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転生編
3.まりょく...?
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太陽の光が燦々と降り注ぎ、木の葉を微風が揺らす爽やかなある日ーー。俺は眉間にしわをよせて唸りまくっていた。
だあー全然分からん!やっぱりすぐには無理か…。
俺は別にメモリで怪人になる犯人の特定をしていたわけでも道場で四角い結界を正確に張る練習をしていたわけでもない。元ネタが分からない方はグーグル先生にでもきいてください。
俺は魔力を感知しようとしていたのだ。
はっきりとは分からないが俺が生まれて数ヶ月が過ぎて、ようやく俺も一人の時間ができたので意気揚々とやってみたんだが…結果は言うまでもないだろう。
魔力感知はこの通りだが、この数ヶ月間で言葉は大体分かるようになってきた。いつも親父かお袋かメイドちゃんがいたので魔法の練習はできない代わりに言葉の勉強がしっかりできた。
ちなみに俺の名前は“ルーシャス”というらしい。若干親父とカブっているのはワザとなのか天然なのか、何分ややこしくて仕方ない。
それからこれを聞き取るのは実に苦労したのだが、オレンジネコちゃんは“ミーナ”で白ネコちゃんは“イーナ”だ。
この世界の人は名前をカブらせる趣味でもあるのか?
何故メイドちゃんが2人もいるのかと思っていたが、白ネコちゃんことイーナちゃんは親父付きのメイドで、オレンジネコちゃんことミーナちゃんはなんと俺付きだった。つい
「専属メイドキター‼︎‼︎」
と叫びそうになった。
生後2日目の大騒ぎを思い出したのと初めて喋る言葉がコレになることに気づいて慌てて口を閉じたけどな。
ミーナちゃんはイーナちゃんの妹で、今10歳だ。そんな小さな子が…と思ったが、ここは異世界だから案外普通にこれくらいで働くのかもしれない。
俺が一息ついていると、軽いノックの音がしてミーナちゃんが哺乳瓶を持って入ってきた。おおう、もうそんな時間か。集中してたらすぐ過ぎるもんだなー。
「あれ?ルーシャス様、汗びっしょりですよ?今日そんなに暑いかなぁ。」
そう言ってミーナちゃんはタオルを持ってきてくれたが、俺が暑そうにしているのを見て
「タオル濡らした方がいいですよね~」
と出て行こうとしたところで俺はあることを思いついて、泣き声をあげた。
「ええっ⁉︎普段全然お泣きにならないのに…どうしよう…。あ、魔法で水つくっちゃお♪」
ふっふっふ。まんまと引っかかりましたよ。
俺の目的はミーナちゃんに魔法を使わせることだったのですよ。
魔力感知がうまくいかないのなら見本を見せてもらおうと。我ながら見事な演技だったぜ。
ミーナちゃんは魔力量が多く、結構漏れ出しているのが見える。その魔力がミーナちゃんの右手に流れるように集まり、手の平からチョロチョロと水が流れ出した。
ふむふむ、魔力を手に流して集めると。実際に魔法を使っているのを見るのは初めてだ。部屋の照明をつけるのは魔力を流すだけだからな。
しかし10歳の女の子がタオル片手にチョロチョロ水を出してるって…ちょっとアブナイ匂いがするぞ。
うーんなんとなく分かったような分からないような…。
よし、あとでもう一回チャレンジだな。
うんうんと頷く俺を見て、ミーナちゃんは首を傾げるのだった。あれ、なんか見たことある。
だあー全然分からん!やっぱりすぐには無理か…。
俺は別にメモリで怪人になる犯人の特定をしていたわけでも道場で四角い結界を正確に張る練習をしていたわけでもない。元ネタが分からない方はグーグル先生にでもきいてください。
俺は魔力を感知しようとしていたのだ。
はっきりとは分からないが俺が生まれて数ヶ月が過ぎて、ようやく俺も一人の時間ができたので意気揚々とやってみたんだが…結果は言うまでもないだろう。
魔力感知はこの通りだが、この数ヶ月間で言葉は大体分かるようになってきた。いつも親父かお袋かメイドちゃんがいたので魔法の練習はできない代わりに言葉の勉強がしっかりできた。
ちなみに俺の名前は“ルーシャス”というらしい。若干親父とカブっているのはワザとなのか天然なのか、何分ややこしくて仕方ない。
それからこれを聞き取るのは実に苦労したのだが、オレンジネコちゃんは“ミーナ”で白ネコちゃんは“イーナ”だ。
この世界の人は名前をカブらせる趣味でもあるのか?
何故メイドちゃんが2人もいるのかと思っていたが、白ネコちゃんことイーナちゃんは親父付きのメイドで、オレンジネコちゃんことミーナちゃんはなんと俺付きだった。つい
「専属メイドキター‼︎‼︎」
と叫びそうになった。
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ミーナちゃんはイーナちゃんの妹で、今10歳だ。そんな小さな子が…と思ったが、ここは異世界だから案外普通にこれくらいで働くのかもしれない。
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「あれ?ルーシャス様、汗びっしょりですよ?今日そんなに暑いかなぁ。」
そう言ってミーナちゃんはタオルを持ってきてくれたが、俺が暑そうにしているのを見て
「タオル濡らした方がいいですよね~」
と出て行こうとしたところで俺はあることを思いついて、泣き声をあげた。
「ええっ⁉︎普段全然お泣きにならないのに…どうしよう…。あ、魔法で水つくっちゃお♪」
ふっふっふ。まんまと引っかかりましたよ。
俺の目的はミーナちゃんに魔法を使わせることだったのですよ。
魔力感知がうまくいかないのなら見本を見せてもらおうと。我ながら見事な演技だったぜ。
ミーナちゃんは魔力量が多く、結構漏れ出しているのが見える。その魔力がミーナちゃんの右手に流れるように集まり、手の平からチョロチョロと水が流れ出した。
ふむふむ、魔力を手に流して集めると。実際に魔法を使っているのを見るのは初めてだ。部屋の照明をつけるのは魔力を流すだけだからな。
しかし10歳の女の子がタオル片手にチョロチョロ水を出してるって…ちょっとアブナイ匂いがするぞ。
うーんなんとなく分かったような分からないような…。
よし、あとでもう一回チャレンジだな。
うんうんと頷く俺を見て、ミーナちゃんは首を傾げるのだった。あれ、なんか見たことある。
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