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第五幕 転生歌姫ともう一人の転生者
第五幕 1 『温泉』
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やって来ましたフィラーレ温泉。
そう、今回は温泉回です!
フィラーレの町は温泉街が形成され、温泉地独特の匂いが立ち込めている。
町の中心街に温泉の川が流れていて、その両岸の道には宿泊客らしき人々が思い思いに散策している。
流石は人気の保養地だけあって、多くの人で賑わう様子に私も気分が高揚してくる。
町並みは西洋風だが、どことなく前世の日本の温泉街と雰囲気は似ているな…と思った。
「何だか変な匂いがしますわね…」
「硫黄…いや、正確には硫化水素の匂いだね。温泉の熱源となる火山由来の…まあ、毒ガスね」
ルシェーラの問に私が答える。
「毒ガス!?…大丈夫ですの?」
「濃度が濃ければ危険だけど…まあ、火山活動が活発になったりして激しく噴出したりしなければ大丈夫。たしか、そういうときに警報を鳴らす魔道具が町のあちこちに設置してあるはずだよ」
「はあ…カティアさんは博識ですのね」
「え?あ、ああ、私も色々と旅の経験があるからね。色んなところで色んな話を聞く機会があったんだよ」
硫化水素云々の知識は【俺】のものだけど、警報の魔道具の話は今言ったとおりなので嘘はついていない。
「ふむ…(世事に通じているのは王族にとっては得難い素養だろう。人を惹きつけるカリスマもある。やはりこの方は…)」
「どうしました?リュシアンさん」
「ああ、いえ、何でもありません。しかし、カティアさんも『学園』に入学されてはいかがです?」
「まあ!それは素敵ですわね!」
「え!?私がですか?」
「ええ。それだけの知識を身につけてるなら勉学はお嫌いではないのでしょう?」
「う~ん、嫌いではないですけど…」
知識を得るのは好きだし、【俺】も勉強は嫌いじゃなかった。
でも、いまさら学校と言われてもねぇ…
カティアとしては学校に通ったことは無いので、また青春するのも楽しそうだけど。
「まあ、考えておいてください」
「はあ…」
でも、入りたいと言ってもすぐ入れるようなとこじゃなかったよね…
「実は、私の妹も今年から入学する予定なんですよ。ルシェーラとは同級生と言うことになりますね」
「まあ、レティシアさんもですの?それは嬉しいですわね」
「あの子はちょっと変わり者なので少し心配なんですよね…すみませんがルシェーラ、面倒を見てやってください」
「はい、もちろんですわ!」
「妹さんてお幾つなんですか?」
「今年15歳になります」
「あ、じゃあ私と同い年なんですね」
ふ~ん…リュシアンさんの妹という事は、将来のルシェーラの義妹って事だね。
年は逆転するけど。
さて、そんな話をしながら歩いてると、お目当ての宿屋までやって来た。
本日宿泊するのは『薫風亭』と言う旅館。
…そう、『旅館』である。
この世界にも転生前の日本のような文化を持った地域があり、時折その文化に触れる機会がある。
しかし、これほど本格的なものはやはり珍しく、この街でも話題の宿なのだ。
当然人気は高く、満員である事も多いらしいのだが運良く押さえることができたのだ。
今回も一座の面々は分散して泊まっているが、何れも同じようなグレードの宿に泊まってるはず。
ここは、私の希望で決めたのだ。
やっぱり温泉は旅館の方が雰囲気あるでしょ、と言うのは【俺】の影響なのかもしれない。
ここに一緒に泊まるのは、私、父さん、ティダ兄一家、ロウエンさん、カイト、ミーティア、ルシェーラ、リーゼさん、リュシアンさん、ケイトリンさんだ。
部屋割は、ティダ兄一家以外は男女別の大部屋だ。
「ほう、東方風の宿か。なかなか趣があるな」
「お父さん、お母さん、このお宿って木でできてるの?」
「ええ、そうよ~。東方のお家はね~、木でできてるのよ~」
「へえ~、木でこんなに大きな建物って初めて見たかも。凄いね!」
ティダ兄一家にも好評のようだ。
「カティアちゃんがそんなに東方文化に興味があるとは知らなかったッスね」
「え?う、うん、最近ハマってるんだよね」
ロウエンさんに突然言われてちょっとびっくりしたけど、別に焦ることでもなかったね。
東方文化はまだ物珍しさで注目を集めてる感じだが、その洗練された文化の虜になる人も少しずつ増えてるという。
私としては和食…ここでは東方料理か…がもっと食べたいと思うので、ここでの食事に期待している。
「さて…早速露天風呂へゴーッ!!」
「ご~っ!!」
チェックインして荷物を部屋に置いて、まだ夕食まで時間があるので…ここは早速、露天風呂を楽しまないとね!
ミーティアもノリノリだ。
多分、良く分かってないだろうけど…
「露天風呂…外にお風呂があるんですのね」
「そうだよ~。開放的で気持ちいいよ~」
「その…外から見えないんですの?」
「もちろん塀で囲われて見えないようになってるよ」
「心配でしたら私が結界張りましょうか」
と、結界魔法を得意とするリーゼさんが言ってくれる。
そんな心配は要らないと思うけど、それでルシェーラの心配が無くなって楽しんでくれるならいいかな。
「そうそう、温泉旅館といったら浴衣を着ないと。…え~と、押入れの中に…あった!」
こんなところも日本の旅館みたいだ。
大中小の大人用各種サイズと子供用が一通り揃ってる。
縞柄の浴衣と紺色の羽織の組み合わせはシンプルながら、温泉旅館っぽくて風情があっていい感じだ。
「これ浴衣って言うんですか?変わってるけど、何だか可愛らしいですね」
と、リーゼさんは浴衣を気に入ってくれたみたいだ。
皆は私に合わせて見様見真似で着てみるが、帯の締め方などはやはり手こずってる様子。
手伝ってあげてなんとか全員着替える。
黒髪のルシェーラが一番しっくりくると思ったのは、【俺】の記憶があるからだろう。
ちょっと13歳にしては色気がありすぎな気もするけど…
私も姿見で確認してみたが、そのまんま外国人観光客みたいだった。
「カティアちゃ~ん、みんな~、お風呂行きましょ~」
「お姉ちゃん!ミーティアちゃん!お風呂行こう!」
アネッサ姉さんとリィナもやって来た。
これで女子組は勢揃いだ。
「うん!こっちも準備万端だし行こうか!…ティダ兄は男性組と?」
「ええ、そうよ~。男性の大浴場は別方向みたい~。貸し切りの家族風呂もあるみたいだから~、あとでカイトくんと入ったら~?」
「え!?そ、そんなこと出来るわけ無いじゃない!」
「もう~恥ずかしがっちゃって~。どうせいつかは~あんなことやこんなこともするんだし~。…何ならお風呂で「だ~!!やめなさい!リィナもいるんだよ!?」
「何かお母さんがごめんね、お姉ちゃん…」
うう…リィナはこんなふうになっちゃ駄目だよ…
露天風呂のある大浴場に向かって、板張りの廊下を歩いていく。
途中、旅館の女中さんと何度かすれ違ったが、全員が黒髪の東方出身者のようだった。
この国はあまり人種差別とかは無いし髪色も様々な人がいるが、やはりこれだけ黒髪の人が集まってるのは珍しいだろう。
そういうところも徹底してるあたり、私的にはポイントが高い。
そして、大浴場にやって来た。
脱衣所から内湯に出て、そこから更に露天風呂に出られるようになっている。
早々に浴衣を脱いで籠に入れて、内湯の洗い場に向かう。
先ずは身体を洗わないとね。
「ほらミーティア、洗うからこっちに来て」
「は~い!」
石鹸を手に取って泡立ててからミーティアの髪を洗い始める。
目に入らないようにしながら髪を洗っていると更に泡立っていく。
「ほ~ら、あわあわ~」
「あわあわ~!」
ミーティアを洗い終わって、自分の身体も洗ったら、内湯には目もくれずお待ちかねの露天風呂へ直行する。
温泉街に漂う匂いから分かるように、この温泉は硫黄泉だ。
乳白色でややぬめりがあり、肌に触れるとつるつるになる感じがする。
「うわ~!凄いね~」
「ママ!お外のお風呂が凄く広いの!」
露天風呂は想像以上に広く開放的で、思わず歓声を上げる。
ミーティアも興奮して目をキラキラさせている。
もちろん私のテンションも爆上げだ!
山の斜面に作られていて眺望も抜群であり、私達がこれまで通ってきた街道の方向、リッフェル領や遠くブレーゼン領をも見渡せるかも知れない。
ちょうど夕日が見える時間で、地平の向うに沈んでゆく景色は感動的ですらある。
お湯も熱過ぎずぬる過ぎず丁度よい感じで、とても気持ちいい。
「ふわ~、これが露天風呂…素晴らしいものですわね」
「本当にね~。ミディットさんには感謝しなくちゃ~」
「大変な事件の後だったから、よりいっそう癒やされる感じがしますね…」
皆も直ぐにやって来て、風呂と雄大な景色を存分に堪能する。
…そう言えば、自分とミーティア以外の裸を見るのは初めてだけど、【俺】の記憶があっても別に何も思うところはない。
あくまで同性としか感じない。
だが、部分的には興味はあるぞ!
…と言う事で、恒例(?)の胸部装甲のチェックいきます。
意外と着痩せするらしい事が分かったのは姉さん。
一児の母親らしく圧巻のボリュームだった。
次点は、服の上からでも分かっていたが、ルシェーラだ。
とても年相応とは思えないほどのものを持っている。
…少し私に寄越しなさい!
次いでリーゼさん。
ここもまあ分かっていた。
そして…密かに仲間と期待していたケイトリンさんだが…
全然そんな事なかった。
リーゼさんと大差ない。
完全敗北である…orz
結局、私が対抗できるのはリィナとかミーティアだけだった。
…いや、ちょっと待て!?
リィナよ…もう私をおいていく気か!?
いや、流石に現時点では勝ってるけども!
それも時間の問題のように見えて愕然とする…
結局のところ、自分がダメージを負う結果になるだけだった…
そう、今回は温泉回です!
フィラーレの町は温泉街が形成され、温泉地独特の匂いが立ち込めている。
町の中心街に温泉の川が流れていて、その両岸の道には宿泊客らしき人々が思い思いに散策している。
流石は人気の保養地だけあって、多くの人で賑わう様子に私も気分が高揚してくる。
町並みは西洋風だが、どことなく前世の日本の温泉街と雰囲気は似ているな…と思った。
「何だか変な匂いがしますわね…」
「硫黄…いや、正確には硫化水素の匂いだね。温泉の熱源となる火山由来の…まあ、毒ガスね」
ルシェーラの問に私が答える。
「毒ガス!?…大丈夫ですの?」
「濃度が濃ければ危険だけど…まあ、火山活動が活発になったりして激しく噴出したりしなければ大丈夫。たしか、そういうときに警報を鳴らす魔道具が町のあちこちに設置してあるはずだよ」
「はあ…カティアさんは博識ですのね」
「え?あ、ああ、私も色々と旅の経験があるからね。色んなところで色んな話を聞く機会があったんだよ」
硫化水素云々の知識は【俺】のものだけど、警報の魔道具の話は今言ったとおりなので嘘はついていない。
「ふむ…(世事に通じているのは王族にとっては得難い素養だろう。人を惹きつけるカリスマもある。やはりこの方は…)」
「どうしました?リュシアンさん」
「ああ、いえ、何でもありません。しかし、カティアさんも『学園』に入学されてはいかがです?」
「まあ!それは素敵ですわね!」
「え!?私がですか?」
「ええ。それだけの知識を身につけてるなら勉学はお嫌いではないのでしょう?」
「う~ん、嫌いではないですけど…」
知識を得るのは好きだし、【俺】も勉強は嫌いじゃなかった。
でも、いまさら学校と言われてもねぇ…
カティアとしては学校に通ったことは無いので、また青春するのも楽しそうだけど。
「まあ、考えておいてください」
「はあ…」
でも、入りたいと言ってもすぐ入れるようなとこじゃなかったよね…
「実は、私の妹も今年から入学する予定なんですよ。ルシェーラとは同級生と言うことになりますね」
「まあ、レティシアさんもですの?それは嬉しいですわね」
「あの子はちょっと変わり者なので少し心配なんですよね…すみませんがルシェーラ、面倒を見てやってください」
「はい、もちろんですわ!」
「妹さんてお幾つなんですか?」
「今年15歳になります」
「あ、じゃあ私と同い年なんですね」
ふ~ん…リュシアンさんの妹という事は、将来のルシェーラの義妹って事だね。
年は逆転するけど。
さて、そんな話をしながら歩いてると、お目当ての宿屋までやって来た。
本日宿泊するのは『薫風亭』と言う旅館。
…そう、『旅館』である。
この世界にも転生前の日本のような文化を持った地域があり、時折その文化に触れる機会がある。
しかし、これほど本格的なものはやはり珍しく、この街でも話題の宿なのだ。
当然人気は高く、満員である事も多いらしいのだが運良く押さえることができたのだ。
今回も一座の面々は分散して泊まっているが、何れも同じようなグレードの宿に泊まってるはず。
ここは、私の希望で決めたのだ。
やっぱり温泉は旅館の方が雰囲気あるでしょ、と言うのは【俺】の影響なのかもしれない。
ここに一緒に泊まるのは、私、父さん、ティダ兄一家、ロウエンさん、カイト、ミーティア、ルシェーラ、リーゼさん、リュシアンさん、ケイトリンさんだ。
部屋割は、ティダ兄一家以外は男女別の大部屋だ。
「ほう、東方風の宿か。なかなか趣があるな」
「お父さん、お母さん、このお宿って木でできてるの?」
「ええ、そうよ~。東方のお家はね~、木でできてるのよ~」
「へえ~、木でこんなに大きな建物って初めて見たかも。凄いね!」
ティダ兄一家にも好評のようだ。
「カティアちゃんがそんなに東方文化に興味があるとは知らなかったッスね」
「え?う、うん、最近ハマってるんだよね」
ロウエンさんに突然言われてちょっとびっくりしたけど、別に焦ることでもなかったね。
東方文化はまだ物珍しさで注目を集めてる感じだが、その洗練された文化の虜になる人も少しずつ増えてるという。
私としては和食…ここでは東方料理か…がもっと食べたいと思うので、ここでの食事に期待している。
「さて…早速露天風呂へゴーッ!!」
「ご~っ!!」
チェックインして荷物を部屋に置いて、まだ夕食まで時間があるので…ここは早速、露天風呂を楽しまないとね!
ミーティアもノリノリだ。
多分、良く分かってないだろうけど…
「露天風呂…外にお風呂があるんですのね」
「そうだよ~。開放的で気持ちいいよ~」
「その…外から見えないんですの?」
「もちろん塀で囲われて見えないようになってるよ」
「心配でしたら私が結界張りましょうか」
と、結界魔法を得意とするリーゼさんが言ってくれる。
そんな心配は要らないと思うけど、それでルシェーラの心配が無くなって楽しんでくれるならいいかな。
「そうそう、温泉旅館といったら浴衣を着ないと。…え~と、押入れの中に…あった!」
こんなところも日本の旅館みたいだ。
大中小の大人用各種サイズと子供用が一通り揃ってる。
縞柄の浴衣と紺色の羽織の組み合わせはシンプルながら、温泉旅館っぽくて風情があっていい感じだ。
「これ浴衣って言うんですか?変わってるけど、何だか可愛らしいですね」
と、リーゼさんは浴衣を気に入ってくれたみたいだ。
皆は私に合わせて見様見真似で着てみるが、帯の締め方などはやはり手こずってる様子。
手伝ってあげてなんとか全員着替える。
黒髪のルシェーラが一番しっくりくると思ったのは、【俺】の記憶があるからだろう。
ちょっと13歳にしては色気がありすぎな気もするけど…
私も姿見で確認してみたが、そのまんま外国人観光客みたいだった。
「カティアちゃ~ん、みんな~、お風呂行きましょ~」
「お姉ちゃん!ミーティアちゃん!お風呂行こう!」
アネッサ姉さんとリィナもやって来た。
これで女子組は勢揃いだ。
「うん!こっちも準備万端だし行こうか!…ティダ兄は男性組と?」
「ええ、そうよ~。男性の大浴場は別方向みたい~。貸し切りの家族風呂もあるみたいだから~、あとでカイトくんと入ったら~?」
「え!?そ、そんなこと出来るわけ無いじゃない!」
「もう~恥ずかしがっちゃって~。どうせいつかは~あんなことやこんなこともするんだし~。…何ならお風呂で「だ~!!やめなさい!リィナもいるんだよ!?」
「何かお母さんがごめんね、お姉ちゃん…」
うう…リィナはこんなふうになっちゃ駄目だよ…
露天風呂のある大浴場に向かって、板張りの廊下を歩いていく。
途中、旅館の女中さんと何度かすれ違ったが、全員が黒髪の東方出身者のようだった。
この国はあまり人種差別とかは無いし髪色も様々な人がいるが、やはりこれだけ黒髪の人が集まってるのは珍しいだろう。
そういうところも徹底してるあたり、私的にはポイントが高い。
そして、大浴場にやって来た。
脱衣所から内湯に出て、そこから更に露天風呂に出られるようになっている。
早々に浴衣を脱いで籠に入れて、内湯の洗い場に向かう。
先ずは身体を洗わないとね。
「ほらミーティア、洗うからこっちに来て」
「は~い!」
石鹸を手に取って泡立ててからミーティアの髪を洗い始める。
目に入らないようにしながら髪を洗っていると更に泡立っていく。
「ほ~ら、あわあわ~」
「あわあわ~!」
ミーティアを洗い終わって、自分の身体も洗ったら、内湯には目もくれずお待ちかねの露天風呂へ直行する。
温泉街に漂う匂いから分かるように、この温泉は硫黄泉だ。
乳白色でややぬめりがあり、肌に触れるとつるつるになる感じがする。
「うわ~!凄いね~」
「ママ!お外のお風呂が凄く広いの!」
露天風呂は想像以上に広く開放的で、思わず歓声を上げる。
ミーティアも興奮して目をキラキラさせている。
もちろん私のテンションも爆上げだ!
山の斜面に作られていて眺望も抜群であり、私達がこれまで通ってきた街道の方向、リッフェル領や遠くブレーゼン領をも見渡せるかも知れない。
ちょうど夕日が見える時間で、地平の向うに沈んでゆく景色は感動的ですらある。
お湯も熱過ぎずぬる過ぎず丁度よい感じで、とても気持ちいい。
「ふわ~、これが露天風呂…素晴らしいものですわね」
「本当にね~。ミディットさんには感謝しなくちゃ~」
「大変な事件の後だったから、よりいっそう癒やされる感じがしますね…」
皆も直ぐにやって来て、風呂と雄大な景色を存分に堪能する。
…そう言えば、自分とミーティア以外の裸を見るのは初めてだけど、【俺】の記憶があっても別に何も思うところはない。
あくまで同性としか感じない。
だが、部分的には興味はあるぞ!
…と言う事で、恒例(?)の胸部装甲のチェックいきます。
意外と着痩せするらしい事が分かったのは姉さん。
一児の母親らしく圧巻のボリュームだった。
次点は、服の上からでも分かっていたが、ルシェーラだ。
とても年相応とは思えないほどのものを持っている。
…少し私に寄越しなさい!
次いでリーゼさん。
ここもまあ分かっていた。
そして…密かに仲間と期待していたケイトリンさんだが…
全然そんな事なかった。
リーゼさんと大差ない。
完全敗北である…orz
結局、私が対抗できるのはリィナとかミーティアだけだった。
…いや、ちょっと待て!?
リィナよ…もう私をおいていく気か!?
いや、流石に現時点では勝ってるけども!
それも時間の問題のように見えて愕然とする…
結局のところ、自分がダメージを負う結果になるだけだった…
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