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45 ハイドアウェイ オープン
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天気のいいウェヌの日
清々しい日差し
「これが真の俺の店だぁ!」
そう叫ばずにはいられなかった。
思い付きと勢いで突っ走り斜め上の方向に突き進んでるミスルトウ、人はそれを悪ノリという。
違うんだ・・・アレはアレで面白いが、俺がやりたいのはそうじゃないんだ・・・
自分の影響力と周囲の力がどれほどの物か把握してなかった自分が悪い。
はい、反省してます、だが後悔はしていない!
向こうで出た利益もちゃんと俺の所に入ってくる
オールOK無問題!
そんなわけで、俺はこのハイドアウェイの切り盛りをするだけさ
目が覚めた時の気恥ずかしさから狸寝入りを決め込み、フィリアンに起こしてもらった俺だったが、
ヤバい。顔見るとドキドキする・・・中坊か・・・俺は
フィリアンの方も俺の顔を見ては顔を赤くして目を逸らす。
お互い様・・・か
俺達は気持ちが高ぶったせいか予定より一時間も早く店に来る。
朝飯なんて食ってないから朝昼兼用という事でブランチメニューを考える。
カルビ丼にしよう、簡単だし肉もあるし、玉ねぎあるし
俺はクレイジーバッファローの肉をスライスしていく
ベヒモスと違って別に硬くは無い、硬いのはモモ肉や脛の肉だ
他は首が筋っぽいくらいだが柔らかくて旨い肉だ
鼻歌交じりに料理をしていく俺、ヤバい、変質者レベルでご機嫌だ
市販の焼き肉のタレで味付けして丼に盛り付けキムチを添えて完成だ。
サラダと味噌汁もつけて出す
ハンティも目をこすりながら降りてきた
「はるしゃま。はやいれすね~」
まだ半分寝ぼけているようだ。
ハンティはそのまま顔を洗いに行った・・・ぽけーっとしてる所も可愛いなぁ・・・
最近のフェルは生活サイクルが狂ってきてるからなぁ、注意しないと。
ポーションショップの売り上げもあって、そこそこ稼げてるフェルだったが、相次ぐ生産要求で使う暇もないくらい忙しいみたいだ。
ミスルトウの方に頼んでおいたから食事は大丈夫だと思うけど、集中力半端ないから心配だわ。
家族枠のフェルだけど、いよいよ別居かぁ、ごめんねフェルって心の中で謝っておく。
いや、ハイドアウェイから通いでもいいんだよ、部屋も丁度あるし、
その辺りは今度聞いてみよう。
そんな感じでブランチを済ませ、ハンティは店内の掃除、俺とフィリアンは今日の仕込みって言っても
ビールサーバー、焼酎サーバーに新しい樽を取り付けて、一品ツマミを作るくらいなんだが。
お通しとしての日替わり一品ツマミ、後は適当に作るって感じだ。
ちなみに今日は枝豆だ、冷凍ものだけどこれを出すのは凄く楽なんです。
久しぶりのハイドアウェイ店内の掃除でホコリも溜まってるのかハンティは忙しそうだ。
フィリアンにもそっちに回ってもらう。
いいねぇ、若い娘のいる職場、華やかさが違う。
一応商業ギルド、冒険者ギルドには俺がこっちの店で今日から営業する事は伝えてある。
ミスルトウの常連にも言ってあるしスタッフにこっちの宣伝も頼んでおいた。
静かに飲みたいときにはこっちに来いって感じで勧めてくれってくれぐれも頼んだ。
「ハル~、開店おめ~」
そう言って入ってくる勇者御一行、暇なのか?
袋に入った大きな魔石と食材、恐らく高級レア魔物の食用部位だろう、を受け取る
「ありがとう、ミスルトウでも飯は食えるように言ってあるから・・・念の為」
「ん?あぁ、今日は開店祝いを持ってきただけ、基本、朝はあっちで食うよ」
朝はって言ったか?夜はこっちか?言っておくがマノさんの料理スキルは俺より高いぞ、
俺は元々料理はそこまで上げてない、バーテンダースキルを上げまくってるからだが
<注>それでも三ツ星シェフ級の料理スキルレベルを持ってます。
違いはただ一つレシピと素材だ。俺は地球のレシピと材料が使えるってだけ
料理の腕は追い越されてる。
1点集中で上げてるクラリスにもバーテンダーとしてそのうち追い越されそうだ・・・が
そうなる前にパワーレベリングをしなければ・・・と思う
これだけは負ける訳にはいかない
追い越すのは俺の死後にしてくれ、エルフなだけに
流石に数か月単位でパワーレベリングしてる俺にはまだ追いつけそうにないが。
まぁ彼女らの事は置いておくとして、俺はカズキ達にもカルビ丼をご馳走し準備に戻る。
ジュークボックスの音量調整やピンボールのボリューム
一応コンポの方も準備しておく、コンポはリモコンが使えるから便利なんだよ
グラスや見せボトルのチェック、カクテルの材料にもなるフレッシュジュース類の確認
甘い系のツマミのチェック
やる事はいっぱいある。
足りなかったらアマゾンで出せばいいじゃんと思われるだろうが、フィリアンやハンティが居る以上
最初から準備をしておくに越したことは無いのだ。
どうせそれでも足りない物が出てくるのだから。
そんな感じで準備を進めていよいよ開店の時間である。
初日という事もあって、俺自身の手で営業中のプレートを出す。
「ハル~来てやったぞぉ」「開店おめでとう」「こっちの雰囲気も好きだったんだよ」
「俺、こっちの方が近いんだ」「ハルさんおかえり」などと声を掛けられ開店と同時にお客様が入ってくる。
「これ、開店祝いな」そう言って渡される血抜きをしただけの首のない鳥が5羽・・・
いやいや、食品扱う店だぞ、せめて包んで持って来いってみんなで笑った
そんな豪快な冒険者ギルドのギルドマスター
カウンター席だけじゃ足りなくしぶしぶテーブル席に座る人もいる中、本格的な営業が始まった
「今日の最初の一杯は俺の奢りです、銘柄は指定不可で好きなのを注文してください」
「フィリアンちゃ~ん、久しぶりに【フィリアン】よろしく~」
「マスターアイスブレーカー」
「スピリタスをストレートでツーフィンガー」
「フェアリーズネクター」
まさか!この注文は!?
ってハインデル様!いたんですか!?
まったく気付かなかった・・・いたらこんな事言わないのに・・・
ただミスルトウのVIP室の件でお世話になっていたから俺は黙ってフェアリーズネクターをそ~っとショットグラスで出す。
満面の笑みで嬉しそうなハインデル様だった。
「ハル殿、これは開店祝いだ」そう言って箱を渡される
「開けてみても?」と聞くと頷くハインデル様
中には俺の好きなバカラのグラスに匹敵する美術性の高いロックグラス
「有名なドワーフのガラス職人が作った物でハル殿なら気に入るかなと、是非!ハル殿が自分で飲むときに使ってほしい」
そう言って笑った。はぁ・・・イケメンだなぁ・・・ハインデル様
気を良くした俺はフェアリーズネクターのおかわりも出してあげました。
みんな、地球のBARのスタイルに慣れてきてる、カクテルの注文が入るのは純粋に嬉しい
ドワーフ達もツーフィンガーとか言ってるし、地球の言い回しが浸透し始めてると言える。
レモンサワーやビールなんかも結構注文が入る。
そんな中で、当然の事ながらピンボールやジュークボックスを目ざとく見つける人もいるわけで、使い方の説明
ジュークボックスは面白がられた、ミスルトウはリクエストが即反映されるわけじゃないからこのジュークボックスは評判が良かった
そしてピンボール、試しにやった人が連コインでプレイした位中毒性があったようだが、生憎、銅貨の持ち合わせが足りずに断念。
両替用にもっと銅貨が必要だって思った
そんな感じで用意した方がいい物なんかを探していく。
概ねお客様からの評判も良かった。
向こうは向こうで楽しいが、ここはまた違った良さがあるってみんな言ってくれた。
後は切り札のトランプを使って裏カジノ的な集客を見込みましょうか・・・
地下カジノなんて面白いかもしれない・・・帝〇カジノみたいな・・・
「沼しかねーな」
自分でもわかる、思考がブッ飛び始めた。アレをやるならここじゃなくてミスルトウだな・・・
パチンコ台は入手可能か・・・さすがアマゾン
久しぶりに打ちたくなった俺が居るんだが・・・今は自重するべ・・・
そんな思考を一旦頭の隅に追いやり営業に戻る。
ピンボールやってる人やジュークボックスを見てる人もいるが、まずはダーツを出す事にする。
「ちょっと暇潰しになればいいが、こんなのはどうだ?」
そう言って俺はカウンターの中からダーツの矢を投げる
的のど真ん中に命中、そりゃそうだ、狙撃スキルももってるんだ、この距離を外すのは恥でしかない。
興味を持ったギルマスや冒険者に5本組のダーツの矢を渡しお試しプレイをさせる
この2.5メートルって距離はなにげに難しいんだわ
そして始まる賭け
勝負してる本人達はともかく、周りで見てる者たちもどっちが勝つかで賭けている
こうなると胴元が必要になるわけで・・・結局俺がする事に
まぁ、フィリアンもいるから余裕があるって言えば余裕がある。
常連の名前をボードに書きレーティングを作る、とはいえまだ情報が無いから順番もつかないが
誰がナンボ賭けたかを記入するホワイトボードも用意した
ただ、ダーツ大会は週に一度、サバの日にしてもらった。
毎回だと面倒すぎる。
練習で投げるなら1プレイダーツ5本で銅貨1枚だ
結構容赦なくボッタクる。
一応、賭けダーツの方は順調に進んでいる。
勝敗と最初の得点で1ラウンドのレーティングが出る
それほど大差はないんだがな・・・
そんな感じで大いに盛り上がり気を良くしたお客様方は酒を注文しまくってくれて楽しいオープン初日になった。
ちなみに初代ダーツチャンピオンはCランク冒険者でスカウトのザナックさん
まぁチャンピオンって言っても今日来てくれた人の中でってだけだが、初代チャンピオンって肩書が気に入ったのか嬉しそうだったわ
優勝カップはギルドマスターが用意してくれる事になった
店に置きっぱなしで名前を刻んだドッグタグを結んでいくタイプだ
永遠に名前が残るぞ(笑)
今回は名前を聞いてドッグタグだけ作る事に
たまたま来てたドワーフの親方に知り合いの職人さんを紹介してもらえる事になりました
スピリタス飲んでたから来てたのは知ってたが・・・
思った以上に娯楽が無いから些細な事で盛り上がれる。
軽いダーツバーといった所か。
今日の騒がしさくらいだったら週一なら許容範囲だ。
よそ見をしながらダーツを投げても命中する俺、
「こりゃ、俺達が出たら反則だな」そう言うと周りのお客様がウンウンと強くうなずくのだった。
フィリアンやハンティも軽く投げてど真ん中っていう腕前に周りは絶句・・・
店員は大会に参加禁止って言われました。まぁ、賭けの胴元やるから大儲けですから別にいいんだけどね・・・
今日は一杯だけ飲んで帰るお客様が少なかった。
色々面白い事を用意してたんで居心地が良かったようだ。
おかげで売り上げも歴代記録・・・でもないか・・・勇者と領主の王金貨があったもんな・・・
まぁ、いい感じに売り上げた。
この調子で動いてほしいと思う俺だった。
清々しい日差し
「これが真の俺の店だぁ!」
そう叫ばずにはいられなかった。
思い付きと勢いで突っ走り斜め上の方向に突き進んでるミスルトウ、人はそれを悪ノリという。
違うんだ・・・アレはアレで面白いが、俺がやりたいのはそうじゃないんだ・・・
自分の影響力と周囲の力がどれほどの物か把握してなかった自分が悪い。
はい、反省してます、だが後悔はしていない!
向こうで出た利益もちゃんと俺の所に入ってくる
オールOK無問題!
そんなわけで、俺はこのハイドアウェイの切り盛りをするだけさ
目が覚めた時の気恥ずかしさから狸寝入りを決め込み、フィリアンに起こしてもらった俺だったが、
ヤバい。顔見るとドキドキする・・・中坊か・・・俺は
フィリアンの方も俺の顔を見ては顔を赤くして目を逸らす。
お互い様・・・か
俺達は気持ちが高ぶったせいか予定より一時間も早く店に来る。
朝飯なんて食ってないから朝昼兼用という事でブランチメニューを考える。
カルビ丼にしよう、簡単だし肉もあるし、玉ねぎあるし
俺はクレイジーバッファローの肉をスライスしていく
ベヒモスと違って別に硬くは無い、硬いのはモモ肉や脛の肉だ
他は首が筋っぽいくらいだが柔らかくて旨い肉だ
鼻歌交じりに料理をしていく俺、ヤバい、変質者レベルでご機嫌だ
市販の焼き肉のタレで味付けして丼に盛り付けキムチを添えて完成だ。
サラダと味噌汁もつけて出す
ハンティも目をこすりながら降りてきた
「はるしゃま。はやいれすね~」
まだ半分寝ぼけているようだ。
ハンティはそのまま顔を洗いに行った・・・ぽけーっとしてる所も可愛いなぁ・・・
最近のフェルは生活サイクルが狂ってきてるからなぁ、注意しないと。
ポーションショップの売り上げもあって、そこそこ稼げてるフェルだったが、相次ぐ生産要求で使う暇もないくらい忙しいみたいだ。
ミスルトウの方に頼んでおいたから食事は大丈夫だと思うけど、集中力半端ないから心配だわ。
家族枠のフェルだけど、いよいよ別居かぁ、ごめんねフェルって心の中で謝っておく。
いや、ハイドアウェイから通いでもいいんだよ、部屋も丁度あるし、
その辺りは今度聞いてみよう。
そんな感じでブランチを済ませ、ハンティは店内の掃除、俺とフィリアンは今日の仕込みって言っても
ビールサーバー、焼酎サーバーに新しい樽を取り付けて、一品ツマミを作るくらいなんだが。
お通しとしての日替わり一品ツマミ、後は適当に作るって感じだ。
ちなみに今日は枝豆だ、冷凍ものだけどこれを出すのは凄く楽なんです。
久しぶりのハイドアウェイ店内の掃除でホコリも溜まってるのかハンティは忙しそうだ。
フィリアンにもそっちに回ってもらう。
いいねぇ、若い娘のいる職場、華やかさが違う。
一応商業ギルド、冒険者ギルドには俺がこっちの店で今日から営業する事は伝えてある。
ミスルトウの常連にも言ってあるしスタッフにこっちの宣伝も頼んでおいた。
静かに飲みたいときにはこっちに来いって感じで勧めてくれってくれぐれも頼んだ。
「ハル~、開店おめ~」
そう言って入ってくる勇者御一行、暇なのか?
袋に入った大きな魔石と食材、恐らく高級レア魔物の食用部位だろう、を受け取る
「ありがとう、ミスルトウでも飯は食えるように言ってあるから・・・念の為」
「ん?あぁ、今日は開店祝いを持ってきただけ、基本、朝はあっちで食うよ」
朝はって言ったか?夜はこっちか?言っておくがマノさんの料理スキルは俺より高いぞ、
俺は元々料理はそこまで上げてない、バーテンダースキルを上げまくってるからだが
<注>それでも三ツ星シェフ級の料理スキルレベルを持ってます。
違いはただ一つレシピと素材だ。俺は地球のレシピと材料が使えるってだけ
料理の腕は追い越されてる。
1点集中で上げてるクラリスにもバーテンダーとしてそのうち追い越されそうだ・・・が
そうなる前にパワーレベリングをしなければ・・・と思う
これだけは負ける訳にはいかない
追い越すのは俺の死後にしてくれ、エルフなだけに
流石に数か月単位でパワーレベリングしてる俺にはまだ追いつけそうにないが。
まぁ彼女らの事は置いておくとして、俺はカズキ達にもカルビ丼をご馳走し準備に戻る。
ジュークボックスの音量調整やピンボールのボリューム
一応コンポの方も準備しておく、コンポはリモコンが使えるから便利なんだよ
グラスや見せボトルのチェック、カクテルの材料にもなるフレッシュジュース類の確認
甘い系のツマミのチェック
やる事はいっぱいある。
足りなかったらアマゾンで出せばいいじゃんと思われるだろうが、フィリアンやハンティが居る以上
最初から準備をしておくに越したことは無いのだ。
どうせそれでも足りない物が出てくるのだから。
そんな感じで準備を進めていよいよ開店の時間である。
初日という事もあって、俺自身の手で営業中のプレートを出す。
「ハル~来てやったぞぉ」「開店おめでとう」「こっちの雰囲気も好きだったんだよ」
「俺、こっちの方が近いんだ」「ハルさんおかえり」などと声を掛けられ開店と同時にお客様が入ってくる。
「これ、開店祝いな」そう言って渡される血抜きをしただけの首のない鳥が5羽・・・
いやいや、食品扱う店だぞ、せめて包んで持って来いってみんなで笑った
そんな豪快な冒険者ギルドのギルドマスター
カウンター席だけじゃ足りなくしぶしぶテーブル席に座る人もいる中、本格的な営業が始まった
「今日の最初の一杯は俺の奢りです、銘柄は指定不可で好きなのを注文してください」
「フィリアンちゃ~ん、久しぶりに【フィリアン】よろしく~」
「マスターアイスブレーカー」
「スピリタスをストレートでツーフィンガー」
「フェアリーズネクター」
まさか!この注文は!?
ってハインデル様!いたんですか!?
まったく気付かなかった・・・いたらこんな事言わないのに・・・
ただミスルトウのVIP室の件でお世話になっていたから俺は黙ってフェアリーズネクターをそ~っとショットグラスで出す。
満面の笑みで嬉しそうなハインデル様だった。
「ハル殿、これは開店祝いだ」そう言って箱を渡される
「開けてみても?」と聞くと頷くハインデル様
中には俺の好きなバカラのグラスに匹敵する美術性の高いロックグラス
「有名なドワーフのガラス職人が作った物でハル殿なら気に入るかなと、是非!ハル殿が自分で飲むときに使ってほしい」
そう言って笑った。はぁ・・・イケメンだなぁ・・・ハインデル様
気を良くした俺はフェアリーズネクターのおかわりも出してあげました。
みんな、地球のBARのスタイルに慣れてきてる、カクテルの注文が入るのは純粋に嬉しい
ドワーフ達もツーフィンガーとか言ってるし、地球の言い回しが浸透し始めてると言える。
レモンサワーやビールなんかも結構注文が入る。
そんな中で、当然の事ながらピンボールやジュークボックスを目ざとく見つける人もいるわけで、使い方の説明
ジュークボックスは面白がられた、ミスルトウはリクエストが即反映されるわけじゃないからこのジュークボックスは評判が良かった
そしてピンボール、試しにやった人が連コインでプレイした位中毒性があったようだが、生憎、銅貨の持ち合わせが足りずに断念。
両替用にもっと銅貨が必要だって思った
そんな感じで用意した方がいい物なんかを探していく。
概ねお客様からの評判も良かった。
向こうは向こうで楽しいが、ここはまた違った良さがあるってみんな言ってくれた。
後は切り札のトランプを使って裏カジノ的な集客を見込みましょうか・・・
地下カジノなんて面白いかもしれない・・・帝〇カジノみたいな・・・
「沼しかねーな」
自分でもわかる、思考がブッ飛び始めた。アレをやるならここじゃなくてミスルトウだな・・・
パチンコ台は入手可能か・・・さすがアマゾン
久しぶりに打ちたくなった俺が居るんだが・・・今は自重するべ・・・
そんな思考を一旦頭の隅に追いやり営業に戻る。
ピンボールやってる人やジュークボックスを見てる人もいるが、まずはダーツを出す事にする。
「ちょっと暇潰しになればいいが、こんなのはどうだ?」
そう言って俺はカウンターの中からダーツの矢を投げる
的のど真ん中に命中、そりゃそうだ、狙撃スキルももってるんだ、この距離を外すのは恥でしかない。
興味を持ったギルマスや冒険者に5本組のダーツの矢を渡しお試しプレイをさせる
この2.5メートルって距離はなにげに難しいんだわ
そして始まる賭け
勝負してる本人達はともかく、周りで見てる者たちもどっちが勝つかで賭けている
こうなると胴元が必要になるわけで・・・結局俺がする事に
まぁ、フィリアンもいるから余裕があるって言えば余裕がある。
常連の名前をボードに書きレーティングを作る、とはいえまだ情報が無いから順番もつかないが
誰がナンボ賭けたかを記入するホワイトボードも用意した
ただ、ダーツ大会は週に一度、サバの日にしてもらった。
毎回だと面倒すぎる。
練習で投げるなら1プレイダーツ5本で銅貨1枚だ
結構容赦なくボッタクる。
一応、賭けダーツの方は順調に進んでいる。
勝敗と最初の得点で1ラウンドのレーティングが出る
それほど大差はないんだがな・・・
そんな感じで大いに盛り上がり気を良くしたお客様方は酒を注文しまくってくれて楽しいオープン初日になった。
ちなみに初代ダーツチャンピオンはCランク冒険者でスカウトのザナックさん
まぁチャンピオンって言っても今日来てくれた人の中でってだけだが、初代チャンピオンって肩書が気に入ったのか嬉しそうだったわ
優勝カップはギルドマスターが用意してくれる事になった
店に置きっぱなしで名前を刻んだドッグタグを結んでいくタイプだ
永遠に名前が残るぞ(笑)
今回は名前を聞いてドッグタグだけ作る事に
たまたま来てたドワーフの親方に知り合いの職人さんを紹介してもらえる事になりました
スピリタス飲んでたから来てたのは知ってたが・・・
思った以上に娯楽が無いから些細な事で盛り上がれる。
軽いダーツバーといった所か。
今日の騒がしさくらいだったら週一なら許容範囲だ。
よそ見をしながらダーツを投げても命中する俺、
「こりゃ、俺達が出たら反則だな」そう言うと周りのお客様がウンウンと強くうなずくのだった。
フィリアンやハンティも軽く投げてど真ん中っていう腕前に周りは絶句・・・
店員は大会に参加禁止って言われました。まぁ、賭けの胴元やるから大儲けですから別にいいんだけどね・・・
今日は一杯だけ飲んで帰るお客様が少なかった。
色々面白い事を用意してたんで居心地が良かったようだ。
おかげで売り上げも歴代記録・・・でもないか・・・勇者と領主の王金貨があったもんな・・・
まぁ、いい感じに売り上げた。
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