【R18】101回目の転生～天然無自覚少女は溺愛に気付かない～

160.◆～サーラの苦悩～2

「ミュラお嬢様、ではこちらのベッドへどうぞ。」

寝室には監視カメラが設置されており、カイン様や家令のハリー様が常にミュラお嬢様の行動をチェックされている。
そこで私は寝室と浴室の間に設けられている衣装室へとミュラお嬢様をお連れした。
衣装室といってもかなり広く、入浴後にマッサージをすることもあるのでベッドも設置されている。
さすがに浴室と衣装室は監視カメラが無いのよね。カイン様は全て覗きたいみたいだけど、その映像をハリー様にも見られるのは許せないらしい。
ちなみにミュラお嬢様は未だに監視カメラの存在に気付いていない。16年間、実の兄と家令に行動を監視されていたと知ったらミュラお嬢様はどう反応するだろうか…。

……きっと笑って許してしまうんだろうな…なんて考えていると、ベッドに座ったミュラお嬢様がナイトウエアを脱ごうとしていたので慌てて止める。

「ミュラお嬢様？！脱がずに、そのままで結構です！」

「え？そう…？」

毎日入浴のお手伝いで裸を見ているし、一時期キュアネ様からの命令でミュラお嬢様の秘部に脱毛剤を塗り込むという事もしていた。だけど、それ以外の時に裸を見るのはなんだか緊張してしまう。

「では、ミュラお嬢様は仰向けになって、膝を立てていただいてもよろしいですか？」

「うん、わかったわ。」

ミュラお嬢様のワンピース型のナイトウエアの裾をたくしあげ、ショーツの紐に指をかけた…
……あれ、何故かしら。服を着た状態の方がいやらしく感じるのは気のせい？

「ミュ…ミュラお嬢様、今はどのようになっておりますか？その、何かが出ている状態でなければ、見ても意味がないかと…。」
ショーツを脱がす前に、一旦ミュラお嬢様に問いかける。

「今は…出ていないと思う。でもさっきからドキドキしてるの。触ったら出ちゃうと思う。」

「……えっと…わたくしはどうしたらいいでしょうか？」

「サーラ、ちょっと触ってみてくれない？」

「えっ？！ど…どこを…ですか？」

「どこって…ココよ？」
ミュラお嬢様の白く細い指先がショーツのクロッチ部分を指し示す。

「わ…わたくしが…ですか？」
え？触っていいの？

「実はね、キュアネ様と触りあった事があるの。その時もね、たくさんヌルヌルしてた気がするの…。」
キュアネ王女様…あなた何してるんですかぁー！！！既に手を出されていた事に驚きを隠せない。

「わかりました。…では…失礼いたします。」

ドキドキしながらもミュラお嬢様のショーツに手を伸ばす。

産まれた時からお世話させていただいているので、ミュラお嬢様を恋愛対象として見た事は無い…とは言いきれないのが悲しい。
私ももう32歳、男性経験も女性同士の経験もそれなりにある。一度、ミュラお嬢様に似た雰囲気の女性と致した事があるけれど、かなり後ろめたい気持ちになった。(すごく興奮したけれど)

それが、こうして本物(ミュラお嬢様)に触れる事になろうとは…。

シルクのショーツにツーと指を這わせると、ピクッとミュラお嬢様が反応をみせる。
「んっ、サーラ…」

ただ名前を呼ばれただけなのに、私の専属侍女スイッチは一瞬にして破壊された気がした。