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3 魔法学校の聖人候補
527 面倒なご褒美
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527
「それはまた豪気な褒美だのぉ」
笑っているグッケンス博士だが、そういう博士こそ、あちこちに褒美として与えられた土地を数えきれないほど有している。なので、今回いただいてしまった土地のついて相談したのに、たいして有用なアドバイスはもらえなかった。
「もらったとはいっても、管理しろとは言われていないので、放っておけばいいのかもしれないですけど、人が住んでいるかもしれないですし、うーん」
「考えたところで無駄だぞ。王族のやることは適当だからの。おそらくその土地は直轄領の隙間のような土地じゃろうから、管理はロームバルトがするだろうよ。子供のそなたにそこまでさせんさ。だからお前さんが畑を作りたければ作れば良いし、好きにすればいいのよ」
(なるほど、使っていない余った土地をくれた、と思えばいっか)
それならそれで、こちらの精神的負担がなくてちょっとほっとする。とりあえず〝飴の木〟畑があれば、お菓子作りの素材になるので早速動くことにしよう。
今度のことでもわかったが、権力に近い人々を助けると報酬がえげつない。今回も、もらうつもりではなかった広大な土地をもらってしまったし、お偉い方からの依頼は要注意だと改めて思った。気をつけないといろいろと背負わされそうで怖い。
「グッケンス博士も大変なんですねぇ……」
私とソーヤが一生懸命片付けた大量の豪華な不用品も、きっと博士が多くの人たちを助けてきた結果として溜まってしまったものなのだろう。気をつけないと、私もそうなるかもしれない。
(でも助けてあげたいって気持ちを止めるのは難しいなぁ……)
「そういえば、その子供を泣き止ませた《伝令》はどうやったのだ? 再現は簡単なのか?」
グッケンス博士は、その仕組みに興味を惹かれたらしく私に聞いてきた。
「ああ、再現は可能といえば可能ですかね。でも、今回はこれを異世界から取り寄せたんですよ」
私は《異世界召喚の陣》を使い購入した、三十六倍という強烈な補正のついた〝聴診器〟を博士に見せた。聴診器の価格はピンキリで高級品はかなりお高い。だが今回は並の精度があれば十分だったので、ごく一般的な値段の量産品を購入することにした。おかげで三十五倍の売値とはいえ思ったほど高額にならず買う決心がつけられたのだ。だが、これもこの世界にない素材が色々使われているので今後は《無限回廊の扉》の中へ封印する。
「これで集めた音を魔法で増幅して《伝令》の中に入れました。でも《伝令》は録音時間が数分しかなく再生は一度きりなので、再生前に複製を作る《伝令再現》という魔法を付与し繰り返し音を使うことを可能にしてます」
物品の複製は非常に難しいのだが、固有の振動である音の複製は《伝令》の派生魔法として存在していたので、今回はそれを使ってみた。この《伝令再現》普通は複数箇所に同様の《伝令》を送る時に使う魔法らしい。でも、今回私が使ったのは、イメージとしては声の入った風船を割る直前に次の風船を膨らませるような感じだ。これで、魔法が続く限りエンドレスでリピートできる。
「なるほどのぉ……」
グッケンス博士は〝聴診器〟に興味津々だ。
「この道具は他の様々な用途もありますが、基本的には人の躰を診察するときに使う道具です。呼吸音、心臓の音など躰が発する音から人の体調を推し量る道具ですね。躰から得られる情報は、大事ですよ。たとえば脈なども多くの情報を教えてくれますからね」
「確かにのぉ……この世界の素材で、これができれば薬師たちの助けになるだろうよ」
「それはそうですが、こう見えてこの小さな道具の中に使われている素材はなかなかここでは再現が難しいのですよ。集音だけなら可能かな、と思いますけどね」
樹脂やらゴムチューブやらアルミやら、この小さな医療器具の中にも人類の叡智がいろいろと使われている。それに、私はこういったモノの製法に詳しいわけでもない。私にできるとすれば基本的な構造を伝えて改良してもらい、使えそうなものを研究してもらうことぐらいだろう。
「うむ、確かにそうじゃな。だが、その集音の仕組みだけでも助かる者が多くいるはずだと思うぞ」
「では、今度おじさまに相談してみましょうか」
「それがよかろう。ぜひそうしておくれ」
あとはイスに作った研究所で、誰かに研究してもらうことになるだろう。いずれ、薬師たちも普通に聴診器を使うようになる日がくるかもしれない。私は今回のパフォーマンスのために使えれば充分だったので、ここから先はおじさまにお任せしよう。
(そうだ〝仙鏡院〟のトルッカ・ゼンモンさんには伝えておこうかな)
あの謁見の後、ベラミ妃様もすっかり体調を回復され、ロームバルトの宮廷でうまく立ち回っておられるそうだ。まだ〝アンクルーデの石畳〟も〝バクラヴァ〟も王族しか取り寄せることも作ることもできない状態を維持し続けることで、上手に焦らしているらしい。手に入らないそれを効果的に要所要所で振る舞うことで、気持ちよく人心掌握ができているとお聞きした。
また、いまロームバルトでは〝アンクルーデの石畳〟は、重要な仕事を成した方々への褒美として使われ始めており、とても好評だという。とにかく甘味に目のないアンクルーデの人々だ。この菓子の価値はシド帝国より遥かに高い。
しかも今回の経緯とともに、これがとても高価なシドの菓子であることが周知されたので、貴族たちのシドに対する姿勢にも軟化の兆しが出ているそうだ。きっと御子様がお生まれになれば、それがさらに両国の結びつきを強くしてくれるだろう。
あとは無事御子様がお生まれになって、ご生誕記念出版の〝シスターファリタの育児書〟を出版すれば、私の任務も完了。この本の初版は皇宮からの援助を大きく表紙にうたうことで本来の定価の三割ぐらいの負担で購入できることになった。この値段なら、普及は早いだろう。最初は興味本位でもいいから、少しでも多くのお母さんにこの知識が伝わってくれるといいと思う。
この出版に合わせられるよう、おじさまにはいくつか子供向けのおもちゃや生活雑貨を教えたので、きっと便乗して上手く儲けるだろう。子供たちにとってもいいことなので、おじさまの手腕に期待だ。
(ふぅ……そろそろ、私をお勉強に戻らせてくれるといいんだけど……)
「それはまた豪気な褒美だのぉ」
笑っているグッケンス博士だが、そういう博士こそ、あちこちに褒美として与えられた土地を数えきれないほど有している。なので、今回いただいてしまった土地のついて相談したのに、たいして有用なアドバイスはもらえなかった。
「もらったとはいっても、管理しろとは言われていないので、放っておけばいいのかもしれないですけど、人が住んでいるかもしれないですし、うーん」
「考えたところで無駄だぞ。王族のやることは適当だからの。おそらくその土地は直轄領の隙間のような土地じゃろうから、管理はロームバルトがするだろうよ。子供のそなたにそこまでさせんさ。だからお前さんが畑を作りたければ作れば良いし、好きにすればいいのよ」
(なるほど、使っていない余った土地をくれた、と思えばいっか)
それならそれで、こちらの精神的負担がなくてちょっとほっとする。とりあえず〝飴の木〟畑があれば、お菓子作りの素材になるので早速動くことにしよう。
今度のことでもわかったが、権力に近い人々を助けると報酬がえげつない。今回も、もらうつもりではなかった広大な土地をもらってしまったし、お偉い方からの依頼は要注意だと改めて思った。気をつけないといろいろと背負わされそうで怖い。
「グッケンス博士も大変なんですねぇ……」
私とソーヤが一生懸命片付けた大量の豪華な不用品も、きっと博士が多くの人たちを助けてきた結果として溜まってしまったものなのだろう。気をつけないと、私もそうなるかもしれない。
(でも助けてあげたいって気持ちを止めるのは難しいなぁ……)
「そういえば、その子供を泣き止ませた《伝令》はどうやったのだ? 再現は簡単なのか?」
グッケンス博士は、その仕組みに興味を惹かれたらしく私に聞いてきた。
「ああ、再現は可能といえば可能ですかね。でも、今回はこれを異世界から取り寄せたんですよ」
私は《異世界召喚の陣》を使い購入した、三十六倍という強烈な補正のついた〝聴診器〟を博士に見せた。聴診器の価格はピンキリで高級品はかなりお高い。だが今回は並の精度があれば十分だったので、ごく一般的な値段の量産品を購入することにした。おかげで三十五倍の売値とはいえ思ったほど高額にならず買う決心がつけられたのだ。だが、これもこの世界にない素材が色々使われているので今後は《無限回廊の扉》の中へ封印する。
「これで集めた音を魔法で増幅して《伝令》の中に入れました。でも《伝令》は録音時間が数分しかなく再生は一度きりなので、再生前に複製を作る《伝令再現》という魔法を付与し繰り返し音を使うことを可能にしてます」
物品の複製は非常に難しいのだが、固有の振動である音の複製は《伝令》の派生魔法として存在していたので、今回はそれを使ってみた。この《伝令再現》普通は複数箇所に同様の《伝令》を送る時に使う魔法らしい。でも、今回私が使ったのは、イメージとしては声の入った風船を割る直前に次の風船を膨らませるような感じだ。これで、魔法が続く限りエンドレスでリピートできる。
「なるほどのぉ……」
グッケンス博士は〝聴診器〟に興味津々だ。
「この道具は他の様々な用途もありますが、基本的には人の躰を診察するときに使う道具です。呼吸音、心臓の音など躰が発する音から人の体調を推し量る道具ですね。躰から得られる情報は、大事ですよ。たとえば脈なども多くの情報を教えてくれますからね」
「確かにのぉ……この世界の素材で、これができれば薬師たちの助けになるだろうよ」
「それはそうですが、こう見えてこの小さな道具の中に使われている素材はなかなかここでは再現が難しいのですよ。集音だけなら可能かな、と思いますけどね」
樹脂やらゴムチューブやらアルミやら、この小さな医療器具の中にも人類の叡智がいろいろと使われている。それに、私はこういったモノの製法に詳しいわけでもない。私にできるとすれば基本的な構造を伝えて改良してもらい、使えそうなものを研究してもらうことぐらいだろう。
「うむ、確かにそうじゃな。だが、その集音の仕組みだけでも助かる者が多くいるはずだと思うぞ」
「では、今度おじさまに相談してみましょうか」
「それがよかろう。ぜひそうしておくれ」
あとはイスに作った研究所で、誰かに研究してもらうことになるだろう。いずれ、薬師たちも普通に聴診器を使うようになる日がくるかもしれない。私は今回のパフォーマンスのために使えれば充分だったので、ここから先はおじさまにお任せしよう。
(そうだ〝仙鏡院〟のトルッカ・ゼンモンさんには伝えておこうかな)
あの謁見の後、ベラミ妃様もすっかり体調を回復され、ロームバルトの宮廷でうまく立ち回っておられるそうだ。まだ〝アンクルーデの石畳〟も〝バクラヴァ〟も王族しか取り寄せることも作ることもできない状態を維持し続けることで、上手に焦らしているらしい。手に入らないそれを効果的に要所要所で振る舞うことで、気持ちよく人心掌握ができているとお聞きした。
また、いまロームバルトでは〝アンクルーデの石畳〟は、重要な仕事を成した方々への褒美として使われ始めており、とても好評だという。とにかく甘味に目のないアンクルーデの人々だ。この菓子の価値はシド帝国より遥かに高い。
しかも今回の経緯とともに、これがとても高価なシドの菓子であることが周知されたので、貴族たちのシドに対する姿勢にも軟化の兆しが出ているそうだ。きっと御子様がお生まれになれば、それがさらに両国の結びつきを強くしてくれるだろう。
あとは無事御子様がお生まれになって、ご生誕記念出版の〝シスターファリタの育児書〟を出版すれば、私の任務も完了。この本の初版は皇宮からの援助を大きく表紙にうたうことで本来の定価の三割ぐらいの負担で購入できることになった。この値段なら、普及は早いだろう。最初は興味本位でもいいから、少しでも多くのお母さんにこの知識が伝わってくれるといいと思う。
この出版に合わせられるよう、おじさまにはいくつか子供向けのおもちゃや生活雑貨を教えたので、きっと便乗して上手く儲けるだろう。子供たちにとってもいいことなので、おじさまの手腕に期待だ。
(ふぅ……そろそろ、私をお勉強に戻らせてくれるといいんだけど……)
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