最強剣士異世界で無双する

夢見叶

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序章 第2章 総合魔法学院入学

第17話 モンスターとの戦闘 1

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 ケンイチ達が森へと入った頃、森の中でうごめく3人の集団がいた。

「魔方陣の準備は出来たぞ」

 この3人組は約1週間かけて魔方陣の準備をしていた。

「森の中に誰か入ってきたぞ。」

 男の1人が木の上から何かが入ってくるのを確認し、他の2人に伝えた。

「おいおい、大丈夫かよ!!」

「心配いらねえよただの学院生だろ。」

 1人の男が他の2人に向かって言った。木の上にいた男は、相手の姿が確認出来る所まで近づいた。
 確かに男の言うとおり殆どが子供ばかりだった。大人が数人いるもののこの作戦に支障はないと思った。確認を終えて戻ってきた男は、

「これはラッキーだぜ。確認してきたが子供ばかりだったぞ。」

「おいおいやっと俺達にも運が回ってきたぜ。」

 男達は、ニヤニヤした顔で話していた。

「お前ら無駄話してないでさっさと魔法陣に魔力を込めろ。せっかく来た獲物が逃げちまうぞ。」

 先に魔方陣に魔力を込めていた男が、呑気に話していた他の2人に言った。その言葉を聞いた2人も魔方陣に魔力を込め始めた。

 魔方陣に魔力一定値以上たまるとそこから大量のモンスターが出てき始めた。

「成功だ。」

「ああ、まず初めにこの森に入った子供達の魂を頂こう。そして王都の人々の魂も頂くぞ。」

 男達は、自分たちの魔方陣から出てきている大量のモンスターの姿を見て興奮を抑えられずにいた。

 魔方陣から出てきたモンスター達は、ケンイチ達に向かって行くのだった。





 先生達と別れた俺達は、

「なんでシェリーとヒョウカまで残ったのさ。」

「なんでじゃないわよ。私達は同じパーティーなのよ。それなのにパーティーメンバーを残して私たちだけ先に帰るなんて出来ないわよ。」

 俺は、シェリーの言葉に何か覚悟のような物を感じた。

「私もお姉ちゃんと同じ気持ちだよ。」

 ヒョウカもシェリーに続き俺に言ってきた。2人はやる気に満ちた顔をしていた。

 俺にとっては、彼女らが残ることは少し予想外だった。元々、俺1人で残り、神様からもらった剣を使い全滅させようと考えていたが、この2人がいるとその作戦がとれないと頭の中で考えていた。

「ケンイチ今回の作戦はどうするの?」

 俺が、頭を悩ませているとシェリーが俺に質問してきた。

「とりあえず俺が前に出てモンスターの相手をするのでヒョウカは僕が打ち逃したモンスターをお願いします。シェリーはヒョウカの援護をお願い。」

 俺は、とりあえずの作戦を2人伝えた。だがこれでは何の打開策にもならない、もしもの時は、秘密がばれる事を覚悟の上で全力を出そうと考えた。

 俺達が作戦を話している内に、モンスターの集団がすぐそこまで迫っていた。それを確認した俺は、2人にポジションを付くように指示を出し、モンスターとの戦闘が始まった。

 気配察知を使い現状のモンスターの数を確認した。数はおよそ100近い数がこちらに向かってきている。最初に確認したときの倍近くにモンスター増えていた。俺は腰に付けていた剣を抜き構え戦闘体勢に入った。

 モンスターの殆どは、Cランク、Dランク、Eランク登録されているものばかりだった。俺に向かって最初に攻撃を仕掛けてきたのは、スカルと言うモンスターだった。外見はガイコツで武器などは持っていなかった。スカルは、俺に殴りかかってきたので、右手に持っていた剣でスカルの腹を思いっきり叩き倒した。モンスターの中には、ゴブリンやトレントなどモンスターが確認出来た。

 俺は、向かってくるモンスターを一刀両断しながら倒していった。だが、モンスターの数が多すぎて何匹かはどうしても打ち漏らしてしまう。それをヒョウカとシェリーが倒していた。

 2人は、前衛と後衛に分かれて、シェリーが魔法でモンスターの足を止めると、すぐさまヒョウカが槍でモンスターを突き倒していた。さすに双子だけあって息のあったコンビネーションだった。

 俺は、モンスターをかなり倒したにもかかわらずモンスターの数が一向に減っていないように感じた。そんなとき後ろにいたシェリーから、

「ケンイチ数多すぎない。倒しても倒してもきりがないんだけど。」

 シェリーの言葉を聞き、もう1度気配察知を使った。感じ取れたモンスターの数は、戦闘開始時と殆ど変わっていなかった。それどころか少し増えているようにも感じる。

 俺は、殆どのモンスターを一撃で倒していたし、俺が打ち漏らしたモンスターはシェリーとヒョウカの双子コンビで討伐してくれている。だがそれでもこちらの方が明らかに不利である。このまま戦闘が続けばこちらのスタミナが切れてモンスターにやられてしまう。俺はこのままではどうしようもないと思い覚悟を決め、

「シェリーにヒョウカ、ここで見たことを黙っていることは出来るか?」

 俺は2人に向かって叫んだ。

「何よこんな時に。」

「いいから出来るかできないかだけ答えてくれ。」

「それくらい出来るわよ。」

「私も出来るよ。」

 俺は、2人の返答を聞き特殊魔法の異空間収納を使いその中から2本の剣を取り出してモンスター達に向かって突進していくのだった。
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