ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜

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三階層に足を踏み入れるとそこは洞窟になっていた。中は薄暗くて視界が悪いが、幸いにも光源はあるようで問題なく進むことが出来る。


洞窟の薄暗さに慣れてきた頃、俺たちは広い空間に出た。そこには巨大な岩の柱がそびえ立ち、その奥には幽玄な光が漏れていた。しかし、その美しい光景に俺たちの目は引かれなかった。なぜなら、洞窟の奥深くから異音が聞こえてきたからだ。


「気をつけろ、リザ」と俺は彼女に囁いた。


彼女は頷き、警戒しながら先に進んでいく。その先にはどんな試練が待ち受けているのだろうか。俺たちは慎重に足を進めながら、洞窟の奥深くへと進んでいった。


しばらく進むと広い空間に出た。そこには巨大なゴーレムが待ち構えていた！


「グォオオオオオオオオオオオオオオッ！！！！」


10メートル以上はある巨体でこちらに突進してくる！！


「させるか！」


俺は剣を構えるとゴーレムに向かって駆け出す。そしてすれ違いざまに切りつけた！


俺の剣がゴーレムの硬い岩肌を切り裂く音が響き渡る。しかし、その攻撃はゴーレムにほとんど影響を与えず、俺はその反動で地面に叩きつけられた。しかし、すぐに立ち上がり、再び攻撃の態勢を整えた。


リザも手を動かし、彼女の魔法がゴーレムの体を襲った。しかし、ゴーレムはその攻撃を無視し、俺たちに向かって再び突進してきた。


「これじゃ足りないな！」


俺はリザに向かって叫んだ。


「一緒に攻撃しろ！」


彼女は頷き、俺と一緒に協力してゴーレムに向かって突撃した。俺の剣と彼女の魔法が交差し、ゴーレムの岩肌に深い傷を刻んでいく。しかし、ゴーレムは依然として抵抗し、その巨大な拳が俺たちに向かって振り下ろされる。


俺は素早く身をかわし、剣を振り上げてゴーレムの脚部を狙った。その攻撃が命中し、ゴーレムのバランスが崩れる。その隙をついて、リザの魔法がゴーレムの胴体を直撃し、岩の塊が砕け散った。


「グォオオオオオオオオオオオオオオッ！！！！」


悲鳴を上げるゴーレム。だが致命傷には至らなかったようだ……。俺はさらに追撃を加えるべく攻撃を仕掛けようとしたのだが、それよりも先にリザが動いた！


「妾に任せろ！」


彼女はゴーレムに向かって手をかざすと呪文を唱える。


「【凍る大地】！！」


すると地面が凍り付いていき、ゴーレムは一瞬で凍結してしまった！


「今じゃ、カイト！」


リザの叫びに応えるように俺はゴーレムに剣を突き立てた！


パリィイイイイイイイイイイイインッ！！！！


甲高い音を立ててゴーレムは砕け散る。そして破片が光の粒子となって消えていくのだった……。


「やったな！」


俺はリザとハイタッチを交わすと、次の階層へと進むことにした……。