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148.~ハイドEND~3
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《ミュラside》
「ミュー、やっと俺に決めてくれたんだね。」
「ミュラ、俺だよな?」
「違うよ。僕だよね、ミュリィ?」
昨日はアレス様含め求婚のお申し出をしてくださった皆様に正式にお断りをお伝えさせていただいた。
それをカイ兄様、ロイお兄様、ラナンお兄様が聞き付けて、今日は朝から私にべったり…。
「お兄様、何度も言いますが、私はお兄様達を選んだ訳ではありません。」
「そう、ミューは俺だけを選んだんだよね?」
「ミュラは俺のお嫁さんになるんだろ?」
「ミュリィは僕のだからっ!」
「はぁ…」
なぜかしら…言葉が通じないわ…。
これも何らかの力が働いているのかな?洗脳されてるとか…?どうやったらお兄様達を元に戻せるんだろう?困った…。
でも、あの人は違う。
私を大切にしてくれているけど、恋愛感情は無いみたい。だって彼は私とアレス様が結ばれる事を願ってる。その証拠に、彼からは一度も好きだと言われた事は無いし、求婚された事も無い。
ーーコンコン。
「ミュラ様、ハイド様がいらっしゃってます。」
「ハイド様が?」
どうして彼が?昨日ちゃんと伝えたはずなのに…。
護衛以外で彼が訪問してくるのは初めてで、私は期待と緊張で胸が張り裂けそうだった。
ーーーーーーーーーーーーーー・・・
ーーーーーーーーーーーー・・・
《ハイドside》
「事前の約束もなく突然すみませんでした。」
「い…いいえ、こちらこそお兄様達が申し訳ありません。」
姫にどうしても確認したい事がありロレイル公爵家へ伺った所、カイン様、ロイ様、ラナン様が「今大事な話の途中なんだから邪魔するな」と切りかかってきた。騎士として攻撃はかわせる為問題無いのだが、姫と話が出来ないのは困る。
それを見かねた姫がカイン様達を一喝し、ここではゆっくり話ができないからと我が家へとお招きする事になってしまった。
自室のソファーに姫が座っている。
そんなあり得ない状況に、緊張で震える手をぎゅっと握りしめる。
「あの…お話って何でしょうか?」
「あ…、姫に確認したい事がありまして…。もしかして姫の好きな方はグレゴリー伯爵家のセムヤ様でしょうか?」
そう問いかけた所、姫は大きく目を見開き一瞬悲しそうな顔をされた。
「…ハイド様はその答えを知ってどうするのですか?」
「俺はやはり姫の護衛を続けたい。姫がセムヤ様をお慕いしているのなら、俺も主をアレス様からセムヤ様へと変えるまで。グレゴリー伯爵家に頼み、姫の護衛をさせていただくよう交渉します。」
昨日一晩寝ずに考えた。どうしたらこの先も姫の側に居られるか。その結論がコレだ。
姫の想い人に雇ってもらえれば姫の護衛のままで居られる。
「……私のお慕いしている方はセムヤ様ではありませんよ。それにもう、アレス様の『姫』ではありません。」
「俺にとって姫は姫です!姫の側で…ずっとお護りしたいのです!お願いします、姫の好きな方を教えてくださいっ!」
俺はなりふり構わず土下座した。
ここで拒否されてしまったら、姫の側に居られなくなってしまう。
「ハイド様っ!頭を上げてくださいっ!困ります……。どうして…、そこまでして私の護衛を望んでくれるのか理解できません。」
「いいえ!姫がお教えくださるまで頭を上げる事は出来ません!俺には…姫のお側に居る方法がこの方法しか浮かばないのです…。どうか、どうかお願いいたします!」
「はぁ…」と姫のため息が頭上でした後、床に姫が膝を着いたのが見えた。
「困りましたね…。私が隣に居て欲しいのは貴方なのに…。」
「え…?」
隣に、とはどういう意味だろうか?護衛として受け入れてくれたという意味か?
予期せぬ言葉に思考が追い付かず頭を上げられないままでいると、指先に姫の手が重なった。
「私の好きな人は…ハイド様、貴方です。護衛としてではなく、私をハイド様の隣に居させていただけませんか?」
「……ぇ…?」
驚いてゆっくり顔を上げると、目に涙を浮かべはにかんだ表情の姫と間近で視線が絡み合う。
「だめ…でしょうか?」
「ぁ…駄目な訳……、、、。しかし、何故俺なんか…」
「ふふ、何故かしら?ずっと近くにいてくださったから…いつの間にかハイド様が好きになっていたんです。こんな理由ではいけませんか?」
「い、いえ…。あの……失礼しますっ!」
バキッ!!!
「えっ!?ハイド様何をっ!大丈夫ですか?血がっ!」
「あまりに都合の良い話で…夢を見てるのかと…。」
おもいっきり自分の頬を殴ってみたが、痛くない…。口の端が切れたのか、拳に血が滲んでいるが…痛みはよくわからなかった。
「びっくりさせないでくださいっ!…もぉ…。ハイド様、お返事は…いただけませんか?」
「はっ!あの、俺なんかで良ければ…。じゃなくて、その…あーっ、ちょっと…待ってください。…俺も、姫をお慕いしております。この愛情は誰にも負けません。どうか、俺の側に居てください。」
「はい、よろしくお願いいたします。」
姫は首筋に腕を絡め抱き締めてくれた。俺とは違う甘い香りと柔らかな身体にどぎまぎしながら、そっと背中に手を回す。
姫の温もりを感じて、ようやくこれが現実であると実感し喜びが溢れてくる。
「姫…姫っ!」
ぎゅぅっと抱き締めると「苦しいですよ」とクスクス笑う声が耳元で聞こえる。
力を緩めると、唇が触れてしまいそうな距離で…姫の「ハイド様…」という囁きにクラクラする。
「姫……俺のお姫様。」
重なった唇がすごく柔らかくて、食べてしまいたくなる。
「んっ…ハイド様、大好き。」
姫の吐息に今すぐ抱きたい欲望に溺れそうになるが、ぐっとこらえた。
「姫っ!俺、ちゃんとします。アレス様にも俺からご報告し、ロレイル公爵家にもっ!!だから、その…それまで少しだけ待ってください。」
「ふふふ、はい。ハイド様は真面目ですね。」
「姫が大切なので、順序はきっちりさせていただきます。」
「待ってます。」と耳元で囁かれ、耳たぶにチュッとキスされた。
「っ!…忍耐が…試される…。」
クスクスと笑う姫に、この笑顔を守るために乗り越えなくてはならない壁が沢山あるな、と改めて気合いを入れる。
ーーーーーーーーーーーーーー・・・
《後日談》
アレス「ほぉ、ミュラと婚約を?」
キュアネ「ならん。却下じゃ。」
カイン「ミューとお前じゃ釣り合わない。」
ロイ「真剣で勝負しろ、ハイド。」
ラナン「コロス…」
ミュラ「もぉーっ!!」
ハイド「皆さんに認めていただけるまで頑張りますっ!」
ー・・・ハイドEND。
「ミュー、やっと俺に決めてくれたんだね。」
「ミュラ、俺だよな?」
「違うよ。僕だよね、ミュリィ?」
昨日はアレス様含め求婚のお申し出をしてくださった皆様に正式にお断りをお伝えさせていただいた。
それをカイ兄様、ロイお兄様、ラナンお兄様が聞き付けて、今日は朝から私にべったり…。
「お兄様、何度も言いますが、私はお兄様達を選んだ訳ではありません。」
「そう、ミューは俺だけを選んだんだよね?」
「ミュラは俺のお嫁さんになるんだろ?」
「ミュリィは僕のだからっ!」
「はぁ…」
なぜかしら…言葉が通じないわ…。
これも何らかの力が働いているのかな?洗脳されてるとか…?どうやったらお兄様達を元に戻せるんだろう?困った…。
でも、あの人は違う。
私を大切にしてくれているけど、恋愛感情は無いみたい。だって彼は私とアレス様が結ばれる事を願ってる。その証拠に、彼からは一度も好きだと言われた事は無いし、求婚された事も無い。
ーーコンコン。
「ミュラ様、ハイド様がいらっしゃってます。」
「ハイド様が?」
どうして彼が?昨日ちゃんと伝えたはずなのに…。
護衛以外で彼が訪問してくるのは初めてで、私は期待と緊張で胸が張り裂けそうだった。
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《ハイドside》
「事前の約束もなく突然すみませんでした。」
「い…いいえ、こちらこそお兄様達が申し訳ありません。」
姫にどうしても確認したい事がありロレイル公爵家へ伺った所、カイン様、ロイ様、ラナン様が「今大事な話の途中なんだから邪魔するな」と切りかかってきた。騎士として攻撃はかわせる為問題無いのだが、姫と話が出来ないのは困る。
それを見かねた姫がカイン様達を一喝し、ここではゆっくり話ができないからと我が家へとお招きする事になってしまった。
自室のソファーに姫が座っている。
そんなあり得ない状況に、緊張で震える手をぎゅっと握りしめる。
「あの…お話って何でしょうか?」
「あ…、姫に確認したい事がありまして…。もしかして姫の好きな方はグレゴリー伯爵家のセムヤ様でしょうか?」
そう問いかけた所、姫は大きく目を見開き一瞬悲しそうな顔をされた。
「…ハイド様はその答えを知ってどうするのですか?」
「俺はやはり姫の護衛を続けたい。姫がセムヤ様をお慕いしているのなら、俺も主をアレス様からセムヤ様へと変えるまで。グレゴリー伯爵家に頼み、姫の護衛をさせていただくよう交渉します。」
昨日一晩寝ずに考えた。どうしたらこの先も姫の側に居られるか。その結論がコレだ。
姫の想い人に雇ってもらえれば姫の護衛のままで居られる。
「……私のお慕いしている方はセムヤ様ではありませんよ。それにもう、アレス様の『姫』ではありません。」
「俺にとって姫は姫です!姫の側で…ずっとお護りしたいのです!お願いします、姫の好きな方を教えてくださいっ!」
俺はなりふり構わず土下座した。
ここで拒否されてしまったら、姫の側に居られなくなってしまう。
「ハイド様っ!頭を上げてくださいっ!困ります……。どうして…、そこまでして私の護衛を望んでくれるのか理解できません。」
「いいえ!姫がお教えくださるまで頭を上げる事は出来ません!俺には…姫のお側に居る方法がこの方法しか浮かばないのです…。どうか、どうかお願いいたします!」
「はぁ…」と姫のため息が頭上でした後、床に姫が膝を着いたのが見えた。
「困りましたね…。私が隣に居て欲しいのは貴方なのに…。」
「え…?」
隣に、とはどういう意味だろうか?護衛として受け入れてくれたという意味か?
予期せぬ言葉に思考が追い付かず頭を上げられないままでいると、指先に姫の手が重なった。
「私の好きな人は…ハイド様、貴方です。護衛としてではなく、私をハイド様の隣に居させていただけませんか?」
「……ぇ…?」
驚いてゆっくり顔を上げると、目に涙を浮かべはにかんだ表情の姫と間近で視線が絡み合う。
「だめ…でしょうか?」
「ぁ…駄目な訳……、、、。しかし、何故俺なんか…」
「ふふ、何故かしら?ずっと近くにいてくださったから…いつの間にかハイド様が好きになっていたんです。こんな理由ではいけませんか?」
「い、いえ…。あの……失礼しますっ!」
バキッ!!!
「えっ!?ハイド様何をっ!大丈夫ですか?血がっ!」
「あまりに都合の良い話で…夢を見てるのかと…。」
おもいっきり自分の頬を殴ってみたが、痛くない…。口の端が切れたのか、拳に血が滲んでいるが…痛みはよくわからなかった。
「びっくりさせないでくださいっ!…もぉ…。ハイド様、お返事は…いただけませんか?」
「はっ!あの、俺なんかで良ければ…。じゃなくて、その…あーっ、ちょっと…待ってください。…俺も、姫をお慕いしております。この愛情は誰にも負けません。どうか、俺の側に居てください。」
「はい、よろしくお願いいたします。」
姫は首筋に腕を絡め抱き締めてくれた。俺とは違う甘い香りと柔らかな身体にどぎまぎしながら、そっと背中に手を回す。
姫の温もりを感じて、ようやくこれが現実であると実感し喜びが溢れてくる。
「姫…姫っ!」
ぎゅぅっと抱き締めると「苦しいですよ」とクスクス笑う声が耳元で聞こえる。
力を緩めると、唇が触れてしまいそうな距離で…姫の「ハイド様…」という囁きにクラクラする。
「姫……俺のお姫様。」
重なった唇がすごく柔らかくて、食べてしまいたくなる。
「んっ…ハイド様、大好き。」
姫の吐息に今すぐ抱きたい欲望に溺れそうになるが、ぐっとこらえた。
「姫っ!俺、ちゃんとします。アレス様にも俺からご報告し、ロレイル公爵家にもっ!!だから、その…それまで少しだけ待ってください。」
「ふふふ、はい。ハイド様は真面目ですね。」
「姫が大切なので、順序はきっちりさせていただきます。」
「待ってます。」と耳元で囁かれ、耳たぶにチュッとキスされた。
「っ!…忍耐が…試される…。」
クスクスと笑う姫に、この笑顔を守るために乗り越えなくてはならない壁が沢山あるな、と改めて気合いを入れる。
ーーーーーーーーーーーーーー・・・
《後日談》
アレス「ほぉ、ミュラと婚約を?」
キュアネ「ならん。却下じゃ。」
カイン「ミューとお前じゃ釣り合わない。」
ロイ「真剣で勝負しろ、ハイド。」
ラナン「コロス…」
ミュラ「もぉーっ!!」
ハイド「皆さんに認めていただけるまで頑張りますっ!」
ー・・・ハイドEND。
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