上 下
64 / 304
第一部 俺のハーレム・パーティがちょっとおかしい/ラッキースケベは必要ですか?

女神様3点グッズ・・・・これはいい物だ!

しおりを挟む
昼食後、ガルメニアの斥候部隊が偵察&ちょっかいを出しにやって来た。
それをヘルムートさんたち騎士団が撃退したようだった。
また、昨日のような規模の侵攻があるのだろうか?
それとも大部隊を率いた侵攻。

俺たちが一番恐れているのはクラスメイトたちを使った侵攻作戦だ。
山中たちのように率先してガルメニアに与する者が他にもいないとは限らないし、西原のような呪いのアイテムで狂人化した物が襲ってくるかもしれない。
そうなったらクラスメイト達を殺すのは俺の役目なのだろう。
いや、役目と言うより則之や智弘たちにクラスメイトを殺すような役目を負わせたくない。
俺はもうクラスメイトを一人殺めてしまっている。

こんな不愉快な事をするのは俺一人で充分なのだ・・・・・

こんな事を考え続けているわけにもいかない。
俺の仕事をしなくては。



重労働のはずの夕飯の支度が楽しい。
女神様が贈ってくれた魔道コンロ、タナニウムのプレート、特大中華鍋を早く使ってみたくてウズウズしている自分がいる。
今までに無い大量の贈り物だウズウズしないほうがおかしいだろう。

まずは『伸縮自在・調理時間半分以下・この世界に1台しか無い3口魔道コンロ×4』を紹介しよう!!
魔道コンロは我々の世界で言うガスコンロ部だけではなくキッチンにある収納庫として利用できる下の部分も付いているのでわざわざ足になる部分を用意しなくても済む。
我々の世界と同じでスイッチを捻るだけで着火する。
1台に3のコンロ部分があり、すべてのコンロの火力が大でスイッチの下に細かい火力を調節できるレバーが付いている。
もちろん魚を焼くときに使うグリル部分もある。
なんとこの魔道コンロの優れた点はコンロの一つずつ外すことができる。
燃料となる魔石を一度セットすれば1年以上は交換しなくて良い

凄いぜ!女神様!!


次は『超特大・焼きたいときだけ素早く焼けて普通は熱を通さない頑丈なタナニウム・プレート』だ!!
なんか良く分からない日本語なのですが・・・・・
透き通った紺色をしているのだが・・・・・調理器具に紺色ってどうなの?食欲が減退するような気がするのだが。
ツッコミどころ満載なのですが・・・・ツッコンだら負けなのだろう。

この透き通った紺色って、女神の間に合ったタナ様の大剣と同じモノが使われているんじゃないか?
だとしたら強度も半端ないくらいありそう。
神剣と同じ素材のモノで調理器具ってどうなのでしょうか?

あぁ~ツッコミを入れたら負けだ。


これこそ楯になるんじゃないか?
サイズも縦1.5m横50cmという超巨大サイズ。これなら体のすべてを隠すことができる。
しかも重さは1kgあるかないかという軽さ。
理想的ではないか。

さすが!女神様!!


最後は『投げれば戻ってくる超特大中華鍋取って付き』を。
そもそも、なぜ中華鍋を投げなくてはいけないかは微妙なところだが先の俺の戦いを見ていたからだと思う。
直径1mほどもある特大サイズなのだが重さはこれも1kgもない。
試しに軽く投げてみた。

ブンッ!ブンッ!ブン!

という音を発しながら100mほど飛んで行きしっかり戻ってくるではないか。
中華鍋のブーメラン!
俺は武芸などのスキルは無いが力、体力、HPは無駄に高い。
素の攻撃力が高い! すなわち力も常人を遥かに凌駕するレベルである。
だから軽く投げて100mの飛距離がでたのだろう。
まぐろ君で鎧を貫通させたのも、この無駄な馬鹿力のおかげだろう。
なぜ、中華鍋を投げなくてはいけないのかというツッコミは野暮ってもんだ。

試しに近くにあった木に投げてみた。

ブンッ!ブンッ!ブン!

ドゴン!

木に命中したら下に落ちるのかと思ったら木をなぎ倒し戻ってくる。
さすが色々な意味でファンタジーな武器だが、これはこれで良いものではないか。
先の戦いで中華鍋をぶん投げたのを見て武芸スキルも魔法もない俺のために女神様はこの特大中華鍋を贈ってくれたに違いない。

最高だぜ!女神様!!

調理器具を武器代わりに使うのは罰当たりという気もしないでもないが神様が贈ってくれたのだから問題無いということでスルーしておこう。
この鍋は『中華君』と名づけることにした。

夜のメニューはカレー、八宝菜、焼き肉、サラダにした。
ネーナさんに魚の仕入れをお願いしたが予想通り、ナミラーは内陸にあるため戦時下になれば入荷は難しいとのことだ。



さて、コンロに火をいれ調理を始める。
コンロに寸胴を並べ洗った米を入れ炊く。
沸騰する時間が明らかに早い。
米を炊くとき早く沸騰すれば良いと言うものでは無いので時間を調節する。
炊き上がり、ネーナさんにお願いしておいたお櫃にご飯を移し変える。
速攻で寸胴を洗いカレーのルーの製作に取り掛かる。
寸胴に100Lの水を入れ野菜も一緒に入れて沸騰させるのだが5分も掛からずに沸騰する。
驚異的な早さだ。これなら調理時間の短縮になる。
タナニウム・プレートも熱の伝導率が高く素早く焼ける。
神剣と同じ物質で焼肉を焼く俺って・・・・・凄くシュールなんですけど。

そして中華君も良い働きをしてくれる。
以前使っていた中華鍋は10人前しか作れなかったが中華君はなんと一度に50人前を作ることができる。
素晴らしい。これで負担がグッと減る。
が10回は作らないといけない・・・・・・・

さすがに500人前を作るのは骨が折れる。
配膳は騎士団とお手伝いの人にお願いして休む事にした。
女神様のおかげで調理時間は半分以下に短縮された。
でも、これがまだ後数日続くのだ・・・・・・・・
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

天然くんはエリート彼氏にメロメロに溺愛されています

氷魚(ひお)
BL
<現代BL小説/全年齢BL> 恋愛・結婚に性別は関係ない世界で エリート彼氏×天然くんが紡いでいく 💖ピュアラブ💖ハッピーストーリー! Kindle配信中の『エリート彼氏と天然くん』の大学生時のエピソードになります! こちらの作品のみでもお楽しみ頂けます(^^) ♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡ 進学で田舎から上京してきた五十鈴は、羊のキャラクター「プティクロシェット」が大のお気に入り。 バイト先で知り合った将が、同じキャンパスの先輩で、プティクロシェットが好きと分かり、すぐ仲良くなる。 夏前に将に告白され、付き合うことになった。 今日は将と、初めてアイスを食べに行くことになり…!? ♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡・・*・・♡ ラブラブで甘々な二人のお話です💕

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

【完結】そんなに怖いなら近付かないで下さいませ! と口にした後、隣国の王子様に執着されまして

Rohdea
恋愛
────この自慢の髪が凶器のようで怖いですって!? それなら、近付かないで下さいませ!! 幼い頃から自分は王太子妃になるとばかり信じて生きてきた 凶器のような縦ロールが特徴の侯爵令嬢のミュゼット。 (別名ドリル令嬢) しかし、婚約者に選ばれたのは昔からライバル視していた別の令嬢! 悔しさにその令嬢に絡んでみるも空振りばかり…… 何故か自分と同じ様に王太子妃の座を狙うピンク頭の男爵令嬢といがみ合う毎日を経て分かった事は、 王太子殿下は婚約者を溺愛していて、自分の入る余地はどこにも無いという事だけだった。 そして、ピンク頭が何やら処分を受けて目の前から去った後、 自分に残ったのは、凶器と称されるこの縦ロール頭だけ。 そんな傷心のドリル令嬢、ミュゼットの前に現れたのはなんと…… 留学生の隣国の王子様!? でも、何故か構ってくるこの王子、どうも自国に“ゆるふわ頭”の婚約者がいる様子……? 今度はドリル令嬢 VS ゆるふわ令嬢の戦いが勃発──!? ※そんなに~シリーズ(勝手に命名)の3作目になります。 リクエストがありました、 『そんなに好きならもっと早く言って下さい! 今更、遅いです! と口にした後、婚約者から逃げてみまして』 に出てきて縦ロールを振り回していたドリル令嬢、ミュゼットの話です。 2022.3.3 タグ追加

私が悪役令嬢? 喜んで!!

星野日菜
恋愛
つり目縦ロールのお嬢様、伊集院彩香に転生させられた私。 神様曰く、『悪女を高校三年間続ければ『私』が死んだことを無かったことにできる』らしい。 だったら悪女を演じてやろうではありませんか! 世界一の悪女はこの私よ! ……私ですわ!

条件付きチート『吸収』でのんびり冒険者ライフ!

ヒビキ タクト
ファンタジー
旧題:異世界転生 ~条件付きスキル・スキル吸収を駆使し、冒険者から成り上がれ~ 平凡な人生にガンと宣告された男が異世界に転生する。異世界神により特典(条件付きスキルと便利なスキル)をもらい異世界アダムスに転生し、子爵家の三男が冒険者となり成り上がるお話。   スキルや魔法を駆使し、奴隷や従魔と一緒に楽しく過ごしていく。そこには困難も…。   従魔ハクのモフモフは見所。週に4~5話は更新していきたいと思いますので、是非楽しく読んでいただければ幸いです♪   異世界小説を沢山読んできた中で自分だったらこうしたいと言う作品にしております。

婚約破棄されて異世界トリップしたけど猫に囲まれてスローライフ満喫しています

葉柚
ファンタジー
婚約者の二股により婚約破棄をされた33才の真由は、突如異世界に飛ばされた。 そこはど田舎だった。 住む家と土地と可愛い3匹の猫をもらった真由は、猫たちに囲まれてストレスフリーなスローライフ生活を送る日常を送ることになった。 レコンティーニ王国は猫に優しい国です。 小説家になろう様にも掲載してます。

聖女である御姉様は男性に抱かれたら普通の女になりますよね? だから、その婚約者をわたしに下さいな。

星ふくろう
恋愛
 公爵家令嬢クローディアは聖女である。  神様が誰かはどうだっていい。  聖女は処女が原則だ。  なら、婚約者要りませんよね?  正妻の娘である妹がそう言いだした時、婚約者であるこの国の王子マクシミリアンもそれに賛同する。  狂った家族に婚約者なんか要らないわ‥‥‥  クローディアは、自分の神である氷の精霊王にある願いをするのだった。  他の投稿サイトにも掲載しています。

縦ロール悪女は黒髪ボブ令嬢になって愛される

瀬名 翠
恋愛
そこにいるだけで『悪女』と怖がられる公爵令嬢・エルフリーデ。 とある夜会で、婚約者たちが自分の容姿をバカにしているのを聞く。悲しみのあまり逃げたバルコニーで、「君は肩上くらいの髪の長さが似合うと思っていたんだ」と言ってくる不思議な青年と出会った。しかし、風が吹いた拍子にバルコニーから落ちてしまう。 死を覚悟したが、次に目が覚めるとその夜会の朝に戻っていた。彼女は思いきって髪を切ると、とんでもない美女になってしまう。 そんなエルフリーデが、いろんな人から愛されるようになるお話。

処理中です...