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第三章 魔王城
六.無理のない範囲で
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妖精王と別れて仲間の待つ小屋に戻ると、契約した妖精のみ生き物の命を奪うことが出来ないという制約を解除してもらった旨をみんなに伝える。
「あのさ、敵も強くなって倒すのも大変になってきたし、それは凄く心強いことだと思うけど、妖精さんたちはそれで良いの? 王様が決めただけでしょ? 今まで命を奪うことは出来ないって言われてきたのに、抵抗なく受け入れられるのかな?」
田辺さんの言うことはもっともで、俺は妖精王に言われたのを勝手に妖精の総意だと都合よく解釈していたことに気付く。俺と契約するまでは戦闘したこともなかった妖精たちは、命を奪うことは出来ないという制限の中、止めは俺が刺すということで指示通りに動いてくれていた。いくら魔獣や魔物だと思っても、俺ですら未だ止めを刺すことに抵抗がない訳じゃない。そんな俺のような思いを妖精たちにさせても良いのか?
「みんなごめん。先を急いでるのは分かってるんだけど、妖精と話す時間をもらえないか? 田辺さんに言われるまで、俺は勝手に妖精王の決めたことが妖精全員に受け入れられることだって勘違いしちゃってたから、妖精たちに無理はして欲しくなくて……」
「勿論ええよ! 妖精たちだって見えなくても一緒に戦ってるんやから、オイラたちの大切な仲間や。しっかり話を聞くんやで?」
「幸いなことに殿下のこの小屋の中に居れば安全だからな、心配ごとを抱えたまま進むより、解決できることは済ませるべきだ。俺たちのことは気にするな」
「ショウゴ殿がキチンと妖精の意思と向き合うことを止める者などおりませんよ。恥ずかしながらわたしも、妖精王様のお決めになったことを妖精たちは承知していると勝手に解釈致しておりましたから、仲間である妖精たちに確認することは大切なことだと思います」
「うちは最初から賛成だよ! 嫌だって思っているのに強制的にさせられるのって、うちらだって嫌じゃん?」
みんなに同意をもらって、改めて妖精たちに意見を聞く。
「妖精王はああ言ってたけど、俺は無理強いはしたくない。みんなが、やっぱり命を奪うようなことはしたくないって言うなら、俺は今まで通りの戦い方で良いと思ってるんだけど、どうかな? 俺だって未だに殺すことに抵抗があるんだ。正直に話してくれて大丈夫だよ」
「あたしは別に大丈夫だよ。雷に打たれて死んじゃう生き物もたくさん見てきたし、お父さんの言うように、魔王を倒さないともっとたくさんの犠牲が出ちゃうんだから、確実に討伐出来るなら問題ないよ!」
「…………」
「おれっちも大丈夫。正直なところ蟻地獄で生き埋めってのも間接的に命を奪ってたと思うし、妖精王と決めたことだしアニキと一緒に平和な世界にしたいから平気だよ!」
「わたくしも抵抗はございませんわ」
「俺様も別に構わないぜ」
「みんなありがとう……。ウィン、嫌なことは嫌だって言って良いから、どうしたいか教えてくれないかな? 俺はウィンが嫌なら前のままでも十分助かってるし、無理しないで欲しいんだ」
ウィン以外の妖精たちは、抵抗なく受け入れてくれたみたいなんだけど、俺の問いかけにウィンだけは俯いて黙り込んでいた。
「……ウィンたんね、ちょうたんちゅきだから、ちゅよい敵やっちゅけたいけど、こりょしゅのはこわい……」
勇気を出して気持ちを伝えてくれたウィンは震えていて、今にも泣き出しそうで思わず掌で包んで優しく頭を撫でてしまった。突然の行動に驚いていたけど、何度も頭を撫でていると嬉しそうな笑顔を見せてくれた。
「ウィンの気持ちを教えてくれてありがとう。大丈夫だよ! ウィンは怖いことしなくて良いよ。でも今まで通り俺と戦って欲しいんだけど、ダメかな?」
「ダメじゃないよ! ウィンたん、こりょしゅのはでちないけど、ちょうたんといっちょにたたかう!」
泣きそうだったウィンを宥め、今後も嫌なことや無理なことがあったら遠慮せずに言って欲しいということを妖精たちみんなに伝えた。
俺たちの話し合いが終わるまで待っていてくれた仲間たちには、俺の声しか聞こえなかっただろうけど、内容はしっかり伝わったらしい。
「ちゃんと聞けて偉いね北川」
何故か田辺さんに褒められて、頭を撫でられそうになった。彼女の手が頭に触れる前に王子が俺の腰を抱き寄せたから、田辺さんの手は空を切った。行き場のない手を見詰めて固まっている田辺さんに謝ろうと思って顔を見るととても素敵な笑顔だったから、触らぬ神に祟りなしということでスルーさせてもらうことにした。
――王子もみんなに関係を明かしたからってこんなに堂々と抱き寄せたりすることないのに……。
「今のうちに腹ごしらえを済ませた方が良いんじゃねえか?」
そう提案してきたのはディランで、確かに妖精王に呼びだされたり俺が妖精たちと話し合ったりしている間に、中途半端な時間になってしまっていた。このまま出発しても、少ししたら休憩を挟まないといけなくなる。討伐は体力勝負だから、俺たちは出来る限り食事はしっかり摂ることにしている。
「そうだね。俺のせいでごめん。少し早いけどお昼にしてもいいかな?」
「ショウゴ殿が謝る必要などございませんよ。妖精王様とお話出来る機会などそう多くありません。妖精王様の愛し子であるショウゴ殿には勿論、共に旅をするわたしたちにとっても必要なことでした」
「うんうん。うちらだって風の妖精ちゃんみたいに嫌なことは無理しないようにさ、お互いちゃんと話すようにした方が良いって再確認出来たのも大きいし、気にしないでよ~」
「そやな。今まで嫌なことも文句言わんとやるのが当然って感じやったから、これからはどうしても無理なことがあったらお互い遠慮せず言えるようにしよな」
「敵も強くなってきて、言い出しづらいこともあるだろうが、そこは仲間でフォローしあっていけば良いんじゃねえかな」
ディランが話を締めてくれたから、俺たちは急いで食事の支度を始めた。
食事を摂りながら午後の予定を確認する。もう少し進むと小さな廃村があるらしく、そこに瘴気の発生源があるらしい。
「あ、そうだ! 実はね、うちも少しだけ攻撃魔法が使えるようになったの。さっき北川と王子様以外には話したんだけど、うちの祈りで浄化魔法が発動されて瘴気が止まったら、うちも攻撃に参加することにしたから。神殿にいる時から練習はしてたんだけど、いまいちコツが掴めなくてうちって攻撃に向いてないのかなって凹んでたの……。でもね、やっぱりみんなが戦ってる間結界に護られて見てるだけは辛くって……。でね、王子様のロッジに訓練室があるじゃない? そこで夜こっそり練習してたの。それで何とか形になってきてさ、まだまだヘッポコだけど、ないよりはマシなんじゃないかって思ったからみんなに話すことにしたの」
田辺さんが言うには、治癒と浄化以外にも一部の聖属性の魔法が使えるらしかった。パビケンヴォブルス神によると、一番大切なことは瘴気を祓うことと魔王を討伐することだけど、自分の身を護る上でも最低限の攻撃魔法は必要だろうということらしい。最終的には魔王を倒すために勇者と一緒に止めを刺す必要もあるから、無理のない範囲で頑張るようにって言われてたんだって。
練習しても他の魔法に比べて上達しなくて、神様も無理のない範囲でって言っていたことから、攻撃魔法は取り合えず置いておいて浄化と治癒の習得の方を優先していたらしい。
田辺さんの聖魔法は、浄化によるものだから魔物を弱体化させて消滅させることが出来るらしい。ただ、まだその域には達しておらずせいぜい弱らせるくらいらしいけど、十分有難い戦力である。いずれ対峙する魔王を倒す為にも必要不可欠なことだから、実戦で訓練するのが一番上達するだろう。
ディランとエリックにはもっと早く言えば特訓に付き合ったのにって言われたらしいけど、元の世界ではただの女子高生だった田辺さんには決断するまで時間が必要だったのだろう。神様もそう理解しているから無理のない範囲でって言ったんだろうし。田辺さんは十分頑張っているよ。
腹ごしらえも済んだし、それぞれの準備も整ったから目的の廃村までの道のりを急ぐべく出発を開始した。
「あのさ、敵も強くなって倒すのも大変になってきたし、それは凄く心強いことだと思うけど、妖精さんたちはそれで良いの? 王様が決めただけでしょ? 今まで命を奪うことは出来ないって言われてきたのに、抵抗なく受け入れられるのかな?」
田辺さんの言うことはもっともで、俺は妖精王に言われたのを勝手に妖精の総意だと都合よく解釈していたことに気付く。俺と契約するまでは戦闘したこともなかった妖精たちは、命を奪うことは出来ないという制限の中、止めは俺が刺すということで指示通りに動いてくれていた。いくら魔獣や魔物だと思っても、俺ですら未だ止めを刺すことに抵抗がない訳じゃない。そんな俺のような思いを妖精たちにさせても良いのか?
「みんなごめん。先を急いでるのは分かってるんだけど、妖精と話す時間をもらえないか? 田辺さんに言われるまで、俺は勝手に妖精王の決めたことが妖精全員に受け入れられることだって勘違いしちゃってたから、妖精たちに無理はして欲しくなくて……」
「勿論ええよ! 妖精たちだって見えなくても一緒に戦ってるんやから、オイラたちの大切な仲間や。しっかり話を聞くんやで?」
「幸いなことに殿下のこの小屋の中に居れば安全だからな、心配ごとを抱えたまま進むより、解決できることは済ませるべきだ。俺たちのことは気にするな」
「ショウゴ殿がキチンと妖精の意思と向き合うことを止める者などおりませんよ。恥ずかしながらわたしも、妖精王様のお決めになったことを妖精たちは承知していると勝手に解釈致しておりましたから、仲間である妖精たちに確認することは大切なことだと思います」
「うちは最初から賛成だよ! 嫌だって思っているのに強制的にさせられるのって、うちらだって嫌じゃん?」
みんなに同意をもらって、改めて妖精たちに意見を聞く。
「妖精王はああ言ってたけど、俺は無理強いはしたくない。みんなが、やっぱり命を奪うようなことはしたくないって言うなら、俺は今まで通りの戦い方で良いと思ってるんだけど、どうかな? 俺だって未だに殺すことに抵抗があるんだ。正直に話してくれて大丈夫だよ」
「あたしは別に大丈夫だよ。雷に打たれて死んじゃう生き物もたくさん見てきたし、お父さんの言うように、魔王を倒さないともっとたくさんの犠牲が出ちゃうんだから、確実に討伐出来るなら問題ないよ!」
「…………」
「おれっちも大丈夫。正直なところ蟻地獄で生き埋めってのも間接的に命を奪ってたと思うし、妖精王と決めたことだしアニキと一緒に平和な世界にしたいから平気だよ!」
「わたくしも抵抗はございませんわ」
「俺様も別に構わないぜ」
「みんなありがとう……。ウィン、嫌なことは嫌だって言って良いから、どうしたいか教えてくれないかな? 俺はウィンが嫌なら前のままでも十分助かってるし、無理しないで欲しいんだ」
ウィン以外の妖精たちは、抵抗なく受け入れてくれたみたいなんだけど、俺の問いかけにウィンだけは俯いて黙り込んでいた。
「……ウィンたんね、ちょうたんちゅきだから、ちゅよい敵やっちゅけたいけど、こりょしゅのはこわい……」
勇気を出して気持ちを伝えてくれたウィンは震えていて、今にも泣き出しそうで思わず掌で包んで優しく頭を撫でてしまった。突然の行動に驚いていたけど、何度も頭を撫でていると嬉しそうな笑顔を見せてくれた。
「ウィンの気持ちを教えてくれてありがとう。大丈夫だよ! ウィンは怖いことしなくて良いよ。でも今まで通り俺と戦って欲しいんだけど、ダメかな?」
「ダメじゃないよ! ウィンたん、こりょしゅのはでちないけど、ちょうたんといっちょにたたかう!」
泣きそうだったウィンを宥め、今後も嫌なことや無理なことがあったら遠慮せずに言って欲しいということを妖精たちみんなに伝えた。
俺たちの話し合いが終わるまで待っていてくれた仲間たちには、俺の声しか聞こえなかっただろうけど、内容はしっかり伝わったらしい。
「ちゃんと聞けて偉いね北川」
何故か田辺さんに褒められて、頭を撫でられそうになった。彼女の手が頭に触れる前に王子が俺の腰を抱き寄せたから、田辺さんの手は空を切った。行き場のない手を見詰めて固まっている田辺さんに謝ろうと思って顔を見るととても素敵な笑顔だったから、触らぬ神に祟りなしということでスルーさせてもらうことにした。
――王子もみんなに関係を明かしたからってこんなに堂々と抱き寄せたりすることないのに……。
「今のうちに腹ごしらえを済ませた方が良いんじゃねえか?」
そう提案してきたのはディランで、確かに妖精王に呼びだされたり俺が妖精たちと話し合ったりしている間に、中途半端な時間になってしまっていた。このまま出発しても、少ししたら休憩を挟まないといけなくなる。討伐は体力勝負だから、俺たちは出来る限り食事はしっかり摂ることにしている。
「そうだね。俺のせいでごめん。少し早いけどお昼にしてもいいかな?」
「ショウゴ殿が謝る必要などございませんよ。妖精王様とお話出来る機会などそう多くありません。妖精王様の愛し子であるショウゴ殿には勿論、共に旅をするわたしたちにとっても必要なことでした」
「うんうん。うちらだって風の妖精ちゃんみたいに嫌なことは無理しないようにさ、お互いちゃんと話すようにした方が良いって再確認出来たのも大きいし、気にしないでよ~」
「そやな。今まで嫌なことも文句言わんとやるのが当然って感じやったから、これからはどうしても無理なことがあったらお互い遠慮せず言えるようにしよな」
「敵も強くなってきて、言い出しづらいこともあるだろうが、そこは仲間でフォローしあっていけば良いんじゃねえかな」
ディランが話を締めてくれたから、俺たちは急いで食事の支度を始めた。
食事を摂りながら午後の予定を確認する。もう少し進むと小さな廃村があるらしく、そこに瘴気の発生源があるらしい。
「あ、そうだ! 実はね、うちも少しだけ攻撃魔法が使えるようになったの。さっき北川と王子様以外には話したんだけど、うちの祈りで浄化魔法が発動されて瘴気が止まったら、うちも攻撃に参加することにしたから。神殿にいる時から練習はしてたんだけど、いまいちコツが掴めなくてうちって攻撃に向いてないのかなって凹んでたの……。でもね、やっぱりみんなが戦ってる間結界に護られて見てるだけは辛くって……。でね、王子様のロッジに訓練室があるじゃない? そこで夜こっそり練習してたの。それで何とか形になってきてさ、まだまだヘッポコだけど、ないよりはマシなんじゃないかって思ったからみんなに話すことにしたの」
田辺さんが言うには、治癒と浄化以外にも一部の聖属性の魔法が使えるらしかった。パビケンヴォブルス神によると、一番大切なことは瘴気を祓うことと魔王を討伐することだけど、自分の身を護る上でも最低限の攻撃魔法は必要だろうということらしい。最終的には魔王を倒すために勇者と一緒に止めを刺す必要もあるから、無理のない範囲で頑張るようにって言われてたんだって。
練習しても他の魔法に比べて上達しなくて、神様も無理のない範囲でって言っていたことから、攻撃魔法は取り合えず置いておいて浄化と治癒の習得の方を優先していたらしい。
田辺さんの聖魔法は、浄化によるものだから魔物を弱体化させて消滅させることが出来るらしい。ただ、まだその域には達しておらずせいぜい弱らせるくらいらしいけど、十分有難い戦力である。いずれ対峙する魔王を倒す為にも必要不可欠なことだから、実戦で訓練するのが一番上達するだろう。
ディランとエリックにはもっと早く言えば特訓に付き合ったのにって言われたらしいけど、元の世界ではただの女子高生だった田辺さんには決断するまで時間が必要だったのだろう。神様もそう理解しているから無理のない範囲でって言ったんだろうし。田辺さんは十分頑張っているよ。
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