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「今日で君は解雇だ。すまないがウチも不景気でね」
俺こと新城直人は新卒で就職した会社をクビになった。理由は不況による経営不振、人員削減だ。
「はぁ……これからどうしよう……」
新幹線に揺られながら窓の外を眺める。あれから新しい職を探したのだが、不況の影響もあり中々上手く行かなかった。
もう都会の生活に疲れた。ゆえに俺は都会を離れて、実家である田舎の祖父の家に帰ろうとしている。
「着いた……」
新宿発の特急に乗って、いくつもの路線を乗り継ぎ、ようやく目的地である福島市にやってきた。そこからさらにバスで数十分行った場所に実家がある。
「ただいま、じいちゃん」
両親は俺が5歳の時、事故であの世へ旅立った。その後、父方のじいちゃんの家に引き取られることになった。じいちゃんは放浪癖があり、ずっと世界中を飛び回っていて、3年前にとある病にかかりぽっくり亡くなった。だから俺はずっと一人で生きてきたというわけだ。
「相変わらずボロいな……」
無駄に広い実家を見上げながら呟く。山奥にあるからか、まるでミステリードラマに出てくるような武家屋敷のようだ。
「さて、こっからどうしようかな……」
生活については失業保険と貯金がある。だから当面の生活はなんとかなるのだが……。
「問題は就職だな……」
地元には顔見知りも多い。どうして東京を離れたのかは絶対聞かれるだろう。
「すぐに噂は広まるだろうな……」
なにせ田舎は噂話が大好きだ。俺が東京から姿を消した理由を、面白おかしく脚色して言いふらすだろう。
「まずはこの家の掃除だな……」
俺以外に誰も住んでいないから、空き家同然だ。ほったらかしにしていたせいで埃がすごい。まずは掃除をして人が住める状態にしないといけないな。
「次は物置だな……」
数時間かけて家を掃除した後、物置小屋へ向かう。扉を開けた瞬間、ものすごい量の埃が舞う。
「うおっ! 汚ったねえな!」
物置小屋の中には用途不明のガラクタが大量に詰め込まれていた。
「これはゴミだな……これも要らない。ん? これは……」
ガラクタの中に布の被さった大きな何かが置いてある。布を取ると大きな鏡が現れた。物置小屋に似合わないそれはまるで別の世界に繋がっているような奇妙な感覚に陥る。
「なんだこれ?」
なんとなくその鏡に触れると、突然光を放つ。
「うわっ!」
あまりの眩しさに目を閉じる。光が収まった時、見知らぬ天井が目に入った。
「どこだここ……」
体を起こして周囲を見渡す。どこかの屋敷の一室のようだ。
「俺は確か物置小屋の鏡を触ったら……」
そうだ、俺はあの鏡の光に飲み込まれて……。ということは、ここはあの鏡の中か?
「まさかここは異世界なのか?」
ラノベやアニメでよく見る展開だ。
「いや、そんなバカな……」
あまりにも現実離れしている。俺は混乱して頭を抱えた。
「まずは情報収集だ」
俺は部屋の中を改めて見回す。俺がさっきまで寝ていたベッドが一つ。そして物置で見つけた大鏡が置いてあった。
「やっぱりここは異世界なのか?」
ここが異世界ならあれが出現するはずだ。
「ステータスオープン!」
そう叫ぶと、目の前に半透明の板が出現する。
名前:新城直人
種族:人間
年齢:25
職業:無職
レベル:1
体力:10/10
魔力:10/10
攻撃:10
防御:10
敏捷:10
ユニークスキル
【万物換金】
所持スキル
【鑑定】
【アイテムボックス】
称号
【まれびと】
「本当に出た……」
我ながら驚いている。これが異世界の定番のステータス画面だ。
「【鑑定】」
【次元鏡:ランクSSS。世界を自由に行き来できる。所有者以外は使用不可だが所有者と同行すれば使用可】
やっぱりこの鏡が原因のようだ。取りあえずは元の世界に戻れるようでホッとした。次は称号を鑑定してみる。
【まれびと:異世界からやってきた者。成長速度に補正がかかる。この称号を持たぬものは次元鏡を使用できない】
つまり、この鏡は俺にしか使えないってことか。
「あとは、残りのスキルについて確認してみるか」
【アイテムボックス:物質を無限に収納できる。また中に入れてる間は時間が止まる】
【万物換金:異世界の金貨やアイテムを等価値の通貨に変換可能。電子マネーも化】
「何だこのチートスキルは!?」
このスキルがあればお金の心配はしなくて良さそうだ。例えばマヨネーズやオセロを売って儲けた金を現実の金に両替してしまえば、それだけで一生遊んで暮らせる金を手に入れることができる。さらに電子マネーにも変換できるため急に金が増えて怪しまれることもない。
「これさえあれば働かなくて済みそうだ」
その前に現状把握だ。物を売るにしても、人が居なければ商売にならない。
「そもそもこの家は何なんだ……?」
まずは家の探索をすることにした。窓から木々が見えることからここは森の中のようだ。2階建てで結構広い。俺以外に誰もいないようだが埃一つ見当たらない。誰かの別荘なのか、あるいは、幽霊屋敷なのか……。
「これは……」
書斎と思われる部屋で一通の手紙を見つけた。それは俺の祖父である新城四郎の遺言状であった。
『直人へ。この手紙を見ているということはお前も異世界に飛ばされたのだろう。わしは若いころこの世界に召喚され勇者として戦った。元の世界へ戻る時に、異世界の武器やアイテムを持ち帰った。この鏡もその一つだ。それらを使えば大富豪になっていたが、わしは平凡な生活を送りたかった。過ぎた力というのは時として厄介ごとを巻き起こすからだ。お前にも平凡な生活を歩んでほしかったが、血は争えないものだ。いつかこの鏡の存在を知り、異世界へとやってくるだろう。その時お前が何を成すかはお前の自由だ。この家はわしが別荘として使っていたものだ。好きに使うといい。幸せな人生を送ることを祈っておるぞ』
じいちゃんの遺言状を読んだ俺の目から涙が溢れていた。
「じいちゃん……ありがとう」
俺こと新城直人は新卒で就職した会社をクビになった。理由は不況による経営不振、人員削減だ。
「はぁ……これからどうしよう……」
新幹線に揺られながら窓の外を眺める。あれから新しい職を探したのだが、不況の影響もあり中々上手く行かなかった。
もう都会の生活に疲れた。ゆえに俺は都会を離れて、実家である田舎の祖父の家に帰ろうとしている。
「着いた……」
新宿発の特急に乗って、いくつもの路線を乗り継ぎ、ようやく目的地である福島市にやってきた。そこからさらにバスで数十分行った場所に実家がある。
「ただいま、じいちゃん」
両親は俺が5歳の時、事故であの世へ旅立った。その後、父方のじいちゃんの家に引き取られることになった。じいちゃんは放浪癖があり、ずっと世界中を飛び回っていて、3年前にとある病にかかりぽっくり亡くなった。だから俺はずっと一人で生きてきたというわけだ。
「相変わらずボロいな……」
無駄に広い実家を見上げながら呟く。山奥にあるからか、まるでミステリードラマに出てくるような武家屋敷のようだ。
「さて、こっからどうしようかな……」
生活については失業保険と貯金がある。だから当面の生活はなんとかなるのだが……。
「問題は就職だな……」
地元には顔見知りも多い。どうして東京を離れたのかは絶対聞かれるだろう。
「すぐに噂は広まるだろうな……」
なにせ田舎は噂話が大好きだ。俺が東京から姿を消した理由を、面白おかしく脚色して言いふらすだろう。
「まずはこの家の掃除だな……」
俺以外に誰も住んでいないから、空き家同然だ。ほったらかしにしていたせいで埃がすごい。まずは掃除をして人が住める状態にしないといけないな。
「次は物置だな……」
数時間かけて家を掃除した後、物置小屋へ向かう。扉を開けた瞬間、ものすごい量の埃が舞う。
「うおっ! 汚ったねえな!」
物置小屋の中には用途不明のガラクタが大量に詰め込まれていた。
「これはゴミだな……これも要らない。ん? これは……」
ガラクタの中に布の被さった大きな何かが置いてある。布を取ると大きな鏡が現れた。物置小屋に似合わないそれはまるで別の世界に繋がっているような奇妙な感覚に陥る。
「なんだこれ?」
なんとなくその鏡に触れると、突然光を放つ。
「うわっ!」
あまりの眩しさに目を閉じる。光が収まった時、見知らぬ天井が目に入った。
「どこだここ……」
体を起こして周囲を見渡す。どこかの屋敷の一室のようだ。
「俺は確か物置小屋の鏡を触ったら……」
そうだ、俺はあの鏡の光に飲み込まれて……。ということは、ここはあの鏡の中か?
「まさかここは異世界なのか?」
ラノベやアニメでよく見る展開だ。
「いや、そんなバカな……」
あまりにも現実離れしている。俺は混乱して頭を抱えた。
「まずは情報収集だ」
俺は部屋の中を改めて見回す。俺がさっきまで寝ていたベッドが一つ。そして物置で見つけた大鏡が置いてあった。
「やっぱりここは異世界なのか?」
ここが異世界ならあれが出現するはずだ。
「ステータスオープン!」
そう叫ぶと、目の前に半透明の板が出現する。
名前:新城直人
種族:人間
年齢:25
職業:無職
レベル:1
体力:10/10
魔力:10/10
攻撃:10
防御:10
敏捷:10
ユニークスキル
【万物換金】
所持スキル
【鑑定】
【アイテムボックス】
称号
【まれびと】
「本当に出た……」
我ながら驚いている。これが異世界の定番のステータス画面だ。
「【鑑定】」
【次元鏡:ランクSSS。世界を自由に行き来できる。所有者以外は使用不可だが所有者と同行すれば使用可】
やっぱりこの鏡が原因のようだ。取りあえずは元の世界に戻れるようでホッとした。次は称号を鑑定してみる。
【まれびと:異世界からやってきた者。成長速度に補正がかかる。この称号を持たぬものは次元鏡を使用できない】
つまり、この鏡は俺にしか使えないってことか。
「あとは、残りのスキルについて確認してみるか」
【アイテムボックス:物質を無限に収納できる。また中に入れてる間は時間が止まる】
【万物換金:異世界の金貨やアイテムを等価値の通貨に変換可能。電子マネーも化】
「何だこのチートスキルは!?」
このスキルがあればお金の心配はしなくて良さそうだ。例えばマヨネーズやオセロを売って儲けた金を現実の金に両替してしまえば、それだけで一生遊んで暮らせる金を手に入れることができる。さらに電子マネーにも変換できるため急に金が増えて怪しまれることもない。
「これさえあれば働かなくて済みそうだ」
その前に現状把握だ。物を売るにしても、人が居なければ商売にならない。
「そもそもこの家は何なんだ……?」
まずは家の探索をすることにした。窓から木々が見えることからここは森の中のようだ。2階建てで結構広い。俺以外に誰もいないようだが埃一つ見当たらない。誰かの別荘なのか、あるいは、幽霊屋敷なのか……。
「これは……」
書斎と思われる部屋で一通の手紙を見つけた。それは俺の祖父である新城四郎の遺言状であった。
『直人へ。この手紙を見ているということはお前も異世界に飛ばされたのだろう。わしは若いころこの世界に召喚され勇者として戦った。元の世界へ戻る時に、異世界の武器やアイテムを持ち帰った。この鏡もその一つだ。それらを使えば大富豪になっていたが、わしは平凡な生活を送りたかった。過ぎた力というのは時として厄介ごとを巻き起こすからだ。お前にも平凡な生活を歩んでほしかったが、血は争えないものだ。いつかこの鏡の存在を知り、異世界へとやってくるだろう。その時お前が何を成すかはお前の自由だ。この家はわしが別荘として使っていたものだ。好きに使うといい。幸せな人生を送ることを祈っておるぞ』
じいちゃんの遺言状を読んだ俺の目から涙が溢れていた。
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