上 下
24 / 30

24

しおりを挟む
翌日、私とカイトは街を歩きながら買い物を楽しんでいた。


(久しぶりにこうやってお出かけするの楽しいな……)


私が心の中で呟くと、カイトは微笑みながら口を開いた。


「楽しんでいるみたいだな」


「うん! すっごく楽しいよ……!」


(友達と一緒にお出かけするなんて初めてだから嬉しいなぁ……)


私は素直に感想を口にした。すると、彼は嬉しそうな表情で口を開く。


「俺もノエルと一緒ですごく楽しいよ」


「ありがとう!」


私は感謝の言葉を伝えると、彼に向かって微笑んだ。そしてしばらく歩いているうちに目的の場所に到着したのである……。


「ここが雑貨屋『カドモス』だよ」


カイトが説明しながら店内に入っていったので、私もそれに続くことにした。すると、中はたくさんの商品で埋め尽くされている……!


(わぁ……!)


私は目を輝かせながら店内を見渡した。こんなにたくさんの商品が揃っているなんて驚きだ……。


「すごいね……!」


私が呟くと、カイトは笑顔で頷いた。それから彼は私に話しかけて来る。


「何か欲しいものがあったら遠慮しないで言ってね」


(ありがとう……!)


私は心の中でお礼を言うと、店内を歩き始めた。カイトも一緒についてきてくれるみたいだ……。


(どれにしようかな……?)


私は商品を見ながら色々と考え始めた。すると、ある商品に目が留まる……。


(これ可愛いかも……!)


私が手に取ったのは小さなリボンだった。青色でシンプルなデザインだけど、それが逆に良いと思うのだ……!


(うん! これ買おう……!)


私がそう決意すると、カイトが話しかけてきた。どうやら彼も気に入ったものがあるようだ……。


「これ買ってもいいかな?」


彼が手に取ったのはヘアピンだった。銀色のシンプルなデザインだけど、とても綺麗で上品な感じだ……!


「私もこれ欲しいかも……!」


カイトは微笑みながら私にヘアピンを差し出してきた。どうやらプレゼントしてくれるみたいだ……。


「ありがとう……!」


私はお礼を言うと、カイトからヘアピンを受け取った。すると彼は微笑んで口を開く。


「どういたしまして」


そして私たちは商品を持ってカウンターへと向かったのである……。


「気に入ってもらえてよかったよ……」


「うん……! すごく嬉しい……!」


お礼を言う私に向かって微笑むと、私たちはパンケーキが美味しいカフェに向かうことにしたのだ……。


「美味しいね……!」


「そうだな……!」


私たちはパンケーキを食べながらお喋りをしていた。私たちが注文したのはバターと蜂蜜をたっぷりかけて食べるふわふわのパンケーキだ。一口食べた瞬間に幸せが込み上げてきたのだ……!


(柔らかいなぁ……!)


私は感動しながらフォークを口に運んでいく……。口の中に広がる甘い香りに心が癒されていくようだ……。


(幸せだなぁ……)


私が心の中で呟いていると、カイトが話しかけてきた。どうやら彼も同じ気持ちらしい……。


「このお店に来て正解だったな」


「そうだね……! 本当に美味しい……」


私は笑顔で頷く。パンケーキはとろけるような柔らかさと優しい甘さで、私が求めていた味そのものだった……。


「こんなに美味しいものを食べられて幸せだな……」


カイトはしみじみとした口調で呟いた。私も同意するように頷く……。


(本当に美味しかったなぁ……)


私は食べ終わったお皿を見つめながら心の中で呟いたのだった……。


「今日はありがとね!」


カフェを出た後、私はカイトにお礼を言った。彼は微笑みながら口を開く。


「こちらこそありがとな! 一緒に出かけてくれて楽しかったよ」


(私も楽しかったな……)


私は心の中でそう思いつつ、彼に微笑み返した。すると、彼は何かを思いついたような表情で話しかけてきたのである……。


「もしよかったらまた俺とお出かけしてくれるかな……?」


(もちろん……!)


私は大きく頷いて彼の手を取った。すると彼も優しく手を握り返してくれたのだ……。


(嬉しいなぁ……!)


そんなことを考えていると、彼は少し照れくさそうな表情で口を開いた。


「じゃあ、また明日な……!」


(うん!)


私は笑顔で返事をすると、彼と別れたのであった……。


(今日も楽しかったな……!)


私は心の中で呟きながらベッドに入った。そして目を瞑るとすぐに眠りにつくことができたのだった……。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

「自分より優秀な部下はいらない」と国を追い出されました。それから隣国で大成した私に「戻って来て欲しい」なんてよく言えましたね?

木山楽斗
恋愛
聖女の部下になったレフィリアは、聖女以上に優秀な魔法使いだった。 故に聖女は、彼女に無実の罪を着せて国から追い出した。彼女にとって「自分より優秀な部下」は、必要がないものだったのである。 そんなレフィリアは、隣国の第二王子フォルードによって救われた。 噂を聞きつけた彼は、レフィリアの能力を買い、自国に引き入れることにしたのだ。 フォルードの狙い通り、レフィリアは隣国の発展に大きく貢献した。 それを聞きつけたのか、彼女を追い出した王国は「戻って欲しい」などと言い始めた。 当然、レフィリアにとってそれは不快な言葉でしかない。彼女は王国を批判して、その要求を突っぱねるのだった。

天国行きますか?地獄行きますか?それとも、転生しますか?【三分で読めます(三分かかるかな?)】

眼鏡の似合う女性の眼鏡が好きなんです
ファンタジー
何となく、書いてみただけです(笑)  本当に、くだらない内容です(苦笑)

元遊び人の彼に狂わされた私の慎ましい人生計画

イセヤ レキ
恋愛
「先輩、私をダシに使わないで下さい」 「何のこと?俺は柚子ちゃんと話したかったから席を立ったんだよ?」 「‥‥あんな美人に言い寄られてるのに、勿体ない」 「こんなイイ男にアピールされてるのは、勿体なくないのか?」 「‥‥下(しも)が緩い男は、大嫌いです」 「やだなぁ、それって噂でしょ!」 「本当の話ではないとでも?」 「いや、去年まではホント♪」 「‥‥近づかないで下さい、ケダモノ」 ☆☆☆ 「気になってる程度なら、そのまま引き下がって下さい」 「じゃあ、好きだよ?」 「疑問系になる位の告白は要りません」 「好きだ!」 「疑問系じゃなくても要りません」 「どうしたら、信じてくれるの?」 「信じるも信じないもないんですけど‥‥そうですね、私の好きなところを400字詰め原稿用紙5枚に纏めて、1週間以内に提出したら信じます」 ☆☆☆ そんな二人が織り成す物語 ギャグ(一部シリアス)/女主人公/現代/日常/ハッピーエンド/オフィスラブ/社会人/オンラインゲーム/ヤンデレ

私たちだけ24時間オンライン生産生活

滝川 海老郎
SF
VR技術が一般化される直前の世界。予備校生だった女子の私は、友人2人と、軽い気持ちで応募した医療実験の2か月間24時間連続ダイブの被験者に当選していた。それは世界初のVRMMORPGのオープンベータ開始に合わせて行われ、ゲーム内で過ごすことだった。一般ユーザーは1日8時間制限があるため、睡眠時間を除けば私たちは2倍以上プレイできる。運動があまり得意でない私は戦闘もしつつ生産中心で生活する予定だ。

猫化の呪い持ちを隠して嫁がされたのに何故か溺愛されています!

長船凪
恋愛
ヴィルシュテッター帝国、ゼーネフェルダ子爵家の長女にとして生まれたエリアナ・ド・ゼーネフェルダ。 満月の晩に獣に変身する(猫耳に尻尾を持つ姿)呪い持ちの子爵令嬢。 旦那様は竜族の血を引子孫のゴードヘルフ・ラ・クリストロ小公爵。 そこに嫁ぎ、子を産むと早死にすると世間では恐れられていた。 今の公爵夫人は再婚で二人目。 呪い持ちを隠して輿入れさせられたのは、父が事業に失敗したあげく、カジノで起死回生を狙うも失敗し、借金が増えた為。 そんな中、不意に届けられた竜族の血を引く一族の末裔、クリストロフ公爵家からの子爵家への求婚状。 何故か子爵家の令嬢なら誰でも良いような書き方で、しかし結婚支度金が多く、金に目が眩んだ子爵は即、娘を売り飛ばすことにした。 しかし、満月の夜にケモ耳っ娘に変身する呪い持ちのエリアナだったが、実はある特殊な権能があった。その権能はデメリットつきではあるが、夢の中の図書館にて異世界の記録、物語、知識等を得られるものであった。 *カクヨム等で先行投稿しています。

機械娘として転移してしまった!

ジャン・幸田
SF
 わたしの名前、あれ忘れてしまった。覚えているのはワープ宇宙船に乗っていただけなのにワープの失敗で、身体がガイノイドになってしまったの!  それで、元の世界に戻りたいのに・・・地球に行く方法はないですか、そこのあなた! 聞いているのよ! 教えてちょうだい!

悪役令嬢に転生してストーリー無視で商才が開花しましたが、恋に奥手はなおりません。

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】乙女ゲームの悪役令嬢である公爵令嬢カロリーナ・シュタールに転生した主人公。 だけど、元はといえば都会が苦手な港町生まれの田舎娘。しかも、まったくの生まれたての赤ん坊に転生してしまったため、公爵令嬢としての記憶も経験もなく、アイデンティティは完全に日本の田舎娘。 高慢で横暴で他を圧倒する美貌で学園に君臨する悪役令嬢……に、育つ訳もなく当たり障りのない〈ふつうの令嬢〉として、乙女ゲームの舞台であった王立学園へと進学。 ゲームでカロリーナが強引に婚約者にしていた第2王子とも「ちょっといい感じ」程度で特に進展はなし。当然、断罪イベントもなく、都会が苦手なので亡き母の遺してくれた辺境の領地に移住する日を夢見て過ごし、無事卒業。 ところが母の愛したミカン畑が、安く買い叩かれて廃業の危機!? 途方にくれたけど、目のまえには海。それも、天然の良港! 一念発起して、港湾開発と海上交易へと乗り出してゆく!! 乙女ゲームの世界を舞台に、原作ストーリー無視で商才を開花させるけど、恋はちょっと苦手。 なのに、グイグイくる軽薄男爵との軽い会話なら逆にいける! という不器用な主人公がおりなす、読み味軽快なサクセス&異世界恋愛ファンタジー! *女性向けHOTランキング1位に掲載していただきました!(2024.9.1-2)たくさんの方にお読みいただき、ありがとうございます!

悪役令嬢に転生したと思ったら悪役令嬢の母親でした~娘は私が責任もって育てて見せます~

平山和人
恋愛
平凡なOLの私は乙女ゲーム『聖と魔と乙女のレガリア』の世界に転生してしまう。 しかも、私が悪役令嬢の母となってしまい、ゲームをめちゃくちゃにする悪役令嬢「エレローラ」が生まれてしまった。 このままでは我が家は破滅だ。私はエレローラをまともに教育することを決心する。 教育方針を巡って夫と対立したり、他の貴族から嫌われたりと辛い日々が続くが、それでも私は母として、頑張ることを諦めない。必ず娘を真っ当な令嬢にしてみせる。これは娘が悪役令嬢になってしまうと知り、奮闘する母親を描いたお話である。

処理中です...