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25歳のチビでポッチャリな私は転移した異世界で子供扱いされて困ってます!
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「やっぱり子供なんじゃないのか?」
金髪碧眼のイケメンの名前は、ジョナサン=キルシュタインといって、23歳でこのヴァイツェンブロート国の辺境伯で、魔法騎士団長をしているらしい。
私よりも年下なのにすごいなぁ……。
フリーターの私とは大違い。
「私の名前は橘未来で、25歳です」
「タチバナミク?」
『そっか。名前が分かりづらい?』
「えっと……、家名が橘で名前が未来だから、ミク=タチバナで良いのかな?」
「ミク?」
「そうミク」
お互いの自己紹介が済むと私は、自分の住んでいる東京のことや、バイト先で強い酒を間違って飲んで寝てしまい、気が付いたら森だったということを話した。
「酒なんか、そんな小さな体で飲んだら危険だろ!」
話を聞いたジョナサンがいきなり怒りだしたので、私のいた世界では20歳から飲酒出来るのだと言った。
それから私の家族は、母も私と同じ位の身長で父は175センチだと話した。
他の人たちも個人差はあるけれど、大きな人でも2メートルを超す人は、凄く稀なのだということを説明した。
まあ、成人しても150センチ前後の私は、それでも小さい方だけど……。
「その見た目で成人済みで、俺より二歳も年上なのか……」
舐めるようにジロジロと見られて、とても居心地が悪い――。
ぽっちゃりしているから胸だってそれなりにあるし、子供には見えないよね?
身長以外はちゃんと大人の体だと思うけど?
「その見た目って言うけど、流石に子供だったら胸だって出てないでしょ?」
私がそう指摘するとおもむろに私の胸を鷲掴みにしてきた!
一瞬何が起こったのか分からなくてフリーズする。
「確かにそうだな。これは本物? やけに柔らかいが――」
ジョナサンはそう言いながら、フニフニと無遠慮で胸を揉みし抱く――。
誰にも触らせたことないのに……!
「何するのよ!!」
思わず鷲掴みにしている手を叩く。
たいした攻撃にはならなかったけど、吃驚はしたみたいで手を離してくれた。
「すまない、つい触ってしまった」
顔を真っ赤にして怒る私を見て、素直に謝ってくれたから、恥ずかしかったけど許すことにした。
「ところで靴を履いていないようだが、足のサイズは?」
「22.5センチ」
「幼児のサイズだな……」
やっぱりめっちゃ失礼!!
「だから幼児じゃないってば!」
「しかし、このムッチリとした感じなど幼子そのもの……。でも胸の感じは熟した女の様でもあったな――」
イケメンだからって何でも言って良いと思ったら大間違いだからね!?
セクハラだし!
ムカッとした私は、思わずジョナサンの脛を蹴った。
田舎育ち舐めんな!
女だけど、ガキ大将だったんだからね!
『バシッ』と、良い音が鳴ったけど、ジョナサンは無反応……。
「こらこら、女性がそのような事をしたらダメだよ。ミクはお転婆なんだな」
お転婆……。
私の渾身の蹴りが全然効かないし、やっぱり何か子供扱いされてる――。
確かにポッチャリしてるし、チビで童顔だから実年齢よりは若く見られることが多いよ?
でもせいぜい高校生、下手したら中学生位なレベルで……。
自分で言ってて悲しくなるけど、25歳の立派な大人の女なのに!!
金髪碧眼のイケメンの名前は、ジョナサン=キルシュタインといって、23歳でこのヴァイツェンブロート国の辺境伯で、魔法騎士団長をしているらしい。
私よりも年下なのにすごいなぁ……。
フリーターの私とは大違い。
「私の名前は橘未来で、25歳です」
「タチバナミク?」
『そっか。名前が分かりづらい?』
「えっと……、家名が橘で名前が未来だから、ミク=タチバナで良いのかな?」
「ミク?」
「そうミク」
お互いの自己紹介が済むと私は、自分の住んでいる東京のことや、バイト先で強い酒を間違って飲んで寝てしまい、気が付いたら森だったということを話した。
「酒なんか、そんな小さな体で飲んだら危険だろ!」
話を聞いたジョナサンがいきなり怒りだしたので、私のいた世界では20歳から飲酒出来るのだと言った。
それから私の家族は、母も私と同じ位の身長で父は175センチだと話した。
他の人たちも個人差はあるけれど、大きな人でも2メートルを超す人は、凄く稀なのだということを説明した。
まあ、成人しても150センチ前後の私は、それでも小さい方だけど……。
「その見た目で成人済みで、俺より二歳も年上なのか……」
舐めるようにジロジロと見られて、とても居心地が悪い――。
ぽっちゃりしているから胸だってそれなりにあるし、子供には見えないよね?
身長以外はちゃんと大人の体だと思うけど?
「その見た目って言うけど、流石に子供だったら胸だって出てないでしょ?」
私がそう指摘するとおもむろに私の胸を鷲掴みにしてきた!
一瞬何が起こったのか分からなくてフリーズする。
「確かにそうだな。これは本物? やけに柔らかいが――」
ジョナサンはそう言いながら、フニフニと無遠慮で胸を揉みし抱く――。
誰にも触らせたことないのに……!
「何するのよ!!」
思わず鷲掴みにしている手を叩く。
たいした攻撃にはならなかったけど、吃驚はしたみたいで手を離してくれた。
「すまない、つい触ってしまった」
顔を真っ赤にして怒る私を見て、素直に謝ってくれたから、恥ずかしかったけど許すことにした。
「ところで靴を履いていないようだが、足のサイズは?」
「22.5センチ」
「幼児のサイズだな……」
やっぱりめっちゃ失礼!!
「だから幼児じゃないってば!」
「しかし、このムッチリとした感じなど幼子そのもの……。でも胸の感じは熟した女の様でもあったな――」
イケメンだからって何でも言って良いと思ったら大間違いだからね!?
セクハラだし!
ムカッとした私は、思わずジョナサンの脛を蹴った。
田舎育ち舐めんな!
女だけど、ガキ大将だったんだからね!
『バシッ』と、良い音が鳴ったけど、ジョナサンは無反応……。
「こらこら、女性がそのような事をしたらダメだよ。ミクはお転婆なんだな」
お転婆……。
私の渾身の蹴りが全然効かないし、やっぱり何か子供扱いされてる――。
確かにポッチャリしてるし、チビで童顔だから実年齢よりは若く見られることが多いよ?
でもせいぜい高校生、下手したら中学生位なレベルで……。
自分で言ってて悲しくなるけど、25歳の立派な大人の女なのに!!
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