冷酷非情の雷帝に嫁ぎます～妹の身代わりとして婚約者を押し付けられましたが、実は優しい男でした～

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ある日のこと、私はライトニングと一緒に街に買い出しに来ていた。特にこれといった用事があるわけでもなく、ただ単に散歩をしているだけである。


「次はあっちのお店に行ってみませんか？」


私が提案すると、彼は微笑みながら答えた。


「分かった」


そうして私たちは次の目的地へと向かうことにしたのである── それからしばらく歩いていると、何やら人だかりができているのが見えた。気になって近づいてみると冒険者らしき人たちが集まっており、何やら深刻そうな表情を浮かべている。


（何かあったのかな？）


気になって声をかけてみることにしてみた。すると一人の男性が答えてくれた。


「実はこの辺りに凶暴化した魔物が出現したらしいんだ」


話を聞くところによると、この周辺には今まで目撃情報がなかったモンスターが出没しているという。


「もしかしたら強力な個体かもしれない」


（厄介だな……）


私は心の中で思った後、ライトニングの方に視線を向けると彼も同じことを考えているようだった。私たちは冒険者たちと共に討伐に向かうことになったのである── 街の外れにある森の入り口に到着すると、すでに戦闘が始まっていた。前衛を務める冒険者たちが魔物たちと激しい戦いを繰り広げている。


私たちは少し離れた場所からその様子を見ていた。


（私たちも参戦したほうがいいかな……？）


私が悩んでいると、ライトニングが口を開いた。


「もう少し様子を見よう」


彼の言葉に従って待機していると、事態が動いた。魔物の数が減ってきたのだ。どうやら冒険者たちが押し始めたようだ。


「今のうちに畳みかけよう！」


一人の冒険者が叫ぶと、仲間たちは一斉に攻撃を始めた。私も参戦しようと身構えていると、突然背後から声をかけられた── 振り返るとそこには三人の男性がいた。一人は盗賊のような格好をしているのが印象的で、もう一人はローブを着た魔法使いらしき人物。そしてもう一人は赤い鎧を身に着けている戦士のようだ。


「君たちは冒険者か？」


盗賊のような格好をした男が問いかけてきたので私は答えた。


「はい、そうですけど……」


私が答えると、彼らは安心したような表情を見せた。そしてこう続けたのである──


「私たちも力を貸すよ」


私たちは彼らと協力して魔物の群れと戦うことになったのだ──


（面白い展開になってきたな……）


私は心の中で呟くと、ライトニングと顔を見合わせた。彼も同じ気持ちのようで微笑んでいる。私たちは冒険者たちと協力して戦うことにしたのであった── 戦いが始まると、盗賊のような格好をした男が先頭に立って指示を出し始めた。


「魔法使いは後方から援護してくれ！ 戦士は前衛を頼む！」


その言葉に従い私たちは動いた。私とライトニングは後方で待機しつつ、戦況を見守っていたのだが……途中で魔物の襲撃に遭ってしまったのである──


（ヤバい……！！）


私は焦りを覚えたが冷静に対処した。敵の攻撃を避けつつ反撃する。ライトニングも同じく反撃しているようだ。私たちは戦い慣れているので冷静に行動することができたのだが……


（このままじゃジリ貧だ……）


このままでは全滅してしまうかもしれないと感じ始めていた── その時、魔法使いが巨大な炎を放った。それは魔物の群れを包み込み焼き尽くす。すると盗賊のような格好をした男が叫んだ。


「今だ！ 一気に畳みかけろ！！」


彼の号令と共に冒険者たちは一斉に攻撃を仕掛けた。そしてついに魔物の群れを一掃することができたのである。

戦いが終わった後、私たちは互いの健闘を称え合った。そして盗賊のような格好をした男が話しかけてきた。


「君たちのおかげで助かったよ」


彼は笑顔を浮かべながら感謝の言葉を口にした。それに対して私たちも頭を下げた。すると彼は何かを思い出したような表情を浮かべると懐から一枚の紙を取り出した。それは冒険者の依頼書であったようだ。


「実は冒険者ギルドから依頼を受けていてね……ここに魔物が出現した原因を突き止めてほしいと言われているんだ」


（なるほど……）


私は心の中で納得すると、ライトニングの方に目を向けた。彼も私と同じことを考えていたようで小さく頷いている。私たちは彼らに協力することにした。


「分かりました、私たちに任せてください」


私が答えると、彼らは嬉しそうな表情を浮かべた後、早速調査を始めることにしたのである──


（面白かった……）


私は心の中で呟いた後、ライトニングに視線を向けた。彼も同じようなことを考えていたようで静かに微笑んでいるのが見えた。私は嬉しくなって笑みを浮かべた後、彼と一緒に街へ戻ることにした──


（とりあえず冒険者ギルドに戻ってみるか……）


私とライトニングは街に戻ると冒険者ギルドへ向かった。冒険者ギルドに到着すると、私たちはその依頼について報告することになった。ギルドの掲示板には同じく魔物に関する依頼が増えているようだった。ギルドの受付で報告を終えると、担当者が私たちに声をかけてきた。


「お疲れ様です。任務遂行、ありがとうございます。報酬は後日手続きさせていただきますが、お手洗いや休憩が必要でしたら、こちらの施設をご利用ください」


ありがたい申し出に感謝しつつ、私たちは一旦休憩スペースに移動した。そこでゆっくりと座り、出会った冒険者たちとの協力について話し合った。


「あの三人、頼りになりそうだね。特にあの魔法使いの火力はすごかった」


私が言うと、ライトニングも頷いた。


「そうだな。彼らと一緒に任務を進めていくのも悪くないと思うよ」


考え込むことなく、私たちは再びギルドの掲示板を確認し、新たな依頼を見つけることにした。すると、今度は街近くの洞窟から異変の報告があるようだった。


「これも冒険者ギルドの仕事だね。行ってみるか？」


私が提案すると、ライトニングは笑顔で応じた。


「もちろん、一緒に行こう。新たな冒険が待っているんだろう」


私たちは再び新たな冒険に向かうべく、準備を整えながら街を後にした。冒険者としての日々が続き、新たな仲間や出会いが待っていることを予感しながら── 次なる冒険へと歩を進めた。