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翌日、俺たちは再び学園長の元を訪れていた。


「準備は整ったようだな」


その言葉に全員が力強く頷いたことを確認すると、彼は説明を始めた。


「まずアリア君……君には浄化の力を磨いてもらう。次にクロエ君、君の力は影を倒すために必要だ。だから君はカイト君と常に行動を共にするようにしてくれ」


その指示に対して二人は黙って首肯した。俺もまた頷き返すと、学園長は再び口を開いた。


「そして最後にカイト君だが……」


そこで言葉を区切った後、彼は俺をじっと見つめてきた。その視線を受けて緊張していると、やがて学園長は口を開いた。


「君には影を倒すための力を身につけてもらう」


その一言を聞いて思わず息を呑んだ。まさか自分がそんな大役を任されることになるとは思いもしなかったからだ。だがそれと同時に納得できた部分もあった。確かに今の俺では影に勝つことはできないだろう……だから強くなる必要があるのだ。


「……分かりました」


俺が決意を込めて答えると、学園長も満足げに頷いた後、言葉を続けた。


「それでは早速訓練を始めるとしよう」


その言葉を受けて俺たちは一斉に立ち上がった。そして学園長に案内されるまま、訓練場の中へと入っていくのだった……


「まずは君たちの能力をより強力にする必要がある」


学園長の言葉に俺たちは顔を見合わせた。一体どうやって強くなればいいのだろうか? そんなことを考えていると、彼は説明を始めた。


「まずアリア君だが……君の浄化の力は非常に強力だ。だがその反面、攻撃手段が乏しいように思える」


その言葉にアリアは俯いたまま頷いた。確かに彼女の言う通りかもしれないと思ったからだ。しかし同時に疑問も感じた。それならばどうすれば良いのだろう? 俺の考えを読んだかのように学園長は言った。


「そこで考えたのだが、君には新しい能力を身に着けてもらうことにする」


その言葉に俺たちは再び顔を見合わせた。一体どんな能力を身に着けることになるのだろうか? そんな疑問を抱きながら次の言葉を待っていると、彼は言葉を続けた。


「君には……癒しの力を習得してもらう」


その一言にアリアは首を傾げたが、俺にはすぐにその意味が理解できた。確かに彼女の浄化の力は非常に強力だ。だがその一方で攻撃手段が少ないのも事実だった。その点を改善できるのならばそれに越したことはないだろうと思ったからだ。だが同時に少し不安もあった……果たして自分にそんなことが出来るのだろうか? そんな俺の気持ちを察したのか、学園長は安心させるように言った。


「心配はいらないよ、君ならきっとできるはずだ」


その言葉に俺は少し自信を取り戻したような気がした。そうだ……俺には仲間がいるじゃないか! そう思うと自然とやる気が出てきたのだった。

「……分かりました、やってみます!」


俺の言葉に全員が頷いたことを確認すると、彼は説明を続けた。


「次にクロエ君だが……君の力は影を倒す上で非常に重要な役割を担っている。だから君には新しい能力を身に着けてもらうことにする」


その言葉に俺たちは再び顔を見合わせた。一体どんな能力を身に着けることになるのだろうか? そんな疑問を抱きながら次の言葉を待っていると、彼は言葉を続けた。


「君には空間を操る力を習得してもらう」


その一言を聞いて俺は納得した。確かに彼女の能力は影を倒す上で必要不可欠なものだと感じたからだ。だからこそ納得できたのだろうと思っていると、彼女はおずおずと手を挙げた。


「あの……具体的には何をすればいいのでしょうか?」


彼女の問いかけに学園長は大きく咳払いをした後、口を開いた。


「そうだね……まずは君の力を十分に引き出せるようになる必要があるだろう。そこでまずは……」


そう言って彼が指示したことは、クロエをとある場所に移動させることだった。一体その場所とは一体どこなのだろうか? そんなことを考えているうちにも彼女は鏡の中へ消えていったのだった……
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