家に美少女連れてきた!!

青い箱

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3泊目 あたたかい

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 午後7時。僕たちは僕の家の中にいた。

「なるほどねぇ。」
 母さんのため息。それにビビる小野さん。なにそれかわいい。

「いいわよ。好きなだけ家にいてね。部屋は…あと一部屋あるのだけど汚いのよね。そこ片付けたらそこをあなたの部屋にしましょう。」

「そういやあの部屋なんであるの?」
「もう一人産む予定だったのよ。」

 あー、なんとも言えねー。聞くんじゃ無かった。へ、へー。と返しておく。

「わたし、片付けるの手伝います!」
「うん、ありがとう。」

 二人はその部屋へ行ってしまった。

 勉強、するか。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 約1時間後。

 お礼言わなきゃ。ありがとうって。でもなんで私が死のうとした時に音縫君いたんだろ。まあいいや。

 トコトコトコ。ここが音縫君の部屋かな?分からないなら開けてみろだよね。あっでもしっかりノックはしないとね。
 コンコンコン。
「はーい。小野さん?どうしたの?トイレはあそこだよ。」

「ちがうよ!ただ、お礼を言いたくて。助けてくれてありがとう!」
 本当に感謝している。命を助けてもらった上に住む場所まで提供してもらえた。人生、捨てるもんじゃないね。
「じゃあ、もう遅いし寝るね!おやすみ。」
 親のいない幸せを噛み締めて先程掃除をした部屋で寝る。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 土曜日。それは僕たち学生にとって至高の時間、休日の一つだ。だが、それは社会人にとっても休日だった。
「えっと…音縫。この美少女は…?」

 あー、やっぱそうなるよね。でも色々ややこしいから説明めんどくさいな。と思っていると
「私、小野新菜といいます。今は色々あって、この山崎家に居候させてもらってます。ちなみに音縫君のクラスメイトです。」

「はへー。」
 驚きすぎてまともな返事が出来ていない父さん。

 そんな父さんは置いといて、
「小野さん、そういや服はあるの?」

 あー、と言いつつ複雑な顔をする小野さん。どうやら無いらしい。それを察した母さんが
「ちょうど土曜日だし買いに行く?服」
 気前いいね。

「いいんですか…?」
「家に取りに帰るのは嫌でしょ?」
「ありがとうございます…!」

 そういうわけで二人だけで出かけに行くと思っていたのだが
「音縫君も来てほしいな」
 そんなこと言われたら断れないよなぁ。
 僕は軽く承諾するのだった。
 父は家に一人取り残される。悲しいね。


 僕らはデパートに来ていた。
 さすがに下着を買う時に僕は居られないので適当にフードコートの机で時間を潰していた。

「あとは一緒にいこー!」
 手を振ってこっちに来る小野さん。
 その後ろには母さんの姿。おい待て、なんで母さんはあんなに笑顔なんだ。

「母さんは他に買いたいものがあるから、後は二人で買っといてね。はい、お金。」

 と言って僕たちに2万円もくれた。
 てか二人は気まずいだろ。どうするんだよこれ。

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