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135.~クロノスEND~2
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「ふむ…ミュラの話をまとめると、
*ミュラには過去の人生の記憶がある。
*過去100回は短命で不幸な人生。
*今回は101回目でボーナスステージ。
*そのせいで皆の感情が操作されてるかも…。
と、こんな感じか?」
「ボーナスステージ…。えぇ…まぁそうですね。」
すごい。私が2時間くらいあれやこれやと話した内容をたった4行で…。
クロノス様には私が転生を繰り返しており記憶がある事や、今回の人生が今までとは違っていることなどを話した。
ちなみにセムヤ様の事は伏せている。元神様だといえど、今は人間として生活しているのだから…私が勝手にセムヤ様の事情を話してはいけないと思ったから。
「うーん…。念の為確認するが、過去の人生についてはもう済んだこととして納得できてるんだよな?誰かに復讐したいとか、過去を変えたいとか、そういう気持ちはないんだろ?」
「はい。復讐なんて…そんな事思ってません。確かに辛い人生だったけど、今は幸せだから。」
「わかった。じゃあミュラが気になっているのはあくまで今回の人生で色んな人から好かれ過ぎてるって事でいいか?」
「そうです!だってこんなに皆が大切にしてくれて…。私なんかを好きって言ってくれるなんて…ちょっとおかしいと思うんです。」
「そうか?話を聞く限り何の問題もないんじゃないか?」
「え?!ど…どうしてですか?」
「そもそも俺は、ミュラが常識外れなアドバンテージを持ってるとは思っていない。お前は確かに容姿が整っているが、間違いなくルイズ様とレイラ様のDNAを引き継いでいる。両親や兄達とも顔が似ているだろう?」
「そうですね。特にお母様に似ていると言われます。」
「って事は、まず容姿は親から譲り受けた物だから、何らかの力が働いてミュラだけが美しく産まれた訳じゃない。だから神様ありがとうなんて思わず、親に感謝しろ。」
ビシッと指をさされ、私は背筋を伸ばして頷く。
「わ…わかったわ。」
「次に能力だが、確かにミュラの魔力は質も量も素晴らしい。でも使いこなせていないだろう?レイラ様のように聖女認定されている訳でもないし、皆ができない何か特別な力がある訳じゃない。」
「うぐ…そうですね…。」
「それって神様から貰えたアドバンテージじゃないよな?むしろレイラ様から受け継いだ力を発揮できないのはマイナスじゃない?」
「うっ…」
ダメージが…。うぅ…。
「皆が何故ミュラの事を好きか解るか?」
「解りません…。」
「お前のそういう性格だと思うぞ。優しくて、自分よりも他人を優先してしまう所。弱いくせに、一人で悩みを抱え込んでしまう所。すぐ泣くし、落ち込むし…」
ちょっ…全然好かれてる様に感じないんですけど…!誉められてる気がしない。
「守ってやりたいんだ、お前の事。笑ってて欲しい。ミュラは完璧じゃないから…だから好きになったのかもしれないな。」
手を重ねられ、絡まる指。
急に真剣な目で見つめられ、ドキドキと鼓動が速くなる。
「か…完璧じゃないから好きなの?」
視線をそらさずに聞き返せば、クロノス様は優しく微笑んだ。な…に…それ、そんな風に笑うなんて反則だ。
「そう。ドジでお馬鹿さんなミュラが可愛いんだ。」
「うぅ…」
「お前は?天才魔術師でなんでも完璧にこなす俺が好きだろう?」
「ふふ。自分で天才って言っちゃうんですか?」
「ふっ、天才だからな。なぁミュラ、俺にしておけ。俺ならお前を幸せにしてやれる。」
「クロノス様…。」
「返事はYESしか聞かない。」
「好きです…。クロノス様。」
ゆっくり近付く唇に、私はそっと目を閉じた。
*ミュラには過去の人生の記憶がある。
*過去100回は短命で不幸な人生。
*今回は101回目でボーナスステージ。
*そのせいで皆の感情が操作されてるかも…。
と、こんな感じか?」
「ボーナスステージ…。えぇ…まぁそうですね。」
すごい。私が2時間くらいあれやこれやと話した内容をたった4行で…。
クロノス様には私が転生を繰り返しており記憶がある事や、今回の人生が今までとは違っていることなどを話した。
ちなみにセムヤ様の事は伏せている。元神様だといえど、今は人間として生活しているのだから…私が勝手にセムヤ様の事情を話してはいけないと思ったから。
「うーん…。念の為確認するが、過去の人生についてはもう済んだこととして納得できてるんだよな?誰かに復讐したいとか、過去を変えたいとか、そういう気持ちはないんだろ?」
「はい。復讐なんて…そんな事思ってません。確かに辛い人生だったけど、今は幸せだから。」
「わかった。じゃあミュラが気になっているのはあくまで今回の人生で色んな人から好かれ過ぎてるって事でいいか?」
「そうです!だってこんなに皆が大切にしてくれて…。私なんかを好きって言ってくれるなんて…ちょっとおかしいと思うんです。」
「そうか?話を聞く限り何の問題もないんじゃないか?」
「え?!ど…どうしてですか?」
「そもそも俺は、ミュラが常識外れなアドバンテージを持ってるとは思っていない。お前は確かに容姿が整っているが、間違いなくルイズ様とレイラ様のDNAを引き継いでいる。両親や兄達とも顔が似ているだろう?」
「そうですね。特にお母様に似ていると言われます。」
「って事は、まず容姿は親から譲り受けた物だから、何らかの力が働いてミュラだけが美しく産まれた訳じゃない。だから神様ありがとうなんて思わず、親に感謝しろ。」
ビシッと指をさされ、私は背筋を伸ばして頷く。
「わ…わかったわ。」
「次に能力だが、確かにミュラの魔力は質も量も素晴らしい。でも使いこなせていないだろう?レイラ様のように聖女認定されている訳でもないし、皆ができない何か特別な力がある訳じゃない。」
「うぐ…そうですね…。」
「それって神様から貰えたアドバンテージじゃないよな?むしろレイラ様から受け継いだ力を発揮できないのはマイナスじゃない?」
「うっ…」
ダメージが…。うぅ…。
「皆が何故ミュラの事を好きか解るか?」
「解りません…。」
「お前のそういう性格だと思うぞ。優しくて、自分よりも他人を優先してしまう所。弱いくせに、一人で悩みを抱え込んでしまう所。すぐ泣くし、落ち込むし…」
ちょっ…全然好かれてる様に感じないんですけど…!誉められてる気がしない。
「守ってやりたいんだ、お前の事。笑ってて欲しい。ミュラは完璧じゃないから…だから好きになったのかもしれないな。」
手を重ねられ、絡まる指。
急に真剣な目で見つめられ、ドキドキと鼓動が速くなる。
「か…完璧じゃないから好きなの?」
視線をそらさずに聞き返せば、クロノス様は優しく微笑んだ。な…に…それ、そんな風に笑うなんて反則だ。
「そう。ドジでお馬鹿さんなミュラが可愛いんだ。」
「うぅ…」
「お前は?天才魔術師でなんでも完璧にこなす俺が好きだろう?」
「ふふ。自分で天才って言っちゃうんですか?」
「ふっ、天才だからな。なぁミュラ、俺にしておけ。俺ならお前を幸せにしてやれる。」
「クロノス様…。」
「返事はYESしか聞かない。」
「好きです…。クロノス様。」
ゆっくり近付く唇に、私はそっと目を閉じた。
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