に入ったら合図があるよ」
「そうだね」
さっきの作戦会議でケンイチ君とお姉ちゃんが先に王都の中に入ることに決まった。中に入った後、お姉ちゃんのが魔法を空に向かって放つことになっている。その後、私達が王様達の救出の為に王都へと進入することになっている。
「ヒョウカ、緊張してる?」
「うん」
ヒョウカの質問に頷く。
「私もだよ。でも凄いよお兄ちゃん達」
「凄い。怖くないのかな?」
「怖いとは思うけど、それよりもエレナ様を助けたい気持ちの方がきっと強いんだと思うよ」
「それでも私は無理かな」
「でも、シェリーから家を飛び出したときのヒョウカ凄かったって聞いたよ」
正直あの時の事は殆ど覚えていない。お姉ちゃんを助けようと必死でしたことだったから。
「私、そのこと殆ど覚えてない」
「そうなんだ。でもきっとヒョウカだっておにいちゃん達みたいに動けるよ」
「そうかな?」
「そうだよ」
「うん」
そんなたわいもない話で盛り上がっていると王都の中から空に赤い光が空へと上がった。
「ヒョウカ、合図が来たね」
ミカさんは王都の方を指さしながら言った。
「そうだね。ミカさん行きましょう」
「うん。その前に、ミカさんじゃなくてミカでいいよ。もう三年のも一緒にいるんだし」
「そうだね。ミ……ミカ」
なんか恥ずかしい。
私は少し顔を赤くしていた。
「うん。恥ずかしがるヒョウカ可愛いよ」
「早く行こ」
「そうだね。お兄ちゃんがいたら怒られちゃうね」
そんな事をいいながら王都に向かって行動を開始した。
王都北門に着くと門は開いており中にかなりの魔族がいる。
「凄い数だね」
「あれ全部魔族?」
「そうだと思うよ。その魔族達と今お兄ちゃん達が戦っているんだよ」
「そうだね。私達も救出がんばろ」
「お~!!」
魔族達が戦っているのを見ながらそんな事を話していた。
「いてて、不覚を取ったぜ」
急に声が聞こえてきた。ふとそちらを見てみると二体の魔族が立ち上がりこちらに向かって歩いてくる。
「ミカ、魔族がこっちに来るよ」
「大丈夫だよ。お兄ちゃんの魔法で私達の姿は、見えないんだし」
「そうだよね」
小声で話していた。
そして、魔族達が私達の目を通り過ぎていく。
「怖かったね」
「うん。見えてないと分かっていてもドキドキしたよ」
「そうだね」
魔族達が通りすぐ後に話していると、
「おい、今何か話し声聞こえなかったか?」
「気のせいだろ。誰もいないぜ」
「そうだな」
こちらを振り向いた魔族達は、後ろに誰もいないことを確認した後、ケンイチ君達の戦っている所へと向かっていた。それを見て少しホットした。
「ヒョウカ行くよ」
ミカの顔が先程違い真剣な顔になっていた。それにケンイチ君もお姉ちゃんも王都に向かうとき凄く真剣な顔をしていた。私も気持ちを引き締めないと。そんな事を思っていた。
「分かった」
ミカの言葉に返事をして、王都の中に入っていった。
中に入ってからは魔族との遭遇は殆ど無く、たまに擦れちがうことはあったけど気づかれることはなかった。
「何とかここまでたどり着いたね」
「そうだね。どうやって中に入ろう?」
何とか城の近くへとたどり着くことが出来た。
王都北門入り口で魔族達の集団戦が終わり一息ついていたケンイチ達。
「そろそろ、先へ進みましょう」
「そうだな。ヒョウカとミカも無事に王都に侵入できたみたいだし」
「そうなの!!」
少しびっくりした声で聞いてくる。
「ああ、戦闘中もずっと気配察知を使っていたけどヒョウカ達の気配は今城に向かっている所みたいだな」
「それなら私達も急ぎましょう。城の入り口を開けないと」
「そうだな。行こうか」
城へと向かって歩きださい。
その道中何回か魔物に遭遇したが、簡単に倒すことができた。
そしてもうすぐで城にたどり着こうとしていたとき、
「シェリー、少し待って」
「どうしたのよ。早く城に行かないと」
「分かってるけど少しやばい気配がこっちに近づいて来てる」
先程まで城の中心にいたでかい気配の内一つがこちらへと近づいて来ている。このままで移動して城に着いてしまってはヒョウカ達を巻き込む可能性がある。それならここで戦うしかない。
そう考えて、前を走っていたシェリーに声をかけた。
「やばい気配って何よ」
「多分、エレナ様の話にあった王都を襲った時に最初にいた三人の内の一人だと思うけど、かなり強いと思う」
「勝てそうなの?」
「分からないけど、今城に着いちゃうと先に着いているヒョウカ達を巻き込む事になりかねないと思う」
「そうね。ならここで戦うしかないって事ね」
「そう言うことになるな」
シェリーも納得してくれた。
そして俺達の目の前に一人の魔族が降りてきたのだった。
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