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第三章 魔王城

三.ロッジ(後)※

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 オークの将軍は、四天王の一人なだけあってかなり手強かった。みんなで協力して、最終的には魔法で身体強化したディランが渾身の一撃をお見舞いしてやっと倒すことが出来た。

「オレを倒しても四天王はまだ三人居る! だがその前にここで惨めに死ねっっ‼」

 断末魔を上げて倒れ臥したオーク将軍は、最期の力を振り絞るかのようにそう叫ぶと、俺たちを巻き込むように激しい爆発音を上げて自爆した。爆発の衝撃で吹き飛ばされた俺たちは、咄嗟に掛けられた王子の結界のおかげで致命傷は免れた。飛ばされた先の岩場に体を打ち付けられて、俺は肋骨が何本か折れているかもしれない……。痛みに呻き声を上げながらもなんとか起き上がり、みんなの様子を窺う。田辺さんには非戦闘員だから、みんなよりも厳重に結界が張られていたため、吹き飛ばされることもなく元居た場所に小さく蹲っていた。

『良かった……。田辺さんが無事で……』

 他のメンバーも吹き飛ばされた衝撃でそれぞれ負傷しているけれど、貧弱な俺よりは比較的軽傷なようで、それにも安堵のため息が漏れる。

「みんな! 大丈夫!? すぐに治癒の魔法で治してあげるから……もう少し我慢してね……」

 突然の爆発で驚いて腰を抜かしてしまったらしい田辺さんは、蒼白な顔で何とか立ち上がろうとする。でも、なかなか立ち上がることが出来ない。ディランが足を引き摺りながら田辺さんの元に行くと、まずショウゴを治癒するように田辺さんに言った。

 俺は自分よりもみんなを優先して欲しかったけど、声を出そうとすると咳込んでしまい、口からは血が噴き出した。これは折れた肋骨が肺に突き刺さってしまっているのかもしれない――。血まみれの王子が転移で俺の元にやってきて抱き起してくれた。

『そんな泣きそうな顔しないでよ。俺、生きてるから……』

 田辺さんが素早くディランの足を治すと、ディランは田辺さんを抱えあげて俺の方に急いでくれた。俺はというと田辺さんが目の前に来た時に、情けないけど痛みからか王子に抱かれて安心したからか意識を失ってしまったらしい。
 目が覚めると、どこかの室内でベッドに寝かされていた。この部屋には見覚えがある――。そうか、王子が出したロッジだな。このロッジは認識阻害は勿論、防音もばっちりで対衝撃の結界も万全な最強仕様で、街や村といった人里から離れた場所で重宝している。

 王子は魔王討伐の旅の中、繰り返される野営でのテントの組み立て解体作業を効率よくするためにはどうすればいいのかずっと考えていたようで、旅の間にも魔術の研究などを続けていたらしい。テントの中も王子の魔法で十分過ごしやすい環境なのだけど、宿に比べてしまえば快適とは言い難くて、王子は俺に快適に過ごしてもらいたいからってこの魔法を完成させた。理由を聞いた俺は、愛されていることを感じてむず痒い気持ちになったけど、きっとみんなも喜んでくれるしみんなのためだよなと気持ちを切り替えて照れを誤魔化した。

 そんなロッジの一部屋は、王子と俺の二人部屋で、ベッドも二人で横になってもまだ余りあるほど大きな作りになっている。この世界にやってきてから王子とは同じ寝具で眠ることが当たり前になっているし、今はこっ……こん……婚約者だし……一緒に眠るのもおかしくはないしね?

 寝かされたベッドでぼんやりとそんなことを考えていると、部屋のドアが開いた。入ってきたのは大好きな王子で、その無事な姿にホッと胸を撫でおろした。

「ショウゴ殿、お目覚めになられましたか?」

 俺の横に腰を下ろして顔を覗き込む王子の顔色は青白く、俺よりも王子の方が具合が悪そうに見える。俺は、恐らく田辺さんの魔法で治癒されているし、体に痛みを感じるところもない。

「レオ、顔色が――」

 俺が声を掛けるのが聞こえていないのか、突然王子が俺に覆いかぶさってきた――。

「ショウゴ殿……‼ ショウゴどの……」

 うわ言のように何度も俺の名前を呼びながら、俺の服を脱がせていく――。急な展開で焦った俺は体を捩って抵抗を試みるけど、魔法で拘束されてしまう。

「レオ、や、やめてっ……」

 必死に声を掛けるけれど、やはり王子には俺の声は届かない。どうすればいいのか思案していると、王子の体が震えているのに気が付いた。小さな声で俺の名前を呼びながら、乱暴な手つきで俺の体を暴いているけれど、どこか俺が生きていることを確かめているようにも感じて、抵抗することが出来なくなってしまった。

 幼い王子は目の前で、大好きだったクラーレを亡くした――。そのことが王子の心に深い傷を負わせたことを知っているのに、俺は王子の目の前で自分の命を軽く扱ってしまった。状況的には、聖女である田辺さんを優先しなきゃいけないのは当然だし、俺を助けようとしていた王子に田辺さんを任せたのは間違ってはいなかったと思うけど、何も俺は王子の目の前で、オークを道連れに自爆と思われるようなことをしなくても良かったのかもしれない。勝率はかなり低いけど、あのまま抗ってオークと対峙すべきだったのだろう。俺自身妖精たちの魔法で地下に空間が出来ることを初めて知ったのだから、何も知らない王子やみんなには、俺が自分の身を犠牲にして蟻地獄に飲み込まれて行ったように見えたことだろう。蟻地獄に飲み込まれる瞬間に聞こえたみんなの悲痛な叫び――。俺がみんなの立場だったらどう感じたのか……。

 王子が俺との行為で安心を得ることが出来るなら、甘んじて受け入れる。初めてだから怖いけど、きっと王子の方が怖い思いをしたと思うから……。俺が死ぬかもしれないって、助けたいのに助ける前に目の前から消えた――。どう考えても俺が悪い。他の誰が同じことをしても、俺だって怒るし不安になる。それだけのことを俺はしてしまったんだから。王子のくれたブローチのおかげで、致命傷を負いそうな攻撃に対しての結界は自動的に発動されることになっているけど、生き埋めは対象外だ。オーク将軍の自爆の時も発動してくれたし、王子の魔法で結界は二重になっていたけど、貧弱な俺はちゃんと受け身が取れずに無防備に岩場に叩きつけられてしまったから、あちこちの骨が折れることになってしまった。結界有りでこの有様だ。ブローチも結界もなかったらと思うとゾッとする。

 王子は俺の服を全部脱がせると、慌ただしく俺の後孔を魔法で浄化して、荒々しい手つきで解した。知識として男同士ではそこを使うことも知っていたし、女子と違って自然に濡れることもないことも分かっているけど、早急にローション代わりの唾液を塗りつけられて、指を突っ込まれたのは衝撃的だった。排泄以外に使用したことのないそこは、幼い頃の座薬でさえも異物感がすごかったというのに、あっという間に王子の指を数本咥え込まされている――。俺よりも太く逞しい指は、剣だこでゴツゴツしていて苦しい。強引に扱かれたちんこからはだらしなく先走りが滴り落ちている。そんなところも誰にも触られたことがないから、直ぐに達してしまいそうだ。

 指が三本入った所で抜き取られてすぐに熱くて硬いモノがあてがわれた。考えなくともそれが王子のちんこだと言うことは間違いないだろう。王子のために抵抗しないって決めたけど、やっぱり怖くて震えが止まらない。怖いから、抱き着いて王子の背中に腕を回したいのに、拘束されていてそれも叶わない。

 王子の昂りきった凶器が俺の後孔へゆっくりと挿入されてきた。膨らみのある部分が中に入ると、一気に突き上げて来た‼ あまりの苦しさに、思わず声が漏れる……。

「ぐっ……うわあああっ――」

 涙目で根元までずっぽりと挿入した王子の顔を見上げれば、王子も泣きそうな顔をしていた。

「ショウゴ殿……、わたしの元から居なくならないで……」

 ずっと俺の名前を呼びながら、俺の存在を確かめている王子は、ゆるゆると腰を動かし始めた。

「温かい……。ショウゴ殿の中はとっても温かい……。生きて、生きているのですね……」

 一人で言って一人で納得している様に繰り返し同じことを呟く。

「うん――。俺は生きているし、レオの前に居るよ」

 そう言うけど、俺の声はきっと聞こえていない。荒々しい行為は快感とは程遠くて、苦しいだけだけど、俺もまた生きているんだなって実感が湧いたりして、辛い行為だけど嫌じゃない。ただ抱き締められないことだけが寂しくて悲しいだけだ。

「あああんんっ……き、キツイ……ううぅ……」

 時折苦しくて声が漏れてしまうと、握りこまれている俺のちんこがより荒々しく扱かれて、何度も達してしまう。精液を放つ瞬間は強制的に強い快感を与えられて、少しだけ後ろの苦痛が和らげられているように感じる。これだけ我を失っている王子でも、俺に痛みを与えることは絶対なくて、その優しさを愛しく感じた。痛みを感じにくくする魔法はこんなところにも役に立つのだなと無駄な知識が身につく。

「やあああっん……、イ……イッ……イクぅっ……」

 もう何度目になるか分からない絶頂を迎えて、色の薄い白濁が少量吐き出される。俺の中を穿ちながら、俺自身も熱心に扱きあげて、無理に快感を与えられイカされる。

「も、もうっ……出ないからっ……ちんこ、さわらないでっ……!」

 俺がいくら声を上げようとも、今の王子には俺の声は届いていない。

 部屋には、俺自身から放たれる卑猥な水音がグチュグチュと響き、パンパンと腰を打ち付ける行為の音と、俺のみっともなく恥ずかしい声だけが響き渡っている。

「ショウゴ……ショウゴ殿……」

 苦しそうな声を上げながら、腰の動きがいっそう早く激しいものに変わり、終わりが近いことを知る。

 パンパンッ、グジュグジュ――。激しい水音と打ち付ける音の果てに、王子は熱い飛沫を俺の中に放った。

「うっ……ショウゴどの――」

「あああああっ……」

 中で熱い迸りと、ビクビクと脈打つ王子のちんこの動きをリアルに感じてしまった俺も、同時に達した。もう殆ど何も出ていなかったけど今までで一番の快感で、俺は気を失ってしまった。

 目が覚めると俺はベッドに寝かされていて、服も綺麗に整えられていたため、あれは夢だったのかもしれないと思った。でも、体を起こそうとしたら、あらぬところの違和感がすごいし、腰も痛い……。

「夢じゃなかった――」

 小さな声でそう呟くと、王子が飛んでやってきた。一人だと思っていた部屋には王子も居たらしい。

「申し訳ございません‼ ショウゴ殿が無事だったと思ったら、頭に血が上ってしまい――。あんな無体なことを働いてしまうなど――」

 顔面蒼白で謝る王子は、気が済むまで殴れと言うから、もっと近くに来るように言う。ギュッと目を瞑って、俺からの制裁を待つ姿はいじらしく、俺は王子の唇にそっと口付けた。驚きで見開かれた目を、手で閉じさせるとギュッと抱き締めて、口付けを深いものに変えた。初めこそされるがままだった王子も、たどたどしい俺の舌に自分から絡ませてくるようになり、夢中で唇を貪り合った。

 どれくらいそうしていたのか分からないけど、唇が離れる時にはお互いの唇が赤く色付いていた。

「レオ、謝らないで」

「しかし――」

「俺、嫌じゃなかったから……」

「ショウゴ殿との初めては、結婚式の後の初夜まで取っておくつもりでした……。優しく甘やかしながら結ばれるのだと、そう思っていたのに――。まさかこの様な形で、我を忘れて奪ってしまうなんて――。情けないです」

 がっくりと肩を落として項垂れている王子が何だか可愛くて思わず笑い声が漏れてしまった。

「ふふっ……。そりゃあさ、初めてなのに縛られて抱き締めることも出来なかったのは寂しかったけど――。俺はレオのこと、あ、愛してるからさ……。結ばれて嬉しかったよ。女の子じゃないし、初めてに夢見てる訳でもないしね?」

 そう言って再び王子のことを強く抱き締めて、サラサラな金髪を撫でる。

「俺、もうあんな自分を犠牲にするような真似しないから」

「ショウゴ殿……」

 それから俺は、蟻地獄に飲み込まれた後のことを説明した。一か八かだったことは言えなかったけど、地下に出来た空間でオークを倒したことや、謎の水の妖精アクアが手伝ってくれたことを話した。

「あ、そうだアクア――」

 俺がそう声に出すと、目の前にアクアが現れた。

「お呼びになりましたか? 妖精王様の愛し子よ」

「アクア、ありがとう。君がいてくれたおかげでオークを倒すことが出来たよ」

 俺はアクアに向かって頭を下げる。王子には見えていないけれど、そこに恩人である妖精がいると分かっているから、一緒に頭を下げてお礼を言ってくれた。

「宜しいのですよ? わたくしもあなたにお礼を言わなければと思っておりましたの。数々の瘴気で穢された水源を、枯らすことなく浄化してくださってありがとうございました」

「浄化したのは俺じゃなくて聖女様だけど、とっても助かったよ」

「いえ、あなたが砂漠での浄化の時に、魔法陣を破壊する際、生態系が崩れることを危惧してそうならない方法を考えて下さっていたのを見ていたのですよ。そこからわたくしはあなたに興味を持ちました。元々加護のあるあなたには惹かれるものがあるのですが、戦いを共にするほどではありませんでした。しかし度々そのような光景を目にして、今回のように自分の危険を顧みない戦いから、わたくしもあなたと共に戦うのも良いかと思いました。わたくしと契約してくださいますか?」

 まさかあの時から見られていたとは思わなくて驚いたけど、正直アクアの存在は頼もしくて願ったり叶ったりだったから、こちらから改めてお願いした。

「むしろこっちからお願いしたいくらいだよ! アクア、俺と契約してください」

 アクアはクスリと笑うと、俺の頬に口付けを落とした。

「ではこれから宜しくおねがいしますね? あるじ様?」

「主様は照れ臭いからやめて!」

「アラ? では愛子様はいかかでしょう?」

 楽しそうにそう言うアクアはどこか俺のことを揶揄っているようで、従妹の姉ちゃんを思い出す。

「普通にショウゴって呼んでくれると嬉しい」

「仕方ないですね。それではショウゴ様とお呼びいたします。これ以上の譲歩はいたしませんのでご了承くださいね」

 有無を言わさない綺麗な微笑みは、俺の横にいるキラキラ王子に似ている……。それから俺は他の妖精たちも呼び出して、お礼を言ってお詫びのお菓子を振舞うと、王子を含めてみんなでお茶を楽しんだ。
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