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第8話 《side:シャーロット》
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わたくしの名前は、シャーロット・ダルウィテッド。
ダルウィテッド公爵令嬢として、王都の貴族学院で学生しております。
わたくしにとって学生という時間は、モラトリアムのようなもの。
なぜなら公爵家の令嬢ともなれば、自由な人生を過ごすことは不可能だから。
好きでもない相手と結婚しなければならない未来なんて、誰が望みましょうか。
だからせめて、いまのうちに恋がしてみたいと思っていた。
無理だとわかっていても、できることなら好きな人と一緒になりたい。
そう思っていたのですが、ついに運命の相手と出会ってしまったようです。
「わたくし、好きな人ができました」
ダルウィテッド公爵であるお父様にそう告げると、あんぐりと大きな口を開けながらわたくしの体を確認してきます。
「す、好きな人!? それよりも体は大丈夫か? 昨日あんなことがあったっていうのに、朝まで帰ってこないものだから心配したんだぞ!」
昨日、わたくしが街中を馬車で移動している際に、魔物に襲われました。
巨大な犬の化け物の禍々しい姿を──唾液がしたたる牙が迫ってくるあの瞬間を、わたくしは生涯忘れることはできないでしょう。
逃げようと必死にあがいたけど、わたくしは化け物に食べられてしまった。
そうして失ってしまった──体の右半分を。
それなのに即死しなかったこと、襲われた場所が教会の前だったこと、そしてあの『封印の聖女』様が目を覚ましていたことは奇跡でした。
「お父様、聞いてください。わたくし、あの伝説の『封印の聖女』様に命を助けられたのですよ!」
1000年前、建国王である勇者とともに魔王を封印した謎の聖女。
この身を犠牲にして世界を救った、尊いお方です。
名前もわからないような正体不明の聖女だというのに、その功績が計り知れないせいで世界中の誰もが知る歴史上の人物になっています。
彼女の影響力はすさまじくて、学院の教科書に載っているだけでなく、物語の中でも有名人になっていました。
『封印の聖女』の小説を読んだことがないこの国の女学生は、一人もいないことでしょう。
女の子であれば、誰もが憧れる存在です。
──そんなお方に命を救われたなんて、まるでおとぎ話みたい。
聖女テレネシア様のことを想うと、胸が張り裂けそう。
「それだけではありません。わたくし、テレネシア様に大切なものを捧げてしまったのです」
「な、なんだそれは……?」
「わたくしの純潔です」
再びあんぐりと大きな口を開けるお父様。
驚くのも無理ありません。
なにせわたくしも記憶がないので、いまだに信じられないのです。
ですが、これはきっと女神様が与えてくれたプレゼントだったのでしょう。
「テレネシア様には一生分の恩義があります。だからその恩を返すために、生涯をあっけて、わたくしはあの方の手助けをしたいのです」
ワインを浴びるほど飲んで、何も覚えていないことは黙っておくことにしました。
とはいえ、ベッドのシーツに赤い染みができていたので、きっとヤってしまったのでしょうね。
でも、このまま一夜の過ちとして終わらせるつもりはない。
責任は取ってもらいますとも。
むしろこの出会いは、運命だったのです。
「な、何を言っているんだシャーロット。お前には婚約者がいるのだし、それにシャーロットの気持ちが何よりも大切だ」
「でしたら問題ございません。先ほども言いましたが、わたくしはテレネシア様のことをお慕い申し上げています」
ギュッと自分の体を抱きしめてしまいます。
首にキスされたあの時のことが、まだ忘れられない。
「だからお父様、王室にはこう連絡してください。シャーロットは魔物に襲われた際に純潔を失ってしまったので、教会に入って命の恩人である聖女様のお手伝いをしますと」
ああ、こんなに嬉しいことって存在するのですね。
恋を知っただけでなく、あの第二王子と結婚しなくて済むなんて!
わたくしは第二王子と婚約関係を結んでいました。
でも、それが嫌だった。
なにせあの第二王子は、わたくしのことをただの後継ぎを産む道具としてしか見ていない。
だから婚約者の王子と結婚しなくていい方法を、ずっと考えていた。
けれども、国王陛下によって承認されたこの婚約を、破棄する口実は何も思いつきませんでした。
でも、ひとつだけ方法を見つけた
それは、王家の花嫁は純潔でなければならないということ。
処女性を重視する王族に嫁ぐのだから、当然です。
だからといって、その辺の誰かに初めてを捧げる気にはなかった。
残念ながら好きな殿方もいないので、どうしたものかと悩んでいたのです。
そんな時、わたくしは街で巨大な犬の魔物に襲われた。
──あ、これは死にましたわ。
噛まれた瞬間、そう思いました。
いっそ死んでしまえば、第二王子に嫁ぐことはない。
これで良かったんだ。
一度はそう思いましたが、それ以上に恐怖が体を支配しました。
体の右半分の感覚が完全になくなって、温かい液体が流れ落ちるのを感じます。
痛い、怖い、痛い、なにこれ、死ぬほど痛い。
わたくし、このまま死ぬの?
い、いや。
まだやりたいことはたくさんある。
好きな相手だって、見つけてない。
し、死にたくない!
でも、頭ではわかっていました。
半身を失ったのです。
わたくしは、このまま死ぬのだと。
──少しでいいから、幸せになりたかったな……。
そんなときです。
命を諦め、絶望したわたくしを、あのお方が救ってくださった!
神聖ウルガシア王国の誰もが知っている伝説の人物。
1000年前に魔王を封印したという、『封印の聖女』テレネシア様が、私を助けてくださったのです!
わたくしを襲ったヘルハウンドも、テレネシア様が退治してくださったと聞きました。
しかし、テレネシア様は1000年の眠りから覚めたばかり。
部屋で倒れてしまうほど、衰弱していたのです。
自分の体のことを蔑ろにしてまで、わたくしのことを助けてくださった。
そのことを知ったとき、どれほど胸が苦しかったか……。
この方のためなら、何でもできる。
生涯をかけて、この恩を返そう。
わたくしはそう、決めたのです。
「我がダルウィテッド家には『恩義には恩義を』という家訓があります。お礼を述べに部屋を訪問したところ、テレネシア様はわたくしを所望されました」
その結果、テレネシア様と寝てしまった。
正直、記憶がないので本当に致してしまったのかわからないですが、この際真偽は関係ありません。
第三者から見てそういうことがあった、という既成事実があればいいのです。
「娘に手を出したのは許せないが、聖女様には感謝もしている。実はシャーロットが魔物に襲われて命はないと連絡を受けたとき、私は生きる意味を失うくらいの絶望を味わったのだ。それをテレネシア様が救ってくれたのであれば、どう礼をすればいいのか見当もつかない」
そうでしょうとも。
それに大神官から聞いたのですが、テレネシア様はわたくしを助けるために《神聖完全再生》という伝説級の大魔法を使ってくださったらしいです。
女神にしか使えないとされる奇跡を、この身に受けてしまった。
この多大なる恩をどうやって返せばいいのか、考えるだけで頭が痛い。
「シャーロットが第二王子との婚約を解消したかったのも知っている。あの男は悪い噂ばかりだから、それには同意見だ」
軍籍に身を置いているのをいいことに、秘密裏に違法行為をしているという話を耳にしたことがあります。
第二王子の野営地に春を売りに行った娼婦たちが、そのまま行方不明になっているという噂をメイドたちから聞いたこともありました。
「シャーロットには幸せになって欲しいからな、国王陛下に話をしてみよう。これでも私はこの国の宰相だ、上手くしてみるさ」
こうして婚約破棄の話が、秘密裏に進むことになりました。
いきなり夢が叶うなんて、信じられない。
「急に恋を知ってしまったからでしょうか。今朝から胸の動悸が止まりませんの。少し頭痛や、めまいもいたします」
他にも立ちくらみや、息切れもする。
こんな気持ち、生まれて初めて
「ヘルハウンドに襲われて、血を大量に失ったのだろう。貧血気味なのかもしれないな、しばらくは安静にしなさい」
そういえばわたくし、死にかけていたのでした。
いろいろありすぎて、すっかり忘れていましたわ。
「そういえば大神官が、テレネシア様専属のメイドを探していると聞いた。恩義には恩義をという家訓を忘れたわけではないが、シャーロットの望み通りに教会にやるつもりはない」
「そ、そんなぁ!」
せっかくテレネシア様と一緒に暮らせると思ったのに。
ですがわたくしはまだ学生です。
卒業してからチャンスがあるかもしれません。
「だからシャーロットの代わりに、あの子を送ろうと思う」
あの子というのが誰のことか、名前を聞かずともわかりました。
「母親が死んだと聞いたときに貧民街から助けたが、あの子がこの家で過ごすのは辛いものがある。外に出した方が、のびのびとできるだろう」
たしかに、そうかもしれません。
お優しいテレネシア様であれば、あの子のことも良くしてくれるはずです。
「だが、テレネシア様が《神聖完全再生》を使えるとはな。もしも大神官にかかっている呪いが解けるようなことがあれば……」
お父様が何かを考えるように、窓の外を眺めました。
その先には、テレネシア様が住まわれる教会があるはずです。
「それにしても『封印の聖女』様か…………建国王である勇者と同じくらいの多大なる功績と影響力を持つお方だ。もしかしたらこの国は、今後テレネシア様を中心に大きく変わるかもしれないな」
ダルウィテッド公爵令嬢として、王都の貴族学院で学生しております。
わたくしにとって学生という時間は、モラトリアムのようなもの。
なぜなら公爵家の令嬢ともなれば、自由な人生を過ごすことは不可能だから。
好きでもない相手と結婚しなければならない未来なんて、誰が望みましょうか。
だからせめて、いまのうちに恋がしてみたいと思っていた。
無理だとわかっていても、できることなら好きな人と一緒になりたい。
そう思っていたのですが、ついに運命の相手と出会ってしまったようです。
「わたくし、好きな人ができました」
ダルウィテッド公爵であるお父様にそう告げると、あんぐりと大きな口を開けながらわたくしの体を確認してきます。
「す、好きな人!? それよりも体は大丈夫か? 昨日あんなことがあったっていうのに、朝まで帰ってこないものだから心配したんだぞ!」
昨日、わたくしが街中を馬車で移動している際に、魔物に襲われました。
巨大な犬の化け物の禍々しい姿を──唾液がしたたる牙が迫ってくるあの瞬間を、わたくしは生涯忘れることはできないでしょう。
逃げようと必死にあがいたけど、わたくしは化け物に食べられてしまった。
そうして失ってしまった──体の右半分を。
それなのに即死しなかったこと、襲われた場所が教会の前だったこと、そしてあの『封印の聖女』様が目を覚ましていたことは奇跡でした。
「お父様、聞いてください。わたくし、あの伝説の『封印の聖女』様に命を助けられたのですよ!」
1000年前、建国王である勇者とともに魔王を封印した謎の聖女。
この身を犠牲にして世界を救った、尊いお方です。
名前もわからないような正体不明の聖女だというのに、その功績が計り知れないせいで世界中の誰もが知る歴史上の人物になっています。
彼女の影響力はすさまじくて、学院の教科書に載っているだけでなく、物語の中でも有名人になっていました。
『封印の聖女』の小説を読んだことがないこの国の女学生は、一人もいないことでしょう。
女の子であれば、誰もが憧れる存在です。
──そんなお方に命を救われたなんて、まるでおとぎ話みたい。
聖女テレネシア様のことを想うと、胸が張り裂けそう。
「それだけではありません。わたくし、テレネシア様に大切なものを捧げてしまったのです」
「な、なんだそれは……?」
「わたくしの純潔です」
再びあんぐりと大きな口を開けるお父様。
驚くのも無理ありません。
なにせわたくしも記憶がないので、いまだに信じられないのです。
ですが、これはきっと女神様が与えてくれたプレゼントだったのでしょう。
「テレネシア様には一生分の恩義があります。だからその恩を返すために、生涯をあっけて、わたくしはあの方の手助けをしたいのです」
ワインを浴びるほど飲んで、何も覚えていないことは黙っておくことにしました。
とはいえ、ベッドのシーツに赤い染みができていたので、きっとヤってしまったのでしょうね。
でも、このまま一夜の過ちとして終わらせるつもりはない。
責任は取ってもらいますとも。
むしろこの出会いは、運命だったのです。
「な、何を言っているんだシャーロット。お前には婚約者がいるのだし、それにシャーロットの気持ちが何よりも大切だ」
「でしたら問題ございません。先ほども言いましたが、わたくしはテレネシア様のことをお慕い申し上げています」
ギュッと自分の体を抱きしめてしまいます。
首にキスされたあの時のことが、まだ忘れられない。
「だからお父様、王室にはこう連絡してください。シャーロットは魔物に襲われた際に純潔を失ってしまったので、教会に入って命の恩人である聖女様のお手伝いをしますと」
ああ、こんなに嬉しいことって存在するのですね。
恋を知っただけでなく、あの第二王子と結婚しなくて済むなんて!
わたくしは第二王子と婚約関係を結んでいました。
でも、それが嫌だった。
なにせあの第二王子は、わたくしのことをただの後継ぎを産む道具としてしか見ていない。
だから婚約者の王子と結婚しなくていい方法を、ずっと考えていた。
けれども、国王陛下によって承認されたこの婚約を、破棄する口実は何も思いつきませんでした。
でも、ひとつだけ方法を見つけた
それは、王家の花嫁は純潔でなければならないということ。
処女性を重視する王族に嫁ぐのだから、当然です。
だからといって、その辺の誰かに初めてを捧げる気にはなかった。
残念ながら好きな殿方もいないので、どうしたものかと悩んでいたのです。
そんな時、わたくしは街で巨大な犬の魔物に襲われた。
──あ、これは死にましたわ。
噛まれた瞬間、そう思いました。
いっそ死んでしまえば、第二王子に嫁ぐことはない。
これで良かったんだ。
一度はそう思いましたが、それ以上に恐怖が体を支配しました。
体の右半分の感覚が完全になくなって、温かい液体が流れ落ちるのを感じます。
痛い、怖い、痛い、なにこれ、死ぬほど痛い。
わたくし、このまま死ぬの?
い、いや。
まだやりたいことはたくさんある。
好きな相手だって、見つけてない。
し、死にたくない!
でも、頭ではわかっていました。
半身を失ったのです。
わたくしは、このまま死ぬのだと。
──少しでいいから、幸せになりたかったな……。
そんなときです。
命を諦め、絶望したわたくしを、あのお方が救ってくださった!
神聖ウルガシア王国の誰もが知っている伝説の人物。
1000年前に魔王を封印したという、『封印の聖女』テレネシア様が、私を助けてくださったのです!
わたくしを襲ったヘルハウンドも、テレネシア様が退治してくださったと聞きました。
しかし、テレネシア様は1000年の眠りから覚めたばかり。
部屋で倒れてしまうほど、衰弱していたのです。
自分の体のことを蔑ろにしてまで、わたくしのことを助けてくださった。
そのことを知ったとき、どれほど胸が苦しかったか……。
この方のためなら、何でもできる。
生涯をかけて、この恩を返そう。
わたくしはそう、決めたのです。
「我がダルウィテッド家には『恩義には恩義を』という家訓があります。お礼を述べに部屋を訪問したところ、テレネシア様はわたくしを所望されました」
その結果、テレネシア様と寝てしまった。
正直、記憶がないので本当に致してしまったのかわからないですが、この際真偽は関係ありません。
第三者から見てそういうことがあった、という既成事実があればいいのです。
「娘に手を出したのは許せないが、聖女様には感謝もしている。実はシャーロットが魔物に襲われて命はないと連絡を受けたとき、私は生きる意味を失うくらいの絶望を味わったのだ。それをテレネシア様が救ってくれたのであれば、どう礼をすればいいのか見当もつかない」
そうでしょうとも。
それに大神官から聞いたのですが、テレネシア様はわたくしを助けるために《神聖完全再生》という伝説級の大魔法を使ってくださったらしいです。
女神にしか使えないとされる奇跡を、この身に受けてしまった。
この多大なる恩をどうやって返せばいいのか、考えるだけで頭が痛い。
「シャーロットが第二王子との婚約を解消したかったのも知っている。あの男は悪い噂ばかりだから、それには同意見だ」
軍籍に身を置いているのをいいことに、秘密裏に違法行為をしているという話を耳にしたことがあります。
第二王子の野営地に春を売りに行った娼婦たちが、そのまま行方不明になっているという噂をメイドたちから聞いたこともありました。
「シャーロットには幸せになって欲しいからな、国王陛下に話をしてみよう。これでも私はこの国の宰相だ、上手くしてみるさ」
こうして婚約破棄の話が、秘密裏に進むことになりました。
いきなり夢が叶うなんて、信じられない。
「急に恋を知ってしまったからでしょうか。今朝から胸の動悸が止まりませんの。少し頭痛や、めまいもいたします」
他にも立ちくらみや、息切れもする。
こんな気持ち、生まれて初めて
「ヘルハウンドに襲われて、血を大量に失ったのだろう。貧血気味なのかもしれないな、しばらくは安静にしなさい」
そういえばわたくし、死にかけていたのでした。
いろいろありすぎて、すっかり忘れていましたわ。
「そういえば大神官が、テレネシア様専属のメイドを探していると聞いた。恩義には恩義をという家訓を忘れたわけではないが、シャーロットの望み通りに教会にやるつもりはない」
「そ、そんなぁ!」
せっかくテレネシア様と一緒に暮らせると思ったのに。
ですがわたくしはまだ学生です。
卒業してからチャンスがあるかもしれません。
「だからシャーロットの代わりに、あの子を送ろうと思う」
あの子というのが誰のことか、名前を聞かずともわかりました。
「母親が死んだと聞いたときに貧民街から助けたが、あの子がこの家で過ごすのは辛いものがある。外に出した方が、のびのびとできるだろう」
たしかに、そうかもしれません。
お優しいテレネシア様であれば、あの子のことも良くしてくれるはずです。
「だが、テレネシア様が《神聖完全再生》を使えるとはな。もしも大神官にかかっている呪いが解けるようなことがあれば……」
お父様が何かを考えるように、窓の外を眺めました。
その先には、テレネシア様が住まわれる教会があるはずです。
「それにしても『封印の聖女』様か…………建国王である勇者と同じくらいの多大なる功績と影響力を持つお方だ。もしかしたらこの国は、今後テレネシア様を中心に大きく変わるかもしれないな」
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