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1章
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今日は厄日なんだろうか。
昨日なかなか寝れなくて、でも遅刻しないで起きて支度して。
バス停に着いてから充電器忘れたことに気付いて。
まぁでも、彼の借りれば良いかぁ、ってバス乗って。
待ち合わせの9時より前に着いて。
9時過ぎても彼は来なくて。
連絡も無くて。
いい加減帰ろう、って思って。
今、砂漠にいる。
ここ大事。砂漠にいる。
足元がなくなって、途中で意識が無くなったみたいで目が覚めたら顔に砂がたくさん付いてた。
で、極めつけが、同級生が居た。
「長谷川久しぶりだよね~。いつ以来?1年ぶりくらい?もっと?」
砂漠にいるって現実はどうでも良いのか、私にはどうでもいい、何時ぶりに会ったか確認されても頭は回らない。
他に気にしなきゃいけないことあるよね。
「スーツケース持って1人旅?あ、でもオシャレしてるからデート?」
どうして1人旅になるかなぁ。行くならすでに行ってたよ。9時過ぎの特急で!連絡つかない時点で!
「長谷川~喋ろうよ~。これじゃ俺、独り言だよ?」
別に私と会話しなくても良いと思う。
だってもう1人……
「龍~。龍も黙ってないでさ~」
「隼人、少しは静かにしてくれ。頭が痛い状況なんだから」
さっきからうるさい若林くんに、辻くん。
2人とも小中の同級生だ。
…相変わらず一緒に居るんだね。
私達はさっきから砂漠の上に座っている。
目が覚めてから辺りを歩き回って、建物的な物や人なんか居ないか徘徊して、疲れて座り込んでいる。
目が覚めた直後は若林くんが今より大騒ぎで「どうやったら帰れるんだ~夢なら覚めてくれ~」ってうるさくて、辻くんに叩かれてた。
その間も私は喋る気力も無くて今にいたる。
とにかく厄日としか思えない。
「でもさ?現実的にどうするよ?異世界転移ってやつか?これ。小説ならさ、そろそろキーパーソン来て説明してくんないと、死亡フラグだぜ~」
異世界転移とか異世界転生とか私も好きでよく読むけど、現実に起きたら少しも嬉しくないんだね。
物語の主人公はよく現実を受け入れたなぁ。
「…ふぁ」
現実的じゃないあくびが出た。
そうだよ、昨日はよく寝れなくて。
だいたい、お姉ちゃんがアルバムなんか出したから悪いんだよ。
早起きして支度したから、眠くなってきた。
………眠く………
昨日なかなか寝れなくて、でも遅刻しないで起きて支度して。
バス停に着いてから充電器忘れたことに気付いて。
まぁでも、彼の借りれば良いかぁ、ってバス乗って。
待ち合わせの9時より前に着いて。
9時過ぎても彼は来なくて。
連絡も無くて。
いい加減帰ろう、って思って。
今、砂漠にいる。
ここ大事。砂漠にいる。
足元がなくなって、途中で意識が無くなったみたいで目が覚めたら顔に砂がたくさん付いてた。
で、極めつけが、同級生が居た。
「長谷川久しぶりだよね~。いつ以来?1年ぶりくらい?もっと?」
砂漠にいるって現実はどうでも良いのか、私にはどうでもいい、何時ぶりに会ったか確認されても頭は回らない。
他に気にしなきゃいけないことあるよね。
「スーツケース持って1人旅?あ、でもオシャレしてるからデート?」
どうして1人旅になるかなぁ。行くならすでに行ってたよ。9時過ぎの特急で!連絡つかない時点で!
「長谷川~喋ろうよ~。これじゃ俺、独り言だよ?」
別に私と会話しなくても良いと思う。
だってもう1人……
「龍~。龍も黙ってないでさ~」
「隼人、少しは静かにしてくれ。頭が痛い状況なんだから」
さっきからうるさい若林くんに、辻くん。
2人とも小中の同級生だ。
…相変わらず一緒に居るんだね。
私達はさっきから砂漠の上に座っている。
目が覚めてから辺りを歩き回って、建物的な物や人なんか居ないか徘徊して、疲れて座り込んでいる。
目が覚めた直後は若林くんが今より大騒ぎで「どうやったら帰れるんだ~夢なら覚めてくれ~」ってうるさくて、辻くんに叩かれてた。
その間も私は喋る気力も無くて今にいたる。
とにかく厄日としか思えない。
「でもさ?現実的にどうするよ?異世界転移ってやつか?これ。小説ならさ、そろそろキーパーソン来て説明してくんないと、死亡フラグだぜ~」
異世界転移とか異世界転生とか私も好きでよく読むけど、現実に起きたら少しも嬉しくないんだね。
物語の主人公はよく現実を受け入れたなぁ。
「…ふぁ」
現実的じゃないあくびが出た。
そうだよ、昨日はよく寝れなくて。
だいたい、お姉ちゃんがアルバムなんか出したから悪いんだよ。
早起きして支度したから、眠くなってきた。
………眠く………
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