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109.【ミュラ12歳】~ルイズside~
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「ねぇ、パパ。そろそろパパの呼び方を変えた方がいいのかなって思うんだけど…。」
昼下がりの執務室。今日は久しぶりにミュラと一緒にお茶をしていた。
「なぜ?パパのままで問題ないだろう?」
「普通は『お父様』って呼ぶんじゃないかしら?いつまでもパパ呼びだと子供っぽいかなって…。」
「そんなことないさ。それに、パパって呼び方、嬉しいからパパは好きだよ。」
チュッとミュラの頬にキスをする。
「うーん…。それに、こうしてお膝の上に座るのも、もう止めた方が…」
ミュラをぎゅうっと後ろから抱き締める。
「だぁーめ。ミュラはパパの大切な娘なんだから、ずっとこのままでいいんだよ。」
「そう?ふふ、パパがいいならいっか。」
クスクス笑うミュラを見てホッとする。
それにしても、誰だ?ミュラに余計なことを吹き込んだ奴は。部屋の中に控えているハリーをジロリと見つめれば『わたしじゃありません』とばかりに首を振る。
ミュラの13歳の誕生日まであと1ヶ月。
結婚できる年齢になる為か、最近は見合いの申し込みや婚約の申し込み、お茶会の誘いまでが山のように来ている。
やむ無く王家と3公爵家、2侯爵家との交流は認めているものの、ミュラを嫁になど出したくないのが本音だ。親バカで結構。世界一可愛い娘と愛する妻のレイラが居れば、他はどうでもいい。
うちの息子達はというと、最近話があると3人揃って俺の所へやってきた。
話の内容としては、
1.婚約者を作る事はしない。
2.ミュラを女性として愛している。
3.兄妹の一線を越える事を許して欲しい。
という事だった。
1つ目に関しては、政略結婚をさせるつもりは無いので問題ない。2つ目に関しては、ミュラが生まれてから息子達の態度を見ていればわかっていた事だから、何を今更という感じだった。
3つ目に関してはミュラがそれを望むのなら…と個人的には許容している。本来、親としては反対すべき事ではあるが…。
正直な所、息子達とミュラが結ばれたら、ミュラを他家に嫁がせなくても良いという利点が俺にはあった。王家なんかに嫁がせたら、なかなか会えなくなってしまうではないか。そう考えると、息子頑張れと思うのも致し方無い。
また、ハリーに関してもそうだ。
ハリー自身は未だに煮え切らない態度をとっているが、あいつはミュラを女性として愛していると俺は思っている。
ハリーとミュラが結ばれたら、やはりミュラが他家に嫁ぐ事はない訳で…。ふむ、こちらも有りだなと考える。
まぁ、いずれにせよミュラの気持ちが一番だし、ミュラを泣かせる奴は息子でさえも許しはしない。
昼下がりの執務室。今日は久しぶりにミュラと一緒にお茶をしていた。
「なぜ?パパのままで問題ないだろう?」
「普通は『お父様』って呼ぶんじゃないかしら?いつまでもパパ呼びだと子供っぽいかなって…。」
「そんなことないさ。それに、パパって呼び方、嬉しいからパパは好きだよ。」
チュッとミュラの頬にキスをする。
「うーん…。それに、こうしてお膝の上に座るのも、もう止めた方が…」
ミュラをぎゅうっと後ろから抱き締める。
「だぁーめ。ミュラはパパの大切な娘なんだから、ずっとこのままでいいんだよ。」
「そう?ふふ、パパがいいならいっか。」
クスクス笑うミュラを見てホッとする。
それにしても、誰だ?ミュラに余計なことを吹き込んだ奴は。部屋の中に控えているハリーをジロリと見つめれば『わたしじゃありません』とばかりに首を振る。
ミュラの13歳の誕生日まであと1ヶ月。
結婚できる年齢になる為か、最近は見合いの申し込みや婚約の申し込み、お茶会の誘いまでが山のように来ている。
やむ無く王家と3公爵家、2侯爵家との交流は認めているものの、ミュラを嫁になど出したくないのが本音だ。親バカで結構。世界一可愛い娘と愛する妻のレイラが居れば、他はどうでもいい。
うちの息子達はというと、最近話があると3人揃って俺の所へやってきた。
話の内容としては、
1.婚約者を作る事はしない。
2.ミュラを女性として愛している。
3.兄妹の一線を越える事を許して欲しい。
という事だった。
1つ目に関しては、政略結婚をさせるつもりは無いので問題ない。2つ目に関しては、ミュラが生まれてから息子達の態度を見ていればわかっていた事だから、何を今更という感じだった。
3つ目に関してはミュラがそれを望むのなら…と個人的には許容している。本来、親としては反対すべき事ではあるが…。
正直な所、息子達とミュラが結ばれたら、ミュラを他家に嫁がせなくても良いという利点が俺にはあった。王家なんかに嫁がせたら、なかなか会えなくなってしまうではないか。そう考えると、息子頑張れと思うのも致し方無い。
また、ハリーに関してもそうだ。
ハリー自身は未だに煮え切らない態度をとっているが、あいつはミュラを女性として愛していると俺は思っている。
ハリーとミュラが結ばれたら、やはりミュラが他家に嫁ぐ事はない訳で…。ふむ、こちらも有りだなと考える。
まぁ、いずれにせよミュラの気持ちが一番だし、ミュラを泣かせる奴は息子でさえも許しはしない。
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