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第4話 緊急会議② 勝利条件確認

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 勇者を暗殺。
 つまり、コッソリ殺してしまうわけだ。

「というわけで、ウォーバル、よろしくね!」
「おいちょっと待て、ふざけんな!」

 シルフィアの一言に、ウォーバルは声を上げた。

「なんでよ。そういうのに一番向いてるのはウォーバルじゃない」
「てめぇ・・・」

 本気で怒りだしそうになる前に・・・
 ファイレーンが口を挟んだ。

「ちょっと待ってください。暗殺も否定しませんが、それは最終手段にしましょう」
「なんでよ。正面から戦っても勝ち目はないじゃない。
 まさか三人がかりで戦えば何とかなるとか言い出さないよね?
 ボクはそれは賛成できないな」

 シルフィアは片手をパタパタと手を振って否定した。

「そうではありません。
 二人とも、我々魔王軍の最終目的を思い出してください。
 そのためにも、我々魔王軍は
『ナメられたらダメ』なんですよ。
 つまり・・・、
 『グランザは四天王最弱であり、
 残りの三人がいれば勇者も人間軍も脅威ではない』、
 と言うところを見せないといけないんです。
 四天王の一人がやられたなら他の誰かがやり返さないと、
 四天王の格は回復しません。
 だから暗殺ではだめだし、いきなり三人でかかるのもダメです」

 その言葉を聞いて、シルフィアとウォーバルの表情が一気に真剣なものになった。
 ・・・・が、すぐに気弱さが表に出てきた。

「いや、確かにそれはそうだけど・・・」
「ハッ、言うのは簡単だが、実際どうするんだ!?」

 ウォーバルが威張りながら情けないことを言う。
 だが、ファイレーンは何やらやる気を取り戻してきたのか、
 ・・・カラ元気かもしれないが、
 眼鏡を光らせてグイっと前に乗り出した。

「やるしかない!
 名付けて、
『奴は四天王最弱!』作戦です!」
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