悪役令嬢に転生したと思ったら悪役令嬢の母親でした～娘は私が責任もって育てて見せます～

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ある日のこと、私はいつものように学園の廊下を歩いていたのだが、その時突然後ろから声をかけられたのである。振り返るとそこにはリュートの姿があったのだった……！


「やあ、ソフィアじゃないか！ 久しぶりだね」


笑顔で手を振っている彼を見た瞬間、胸が高鳴るのを感じた私は思わず顔を赤らめてしまったのだが、それを悟られないように平静を装って挨拶を返すことにしたのだ……


「ごきげんよう、リュート様。今日はどうされたのですか？」


そう尋ねると彼は少し困ったような表情を浮かべた後で答えてくれたのだった。


「実はちょっと君に頼みたいことがあるんだけどいいかな？」


その言葉に首を傾げる私だったが特に断る理由もなかったので了承することにしたのである……。


「はい、私にできることであれば何でもお申し付けください」


そう言うと彼は嬉しそうな表情を浮かべてお礼を言ってくれたのだ！ そしてその後で詳しい話をするために場所を変えようということになり私たちは人気のない中庭へと向かったのだった……


「それでリュート様、私に頼みたいこととは何でしょうか？」


早速本題を切り出すと彼は少し言いづらそうにしていたが意を決したように口を開いたのである……！


「実はね……君にしか頼めないことなんだよ」


そう言って再び黙り込んでしまったので私は首を傾げるしかなかったのだが、その様子を見た彼は意を決したように口を開いたのだった！


「実は僕の婚約者になって欲しいんだ！」


その言葉を聞いた瞬間、私は一瞬固まってしまったもののすぐに冷静さを取り戻して彼に尋ねたのである……！


「あの……どうして私なんでしょうか？」


そう尋ねると彼は照れくさそうに頭を掻きながら答えてくれたのだった。


「それはもちろん君のことが好きだからに決まってるじゃないか！」


その言葉を聞いた途端、顔が熱くなるのを感じた私は思わず俯いてしまったのだが、それでもなんとか平静を装って返事をしたのだった。


「そ、そうですか……ありがとうございます」


しかし内心ではかなり動揺していたこともあり上手く言葉が出てこなかったのだがそれでも必死に平静を装うことに成功した私はホッと胸を撫で下ろしたのである……


それからしばらく沈黙が続いた後のことだった……！ 突然彼が私の手を掴んできたかと思うとそのまま引き寄せてきたのだ！ そして次の瞬間には抱きしめられていたのだった……！ 突然のことに驚きながらも抵抗しようとした私だったが何故か力が入らずされるがままになってしまったのである……


「ちょ、ちょっとリュート様！？ 一体何を……？」


そう言いかけたところで口を塞がれてしまったのだ……！ 最初は軽く触れるだけのキスだったが次第に激しくなっていくにつれてお互い息が上がっていったのだった……そしてとうとう我慢できなくなった私は無意識のうちに舌を絡ませ合う濃厚なものへと変わっていったのだ……。しばらく経ってお互いに息が苦しくなって口を離すと銀色の橋がかかったのを見てさらに興奮してしまった私たちはその後も何度も求め合ったのだった……


「はぁ……はぁ……」


ようやく満足したところで唇を離した後も舌伸ばしたまま余韻に浸っていた私たちだったのだが不意に彼が口を開いたのである……！


「君を本気で愛してるんだ」


その言葉を聞いた瞬間、全身がゾクゾクとした感覚に襲われた私は思わず顔を背けてしまったのです……。だがそれでもなんとか平静を装って返事をすることができたのだった……


「私も愛してます、リュート様……」


そう答えると今度は私からキスをしたのだ……！


「んっ……ちゅぱっ……」


最初は軽いキスだったものが徐々に激しさを増していき最終的には舌を絡めるような濃厚なものへと変わっていったのだ……そしてお互いの唾液を交換し合うような深いキスを交わした後でようやく解放された時にはすっかり息が上がってしまっていたのだった……。


「婚約者の件ですが……少しだけ考える時間をくださいますか？」


「ああ、もちろんさ。ゆっくり考えて決めてくれればいいからね」


 そしてそのまま私たちは別れることになったのだが、別れ際にもう一度キスを交わした後にお互いに見つめ合って微笑み合ったのである……！


「それじゃあまた明日学校で会おうね」


そう言って去って行く彼の後ろ姿を見送った後で私はその場に立ち尽くしていたのだった……。