48 / 69
みんな仲良く温泉天国。
しおりを挟む
岩風呂に顔を出したグウェンドリエルは、すでに衣服を脱いでいた。
惜しげもなく裸体を晒している。
その姿に一切の羞恥はなく、むしろ堂々とさえしている。
「――ぶふぉ! は、裸ぁ⁉︎」
ルシフェルは日本酒を吹き出した。
酒が気管に入って苦しい。
ごほごほと咳き込む。
「ルシフェル様⁉︎ 大変ですわ!」
グウェンドリエルは慌てながらも作法に則り、足先からそろりと湯船に浸かった。
すぅーと湯を進むとルシフェルに近づく。
咳き込むルシフェルの背中をそっと撫でて、介抱を始める。
「ごほっ! ごほっ!
「ルシフェル様、大丈夫ですこと?」
「けふっ! ふ、服を着て、服を……!」
ルシフェルは童貞だった。
女性の裸など、これまで直に見たことはない。
そんな初心なルシフェルに、抜群のプロポーションを誇るグウェンドリエルの肢体は刺激が強すぎた。
「まぁ、これは異なことを仰られますのね」
テンパるルシフェルに対して、グウェンドリエルは実に自然体だ。
何の気負いもない。
普通に話している。
「この日本式温泉という湯では誰しもが一糸纏わぬ姿になる。それが作法だとお教え下さいましたのは、ルシフェル様ご自身ですわ。だから私、服を脱いで来ましたの」
ルシフェルは温泉を作ってすぐ、グウェンドリエルやジズに出来栄えを自慢していた。
日本式温泉についての蘊蓄をアレコレ語っていたのだ。
その際に湯にタオルは浸けるなとか、水着は邪道だとか教えていた。
「いや確かにそう言ったけどさ! 俺、混浴だとは一言もいってないよね⁉︎」
「……混浴? はて、それはどういう意味でございますの?」
ルシフェルは男湯、女湯の話まではしていなかったことを思い出す。
でも普通は分かるだろ、と心の中で突っ込んだ。
「う、うううー」
ルシフェルは顔を半分までお湯に沈めた。
湯をぶくぶくさせながら、ちらりと隣を流し見る。
視界の端に、グウェンドリエルの裸体が映った。
普段は雪のように白い肌が、少し血色を帯びてほのかに桜色に染まっている。
少し扇状的で、でもそれ以上にとても美しい。
「うー! 飲む!」
ルシフェルは湯から顔を上げた。
気恥ずかしさを誤魔化すために、日本酒を一気に煽った。
ごくごくと飲む。
飲み干してはまた次の酒を作り出し、ごくごくと飲む。
頭がくらくらしてきた。
「ふふふ。ルシフェル様、素晴らしい飲みっぷりですわ! 私、見惚れてしまいます。でもよければ次の一杯は、私にお酌をさせて下さいませんこと?」
◇
そうこうしていると、ジズまでやってきた。
「ルシフェル様ぁー。ジズも一緒に温泉入るのー!」
ジズもやはり素っ裸だ。
凹凸のないつるんとした裸体に、ルシフェルは少しほっとする。
ジズはざぶんと湯に飛び込んではルシフェルに抱き付いた。
「えへへー。温泉あったかいの!」
「こ、こら! 離れて。離れなさい!」
「嫌なの! ジズ、ルシフェル様にくっ付くー!」
見ればアダムとイヴまで、ジズに連れられて来ていた。
やはりこちらのふたりも素っ裸である。
ルシフェルは酒で意識をぼうっとさせながらも、頭を抱えた。
ああ、乱れている。
天使の風紀が乱れている!
ジズは苦悩するルシフェルには気付かずに、兄妹に入浴を促す。
「アダムとイヴも、はやく温泉に浸かるの! これはジズお姉ちゃんの命令なの!」
「……う、うう。ボク、奴隷なのに、ルシフェル様や皆様と一緒に、こんな立派なお風呂に浸かってもいいのかなぁ……?」
「お兄ちゃん、ジズお姉ちゃんが呼んでるんだから、覚悟を決めなきゃ。――えいっ!」
イヴが温泉に飛び込んだ。
アダムはその後におっかなびっくり続く。
「ま、待ってよぉ!」
兄より妹の方が思い切りが良いようだ。
温泉に浸かったふたりは隅っこで小さくなりながらも、すぐに表情を蕩けさせた。
温泉の魔力には誰も抗えぬのだ。
なんだかんだでみんな気持ち良さそうである。
◇
ジズはルシフェルから離れると、バタ足しながら兄妹のところに行った。
湯を掛け合って遊び始める。
その光景を眺めながら、グウェンドリエルはルシフェルに話しかける。
「……ふふふ、ちびっ子たちは騒がしいですこと。でも喜んでいますわ。きっとルシフェル様に感謝していますことよ。それより、ささ、お酒の続きを。もう一献いかがです?」
グウェンドリエルが徳利を持ち上げた。
湯けむりで霞む中にあっても彼女の金髪縦ロールはキラキラと輝いて美しい。
「さぁさ、ご遠慮なさらず。メイドたちがいないのですから、不肖この私がお酌をさせて頂きますわ。ですが慣れておりませんので、もし少々の不作法がありましてもお許しくださいまし」
控えめな言葉とは裏腹に、グウェンドリエルはぐいぐい行く。
ルシフェルにぴったりと肌をくっ付けて離れない。
グウェンドリエルは他の守護天使やお目付役がいない今の内に、ルシフェルを独占してしまおうという魂胆だった。
抜け目がないのである。
酒が回り始めたルシフェルは、なんだか細かなことはもうどうでも良い気分になってきた。
温泉なんだし裸の付き合いくらい普通だろう。
というかルシフェルは、熱い温泉と一気飲みしたお酒のせいでちょっと頭がのぼせていた。
「ひっく……。じゃあ、一杯もらおうかな。あ、グウェンドリエルも飲まない? 食べるの好きなんだよね。肴だすよ。温泉卵でいい?」
「まぁ、嬉しいですわ! ルシフェル様とお酒を楽しめるなんて、なんと素晴らしいご褒美。それでは私もご相伴させて頂きますわ!」
こうしてルシフェル一行は温泉を堪能し、日頃の疲れを十分に癒したのだった。
惜しげもなく裸体を晒している。
その姿に一切の羞恥はなく、むしろ堂々とさえしている。
「――ぶふぉ! は、裸ぁ⁉︎」
ルシフェルは日本酒を吹き出した。
酒が気管に入って苦しい。
ごほごほと咳き込む。
「ルシフェル様⁉︎ 大変ですわ!」
グウェンドリエルは慌てながらも作法に則り、足先からそろりと湯船に浸かった。
すぅーと湯を進むとルシフェルに近づく。
咳き込むルシフェルの背中をそっと撫でて、介抱を始める。
「ごほっ! ごほっ!
「ルシフェル様、大丈夫ですこと?」
「けふっ! ふ、服を着て、服を……!」
ルシフェルは童貞だった。
女性の裸など、これまで直に見たことはない。
そんな初心なルシフェルに、抜群のプロポーションを誇るグウェンドリエルの肢体は刺激が強すぎた。
「まぁ、これは異なことを仰られますのね」
テンパるルシフェルに対して、グウェンドリエルは実に自然体だ。
何の気負いもない。
普通に話している。
「この日本式温泉という湯では誰しもが一糸纏わぬ姿になる。それが作法だとお教え下さいましたのは、ルシフェル様ご自身ですわ。だから私、服を脱いで来ましたの」
ルシフェルは温泉を作ってすぐ、グウェンドリエルやジズに出来栄えを自慢していた。
日本式温泉についての蘊蓄をアレコレ語っていたのだ。
その際に湯にタオルは浸けるなとか、水着は邪道だとか教えていた。
「いや確かにそう言ったけどさ! 俺、混浴だとは一言もいってないよね⁉︎」
「……混浴? はて、それはどういう意味でございますの?」
ルシフェルは男湯、女湯の話まではしていなかったことを思い出す。
でも普通は分かるだろ、と心の中で突っ込んだ。
「う、うううー」
ルシフェルは顔を半分までお湯に沈めた。
湯をぶくぶくさせながら、ちらりと隣を流し見る。
視界の端に、グウェンドリエルの裸体が映った。
普段は雪のように白い肌が、少し血色を帯びてほのかに桜色に染まっている。
少し扇状的で、でもそれ以上にとても美しい。
「うー! 飲む!」
ルシフェルは湯から顔を上げた。
気恥ずかしさを誤魔化すために、日本酒を一気に煽った。
ごくごくと飲む。
飲み干してはまた次の酒を作り出し、ごくごくと飲む。
頭がくらくらしてきた。
「ふふふ。ルシフェル様、素晴らしい飲みっぷりですわ! 私、見惚れてしまいます。でもよければ次の一杯は、私にお酌をさせて下さいませんこと?」
◇
そうこうしていると、ジズまでやってきた。
「ルシフェル様ぁー。ジズも一緒に温泉入るのー!」
ジズもやはり素っ裸だ。
凹凸のないつるんとした裸体に、ルシフェルは少しほっとする。
ジズはざぶんと湯に飛び込んではルシフェルに抱き付いた。
「えへへー。温泉あったかいの!」
「こ、こら! 離れて。離れなさい!」
「嫌なの! ジズ、ルシフェル様にくっ付くー!」
見ればアダムとイヴまで、ジズに連れられて来ていた。
やはりこちらのふたりも素っ裸である。
ルシフェルは酒で意識をぼうっとさせながらも、頭を抱えた。
ああ、乱れている。
天使の風紀が乱れている!
ジズは苦悩するルシフェルには気付かずに、兄妹に入浴を促す。
「アダムとイヴも、はやく温泉に浸かるの! これはジズお姉ちゃんの命令なの!」
「……う、うう。ボク、奴隷なのに、ルシフェル様や皆様と一緒に、こんな立派なお風呂に浸かってもいいのかなぁ……?」
「お兄ちゃん、ジズお姉ちゃんが呼んでるんだから、覚悟を決めなきゃ。――えいっ!」
イヴが温泉に飛び込んだ。
アダムはその後におっかなびっくり続く。
「ま、待ってよぉ!」
兄より妹の方が思い切りが良いようだ。
温泉に浸かったふたりは隅っこで小さくなりながらも、すぐに表情を蕩けさせた。
温泉の魔力には誰も抗えぬのだ。
なんだかんだでみんな気持ち良さそうである。
◇
ジズはルシフェルから離れると、バタ足しながら兄妹のところに行った。
湯を掛け合って遊び始める。
その光景を眺めながら、グウェンドリエルはルシフェルに話しかける。
「……ふふふ、ちびっ子たちは騒がしいですこと。でも喜んでいますわ。きっとルシフェル様に感謝していますことよ。それより、ささ、お酒の続きを。もう一献いかがです?」
グウェンドリエルが徳利を持ち上げた。
湯けむりで霞む中にあっても彼女の金髪縦ロールはキラキラと輝いて美しい。
「さぁさ、ご遠慮なさらず。メイドたちがいないのですから、不肖この私がお酌をさせて頂きますわ。ですが慣れておりませんので、もし少々の不作法がありましてもお許しくださいまし」
控えめな言葉とは裏腹に、グウェンドリエルはぐいぐい行く。
ルシフェルにぴったりと肌をくっ付けて離れない。
グウェンドリエルは他の守護天使やお目付役がいない今の内に、ルシフェルを独占してしまおうという魂胆だった。
抜け目がないのである。
酒が回り始めたルシフェルは、なんだか細かなことはもうどうでも良い気分になってきた。
温泉なんだし裸の付き合いくらい普通だろう。
というかルシフェルは、熱い温泉と一気飲みしたお酒のせいでちょっと頭がのぼせていた。
「ひっく……。じゃあ、一杯もらおうかな。あ、グウェンドリエルも飲まない? 食べるの好きなんだよね。肴だすよ。温泉卵でいい?」
「まぁ、嬉しいですわ! ルシフェル様とお酒を楽しめるなんて、なんと素晴らしいご褒美。それでは私もご相伴させて頂きますわ!」
こうしてルシフェル一行は温泉を堪能し、日頃の疲れを十分に癒したのだった。
0
お気に入りに追加
1,767
あなたにおすすめの小説
強さがすべての魔法学園の最下位クズ貴族に転生した俺、死にたくないからゲーム知識でランキング1位を目指したら、なぜか最強ハーレムの主となった!
こはるんるん
ファンタジー
気づいたら大好きなゲームで俺の大嫌いだったキャラ、ヴァイスに転生してしまっていた。
ヴァイスは伯爵家の跡取り息子だったが、太りやすくなる外れスキル【超重量】を授かったせいで腐り果て、全ヒロインから嫌われるセクハラ野郎と化した。
最終的には魔族に闇堕ちして、勇者に成敗されるのだ。
だが、俺は知っていた。
魔族と化したヴァイスが、作中最強クラスのキャラだったことを。
外れスキル【超重量】の真の力を。
俺は思う。
【超重量】を使って勇者の王女救出イベントを奪えば、殺されなくて済むんじゃないか?
俺は悪行をやめてゲーム知識を駆使して、強さがすべての魔法学園で1位を目指す。
「おっさんはいらない」とパーティーを追放された魔導師は若返り、最強の大賢者となる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~
平山和人
ファンタジー
かつては伝説の魔法使いと謳われたアークは中年となり、衰えた存在になった。
ある日、所属していたパーティーのリーダーから「老いさらばえたおっさんは必要ない」とパーティーを追い出される。
身も心も疲弊したアークは、辺境の地と拠点を移し、自給自足のスローライフを送っていた。
そんなある日、森の中で呪いをかけられた瀕死のフェニックスを発見し、これを助ける。
フェニックスはお礼に、アークを若返らせてくれるのだった。若返ったおかげで、全盛期以上の力を手に入れたアークは、史上最強の大賢者となる。
一方アークを追放したパーティーはアークを失ったことで、没落の道を辿ることになる。
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる