「武器屋があるからお前など必要ない」と追放された鍛冶師は伝説の武器を作り、無双する～今更俺の武器が必要だと土下座したところでもう遅い～

28

数日後、俺たちは荒野の街・【サンド】にたどり着いた……！


（ここが荒野の街・サンドか……）


俺が感動していると、門番が声をかけてきた。


「ようこそいらっしゃいました！ ここは『砂嵐』と呼ばれる猛威を振るう場所ですね」


「なるほど、そういうことか……！」


そんなやり取りをしていると、門番が微笑みながら言った。


「ここでは主に農業や建築などをしています」


そんな説明を受けているうちに、俺たちは門をくぐり抜けた……。


（ここはどんな場所なんだろうか……？）


そんな期待を胸にしながら辺りを見回していると、遠くから声が聞こえてきた。


（どうやら誰かが何かと戦ってるみたいだな……！）


そんな光景を見ていると、門番が言った。


「どうやらモンスターの襲撃を受けているようですね……！


俺たちは急いで現場に急行した……。到着すると、数人の男たちがモンスターの群れと交戦しているようだった……。


「くっ……このままでは全滅するぞ……！」


男たちが必死に戦っている様子を見て、俺たちは迷わず手を貸すことに決めた。


「助けが来たぞ！一緒に戦おう！」


俺が声をかけると、男たちは一瞬顔を上げ、そして力強く頷いた。


「おお、助かる！ 君たちも手伝ってくれるのか？」


「当然だ。仲間が困っている時に見て見ぬふりはできないからな！」


男たちと共に、俺たちはモンスターの群れと対峙した。砂嵐が吹き荒れる中、戦闘が激しさを増していく。


「こっちのモンスターも手ごわいな！」


「くそっ、なかなか倒れないな！」


俺たちは連携を取りながら、モンスターたちと戦った。砂嵐の中でのバトルは予測困難で、モンスターたちの奇襲に注意を払いながら闘っていく必要があった。


「仲間たち、こちらも手をこまねいているぞ！」


男たちのリーダーが叫ぶと、俺たちはより一層奮闘した。力を合わせて、次第にモンスターの数を減らしていく。


「やったぜ！ おお、ありがとう！」


男たちが歓喜の声を上げる中、俺たちも一安心した。しかし、戦いは終わったわけではなかった。


「まだまだモンスターは来る！」


新たなモンスターの群れが押し寄せ、俺たちは再び戦いに身を投じた。砂嵐の中、相手の動きを読むことは容易ではなかったが、男たちとの連携が息を合わせるように進み始めていた。


「くっ、奴らの数が多すぎる！」


男たちの一人が叫びながら、その隣で俺も同感だと頷いた。しかし、逃げるわけにもいかず、俺たちは必死に立ち向かっていくしかなかった。


「ここは防衛の要だ！ 持ちこたえろ！」


男たちのリーダーが叱咤激励する中、俺たちは固い決意で戦った。砂嵐の中、刃と爪が交差し、魔法が砂埃を巻き上げる。数時間が経過し、戦いはますます激しさを増していった。モンスターの数が減るどころか、次々と増援が現れ、その勢いはまったく衰えを見せなかった。


「このままじゃ、体力が持たない……！」


男たちの中から不安の声が上がる。彼らの額には汗が滲み、砂埃で顔は汚れている。そんな中、俺は冷静に周囲を観察し、状況を見極めようとしていた。


（これでは埒が明かない……何か手を打たなければ）


俺は決意を固め、仲間に向けて叫んだ。


「皆、一度退いてくれ！俺が奴らを引き受ける！」


男たちは驚いた表情を浮かべたが、俺の目を見てその決意の固さを感じ取ったのか、静かに頷き、後方に下がっていった。


「大丈夫か、兄ちゃん？一人でなんて無茶だぞ！」


リーダーの男が心配そうに声をかける。しかし、俺は笑って彼に言った。


「心配するな。俺には切り札があるんだ」


そう言って、俺は右手を天に向かってかざした。すると、手のひらから眩い光が放たれ、周囲を照らし出した。光の中で、俺の体が徐々に変化していく。


「な、なんだ……あれは……？」


「す、すごい……」


男たちが息を呑んで見守る中、俺は力を解放し、真の姿を現した。光が消えた時、そこに立っていたのは、荒野の覇者と呼ばれる伝説の存在、〈砂嵐の皇帝〉であった。


「さあ、これでどうだ……！」


俺は両手を広げ、モンスターたちに向かって巨大な竜巻を放った。砂と風が混じり合い、猛烈な勢いでモンスターの群れを飲み込んでいく。


「す、すごい……！なんて力だ……！」


男たちが感嘆の声を上げる中、俺はさらに力を込め、次々と襲い来るモンスターたちを薙ぎ払った。その圧倒的な力に、モンスターたちは恐怖に駆られ、次々と逃げ出していく。


「よし、このまま押し切るぞ！」


俺は男たちに向けて声をかけ、彼らもまた奮起して立ち上がった。俺たちは力を合わせ、残ったモンスターたちを次々と倒していった。


やがて、戦いは終わりを迎えた。砂嵐は徐々に収まり、静寂が荒野の街・サンドに戻ってきた。


「ありがとう……君がいなければ、俺たちはどうなっていたことか……」


リーダーの男が深く頭を下げて感謝の言葉を述べる。俺は笑って彼に手を差し伸べた。


「こちらこそ、力を合わせて戦えたことに感謝するよ」


男たちは笑顔で俺の手を握り返した。俺たちはこうして、新たな仲間と共に、荒野の街・サンドを守り抜いたのだった。


その後、街の人々は俺たちを英雄として迎え入れ、宴が開かれることとなった。人々の笑顔に囲まれながら、俺は次なる旅路に思いを馳せる。


（これからも、俺たちの旅は続いていく……）


こうして、俺たちは次なる冒険の舞台へと歩みを進めていった。荒野の風が吹き抜ける中、俺たちの旅はまだまだ終わることを知らない。