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第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!

ゲート ぱーと2

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「た、大変です!! ガルメニア軍が首都リーパスへ向け進軍を開始したそうです」

「「「「「え!」」」」」

俺たちは一様に驚きの声を上げた。

「やっぱりか! そろそろ来るころだと思っていた」

智弘は一人だけ冷静に状況を読み、予想していたようだった。

「こっちは陽動だったようだな。本命は首都か!
 やはりフェルナンドは世界征服を狙っているようだな」

「トモ君、なぜそう思うの?」

将太が幼女・智弘に尋ねると

「オリタリアは政治のリーパス、経済のナミラーと言う2大都市があるだろ。
 普通だったら金が回る交通の要所ナミラーを占領する。
 そしてオリタリアからナミラーを分捕る。
 が、リーパスを攻めたと言うことは金や経済ではなく国を取ると言うことだからな。
 まぁ~大統領たちも予想していたみたいだから、俺が今さら偉そうに言うことでもないけどな」

と幼女は腰に手をやり尊大な態度で講釈をたれた。

「早く援軍に向かうぞ!」

「碧、早まるな! 俺たちには関係の無いことだけどオリタリアに恩を売ることができるチャンスだ。
 美味しいタイミングで助けに入るべきだと思っている」

「トモ君、それじゃ犠牲者が沢山出るじゃない! ダメだよ! 一刻も早く助けに行くべきだよ」

「まぁ、待て、将太! 簡単に助けに行くといったが、お前忘れているだろ!
 俺たちは大統領を拉致しようとしたテロリストなんだぜ!」

「「ええ!!」」

茜と加奈はテロリストと言う言葉に反応した。

「お兄ちゃんたち、何やっているの? 一国の大統領に何しているのよ?」

「いや~まぁ~これには訳があってだな~・・・・・」

とワイハルト帝国を絡めた一件を説明した。


「それに将太、一刻も早くとは言うけど、リーパスまでどれくらいの距離があると思っているんだよ!
 龍之介に頑張ってもらっても1日コースだ。 多少の犠牲は仕方が無いと思う。
 なら、一番美味しいタイミングで助けに入って恩を売れるだけ売る!」

「くはーーー! 智弘は極悪だな! 俺もその腹の黒さ見習っておこう」

「でも、やっぱり一人でも多くの人を助けるべきだよ!」

なおも追い縋る将太の耳元で

「大丈夫だよ。すぐに援軍に入るつもりでいるから」

「本当?」

「あぁ」

「あーーー!! 何、お兄ちゃん!ショータとコソコソしているの!!」

茜ちゃんが将太から俺を引き離した。

「そんなに引っ張るなよ!・・・・・・・でも、時間が問題だな」

「大丈夫よ? ゲートを使えば一飛びよ!」

「「「え!!」」」

「ちょっと、茜ちゃん! ゲートって元の世界に戻るための使うんじゃないの?」

「そうだけど、ハルフェルナ内ではゲート間で瞬間移動できるのよ」

「「「「え」」」」

俺たちは色々と驚きの連続だった。

「ただ、魔王石っていうのが無いとゲートが動いてくれないけどね」

「!! さっき言っていた魔王石ね」

「そう、魔王石」

というと茜ちゃんは虚空に手を突っ込み様々な色をした様々な形の石を取り出した。

「これね。下等魔王を倒すと、こういう石になるの」

「?下等魔王???」

「魔王にはと知的水準が高い魔王と下等な魔王の二種がいるのよ。
 もちろん、伯爵さんなんかは知的水準が高い超上級魔王だけど、下等魔王っていうのは虫とか頭悪そうな魔物が魔王になる場合ね。
 中にはゴキのクセに上級な魔王になったのもいたけれども」

と言うと茜はゴキングを思い出し一度身震いをした。

「ちょっと、茜ちゃん! そんなに持っているけど魔王ってそんなに沢山いるの?」

「虚空庫の中にはもっと沢山あるわよ! 加奈も一山くらい持っているわよ。
 もちろん、伯爵さんだって」

と言うと加奈ちゃんも虚空庫から一握り魔王石を取り出した。

「何かあったら困るので沢山持っているんですよ!」

「というか、加奈ちゃんも虚空庫持っているんだ! そっちの方が凄いんじゃない?」

「これでも、こっちの世界のベテランですからね! 覚えました」

「それで魔王は思っているより沢山いるのよ!
 人が増えれば増えるほど魔王になる者の多くなるのよ!
 魔王が生まれる数と人口の増加がいつの時代でも一致するらしいの。
 ハルフェルナの人口が最も多かった1000年くらい前は一日一人くらいの割合で魔王は誕生していたのじゃないかな?」

「「「ええ!!」」」

「そんなに!!」

「その時は毎日、魔王討伐していた記憶があるもん!
 酷いときは1日で3人とか4人とか」

「あの時は、伯爵さんを初めハゲやスケさん、カクサンも総動員で討伐に当たっていたよね」

加奈ちゃんは感慨深げに語った。

「今ではそのとき頑張ったおかげで大量の魔王石とゲートを秘匿できたのですよ。
 秘匿できたゲートのおかげで、ハルフェルナの各地へ瞬間移動できるんですよ!!」

「マジか!!」
「え! 凄い!」

「ナミラーにもあるってこと?」

「ありますよ。ゲートを使ってリーパスへ行けますよ!」

「それならゲートを使って早くリーパスへ行こうよ!」
将太が真剣な眼差しで言う。

「茜ちゃん、加奈ちゃん、それならうちのクラスの女子たちを日本へ送り返してくれないかな?
 やはり何だかんだ言ってもハルフェルナは危険だ。
 一刻も早く帰りたいと思っているだろうから。
 そのとき、七海も一緒に送ってくれ」

「そうね。お兄ちゃんの言う通り、そうした方が良いかもね」

「嫌です。私は帰りません。碧くんと一緒に帰ります」

というと七海は俺の腕に捕まった。

「ここは危険じゃないか。早く日本に帰ってお父さん、お母さんを安心させてあげた方がいいよ」

「帰りません。 だって骸骨のまま帰るわけには行かないじゃないですか」

「あぁ、確かにそうだ。あとどれくらいで人間に戻れそう?」

「多分、あと1回です」

「じゃ、早速食事をして戻ろうよ。そして日本に帰るべきだ」

「人間に戻っても帰りません。みんなと一緒に帰ります。
 碧くんが戦っているのに私だけ戻るわけにはいきません!
 ここまで碧くんをはじめ、水原君、緑山君、黒木君と5人で旅して来ました。
 今になって私だけ除け者扱いはずるいです」

と言うと七海は先ほどより強い力で俺の腕に縋りついた。

「ハイハイ、そこそこ! お兄ちゃんの正妻の茜ちゃんの前でイチャイチャは禁止ですよ!!」

と茜ちゃんは七海を引き離そうとするが、七海も俺の腕に力一杯縋りついた。

「痛い、痛い、痛い! 茜ちゃん、無理だから!」

「ハイハイ! そこの3人! イチャイチャしていないで、とにかく一度ナミラーの街に戻り女子たちを帰還させるぞ!! いいな!!」

智弘の号令で女子たちと合流することになった。


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