71 / 177
67.~第二回 ロレイル公爵家 家族会議~
しおりを挟む
参加メンバー
ルイズ、カイン、ロイ、ラナン、
ハリー、サーラ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カイン「失礼します。お待たせ致しました。」
ルイズ「ミュラの様子は?」
カイン「泣き疲れて今は寝ています。」
ラナン「ミュリィ泣いてたの?…ロイ兄様のせいだっ!ミュリィを疑って、腕に怪我までさせるなんて!!」
ロイ「すまない。ミュラの手首は…大丈夫だったでしょうか?」
カイン「手首にはロイの手の形がくっきり跡になっていた。ミューはか弱い女の子だ。お前の感情のまま乱暴を働く事は許されない。…まぁ、その顔の傷、もう父上に鉄拳を食らったようだが…。」
ルイズ「俺は女性に暴力を振るう男に育てたつもりはないからな。当然の罰だ。」
ラナン「ミュリィが泣いていたのは腕の怪我のせいですか?まだ痛むのでしょうか?」
カイン「…身体的な痛みではなく、精神的な痛みの方だな。どうやらポールに何か言われた事をきっかけに、ミューの中で悩みを抱えきれなくなったようだった…。」
ルイズ「ふむ。ではここ最近の状況を整理しつつ、今後の対策について話し合いをしよう。ハリーとサーラもよろしく頼むよ。」
ハリー、サーラ「「承知致しました。」」
ルイズ「さて、最近入った庭師見習いのポールについて…、ハリー」
ハリー「はい。ポールは2週間前から庭師の見習いとして雇っている15歳の少年です。両親と妹が2人おり、下の妹はミュラお嬢様と同じ6歳です。事前の面接では、ミュラお嬢様の事は知らないと言っておりましたが、恐らく嘘でしょう。これは面接時から解っておりましたが、その時はミュラお嬢様に特に恋心を抱いていない様だった為採用しております。ま、消去法ですけれど…。」
カイン「相変わらず平民街でのミューの人気は高い様だな。」
ハリー「そうですねぇ。邪な気持ちを抱えて使用人になろうとする方が多くて大変でございますね。まぁ、各方面からのご協力もあり、事前調査は徹底しております。」
ルイズ「王家と他公爵家からの協力は有り難いが、使用人を採用後ミュラに直接会って変貌するのではどうしようもないな。」
ラナン「で?僕はまだポールとやらに会った事はないけど、ミュリィとはどうして接点があるの?」
サーラ「はい、1回目は先日ミュラお嬢様がお一人で庭の薔薇を見ていた所に、ポールの方から挨拶した様です。ハリー様からの指示を受け、直ぐにミュラお嬢様の元へ参りましたので、お二人での会話は数分だと思います。ミュラお嬢様をガゼボに誘導し、ポールには庭師長の元へ行くように指示しましたが、後で確認した所、庭師長の元へ行ったのは私が指示をしてから30分程後のようでした。」
ロイ「ガゼボでミュラとお茶をしていた時、物音がしたんだ。ガゼボのすぐ脇の木陰に足跡が残っていたから、恐らくポールが覗き見ていたんだと思う。」
カイン「その時ロイはミューとどんな話をしていたんだ?ポールが刺激されるような内容だったのか?」
ロイ「ミューがポールと会ったという話をして…俺が嫉妬して…首筋にキスを…」
カイン「サーラ、何故止めない!!」
サーラ「(え?!私が止めるべきなの?!いつも皆様チュッチュッしてるのに?!)…申し訳ございません。」
ラナン「サーラ、次回からロイ兄様の頭をトレイで殴っていいよ。シルバー製だからそこそこ威力はあるだろうからね。」
ロイ「おい!カイン兄様もラナンもしてるだろ?何で俺だけ…。それにハリー、お前も先日ミュラにキスしてもらっただろ!?俺の侍従が見たと言っていたぞ。」
カイン「はぁ?ハリーお前って奴は…!」
ラナン「ロリコン執事!!」
ハリー「酷い言われようですねぇ。そもそもカイン様が誤ったチークキスをお教えしたからじゃないですか?ミュラお嬢様にとって私は親しい人の様ですからねぇ。仕方がありません。ふふ。」
ルイズ「…ハリー、言い残す事はないか?」
ハリー「ちょっ!?冗談ですよ~。ルイズ様、その剣を下ろしてください。マジで…」
サーラ「はぁ…(どいつもこいつも。)」
ルイズ、カイン、ロイ、ラナン、
ハリー、サーラ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カイン「失礼します。お待たせ致しました。」
ルイズ「ミュラの様子は?」
カイン「泣き疲れて今は寝ています。」
ラナン「ミュリィ泣いてたの?…ロイ兄様のせいだっ!ミュリィを疑って、腕に怪我までさせるなんて!!」
ロイ「すまない。ミュラの手首は…大丈夫だったでしょうか?」
カイン「手首にはロイの手の形がくっきり跡になっていた。ミューはか弱い女の子だ。お前の感情のまま乱暴を働く事は許されない。…まぁ、その顔の傷、もう父上に鉄拳を食らったようだが…。」
ルイズ「俺は女性に暴力を振るう男に育てたつもりはないからな。当然の罰だ。」
ラナン「ミュリィが泣いていたのは腕の怪我のせいですか?まだ痛むのでしょうか?」
カイン「…身体的な痛みではなく、精神的な痛みの方だな。どうやらポールに何か言われた事をきっかけに、ミューの中で悩みを抱えきれなくなったようだった…。」
ルイズ「ふむ。ではここ最近の状況を整理しつつ、今後の対策について話し合いをしよう。ハリーとサーラもよろしく頼むよ。」
ハリー、サーラ「「承知致しました。」」
ルイズ「さて、最近入った庭師見習いのポールについて…、ハリー」
ハリー「はい。ポールは2週間前から庭師の見習いとして雇っている15歳の少年です。両親と妹が2人おり、下の妹はミュラお嬢様と同じ6歳です。事前の面接では、ミュラお嬢様の事は知らないと言っておりましたが、恐らく嘘でしょう。これは面接時から解っておりましたが、その時はミュラお嬢様に特に恋心を抱いていない様だった為採用しております。ま、消去法ですけれど…。」
カイン「相変わらず平民街でのミューの人気は高い様だな。」
ハリー「そうですねぇ。邪な気持ちを抱えて使用人になろうとする方が多くて大変でございますね。まぁ、各方面からのご協力もあり、事前調査は徹底しております。」
ルイズ「王家と他公爵家からの協力は有り難いが、使用人を採用後ミュラに直接会って変貌するのではどうしようもないな。」
ラナン「で?僕はまだポールとやらに会った事はないけど、ミュリィとはどうして接点があるの?」
サーラ「はい、1回目は先日ミュラお嬢様がお一人で庭の薔薇を見ていた所に、ポールの方から挨拶した様です。ハリー様からの指示を受け、直ぐにミュラお嬢様の元へ参りましたので、お二人での会話は数分だと思います。ミュラお嬢様をガゼボに誘導し、ポールには庭師長の元へ行くように指示しましたが、後で確認した所、庭師長の元へ行ったのは私が指示をしてから30分程後のようでした。」
ロイ「ガゼボでミュラとお茶をしていた時、物音がしたんだ。ガゼボのすぐ脇の木陰に足跡が残っていたから、恐らくポールが覗き見ていたんだと思う。」
カイン「その時ロイはミューとどんな話をしていたんだ?ポールが刺激されるような内容だったのか?」
ロイ「ミューがポールと会ったという話をして…俺が嫉妬して…首筋にキスを…」
カイン「サーラ、何故止めない!!」
サーラ「(え?!私が止めるべきなの?!いつも皆様チュッチュッしてるのに?!)…申し訳ございません。」
ラナン「サーラ、次回からロイ兄様の頭をトレイで殴っていいよ。シルバー製だからそこそこ威力はあるだろうからね。」
ロイ「おい!カイン兄様もラナンもしてるだろ?何で俺だけ…。それにハリー、お前も先日ミュラにキスしてもらっただろ!?俺の侍従が見たと言っていたぞ。」
カイン「はぁ?ハリーお前って奴は…!」
ラナン「ロリコン執事!!」
ハリー「酷い言われようですねぇ。そもそもカイン様が誤ったチークキスをお教えしたからじゃないですか?ミュラお嬢様にとって私は親しい人の様ですからねぇ。仕方がありません。ふふ。」
ルイズ「…ハリー、言い残す事はないか?」
ハリー「ちょっ!?冗談ですよ~。ルイズ様、その剣を下ろしてください。マジで…」
サーラ「はぁ…(どいつもこいつも。)」
0
お気に入りに追加
586
あなたにおすすめの小説
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
【※R-18】私のイケメン夫たちが、毎晩寝かせてくれません。
aika
恋愛
人類のほとんどが死滅し、女が数人しか生き残っていない世界。
生き残った繭(まゆ)は政府が運営する特別施設に迎えられ、たくさんの男性たちとひとつ屋根の下で暮らすことになる。
優秀な男性たちを集めて集団生活をさせているその施設では、一妻多夫制が取られ子孫を残すための営みが日々繰り広げられていた。
男性と比較して女性の数が圧倒的に少ないこの世界では、男性が妊娠できるように特殊な研究がなされ、彼らとの交わりで繭は多くの子を成すことになるらしい。
自分が担当する屋敷に案内された繭は、遺伝子的に優秀だと選ばれたイケメンたち数十人と共同生活を送ることになる。
【閲覧注意】※男性妊娠、悪阻などによる体調不良、治療シーン、出産シーン、複数プレイ、などマニアックな(あまりグロくはないと思いますが)描写が出てくる可能性があります。
たくさんのイケメン夫に囲まれて、逆ハーレムな生活を送りたいという女性の願望を描いています。
軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?
異世界転移した心細さで買ったワンコインの奴隷が信じられない程好みドストライクって、恵まれすぎじゃないですか?
sorato
恋愛
休日出勤に向かう途中であった筈の高橋 菫は、気付けば草原のど真ん中に放置されていた。
わけも分からないまま、偶々出会った奴隷商人から一人の男を購入する。
※タイトル通りのお話。ご都合主義で細かいことはあまり考えていません。
あっさり日本人顔が最も美しいとされる美醜逆転っぽい世界観です。
ストーリー上、人を安値で売り買いする場面等がありますのでご不快に感じる方は読まないことをお勧めします。
小説家になろうさんでも投稿しています。ゆっくり更新です。
異世界転生先で溺愛されてます!
目玉焼きはソース
恋愛
異世界転生した18歳のエマが転生先で色々なタイプのイケメンたちから溺愛される話。
・男性のみ美醜逆転した世界
・一妻多夫制
・一応R指定にしてます
⚠️一部、差別的表現・暴力的表現が入るかもしれません
タグは追加していきます。
5人の旦那様と365日の蜜日【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
気が付いたら、前と後に入ってる!
そんな夢を見た日、それが現実になってしまった、メリッサ。
ゲーデル国の田舎町の商人の娘として育てられたメリッサは12歳になった。しかし、ゲーデル国の軍人により、メリッサは夢を見た日連れ去られてしまった。連れて来られて入った部屋には、自分そっくりな少女の肖像画。そして、その肖像画の大人になった女性は、ゲーデル国の女王、メリベルその人だった。
対面して初めて気付くメリッサ。「この人は母だ」と………。
※♡が付く話はHシーンです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる