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3 魔法学校の聖人候補
529 霊山での実験開始
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529
〝銀の骨〟の性質についての研究は、これに〝魔法力〟を注ぎ込むための準備から始まった。
今回の研究場所として選んだのはセイリュウの住む神域に近い霊山の山頂。セイリュウたちのいる場所からは、徒歩一時間ほど離れた場所で、人も動物もいない、草すらあまりない岩ばかりのところだ。ここなら動物たちも神様も驚かせずに済む。まったく持ってこのアブナイ研究をするのに完璧な荒野だ。
私は金属で補強した頑丈な机を慎重に水平を測って設置した。
(まぁ、運んでくれたのはソーヤだけど)
そこへ〝タネ石〟を魔石化したゴルフボールほどの大きさの〝火の魔石〟と〝雷の魔石〟を金属製の台座を用意して設置。それをつなぐよう、間に〝銀の骨〟を配置した。
その状態で、まずは人々に広く使われている〝魔石の起動〟の必要魔法力量として定量化されている〝魔法力値〟を基準に、三程度をふたつの魔石の間に設置した〝銀の骨〟へと流してみた。その後五分ほど待ってみたのだが、どちらの魔石にも起動反応は起こらず、一分ほど経過したとき、一瞬だけカタリと音を立てただけだった。
そこで、今度はその倍の六を流してみる。それでも起動反応はすぐには起こらず不思議に思っていると、一分ほどのタイムラグのあと、どちらも起動状態となった。ふたつともしっかり起動しているところをみると、ちゃんと分配された、ということなのだろう。
(どうやら、入れた〝魔法力〟は均等に左右に流れているみたいだけど、このタイムラグはなんで起こるんだろう。分配をするためのなにかに時間を取られるのかな?)
それから〝銀の骨〟に流す魔法力量を徐々に増やす実験を始めた。
ここからは、完全な同期状態にあるふたつの魔石が放つ攻撃の威力を計測していく。最初のうちは注入した魔法力量が少量だったので、手近な石に当てたりする程度で済んでいたが、〝銀の骨〟への魔法力注入量が増えてくると、その場で放出させるのが危険になってきた。もちろん物理的なバリアは魔法で張ってはいるが、途中から爆発した石のかけらが雨のように降り注ぎ始めたのだ。
そこで、そこからはまず魔法で正確な軌道を作り出ししっかりと指向性を持たせ、前方へと力を流すようにした。魔法力量を増やすと、火炎放射器と指向性を持った稲妻が同時に前方へ向けて作動する、という見た目からしてかなり禍々しい実験となっていったが、まぁそれは想定内。
実験の一環として、岩などを的に使い威力についての実験も並行して行ってみたところ、こちらも想定通りの結果となった。個々の魔石による攻撃の威力を一とするならば、ふたつの魔石が完全に同期して標的を攻撃した場合の攻撃力はおよそ、その二十倍。そして発射口に近いところから完全に同期した状態で魔石の力を放出できた場合には、およそ五十倍。さらにそれに回転をかけ完全に混合できた場合、信じられないことに百倍近い威力を観測することができた。
(これはすごいわ。与える魔法力量が少なくても、威力抜群! 大岩も粉々に吹っ飛ぶ!)
とはいえ、この比率で考えると〝王の審判〟を再現できるだけの威力を出すためには、千を超える魔法力を注入しても難しい。
さて、ここで謎が生まれてしまう。
あの大池ができるほどの巨大クレーターのような大穴を開ける威力を出すには、二千から三千は〝魔法力〟が必要だ。だが、どう考えてもキングリザードにそこまでの魔力があるとは思えない。私が《鑑定》したときの、あのキングリザードの最大魔法出力量は八百がいいところだった。それでも、かなり高い水準らしいのだが、すべてを使い切れば死ぬ可能性もあるので、実際には七百近辺までしか使えないはずなのだ。
( 絶対なにか、仕掛けがあるはず……)
ちなみに、人が魔法を使うために行使する力は〝魔法力〟それ以外は〝魔力〟と呼ばれている。〝魔法力〟は神が人に与えた恩寵であるとされており、特別なものと考えられているため区別しているそうだ。その性質も〝魔力〟とは違うのではないかと考えられているが、それについての研究は進んでいない……とグッケンス博士が教会の怠慢を嘆いていた。
この手の研究は教会の横槍が入るので、研究者は手を出しにくく、興味深いにも関わらず停滞ジャンルの研究なのだそうだ。研究者が調べるのが気に入らないのなら、じゃあ、教会でやれよ! と博士は常々思っているそうで、この辺りもグッケンス博士の教会嫌いを加速させているようだ。
(科学者と教会が仲が悪いのは、この世界でも一緒なのね……とりあえず〝銀の骨〟が〝魔法力〟にも反応してくれて助かったわ)
ともあれ〝魔法力〟にせよ〝魔力〟にせよ、キングリザードが千を遥かに超える魔力を使ったということは考えられない。だとすれば、どこかに増幅する機構があるはずだ。
「まさか、こんな小さな骨にそんなことができるとは思えないんだけどなぁ……」
不思議に思いつつも何度も実験を繰り返し、陽が沈むまで繰り返したところでその日の実験を終えることにした。この大きさの魔石でも、この無茶な実験では数日でダメになってしまいそうだ。そう考えると、これはかなりお金のかかる研究といえるだろう。大量のタネ石を保有し、日々それに魔法力を注ぎ込んでストックしている私には、魔石をたくさん消費するこの研究も問題ないのだが、たとえアイディアとして思いついた人があったとしても、相応の財力か支援がないと厳しい研究課題ではある。
(なんだか大変な研究を選んじゃったような気がしてきたな。でも、興味のないことを調べたってつまらないし……これも縁だろう。魔石のストックも充分あるんだから、気にせず使っていこうっと)
私は翌日の実験途中で、遂にただの石に戻ってしまったふたつに魔石にありがとうを言い、石だらけの荒野にそっと置いた。きっとこの実験を繰り返していけば、これからここには私が使った魔石の塚ができていくだろう。
この〝銀の骨〟研究、普通は間違いなく魔法使いの力の方が先に枯渇するのだろうが、その心配がないだけでも、魔法研究に関する私のアドバンテージはかなり高い。というか、これもまた私にしかできない研究かもしれない。
(そういう意味では、私らしい、私にうってつけの研究かもね)
私は苦笑しつつ、実験データを抱えて学校へと戻った。実験はこうして続いていく。地道な実験の繰り返しは私の得意分野だ。今日の実験結果を踏まえて、明日からの実験スケジュールを立てる、学生らしいその繰り返しの日々を私は楽しんでいた。
今日も研究棟のリビングにノートを広げると、早速お茶とお菓子で労ってくれるセーヤとソーヤに今日の実験の話をしつつ、一休みしてからデータを整理した。それが済んだら夕食作りの開始だ。
(夕食は、いい赤身肉がたっぷりあるからシーザーサラダにシャリアピンステーキ、スープはコンソメにしようかな。つまみは和風にレンコンとゴボウのキンピラに白身魚を使った南蛮漬けはどうだろう……)
私はいつものように割烹着に三角巾をきりりと結び、研究者からお世話係へと戻っていった。
〝銀の骨〟の性質についての研究は、これに〝魔法力〟を注ぎ込むための準備から始まった。
今回の研究場所として選んだのはセイリュウの住む神域に近い霊山の山頂。セイリュウたちのいる場所からは、徒歩一時間ほど離れた場所で、人も動物もいない、草すらあまりない岩ばかりのところだ。ここなら動物たちも神様も驚かせずに済む。まったく持ってこのアブナイ研究をするのに完璧な荒野だ。
私は金属で補強した頑丈な机を慎重に水平を測って設置した。
(まぁ、運んでくれたのはソーヤだけど)
そこへ〝タネ石〟を魔石化したゴルフボールほどの大きさの〝火の魔石〟と〝雷の魔石〟を金属製の台座を用意して設置。それをつなぐよう、間に〝銀の骨〟を配置した。
その状態で、まずは人々に広く使われている〝魔石の起動〟の必要魔法力量として定量化されている〝魔法力値〟を基準に、三程度をふたつの魔石の間に設置した〝銀の骨〟へと流してみた。その後五分ほど待ってみたのだが、どちらの魔石にも起動反応は起こらず、一分ほど経過したとき、一瞬だけカタリと音を立てただけだった。
そこで、今度はその倍の六を流してみる。それでも起動反応はすぐには起こらず不思議に思っていると、一分ほどのタイムラグのあと、どちらも起動状態となった。ふたつともしっかり起動しているところをみると、ちゃんと分配された、ということなのだろう。
(どうやら、入れた〝魔法力〟は均等に左右に流れているみたいだけど、このタイムラグはなんで起こるんだろう。分配をするためのなにかに時間を取られるのかな?)
それから〝銀の骨〟に流す魔法力量を徐々に増やす実験を始めた。
ここからは、完全な同期状態にあるふたつの魔石が放つ攻撃の威力を計測していく。最初のうちは注入した魔法力量が少量だったので、手近な石に当てたりする程度で済んでいたが、〝銀の骨〟への魔法力注入量が増えてくると、その場で放出させるのが危険になってきた。もちろん物理的なバリアは魔法で張ってはいるが、途中から爆発した石のかけらが雨のように降り注ぎ始めたのだ。
そこで、そこからはまず魔法で正確な軌道を作り出ししっかりと指向性を持たせ、前方へと力を流すようにした。魔法力量を増やすと、火炎放射器と指向性を持った稲妻が同時に前方へ向けて作動する、という見た目からしてかなり禍々しい実験となっていったが、まぁそれは想定内。
実験の一環として、岩などを的に使い威力についての実験も並行して行ってみたところ、こちらも想定通りの結果となった。個々の魔石による攻撃の威力を一とするならば、ふたつの魔石が完全に同期して標的を攻撃した場合の攻撃力はおよそ、その二十倍。そして発射口に近いところから完全に同期した状態で魔石の力を放出できた場合には、およそ五十倍。さらにそれに回転をかけ完全に混合できた場合、信じられないことに百倍近い威力を観測することができた。
(これはすごいわ。与える魔法力量が少なくても、威力抜群! 大岩も粉々に吹っ飛ぶ!)
とはいえ、この比率で考えると〝王の審判〟を再現できるだけの威力を出すためには、千を超える魔法力を注入しても難しい。
さて、ここで謎が生まれてしまう。
あの大池ができるほどの巨大クレーターのような大穴を開ける威力を出すには、二千から三千は〝魔法力〟が必要だ。だが、どう考えてもキングリザードにそこまでの魔力があるとは思えない。私が《鑑定》したときの、あのキングリザードの最大魔法出力量は八百がいいところだった。それでも、かなり高い水準らしいのだが、すべてを使い切れば死ぬ可能性もあるので、実際には七百近辺までしか使えないはずなのだ。
( 絶対なにか、仕掛けがあるはず……)
ちなみに、人が魔法を使うために行使する力は〝魔法力〟それ以外は〝魔力〟と呼ばれている。〝魔法力〟は神が人に与えた恩寵であるとされており、特別なものと考えられているため区別しているそうだ。その性質も〝魔力〟とは違うのではないかと考えられているが、それについての研究は進んでいない……とグッケンス博士が教会の怠慢を嘆いていた。
この手の研究は教会の横槍が入るので、研究者は手を出しにくく、興味深いにも関わらず停滞ジャンルの研究なのだそうだ。研究者が調べるのが気に入らないのなら、じゃあ、教会でやれよ! と博士は常々思っているそうで、この辺りもグッケンス博士の教会嫌いを加速させているようだ。
(科学者と教会が仲が悪いのは、この世界でも一緒なのね……とりあえず〝銀の骨〟が〝魔法力〟にも反応してくれて助かったわ)
ともあれ〝魔法力〟にせよ〝魔力〟にせよ、キングリザードが千を遥かに超える魔力を使ったということは考えられない。だとすれば、どこかに増幅する機構があるはずだ。
「まさか、こんな小さな骨にそんなことができるとは思えないんだけどなぁ……」
不思議に思いつつも何度も実験を繰り返し、陽が沈むまで繰り返したところでその日の実験を終えることにした。この大きさの魔石でも、この無茶な実験では数日でダメになってしまいそうだ。そう考えると、これはかなりお金のかかる研究といえるだろう。大量のタネ石を保有し、日々それに魔法力を注ぎ込んでストックしている私には、魔石をたくさん消費するこの研究も問題ないのだが、たとえアイディアとして思いついた人があったとしても、相応の財力か支援がないと厳しい研究課題ではある。
(なんだか大変な研究を選んじゃったような気がしてきたな。でも、興味のないことを調べたってつまらないし……これも縁だろう。魔石のストックも充分あるんだから、気にせず使っていこうっと)
私は翌日の実験途中で、遂にただの石に戻ってしまったふたつに魔石にありがとうを言い、石だらけの荒野にそっと置いた。きっとこの実験を繰り返していけば、これからここには私が使った魔石の塚ができていくだろう。
この〝銀の骨〟研究、普通は間違いなく魔法使いの力の方が先に枯渇するのだろうが、その心配がないだけでも、魔法研究に関する私のアドバンテージはかなり高い。というか、これもまた私にしかできない研究かもしれない。
(そういう意味では、私らしい、私にうってつけの研究かもね)
私は苦笑しつつ、実験データを抱えて学校へと戻った。実験はこうして続いていく。地道な実験の繰り返しは私の得意分野だ。今日の実験結果を踏まえて、明日からの実験スケジュールを立てる、学生らしいその繰り返しの日々を私は楽しんでいた。
今日も研究棟のリビングにノートを広げると、早速お茶とお菓子で労ってくれるセーヤとソーヤに今日の実験の話をしつつ、一休みしてからデータを整理した。それが済んだら夕食作りの開始だ。
(夕食は、いい赤身肉がたっぷりあるからシーザーサラダにシャリアピンステーキ、スープはコンソメにしようかな。つまみは和風にレンコンとゴボウのキンピラに白身魚を使った南蛮漬けはどうだろう……)
私はいつものように割烹着に三角巾をきりりと結び、研究者からお世話係へと戻っていった。
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