64 / 151
第64話 俺、vsアンノウン
しおりを挟む
「無茶だ! アーサーに扱える訳がない! しかもこいつには弾数制限があるんだぞ!」
「しかし、これが最も確実にアンノウンを倒せる方法かと」
「ぐぬぬ」
俺は、インベントリから銃身に赤い宝石の様な物が一列にくっ付いているライフル銃を取り出す。
「アーサー! お前にこいつを託す!」
俺はギガンティック・マナ・ブレイカー 神威をアーサーの側に落とす。
「な、何ですか!? この黒くて長いものは!?」
「いいか! 説明してる隙がない! よく聞け! 俺が合図したらそいつをあいつに向かってぶっ放せ! そいつはレーザーライフルって武器で弾数制限があってだな。2発だ! 2発まで撃てる。おまけに撃つのにチャージする必要がある。銃身に付いてる赤い玉が全部緑になったら撃つことが出来る! 正直言って欠点だらけの武器だ! でも、あいつを一撃で倒すにはこいつを使うしかない!」
「で、でも! 僕こんな武器、見たことも使ったこともありません!」
「んな事はわかってる! でも、頼めるのがお前しかいねぇんだ! 大丈夫だ、俺がお前を守る! 指一本触れさせないと約束する!」
アーサーは恐る恐る、ギガンティック・マナ・ブレイカー 神威を手に取るとアンノウンに向かって構えた。
「勝てたら……新しい技教えて下さいね」
「――いいとも! 技だろうがなんだろうが教えてやる。さっきも言ったが、赤い玉が緑になったら指に掛かっているボタンみたいなのを押せ」
「も、もし撃ちつくしたら――」
「そん時は二人仲良くあの世行きだ。頼んだぞ」
ギガンティック・マナ・ブレイカー 神威
ハガセンには、レーザーライフルもしくはレーザー銃という武器がある。
このレーザーライフル銃は一言で言ってしまえば原子破壊レーザー銃であり、
撃たれた対象は一定時間の後、原子分解が始まる。という、設定の武器である。
幾多のレーザーライフル系統において、最悪のクソ武器と言われているのが、ギガンティック・マナ・ブレイカー 神威
略してギマカである。俗称は文鎮。
ギマカが何故、最悪のクソ武器と言われているのか? それは偏にデメリットの多さに他ならない。
まず、レーザー故のMPの消費率の高さからくる弾数制限。ギマガに至っては50%を消費するためMP全開の状態で2発しか撃つことが出来ない。
そして、最大のデメリットは撃つのにチャージが必要な事。チャージ中は一切の行動が不可能となり、ただの的と化す。
しかし、そんなクソ武器ギマカだが、当たりさえすればどんなボスでもほぼ一撃で屠る事が出来る。
勝てば官軍負ければ賊軍を体現した武器、それがギガンティック・マナ・ブレイカー 神威である。
閑話休題。
「行くぞォ! 笑い袋野郎コラァ! 化け物なら容赦はしねぇ! ウエポンセレクト! パイルバンカー黄龍ホアンロン! 弱点がわからねぇならなら全て叩き込むのみ!」
俺が叫びながら右腕を天に掲げると、右手にワイヤーフレームが生成され、金色の龍を模り虹色に輝く杭のパイルバンカーが生成される。
こいつの杭は7つ全ての属性を宿している為、弱点がわからない敵に対してこれ以上ないほど有効なのだ。
「ぎゃはははハハあああアアアアア!」
俺が右腕の換装を済ませたと同時に、アンノウンが腕をムチのように腕を振り回し、俺の首に巻き付いてきた。
巻き付いた腕は徐々にアンノウンの方へと近づいているようだった。
「まるでB級映画のエイリアンみてぇな攻撃してきやがって!。そんなに近づいて欲しいならお望み通り近づいてやるよ!」
俺は手刀で腕を切り落とし、ブースターを起動させ勢いそのままに杭を土手っ腹にぶち込んだ。
虹色の杭が発射され、後ろの壁に打ち付けられたアンノウンはもがき苦しんでいる。
「あはああああああああ!??」
アンノウンが叫ぶと足から凍り始め、パキパキという音を立てつつ完全に氷の彫像と化した。
「こいつは水属性が弱点だったのか。やはりウィークポイントがわからん的には黄龍ホアンロンに限る。アーサーすまん。それ要らなかったみたい――」
俺が気を緩めた瞬間、バギっ! という音が聞こえ俺は前に向き直る。
「黄龍ホアンロンの杭を打ち込まれたのにまだ生きてんのか!? マジかよ、とんでもねぇ硬さだ。アーサー! まだか!」
「すいません! 初めてで勝手がよくわからなくて! 赤いのが緑にはなったんですがど、どうすれば良いんでしたっけ!?」
「トリガーを引けええええええええええ!!」
バギバギっ! という音を立てながら氷がひび割れ、再び出てきたアンノウンは、腹部から緑色の仮面の様なものをした黒い物体が這い出ており、そいつが俺を取り込もうと布状になった瞬間、後ろからバゴン! という音が聞こえ、俺がとっさに伏せると蒼い閃光が疾走り、アンノウンの体がバラバラに砕け散った。
「しかし、これが最も確実にアンノウンを倒せる方法かと」
「ぐぬぬ」
俺は、インベントリから銃身に赤い宝石の様な物が一列にくっ付いているライフル銃を取り出す。
「アーサー! お前にこいつを託す!」
俺はギガンティック・マナ・ブレイカー 神威をアーサーの側に落とす。
「な、何ですか!? この黒くて長いものは!?」
「いいか! 説明してる隙がない! よく聞け! 俺が合図したらそいつをあいつに向かってぶっ放せ! そいつはレーザーライフルって武器で弾数制限があってだな。2発だ! 2発まで撃てる。おまけに撃つのにチャージする必要がある。銃身に付いてる赤い玉が全部緑になったら撃つことが出来る! 正直言って欠点だらけの武器だ! でも、あいつを一撃で倒すにはこいつを使うしかない!」
「で、でも! 僕こんな武器、見たことも使ったこともありません!」
「んな事はわかってる! でも、頼めるのがお前しかいねぇんだ! 大丈夫だ、俺がお前を守る! 指一本触れさせないと約束する!」
アーサーは恐る恐る、ギガンティック・マナ・ブレイカー 神威を手に取るとアンノウンに向かって構えた。
「勝てたら……新しい技教えて下さいね」
「――いいとも! 技だろうがなんだろうが教えてやる。さっきも言ったが、赤い玉が緑になったら指に掛かっているボタンみたいなのを押せ」
「も、もし撃ちつくしたら――」
「そん時は二人仲良くあの世行きだ。頼んだぞ」
ギガンティック・マナ・ブレイカー 神威
ハガセンには、レーザーライフルもしくはレーザー銃という武器がある。
このレーザーライフル銃は一言で言ってしまえば原子破壊レーザー銃であり、
撃たれた対象は一定時間の後、原子分解が始まる。という、設定の武器である。
幾多のレーザーライフル系統において、最悪のクソ武器と言われているのが、ギガンティック・マナ・ブレイカー 神威
略してギマカである。俗称は文鎮。
ギマカが何故、最悪のクソ武器と言われているのか? それは偏にデメリットの多さに他ならない。
まず、レーザー故のMPの消費率の高さからくる弾数制限。ギマガに至っては50%を消費するためMP全開の状態で2発しか撃つことが出来ない。
そして、最大のデメリットは撃つのにチャージが必要な事。チャージ中は一切の行動が不可能となり、ただの的と化す。
しかし、そんなクソ武器ギマカだが、当たりさえすればどんなボスでもほぼ一撃で屠る事が出来る。
勝てば官軍負ければ賊軍を体現した武器、それがギガンティック・マナ・ブレイカー 神威である。
閑話休題。
「行くぞォ! 笑い袋野郎コラァ! 化け物なら容赦はしねぇ! ウエポンセレクト! パイルバンカー黄龍ホアンロン! 弱点がわからねぇならなら全て叩き込むのみ!」
俺が叫びながら右腕を天に掲げると、右手にワイヤーフレームが生成され、金色の龍を模り虹色に輝く杭のパイルバンカーが生成される。
こいつの杭は7つ全ての属性を宿している為、弱点がわからない敵に対してこれ以上ないほど有効なのだ。
「ぎゃはははハハあああアアアアア!」
俺が右腕の換装を済ませたと同時に、アンノウンが腕をムチのように腕を振り回し、俺の首に巻き付いてきた。
巻き付いた腕は徐々にアンノウンの方へと近づいているようだった。
「まるでB級映画のエイリアンみてぇな攻撃してきやがって!。そんなに近づいて欲しいならお望み通り近づいてやるよ!」
俺は手刀で腕を切り落とし、ブースターを起動させ勢いそのままに杭を土手っ腹にぶち込んだ。
虹色の杭が発射され、後ろの壁に打ち付けられたアンノウンはもがき苦しんでいる。
「あはああああああああ!??」
アンノウンが叫ぶと足から凍り始め、パキパキという音を立てつつ完全に氷の彫像と化した。
「こいつは水属性が弱点だったのか。やはりウィークポイントがわからん的には黄龍ホアンロンに限る。アーサーすまん。それ要らなかったみたい――」
俺が気を緩めた瞬間、バギっ! という音が聞こえ俺は前に向き直る。
「黄龍ホアンロンの杭を打ち込まれたのにまだ生きてんのか!? マジかよ、とんでもねぇ硬さだ。アーサー! まだか!」
「すいません! 初めてで勝手がよくわからなくて! 赤いのが緑にはなったんですがど、どうすれば良いんでしたっけ!?」
「トリガーを引けええええええええええ!!」
バギバギっ! という音を立てながら氷がひび割れ、再び出てきたアンノウンは、腹部から緑色の仮面の様なものをした黒い物体が這い出ており、そいつが俺を取り込もうと布状になった瞬間、後ろからバゴン! という音が聞こえ、俺がとっさに伏せると蒼い閃光が疾走り、アンノウンの体がバラバラに砕け散った。
0
お気に入りに追加
1,543
あなたにおすすめの小説
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
底辺エンジニア、転生したら敵国側だった上に隠しボスのご令嬢にロックオンされる。~モブ×悪女のドール戦記~
阿澄飛鳥
SF
俺ことグレン・ハワードは転生者だ。
転生した先は俺がやっていたゲームの世界。
前世では機械エンジニアをやっていたので、こっちでも祝福の【情報解析】を駆使してゴーレムの技師をやっているモブである。
だがある日、工房に忍び込んできた女――セレスティアを問い詰めたところ、そいつはなんとゲームの隠しボスだった……!
そんなとき、街が魔獣に襲撃される。
迫りくる魔獣、吹き飛ばされるゴーレム、絶体絶命のとき、俺は何とかセレスティアを助けようとする。
だが、俺はセレスティアに誘われ、少女の形をした魔導兵器、ドール【ペルラネラ】に乗ってしまった。
平民で魔法の才能がない俺が乗ったところでドールは動くはずがない。
だが、予想に反して【ペルラネラ】は起動する。
隠しボスとモブ――縁のないはずの男女二人は精神を一つにして【ペルラネラ】での戦いに挑む。
魔法の魔ローダー✿セブンリーファ島建国記(工事中
佐藤うわ。
ファンタジー
ファンタジー架空戦記建国もの+ほのぼの日常魔法ラブコメです!!
ひょんな事から主人公は硬くなったり雷が出るだけの単純な能力を貰い銀髪三白眼少年になって異世界転生させられるが、ちょっとだけ変態の少し痛い性格になってしまう……
無限の魔力があるが魔法が使えなくなり家出した小国の王女で超絶美少女雪乃フルエレの危機を救い、一目惚れされ良いゴーレムと勘違いされ、砂緒という名前を貰って仲間になり特に目的も無いので彼女と旅をしたり魔法ロボットで戦ったりする内に自分好みの国を建国します!
砂緒はひたすら彼女を助け必死に守っていく健気な物語ですが時々浮気もします……
お気に入り支援お願いします!! 小説家になろうで重複投稿しています。
俺がマヨネーズ男爵だとぅ!?~異世界でおっさん領主は奴隷ちゃんと結婚したい
武蔵野純平
ファンタジー
美少女性奴隷と幸せに暮らすため、おっさんは異世界で成り上がる!
平凡なおっさんサラリーマンの峰山真夜は、ある日、自室のドアが異世界につながっている事を知る。
異世界と日本を行き来し、異世界では商売を、日本ではサラリーマンの二重生活を送る。
日本で買ったアイテムを異世界で高額転売し金持ちになり、奴隷商人のススメに従って美少女性奴隷サラを購入する。
愛する奴隷サラと幸せに暮らすため、おっさんサラリーマン・ミネヤマは異世界で貴族を目指す。
日本ではかなえられなかった立身出世――成り上がりに邁進する!
女神様から同情された結果こうなった
回復師
ファンタジー
どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
かつてダンジョン配信者として成功することを夢見たダンジョン配信者マネージャー、S級ダンジョンで休暇中に人気配信者に凸られた結果バズる
竜頭蛇
ファンタジー
伊藤淳は都内の某所にあるダンジョン配信者事務所のマネージャーをしており、かつて人気配信者を目指していた時の憧憬を抱えつつも、忙しない日々を送っていた。
ある時、ワーカーホリックになりかねていた淳を心配した社長から休暇を取らせられることになり、特に休日に何もすることがなく、暇になった淳は半年先にあるS級ダンジョン『破滅の扉』の配信プロジェクトの下見をすることで時間を潰すことにする.
モンスターの攻撃を利用していたウォータースライダーを息抜きで満喫していると、日本発のS級ダンジョン配信という箔に目が眩んだ事務所のNO.1配信者最上ヒカリとそのマネージャーの大口大火と鉢合わせする.
その配信で姿を晒すことになった淳は、さまざまな実力者から一目を置かれる様になり、世界に名を轟かす配信者となる.
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる