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3 魔法学校の聖人候補
459 奪還
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459
私はソーヤに子供たちの安全確保を頼むことにし、奇襲のために準備をした。
「これを子供たちに……。外はうるさくなると思うけど、静かにしていて、と伝えてね。そうすれば必ず助かるからって。あ、それにお腹が空いていると落ち着かないかもしれないから、このお菓子もあげてね」
私の指示をしっかり聞いたソーヤは、面白そうに笑った後、すぐに姿を消した。相変わらず、なんの気配も感じられない完璧な隠密行動だ。
「子供たちはこれで大丈夫でしょう」
初めて複数の魔法使いと戦うことに、ちょっと緊張気味の私に博士が言う。
「なにも案ずることはない。わしがおるからな。だが、心配はしておらんよ。お前に勝てる魔術師など早々いるものではないぞ。今のお前には、わしでも勝てるかどうかわからん」
博士は、まるでピクニックにでも出かけるような明るい表情で呵々大笑した。
「そうだのぉ、できれば誘拐犯の何人かは生かして捉えたいものだな。どうにも、この誘拐は色々と妙なことが多い。奴らには、聞きたいことがあるからの」
博士はこの戦い、多くの死人が出ると思っているようだ。確かに、相手が魔法使いとなると、致命傷を与えない限り攻撃してくる可能性がある。うまく昏倒させられれば捕まえられるが、抵抗されたら命を奪うしかない。なにより、今回は作戦を緻密に立てるような余裕はない一発勝負の奇襲だ。
私としては命まで奪うのは大変気がすすまないが、子供たちの命には代えられない。
私の顔を見て、グッケンス博士は優しくこう言った。
「できるなら、まだ子供のお前をこんな血生臭い事件に巻き込みたくはないのだがな……。一番頼りになるのがお前なのだから仕方がないの。
メイロード、相手にとどめを刺すことは考えなくて良いから、敵の魔法使いたちをなるべく激痛を与える方法で足止めしておくれ。魔法使いは集中力を失えば、強い魔法は打ち出せなくなる。激痛は人の躰を硬ばらせ冷静さを奪い、奴らの集中力を根こそぎ奪うだろう。それで連中を捕縛できるなら、その方が色々聞けそうだしの」
「わかりました。少し痛がってもらいましょう!」
私たちは敵のへっぽこ迷彩とはグレードの違う《迷彩魔法》を駆使して、彼らのアジトまで進んでいった。
すると、絶妙のタイミングで子供たちの監禁されていた部屋からひとりの男が飛び出してきた。
「た、大変だ。子供たちがいない! 逃げられた! 探せ、探すんだ!!」
男は慌てて、周囲の男たちに小屋の中の子供たちがひとり残らずいなくなっていることを告げた。すると、彼らの首領と思しき男が深いフードを被って現れ、周囲の捜索を行うよう指示を出し《索敵》を使おうとした。だが敵の混乱に乗じグッケンス博士が攻撃を仕掛けた。そして一瞬のうちに、博士の《石の槍》が、男の肩を貫いて地面に突き刺さった。
フードの男は串刺しにされたまま身動きが取れなくなり、大量の血を流していた。これだけの痛みがあってはかなり集中力の必要な《索敵》を使うことは無理だろう。
どうやらレベルの高い《索敵》が使える者は他にいないようで、まだ私たちの姿も捕らえられていないようだ。賊がこの突然の攻撃で指揮官を失い、次の行動に迅速に移れないでいるその隙に、私は《流風弾》で金属弾を次々に打ち込み、慌てふためく男たちの手足を撃ち抜いていった。
もちろん賊もやられっぱなしでいるわけはなく、姿が見えない私たちに向かって魔法を使い闇雲に炎や雷それに石つぶてなどを放ってはくるが、そんなものが当たるわけがなかった。それにその攻撃すら私の《流風弾》が効いてくるにつれ徐々に弱まっている。だが、さすがは魔法使いの集団。すぐに彼らは私たちも《迷彩魔法》を使っていることに気づいた。
「敵は《迷彩魔法》の使い手だ。気をつけろ!」
そこでグッケンス博士はわざと自らにかけた《迷彩魔法》を解除して 姿を見せて、彼らに投降を促した。
「お前たちも魔術師ならば、この戦力差ではもう勝てぬとわかっただろう。
投降するならば、貴様らに弁明の機会を与えることを約束しよう。
少なくとも、ここで殺されるよりは人道的な死が迎えられると思うが?」
倒れ伏しながら敵が放ってくる、弱々しい闇雲な魔法攻撃を杖で器用にかわしつつ、博士は平然と串刺しになった指揮官の男の方へ近づいていく。
串刺しになったフードの男とグッケンス博士が対峙すると、私に足を撃ち抜かれ動けなくなった魔法使いたちのひとりが、小さく何かをつぶやいて自らの首を切った。すると、次々に他の男たちも小さくなにかを呟いて同じように自らの命を絶っていったのだ。
間一髪、ひとりだけは私の《闇夢》が間に合い、首を切ったものの致命傷のはならず、意識を失ったまま苦しそうに転がっている。
(ええ、なにこの人たち……)
動揺する私と違い、その様子にちらりと目をやったフードの男は、恐ろしい精神力で自分に刺さった石の槍を折って躰を抜き、フラフラと立ち上がって博士に近づいてきた。
「せめてお前だけは道連れにしてやろう。帝国の悪魔め!」
フードの男はそう言うと自らの躰に魔法の炎を纏わせて、グッケンス博士に突進してきた。
「お前と心中などごめんだ」
冷たい目の博士はそう言うと《風魔法》で巻き上がる気流を作った。目の前の男はその気流の中に炎ごと閉じ込められ、何か口汚く罵ろうとしていたが、その声すら発することができぬまま自らの炎に焼かれていった。グッケンス博士の《風魔法》が解かれた時、男のいたその場所には骨すら残っておらず、焼け焦げ溶けかかった金属のメダルだけが残されていた。
博士はそれを取り上げると、眉をひそめてからそれをアイテムボックスにしまった。
「なんですか、それ?」
興味を示す私に、博士は説明は後にしようと言ってなにも話してはくれなかった。少し気にはなったが、確かに今は話を長々としている状況ではない。博士が軍に引き渡すというので、私の魔法で人事不省状態ながら生き残った誘拐犯の男に死なない程度に薬を飲ませ、セーヤに頼んでアタタガに乗せた。
子供たちを守るため小屋にいたソーヤは、酒瓶などを入れておくため小屋に置かれていた大きな木箱のひとつをそっと抱えて、死屍累々の周囲の様子を一切気にもせず私の方へニコニコと歩いてきた。
そして、持っていた木箱の蓋を私の前で開けると、そこには小さくなった11人の誘拐された子供たちがいた。
そう、私は冬休みにウッカリ作ってしまった小さくなる薬《縮小薬》を子供たちに飲ませてこの箱の中へ隠したのだ。まさかそんなことになっているとは思わない誘拐犯が、子供たちの姿が消えているのを見つけてまんまと逃げたと思ってくれたわけだ。
私は箱の中の子供たちに、笑顔でなんの心配もないことを伝えた。
「こんにちは。もうなんの心配もないから安心してね。これからみなさんをお家にお返しに行きます。この小さくなるお薬は半日ほどで効果が消えますから、少しだけ待ってね」
そう、子供たちに告げると一緒に渡したキャラメルを食べながら、みんな笑顔で元気にお返事してくれた。
「さて、じゃ、トルルたちの村へとりあえず戻りましょうか」
私はソーヤに子供たちの安全確保を頼むことにし、奇襲のために準備をした。
「これを子供たちに……。外はうるさくなると思うけど、静かにしていて、と伝えてね。そうすれば必ず助かるからって。あ、それにお腹が空いていると落ち着かないかもしれないから、このお菓子もあげてね」
私の指示をしっかり聞いたソーヤは、面白そうに笑った後、すぐに姿を消した。相変わらず、なんの気配も感じられない完璧な隠密行動だ。
「子供たちはこれで大丈夫でしょう」
初めて複数の魔法使いと戦うことに、ちょっと緊張気味の私に博士が言う。
「なにも案ずることはない。わしがおるからな。だが、心配はしておらんよ。お前に勝てる魔術師など早々いるものではないぞ。今のお前には、わしでも勝てるかどうかわからん」
博士は、まるでピクニックにでも出かけるような明るい表情で呵々大笑した。
「そうだのぉ、できれば誘拐犯の何人かは生かして捉えたいものだな。どうにも、この誘拐は色々と妙なことが多い。奴らには、聞きたいことがあるからの」
博士はこの戦い、多くの死人が出ると思っているようだ。確かに、相手が魔法使いとなると、致命傷を与えない限り攻撃してくる可能性がある。うまく昏倒させられれば捕まえられるが、抵抗されたら命を奪うしかない。なにより、今回は作戦を緻密に立てるような余裕はない一発勝負の奇襲だ。
私としては命まで奪うのは大変気がすすまないが、子供たちの命には代えられない。
私の顔を見て、グッケンス博士は優しくこう言った。
「できるなら、まだ子供のお前をこんな血生臭い事件に巻き込みたくはないのだがな……。一番頼りになるのがお前なのだから仕方がないの。
メイロード、相手にとどめを刺すことは考えなくて良いから、敵の魔法使いたちをなるべく激痛を与える方法で足止めしておくれ。魔法使いは集中力を失えば、強い魔法は打ち出せなくなる。激痛は人の躰を硬ばらせ冷静さを奪い、奴らの集中力を根こそぎ奪うだろう。それで連中を捕縛できるなら、その方が色々聞けそうだしの」
「わかりました。少し痛がってもらいましょう!」
私たちは敵のへっぽこ迷彩とはグレードの違う《迷彩魔法》を駆使して、彼らのアジトまで進んでいった。
すると、絶妙のタイミングで子供たちの監禁されていた部屋からひとりの男が飛び出してきた。
「た、大変だ。子供たちがいない! 逃げられた! 探せ、探すんだ!!」
男は慌てて、周囲の男たちに小屋の中の子供たちがひとり残らずいなくなっていることを告げた。すると、彼らの首領と思しき男が深いフードを被って現れ、周囲の捜索を行うよう指示を出し《索敵》を使おうとした。だが敵の混乱に乗じグッケンス博士が攻撃を仕掛けた。そして一瞬のうちに、博士の《石の槍》が、男の肩を貫いて地面に突き刺さった。
フードの男は串刺しにされたまま身動きが取れなくなり、大量の血を流していた。これだけの痛みがあってはかなり集中力の必要な《索敵》を使うことは無理だろう。
どうやらレベルの高い《索敵》が使える者は他にいないようで、まだ私たちの姿も捕らえられていないようだ。賊がこの突然の攻撃で指揮官を失い、次の行動に迅速に移れないでいるその隙に、私は《流風弾》で金属弾を次々に打ち込み、慌てふためく男たちの手足を撃ち抜いていった。
もちろん賊もやられっぱなしでいるわけはなく、姿が見えない私たちに向かって魔法を使い闇雲に炎や雷それに石つぶてなどを放ってはくるが、そんなものが当たるわけがなかった。それにその攻撃すら私の《流風弾》が効いてくるにつれ徐々に弱まっている。だが、さすがは魔法使いの集団。すぐに彼らは私たちも《迷彩魔法》を使っていることに気づいた。
「敵は《迷彩魔法》の使い手だ。気をつけろ!」
そこでグッケンス博士はわざと自らにかけた《迷彩魔法》を解除して 姿を見せて、彼らに投降を促した。
「お前たちも魔術師ならば、この戦力差ではもう勝てぬとわかっただろう。
投降するならば、貴様らに弁明の機会を与えることを約束しよう。
少なくとも、ここで殺されるよりは人道的な死が迎えられると思うが?」
倒れ伏しながら敵が放ってくる、弱々しい闇雲な魔法攻撃を杖で器用にかわしつつ、博士は平然と串刺しになった指揮官の男の方へ近づいていく。
串刺しになったフードの男とグッケンス博士が対峙すると、私に足を撃ち抜かれ動けなくなった魔法使いたちのひとりが、小さく何かをつぶやいて自らの首を切った。すると、次々に他の男たちも小さくなにかを呟いて同じように自らの命を絶っていったのだ。
間一髪、ひとりだけは私の《闇夢》が間に合い、首を切ったものの致命傷のはならず、意識を失ったまま苦しそうに転がっている。
(ええ、なにこの人たち……)
動揺する私と違い、その様子にちらりと目をやったフードの男は、恐ろしい精神力で自分に刺さった石の槍を折って躰を抜き、フラフラと立ち上がって博士に近づいてきた。
「せめてお前だけは道連れにしてやろう。帝国の悪魔め!」
フードの男はそう言うと自らの躰に魔法の炎を纏わせて、グッケンス博士に突進してきた。
「お前と心中などごめんだ」
冷たい目の博士はそう言うと《風魔法》で巻き上がる気流を作った。目の前の男はその気流の中に炎ごと閉じ込められ、何か口汚く罵ろうとしていたが、その声すら発することができぬまま自らの炎に焼かれていった。グッケンス博士の《風魔法》が解かれた時、男のいたその場所には骨すら残っておらず、焼け焦げ溶けかかった金属のメダルだけが残されていた。
博士はそれを取り上げると、眉をひそめてからそれをアイテムボックスにしまった。
「なんですか、それ?」
興味を示す私に、博士は説明は後にしようと言ってなにも話してはくれなかった。少し気にはなったが、確かに今は話を長々としている状況ではない。博士が軍に引き渡すというので、私の魔法で人事不省状態ながら生き残った誘拐犯の男に死なない程度に薬を飲ませ、セーヤに頼んでアタタガに乗せた。
子供たちを守るため小屋にいたソーヤは、酒瓶などを入れておくため小屋に置かれていた大きな木箱のひとつをそっと抱えて、死屍累々の周囲の様子を一切気にもせず私の方へニコニコと歩いてきた。
そして、持っていた木箱の蓋を私の前で開けると、そこには小さくなった11人の誘拐された子供たちがいた。
そう、私は冬休みにウッカリ作ってしまった小さくなる薬《縮小薬》を子供たちに飲ませてこの箱の中へ隠したのだ。まさかそんなことになっているとは思わない誘拐犯が、子供たちの姿が消えているのを見つけてまんまと逃げたと思ってくれたわけだ。
私は箱の中の子供たちに、笑顔でなんの心配もないことを伝えた。
「こんにちは。もうなんの心配もないから安心してね。これからみなさんをお家にお返しに行きます。この小さくなるお薬は半日ほどで効果が消えますから、少しだけ待ってね」
そう、子供たちに告げると一緒に渡したキャラメルを食べながら、みんな笑顔で元気にお返事してくれた。
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