275 / 823
3 魔法学校の聖人候補
464 エルさんのお願い
しおりを挟む
464
なんとか名前が記録に載ることを回避できた私は、やっと〝エリクサー〟までたどり着けたことに満足していた。
これで私の《魔法薬》修業は、一区切りついたと言えるだろう。
(ここからは《中級魔法》を学んでいこう。よし、がんばるぞー!)
でもその前に今回の実験のために大変お世話になった方に挨拶に行こう。〝魔法薬師の宝箱〟のエルリベット・バレリオさんだ。機材を貸していただいたことはもちろんだが、エルさんの薬や道具に関する深い知識と経験に裏打ちされたアドバイスは、他では得難いものだった。
私は感謝を込めて、エルさんのお好きなマドレーヌを始め、沢山のお菓子やサイデム商会を通して手に入れた貴重な茶葉を携えて、セルツの街に赴き〝魔術師横丁〟へと歩みを進めた。
相変わらずお客さんのいない店の奥で、エルさんはいつものようにお茶を飲みながら、楽しげに本を読んでいた。
私は勝手知ったる店の中を抜け、笑顔でその側に近づいていったが、エルさんの前に立つと固まってしまった。エルさんの読んでいたその本は、イスの街で流通を許可していないにもかかわらず根強く闇で売られ続けている本の一冊〝聖女メイロードの大冒険〟だったのだ。
おいしそうなお茶の香りのするテーブルの前に立つ私を見て、本から目を外したエルさんは面白そうに笑った。
「なかなか面白そうなことをしていたんだねぇ、聖女メイロード・マリス?」
完全に正体がバレてしまった様子に、なんと言おうかと固まっている私にお茶を入れてくれたエルさんは、笑いながら話を続けた。
「私のところには、いろいろと訳ありの行商人が来るからね。特に、最近紙の普及がイスを中心に急速に進んだだろう? 今では本といえば〝イス〟だからね。うちも魔法に関する本なら欲しいから、本を扱う行商人が近くに来た時は必ず寄ってくれるよう頼んでいるんだ。まぁ、こんな場所だ。なかなか来ちゃくれないけどね」
その久しぶりにやってきた行商人が、マジックバッグから大量に取り出して積み上げて見せてくれた本の中に、この流通は許可していないはずなのに、全然なくならない〝聖女メイロード〟本があったのだそう。
「あ、あのですね。おわかりだとは思いますが、これ闇本というやつで嘘八百ですからね。信じないでくださいね」
「ふふ、アンタがこのメイロード・マリスだというのは否定しないんだね」
「それをエルさんに隠しても仕方ないですよ」
彼女のことは信頼できると、私は確信していた。それに、すでにいろいろと怪しい頼みごとをしているエルさんに、今更隠し立てしても仕方がないと覚悟を決めた。でも、本に書いてあることは、脚色だらけなので信じないで欲しいと、繰り返し伝え、その度にエルさんはうなづきながら笑っていた。
「わかったわかった。私もこういった本を鵜呑みにするほど馬鹿じゃないさ。だけど驚いたね、そんな有名な大商人だったとはねぇ」
「それも昔のことで、今は〝メイロード・ソース〟という名前が残っているだけなんですよ。仕事は譲ってしまいましたから……」
とはいえ、パレスの宝飾店〝パレス・フロレンシア〟とチョコレート専門店〝カカオの誘惑〟は実働は少ないとはいえ私の店だし、シラン共同組合にも相談役というポジションで残っているし、おじさまからも散発的に仕事が降ってくるし、私の商人活動は継続している。
「……」
暫し黙り込んだエルさんが、私にこう言った。
「お前さんに相談があるんだが、聞いてもらえるかい?」
それはこの街に住むエルさんの知人の抱えている問題についてだった。
セルツの街には大きな産業はないが、冬の寒さのため昔から毛皮をはじめとする皮革製品の需要が高く、革製品の加工工房が多い街だそうだ。その中でもエルさんも取引をしている〝チェンチェン工房〟というお店は、高い技術力のある名店としてその名はイスやパレスにまで広まっているそうだ。
衣類だけでなく馬具の製作なども請け負う大きな工房で、エルさんからの特殊な注文にも快く対応し完璧な仕事をしてくれるし、魔法学校や軍部の騎馬部隊からの信頼も厚い店なのだそうだ。
「ところが、ここがいま分裂しちゃってさ。先代が亡くなったと思ったら、一番弟子だった男が工房の連中を無理やり引き抜いて自分の工房を立ち上げたんだ。だまし討ちのようなやり方で、過去の注文票や仕事のために作られた特殊な道具まで持ち出して〝チェンチェン工房〟は終わった、これからはウチが取り仕切ると宣言したんだ。
それからこの〝ザイザロンガ工房〟は、酷い嫌がらせを〝チェンチェン工房〟にしてるんだよ」
〝チェンチェン工房〟はもちろん火事場泥棒のような形で無断で持ち出された道具や書類を返却するよう何度もザイザロンガに訴えているのだが、相手は〝先代から譲り受けた〟と主張し、まったく応じる気配がないという。
この元一番弟子のザイザロンガという男が厄介で、この男はこの街で一番大きな皮革問屋の三男なのだ。
「おそらく実家と組んで〝チェンチェン工房〟の代替わりの隙を狙っていたんだろうよ。こっちの工房の跡取りは腕はいいが実直すぎてこうした交渉ごとは苦手な男だし、親父さんを亡くしたショックで落ち込んでいる時を狙われちまったからね」
こういう事件に関しては法整備などないも同じのこの世界。まして、相手にはこの町の有力者がついていて、周囲の人々も腰が引けているのか、強い味方もいない。エルさんを含む数少ない〝チェンチェン工房〟の積極的支援者たちは、相手側に何度もこちらの正当性を訴えたが、一番弟子の権利を主張され、職人ならば商品で勝負しろ、と軽くあしらわれている。しかも問屋たちも大店であるザイザロンガの実家を恐れ、いまでは素材すらまともに買えないという状況なのだという。
「品質のいい皮が必要なのはもちろんだけどね。なにか〝チェンチェン工房〟だけの特徴を出したものでも作らないと〝チェンチェン工房〟の方が技術が高いことを示せない状況なんだよ。だが、道具も素材もなしじゃ皆目見当がつかなくてね」
どうやら、私が結構な力のある商人だと知ったエルさん、私を自分の陣営に協力させたいらしい。
「わかりましたよ。〝チェンチェン工房〟にお話を聞きに行きましょう。できることがあるかどうかはわかりませんが、お世話になったのですからやれるだけやってみます」
なんとか名前が記録に載ることを回避できた私は、やっと〝エリクサー〟までたどり着けたことに満足していた。
これで私の《魔法薬》修業は、一区切りついたと言えるだろう。
(ここからは《中級魔法》を学んでいこう。よし、がんばるぞー!)
でもその前に今回の実験のために大変お世話になった方に挨拶に行こう。〝魔法薬師の宝箱〟のエルリベット・バレリオさんだ。機材を貸していただいたことはもちろんだが、エルさんの薬や道具に関する深い知識と経験に裏打ちされたアドバイスは、他では得難いものだった。
私は感謝を込めて、エルさんのお好きなマドレーヌを始め、沢山のお菓子やサイデム商会を通して手に入れた貴重な茶葉を携えて、セルツの街に赴き〝魔術師横丁〟へと歩みを進めた。
相変わらずお客さんのいない店の奥で、エルさんはいつものようにお茶を飲みながら、楽しげに本を読んでいた。
私は勝手知ったる店の中を抜け、笑顔でその側に近づいていったが、エルさんの前に立つと固まってしまった。エルさんの読んでいたその本は、イスの街で流通を許可していないにもかかわらず根強く闇で売られ続けている本の一冊〝聖女メイロードの大冒険〟だったのだ。
おいしそうなお茶の香りのするテーブルの前に立つ私を見て、本から目を外したエルさんは面白そうに笑った。
「なかなか面白そうなことをしていたんだねぇ、聖女メイロード・マリス?」
完全に正体がバレてしまった様子に、なんと言おうかと固まっている私にお茶を入れてくれたエルさんは、笑いながら話を続けた。
「私のところには、いろいろと訳ありの行商人が来るからね。特に、最近紙の普及がイスを中心に急速に進んだだろう? 今では本といえば〝イス〟だからね。うちも魔法に関する本なら欲しいから、本を扱う行商人が近くに来た時は必ず寄ってくれるよう頼んでいるんだ。まぁ、こんな場所だ。なかなか来ちゃくれないけどね」
その久しぶりにやってきた行商人が、マジックバッグから大量に取り出して積み上げて見せてくれた本の中に、この流通は許可していないはずなのに、全然なくならない〝聖女メイロード〟本があったのだそう。
「あ、あのですね。おわかりだとは思いますが、これ闇本というやつで嘘八百ですからね。信じないでくださいね」
「ふふ、アンタがこのメイロード・マリスだというのは否定しないんだね」
「それをエルさんに隠しても仕方ないですよ」
彼女のことは信頼できると、私は確信していた。それに、すでにいろいろと怪しい頼みごとをしているエルさんに、今更隠し立てしても仕方がないと覚悟を決めた。でも、本に書いてあることは、脚色だらけなので信じないで欲しいと、繰り返し伝え、その度にエルさんはうなづきながら笑っていた。
「わかったわかった。私もこういった本を鵜呑みにするほど馬鹿じゃないさ。だけど驚いたね、そんな有名な大商人だったとはねぇ」
「それも昔のことで、今は〝メイロード・ソース〟という名前が残っているだけなんですよ。仕事は譲ってしまいましたから……」
とはいえ、パレスの宝飾店〝パレス・フロレンシア〟とチョコレート専門店〝カカオの誘惑〟は実働は少ないとはいえ私の店だし、シラン共同組合にも相談役というポジションで残っているし、おじさまからも散発的に仕事が降ってくるし、私の商人活動は継続している。
「……」
暫し黙り込んだエルさんが、私にこう言った。
「お前さんに相談があるんだが、聞いてもらえるかい?」
それはこの街に住むエルさんの知人の抱えている問題についてだった。
セルツの街には大きな産業はないが、冬の寒さのため昔から毛皮をはじめとする皮革製品の需要が高く、革製品の加工工房が多い街だそうだ。その中でもエルさんも取引をしている〝チェンチェン工房〟というお店は、高い技術力のある名店としてその名はイスやパレスにまで広まっているそうだ。
衣類だけでなく馬具の製作なども請け負う大きな工房で、エルさんからの特殊な注文にも快く対応し完璧な仕事をしてくれるし、魔法学校や軍部の騎馬部隊からの信頼も厚い店なのだそうだ。
「ところが、ここがいま分裂しちゃってさ。先代が亡くなったと思ったら、一番弟子だった男が工房の連中を無理やり引き抜いて自分の工房を立ち上げたんだ。だまし討ちのようなやり方で、過去の注文票や仕事のために作られた特殊な道具まで持ち出して〝チェンチェン工房〟は終わった、これからはウチが取り仕切ると宣言したんだ。
それからこの〝ザイザロンガ工房〟は、酷い嫌がらせを〝チェンチェン工房〟にしてるんだよ」
〝チェンチェン工房〟はもちろん火事場泥棒のような形で無断で持ち出された道具や書類を返却するよう何度もザイザロンガに訴えているのだが、相手は〝先代から譲り受けた〟と主張し、まったく応じる気配がないという。
この元一番弟子のザイザロンガという男が厄介で、この男はこの街で一番大きな皮革問屋の三男なのだ。
「おそらく実家と組んで〝チェンチェン工房〟の代替わりの隙を狙っていたんだろうよ。こっちの工房の跡取りは腕はいいが実直すぎてこうした交渉ごとは苦手な男だし、親父さんを亡くしたショックで落ち込んでいる時を狙われちまったからね」
こういう事件に関しては法整備などないも同じのこの世界。まして、相手にはこの町の有力者がついていて、周囲の人々も腰が引けているのか、強い味方もいない。エルさんを含む数少ない〝チェンチェン工房〟の積極的支援者たちは、相手側に何度もこちらの正当性を訴えたが、一番弟子の権利を主張され、職人ならば商品で勝負しろ、と軽くあしらわれている。しかも問屋たちも大店であるザイザロンガの実家を恐れ、いまでは素材すらまともに買えないという状況なのだという。
「品質のいい皮が必要なのはもちろんだけどね。なにか〝チェンチェン工房〟だけの特徴を出したものでも作らないと〝チェンチェン工房〟の方が技術が高いことを示せない状況なんだよ。だが、道具も素材もなしじゃ皆目見当がつかなくてね」
どうやら、私が結構な力のある商人だと知ったエルさん、私を自分の陣営に協力させたいらしい。
「わかりましたよ。〝チェンチェン工房〟にお話を聞きに行きましょう。できることがあるかどうかはわかりませんが、お世話になったのですからやれるだけやってみます」
204
お気に入りに追加
13,041
あなたにおすすめの小説
婚約破棄 ~家名を名乗らなかっただけ
青の雀
恋愛
シルヴィアは、隣国での留学を終え5年ぶりに生まれ故郷の祖国へ帰ってきた。
今夜、王宮で開かれる自身の婚約披露パーティに出席するためである。
婚約者とは、一度も会っていない親同士が決めた婚約である。
その婚約者と会うなり「家名を名乗らない平民女とは、婚約破棄だ。」と言い渡されてしまう。
実は、シルヴィアは王女殿下であったのだ。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
とある婚約破棄の顛末
瀬織董李
ファンタジー
男爵令嬢に入れあげ生徒会の仕事を疎かにした挙げ句、婚約者の公爵令嬢に婚約破棄を告げた王太子。
あっさりと受け入れられて拍子抜けするが、それには理由があった。
まあ、なおざりにされたら心は離れるよね。
断罪されているのは私の妻なんですが?
すずまる
恋愛
仕事の都合もあり王家のパーティーに遅れて会場入りすると何やら第一王子殿下が群衆の中の1人を指差し叫んでいた。
「貴様の様に地味なくせに身分とプライドだけは高い女は王太子である俺の婚約者に相応しくない!俺にはこのジャスミンの様に可憐で美しい女性こそが似合うのだ!しかも貴様はジャスミンの美貌に嫉妬して彼女を虐めていたと聞いている!貴様との婚約などこの場で破棄してくれるわ!」
ん?第一王子殿下に婚約者なんていたか?
そう思い指さされていた女性を見ると⋯⋯?
*-=-*-=-*-=-*-=-*
本編は1話完結です(꒪ㅂ꒪)
…が、設定ゆるゆる過ぎたと反省したのでちょっと色付けを鋭意執筆中(; ̄∀ ̄)スミマセン
【完結】7年待った婚約者に「年増とは結婚できない」と婚約破棄されましたが、結果的に若いツバメと縁が結ばれたので平気です
岡崎 剛柔
恋愛
「伯爵令嬢マリアンヌ・ランドルフ。今日この場にて、この僕――グルドン・シルフィードは君との婚約を破棄する。理由は君が25歳の年増になったからだ」
私は7年間も諸外国の旅行に行っていたグルドンにそう言われて婚約破棄された。
しかも貴族たちを大勢集めたパーティーの中で。
しかも私を年増呼ばわり。
はあ?
あなたが勝手に旅行に出て帰って来なかったから、私はこの年までずっと結婚できずにいたんですけど!
などと私の怒りが爆発しようだったとき、グルドンは新たな人間と婚約すると言い出した。
その新たな婚約者は何とタキシードを着た、6、7歳ぐらいの貴族子息で……。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
別に構いませんよ、離縁するので。
杉本凪咲
恋愛
父親から告げられたのは「出ていけ」という冷たい言葉。
他の家族もそれに賛同しているようで、どうやら私は捨てられてしまうらしい。
まあいいですけどね。私はこっそりと笑顔を浮かべた。
【魅了の令嬢】婚約者を簒奪された私。父も兄も激怒し徹底抗戦。我が家は連戦連敗。でも大逆転。王太子殿下は土下座いたしました。そして私は……。
川嶋マサヒロ
恋愛
「僕たちの婚約を破棄しよう」
愛しき婚約者は無情にも、予測していた言葉を口にした。
伯爵令嬢のバシュラール・ディアーヌは婚約破棄を宣告されてしまう。
「あの女のせいです」
兄は怒り――。
「それほどの話であったのか……」
――父は呆れた。
そして始まる貴族同士の駆け引き。
「ディアーヌの執務室だけど、引き払うように通達を出してくれ。彼女も今は、身の置き所がないだろうしね」
「我が家との取引を中止する? いつでも再開できるように、受け入れ体勢は維持するように」
「決闘か……、子供のころ以来だよ。ワクワクするなあ」
令嬢ディアーヌは、残酷な現実を覆せるのか?
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。