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ある日のこと、俺とリザは東京に来ていた。目的は特にないのだが、なんとなくぶらぶらとしている感じだ。


「主よ、どこに向かっているのだ?」


俺の隣を歩くリザが聞いてくるので俺は答えることにした。


「とりあえず適当に歩いてるだけだよ」


するとリザは少し呆れた顔をすると言った。


「全く主は……たまには目的を持って行動したらどうかね?」


「まあいいじゃないか。こうやってのんびりするのも悪くないぞ?」


俺が笑いながら言うと、リザも釣られて笑顔になる。そして俺たちは再び歩き出した。しばらく歩いていると大きな建物が見えてきた。どうやらショッピングモールのようだ。


「せっかくだし寄っていくか?」


俺が提案するとリザは目を輝かせて賛成した。俺たちは中に入ると色々な店を見て回った。洋服屋やアクセサリーショップ、本屋など様々なものがあるが、特に目を引くのはやはりゲームセンターだろう。


「今日はあれをやってみたいぞ! 主よ」


リザが指差したのはダンスゲームだった。俺は苦笑しながらも了承する。


「よし、じゃあやってみるか!」


俺とリザは早速挑戦してみることにした。結果は惨敗だった。俺は運動神経が悪いわけではないのだが、リザの方は格が違ったのだ。


「むぅ……なかなか難しいものだな」


リザは悔しそうな顔をしながら言う。その表情はとても可愛らしく見えたので思わずドキッとしてしまった。


「次はあれをやってみたいぞ!」


次にリザが指差したのはメダルゲームだった。俺は苦笑しながらも付き合うことにする。


「やったー! 勝ったぞ!」


リザはガッツポーズをしながら喜んでいる。その姿はとても愛らしかったので思わずドキッとしてしまった。


「主よ、どうした?」


俺がぼーっとしているとリザが不思議そうに聞いてくる。俺は慌てて誤魔化した。


「いや……なんでもないよ」


その後も俺たちは色々なゲームをして遊んだ。そして最後にクレーンゲームでぬいぐるみを取ることにしたのだが……。


「むぅ……なかなか難しいものだな」


リザは悔しそうな顔をしながら言う。しかし、それでも諦めずに何度も挑戦した結果ようやく取れたのだった。


「やったな、リザ」


「うむ、これも全て主のおかげだ」


そう言ってぬいぐるみを抱きしめている姿はとても可愛らしく見えたので思わずドキッとしてしまった。


「主よ、最後にあれをやってみたい」


リザが指差したのはプリクラ機だった。俺は苦笑しながらも付き合うことにする。


「わかったよ」


俺とリザは隣同士で座り、お金を投入して撮影を始めたのだが……。


「むぅ……これもなかなか難しいものだな」


リザは悔しそうな顔をしながら言う。それでも何度も挑戦した結果ようやく撮れた写真を見て喜んでいるようだった。


「主よ、どうだろうか?」


そう言って見せてきた写真には満面の笑みでピースをしているリザの姿があった。その写真はとても可愛らしく見えたので思わずドキッとしてしまった。


「うん、よく撮れてるじゃないか」


俺は動揺を隠すように答えると、リザは嬉しそうに微笑んだ。


「そうか、それは良かったぞ!」


その後、俺たちはプリクラを撮り終わるとゲームセンターを後にした。


「腹が減ったぞ、主よ」


リザがお腹を抑えながら訴えてくる。時計を見るとちょうど12時だった。確かにそろそろ昼時である。


「よし、じゃあ何か食べるか」


俺たちはフードコートに向かうことにした。様々な店が並んでいる中で、リザが選んだのはラーメン屋だった。


「主よ、これが食べてみたいぞ!」


そう言って指差したのは味噌ラーメンだった。どうやら異世界にはないらしい。俺は苦笑しながらも了承する。


「わかったわかった」


早速注文をして出来上がるのを待っている間、リザはずっとそわそわしていた。よほど楽しみなのだろう。その様子を見て微笑ましく思っているうちに料理が出てきたので食べ始めることにする。


「うむ、なかなか美味だな」


リザは幸せそうな表情を浮かべながらラーメンを啜っている。その様子はとても可愛らしく見えたので思わずドキッとした。


「ごちそうさまでした」


食事を終えた後、俺はリザと一緒にショッピングモール内を散策することにした。色々と見て回っていると、ある店の前で立ち止まる。そこはアクセサリーショップだった。


「主よ、これは何だ?」


リザが興味深そうに聞いてきたので俺は答えることにする。


「それは指輪だな」


「ほう、これが指輪か……」


リザは目を輝かせながら見ている。どうやら興味津々のようだ。


「欲しいのか? 買ってやるぞ?」


「いいのか!?」


俺が言うと、リザはとても嬉しそうな顔になった。どうやら相当気に入ったらしい。


「どれがいい? 好きなのを選んでいいぞ」


「ではこれを……」


リザが選んだのはシンプルなデザインの指輪だった。値段もそれほど高くはないようだ。俺は店員に代金を支払って商品を受け取ると、そのままリザに渡した。


「ほら、付けてやるよ」


そう言って左手を差し出すと、彼女は嬉しそうに薬指に指輪をはめてくれた。その仕草はとても愛らしく見えたので思わずドキッとしてしまう。


「どうだ? 似合うか?」


リザは満面の笑みを浮かべながら聞いてくる。俺は照れ臭くなりながらも答えた。


「ああ、すごく可愛いよ」


すると彼女は更に嬉しそうな顔になったのだった。その後、俺たちはショッピングモールを出て帰路につくことにした。


「今日は楽しかったな!」


隣を歩くリザが満足そうな表情を浮かべて言う。そんな彼女を見ていると俺も自然と笑みが溢れてきた。


「そうだな、また来ような」


俺が言うと彼女は大きく頷いて答えた。その表情はとても可愛らしく見えたので思わずドキッとしてしまう。


「うむ! 楽しみにしているぞ!」


こうして、俺とリザは楽しい休日を過ごしたのだった。
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