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翌日、私はライトニングとの待ち合わせ場所に向かうことにした。昨日のことを話さなければならないからだ。

「おはよう!」

私が元気よく挨拶すると、ライトニングも笑顔で応えてくれる。私達は昨日の出来事について話し合った後、怪獣を倒す方法を考えることにした。

「まずはあの魔物について知ろう」

ライトニングの提案で私たちは図書館へ行くことに決めた。そこでは様々な本を読むことができるのだ。私達は早速図書館に向かい中に入ると、受付の女性に声をかける。

「すみません」

女性は笑顔で対応してくれたが、少し表情が硬い気がした。何かあったのかな?

「どうしました?」

私は疑問に思いながら尋ねる。すると女性は緊張した面持ちで答えた。

「実は……最近魔物の被害が増えているんです」

予想外のことに私たちは驚く。まさかそんなことになっているとは思いもしなかったからだ。

「そうなんですか……」

私は思わず呟いてしまったが、すぐに気を取り直して質問をする。

「魔物ってどんな見た目をしているんですか?」

私が尋ねると、女性は少し考え込んだ後に答えてくれた。

「黒い鱗で覆われていて大きな翼と鋭い爪を持っています。そして口が大きく裂けていて鋭い牙が並んでいます」

「なるほど……」

私だけでなくライトニングも真剣な表情で聞いていた。二人は魔物を倒す方法を考え始めたようだ。しばらく沈黙が続いた後、ライトニングは口を開いた。

「まずは情報を集めることが必要だな」

彼女の提案に対して私は頷く。怪獣について知ることが重要なのは間違いないからだ。私達は図書館を出て町の中心へと向かうことにした。そこなら人も多く情報が集まるだろうと判断したのだ。私達は様々な人から魔物の目撃情報を聞き出すことに成功した。

「この町から南東の方角にある砂漠でよく見かけるみたいだ」

ライトニングが教えてくれた情報をメモしながら歩き続ける。そしてついに目的地へと辿り着いた。そこは見渡す限り砂しか広がっていない広大な砂漠である。

「ここに怪獣がいるかもしれないな……」

ライトニングが呟くと、私は不安を抱きながらも覚悟を決めた。ここから先は危険が伴う可能性が高いからだ。それでも私たちならきっと勝てるはず! そんな根拠のない自信を抱いていたのだが、現実はそう甘くはなかった。砂漠に入ると早速魔物の姿を目撃することになる。

「あれだ!」

私達の視線の先には黒い鱗に覆われた巨大な生物がいた。それは翼を羽ばたかせてゆっくりとこちらへ向かってくる。

「行こう!」

ライトニングが声を上げると、私も覚悟を決めて走り出した。魔物との戦いが始まったのだ! 私は杖を構えてサンダーボルトを放つ準備をした。相手は大きいので一撃で仕留められる魔法を使わなければ勝機はないと判断したからだ。しかし、そんな私の考えは甘かったようだ。魔物は口から炎を吐き出すと、サンダーボルトを打ち消してしまったのだ! 予想外の出来事に動揺してしまう。すると魔物はその隙を狙って突進してきた。私は間一髪で回避したが、体勢を崩して転倒してしまう。

「フィーナ!」

ライトニングが私を助けようとするが、魔物はそれを許さないかのように攻撃を続けた。このままではまずいと思った私は起き上がると同時に魔法を唱えた。

「サンダーボルト!!」

私の放った魔法は魔物に命中したかに見えたが、次の瞬間には霧散してしまう。どうやら防御力も高いようだ……。私は必死に対抗策を考えるが、何も思いつかないまま時間が過ぎていく。

「ライトニング、どうしたらいいんだろう……」

私は思わず弱音を吐いてしまう。すると彼は力強く答えた。

「諦めちゃダメだ! 必ず勝てる方法があるはずだから!」

その言葉に私は勇気づけられる。そうだ、私たちはまだ戦える! そう思った矢先のことだった──魔物は私たちに向かって突進してきたのだ。咄嵯に身を躱そうとしたが間に合わなかった。このままではやられてしまう……! しかしそうはならなかった。突如として目の前に現れた黒い渦のようなものに吸い込まれるように消えていく魔物の姿がそこにあったからだ……何が起きたのか理解できず呆然としていると、私たちの元に誰かが近づいてきた。

「君たち、大丈夫かい?」

それは黒いローブを纏った男性だった。どうやら彼は怪獣を倒したようだ。私は感謝の言葉を口にすると、男性は微笑みながら答えた。

「礼には及ばないさ」

そう言って立ち去ろうとする男性だったが、ふと思い出したかのように足を止めて振り返った。

「言い忘れていたけど……この辺りは危険な場所だからあまり近づかないようにね」

そう言い残して去っていく彼の後ろ姿を見つめながら、私たちは顔を見合わせた後、笑い合った。こうして私たちの初陣は幕を下ろしたのだった。
その後、私たちは無事に帰還することが出来た。しかし、魔物との戦いがこれから何度も続くことになるなんてこの時の私たちは想像もしていなかったのである……
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