ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜

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五階層は溶岩地帯だった。グツグツと煮え滾る溶岩がそこら中にある。そして、その中を闊歩するのは巨大な亀の姿……。体長10メートルはあるだろう巨体を誇る魔獣だ！


「あれはフレイムタートルじゃ」


リザが杖を構えながら言う。すると、亀はゆっくりとこちらに近づいてきた！


「来るぞ！！」


俺は叫ぶと同時に剣を構えた！ ルミナは槍を構えると走り出す！ アリスは魔法を唱え始める！ リザは杖を振りかざした！


「グォオオッ！！」


咆哮と共に亀が口から火炎を吐き出す！！ 凄まじい熱気に一瞬怯んでしまうが、それでもルミナは果敢に立ち向かう！ 炎の渦を突き抜けて、亀の頭に槍を突き立てる！ だが硬い甲羅には傷一つついていないようだ……。


「グルルル……」


亀はゆっくりと頭を振ると、前脚を振り上げて叩きつけてきた！！ 轟音と共に地面が大きく揺れる！


「きゃああ！！」


悲鳴を上げるルミナ。だが、なんとか踏みとどまっているようだ……。


「大丈夫か！？」


俺は慌てて駆け寄ると彼女を抱き起こす。そしてそのまま後方へと下がった……。


「ありがとうございます」


彼女は恥ずかしそうに顔を赤らめながら言う……。そんな様子を見ているとなんだかこちらまで恥ずかしくなってきてしまうな……。


「グォオオッ！！」


そんなことを考えているうちに再び亀が襲いかかってきた！ 今度は前脚を振り下ろしてくる！！ 俺とアリスは左右に分かれて回避すると、リザが呪文の詠唱を始めた……。


「【氷礫】！」


無数の氷の弾丸が亀に向かって放たれる！ それらは全て命中したがやはり効いている様子はないようだ……。それどころか怒っているように見える……。


「グルルル……」


亀は唸り声を上げながらゆっくりと近づいてくる……。このままでは危険だと判断した俺は剣を構え直すと走り出した！！ そして勢いよく跳躍すると同時に剣を振り下ろす！！ ズバッという音と共に亀の腕が切り落とされた！ しかしそれでもなお動き続ける。俺は続けて何度も斬りつけることでようやく倒すことに成功したのだった……。


「やったな！」


リザが嬉しそうな声を上げる。俺も笑顔を見せながら頷くとルミナの方を見る……。彼女も無事のようでホッと胸を撫で下ろすと、俺たちは先へ進むことにしたのだった……。