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2 海の国の聖人候補
287 巫女の受難
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287
〝ヌノビキ大社〟の巫女であるキヌサさんは、この格式高い神社に伝わる、唯一無二の御神体にも等しい宝物〝神の衣〟に自らの不注意で付けてしまった一滴の血のシミを、どうしても取り除くことが出来ずにいた。
そして思い悩んだ末に、決して持ち出すことは許されていないこの衣を無断で社の外へと持ち出してしまった。
彼女は、自分の付けたそのシミが時間を置くほど取りづらくなることを知っており、持ち出しを願い出て許可を待つような時間的ゆとりがないことも理解していた。大切な奉納舞も近いこの時期、彼女はたとえ自分の責任が問われようと、どうしてもその一点のシミを放置しておくことができなかったのだ。
〝神の衣〟に仕える巫女として、たとえどのような罰を受けようとも、キヌサさんにはその大事な衣を〝完璧な状態に戻す〟以上に大切なことはなかった。
現物は彼女の手元にあり、それを最も格が高く信頼された巫女である彼女がコッソリ持ち出すことは、思ったより容易だったそうだ。
心配した〝魔法屋〟でのシミ抜きは上手くいき、ホッとしたキヌサさんと従者たち(彼らは通常の随行員でキヌサの事情は知らない)は、大事な宝物を気遣い、人目のない場所を選び市街を避けて回り道をした。
だが、それこそが最大の失敗だった。
迂回した森で、魔獣ブルーオークの群れに襲われてしまったのだ。
それは定期的な討伐が行われている大都市周辺では稀な、最悪の遭遇だった。
状況の不利を感じた従者の一人がバンハラン将軍に知らせに走り、援軍の到着を待ちながら他の従者たちは勇敢にブルーオークと戦った。
やっと将軍が駆けつけた時、すでにキヌサさんと従者たちは皆満身創痍の状態で追い詰められていた。
バンハラン軍のおかげで、なんとか死者は出さずに撃退できたものの、必死に〝神の衣〟を守ろうとして重傷を負ったキヌサさん、そのキヌサさんを助けようと魔獣に切りつけた従者の一撃、それによりブルーオークの血を浴びた〝神の衣〟は、もう件の魔法屋では全く歯が立たず、あらゆる手を尽くしても、元には戻らないまま今に至っているという。
「キヌサは自責の念から、泣き暮らし、このまま死なせてくれと治療すら受けてくれず、命を削っている。
もうあれは弱りすぎて、助からないだろう。
このままでは妹は〝神の衣〟を滅ぼした〝亡国の巫女〟と非難され不名誉に傷ついたまま死にゆくことになってしまう。もう残り少ないあの子の寿命が尽きる前に、せめて〝神の衣〟を復活させ、最後の時を心安らかに過ごさせてやりたいのだ」
人目も気にせず男泣きに泣きながら、バンハランから明かされた極秘の重大事〝神の衣〟の消失危機。この国の平穏さえ脅かすかもしれない事件の大きさに、ラーヤさんも絶句している。
なので気になっていたことを私がストレートに聞いた。
「では今回の一連の〝辻練り襲撃衣装汚し事件〟は、あなたの差し金なんですね」
私の言葉に、すでに隠し事をする気力すらないバンハランは、頷いた。
「申し訳ないと思っている。彼らには、いかようにも詫びるつもりだ。本当のことは決して外部に漏らせない状況で、誰かが一刻も早く答えにたどり着くことを信じての暴挙だった……」
実際、何人かがたどり着いた〝魔法屋〟にコンタクトはしたそうだが、到底彼らが望む〝洗濯〟はできなかったそうだ。更に旅の魔法使いにまでたどり着いた者もあったそうだが、それでも〝神の衣〟の汚れには対処できなかった。
〝神の衣〟は、複雑に色々な布地が貼り合わされた構造で、最初にキヌサさんが作ったシミは、たまたま落としやすい布地の場所だったため〝魔法屋〟が対処に成功したものの、今の状態は点のような小さなシミどころではない〝アキツ瑠璃蔓草〟を含む様々な布の上に広範囲に広がったブルーオークの血だ。
「どの〝魔法屋〟も、それは魔法使いの領域だと全く受付はしなかった。だが、この国には魔法を使えるものは極端に少なく、市井に魔法使いなどいない……
やっとたどり着いた魔法使いも、こんな複雑なことはできないと匙を投げた。
もうだめかと思った時、ラーヤの衣装が復活したという報が入ったのだ。
だが、私は焦りすぎた。妹が心配で、私は冷静さを失っていた。全くもって情けない有様だ。
そして、私の失策で、最後の希望だった魔法使いの怒りを買ってしまった……全ては終わった……」
フラフラと立ち上がり、帰ろうとするバンハランにラーヤさんが声を荒げた。
「終わった?冗談じゃない!キヌサ様の命、その上〝神の衣〟まで失うことになったら、この街はおしまいかもしれないんですよ!!今まで奉納舞がなされなかった年には、必ず不作が起こっています。
だから、何があろうとこの祭りは執り行い〝ヌノビキヒメ〟を決めてきたのではないのですか?!
このままでは、奉納舞もできず、神の怒りに触れてしまう……ああ」
「あのぉ……」
絶望と悲嘆にくれる二人に、おずおずと私は話し始めた。
「魔法使いの〝セイ〟さんが、そういう事情なら助けても良いと言ってくれています。いくつか条件があるようですが……」
「どんな条件でも飲むと伝えてくれ!!」
「私もできることなら何でもしますとお伝えください」
バンハラン将軍とラーヤさんは私にグイッと近づき至近距離で即時回答した。
(近い近い!顔が近い!)
私はまず、バンハランのために迷惑を被った方々への補償と謝罪を要求。
そして〝神の衣〟の持ち出しを指示した。
「そしてこれを、飲み物にでも混ぜてキヌサ様に飲ませてあげて欲しいそうです」
私はハイパーポーションの入ったガラスの器をバンハランへ渡した。
「これで体調も回復するでしょう。その間に彼女の憂いを取り去ってあげれば、きっと彼女も助かるはずだと〝セイ〟さんからの伝言です」
バンハランはそれが、魔法の秘薬であると気づいたようで、何度もお礼の言葉を口にしながら大事そうに受け取った。
バンハラン将軍のしたことはめちゃくちゃだし、許せない暴挙だが、家族が汚名をそそぐすべもなく、明日をも知れぬ死の床に着いている、という彼の追い詰められ方も尋常ではなかったことが分かったし、こうなってはもう見過ごせない。
なので〝神の衣〟の洗濯を請け負うことにした。一応、念話で了解を取ったセイリュウもすぐ賛成してくれた。
〔汚れはメイロードに任せられるけど、もうひとつやらないといけないことがありそうだよ〕
しかも、どうやらただ汚れを落としただけでは済まないようだ。
でも仕方がない。乗りかかった船だ、最後まで面倒をみることにしよう。
セーヤの盛大なため息は、聞かなかったことにして……
〝ヌノビキ大社〟の巫女であるキヌサさんは、この格式高い神社に伝わる、唯一無二の御神体にも等しい宝物〝神の衣〟に自らの不注意で付けてしまった一滴の血のシミを、どうしても取り除くことが出来ずにいた。
そして思い悩んだ末に、決して持ち出すことは許されていないこの衣を無断で社の外へと持ち出してしまった。
彼女は、自分の付けたそのシミが時間を置くほど取りづらくなることを知っており、持ち出しを願い出て許可を待つような時間的ゆとりがないことも理解していた。大切な奉納舞も近いこの時期、彼女はたとえ自分の責任が問われようと、どうしてもその一点のシミを放置しておくことができなかったのだ。
〝神の衣〟に仕える巫女として、たとえどのような罰を受けようとも、キヌサさんにはその大事な衣を〝完璧な状態に戻す〟以上に大切なことはなかった。
現物は彼女の手元にあり、それを最も格が高く信頼された巫女である彼女がコッソリ持ち出すことは、思ったより容易だったそうだ。
心配した〝魔法屋〟でのシミ抜きは上手くいき、ホッとしたキヌサさんと従者たち(彼らは通常の随行員でキヌサの事情は知らない)は、大事な宝物を気遣い、人目のない場所を選び市街を避けて回り道をした。
だが、それこそが最大の失敗だった。
迂回した森で、魔獣ブルーオークの群れに襲われてしまったのだ。
それは定期的な討伐が行われている大都市周辺では稀な、最悪の遭遇だった。
状況の不利を感じた従者の一人がバンハラン将軍に知らせに走り、援軍の到着を待ちながら他の従者たちは勇敢にブルーオークと戦った。
やっと将軍が駆けつけた時、すでにキヌサさんと従者たちは皆満身創痍の状態で追い詰められていた。
バンハラン軍のおかげで、なんとか死者は出さずに撃退できたものの、必死に〝神の衣〟を守ろうとして重傷を負ったキヌサさん、そのキヌサさんを助けようと魔獣に切りつけた従者の一撃、それによりブルーオークの血を浴びた〝神の衣〟は、もう件の魔法屋では全く歯が立たず、あらゆる手を尽くしても、元には戻らないまま今に至っているという。
「キヌサは自責の念から、泣き暮らし、このまま死なせてくれと治療すら受けてくれず、命を削っている。
もうあれは弱りすぎて、助からないだろう。
このままでは妹は〝神の衣〟を滅ぼした〝亡国の巫女〟と非難され不名誉に傷ついたまま死にゆくことになってしまう。もう残り少ないあの子の寿命が尽きる前に、せめて〝神の衣〟を復活させ、最後の時を心安らかに過ごさせてやりたいのだ」
人目も気にせず男泣きに泣きながら、バンハランから明かされた極秘の重大事〝神の衣〟の消失危機。この国の平穏さえ脅かすかもしれない事件の大きさに、ラーヤさんも絶句している。
なので気になっていたことを私がストレートに聞いた。
「では今回の一連の〝辻練り襲撃衣装汚し事件〟は、あなたの差し金なんですね」
私の言葉に、すでに隠し事をする気力すらないバンハランは、頷いた。
「申し訳ないと思っている。彼らには、いかようにも詫びるつもりだ。本当のことは決して外部に漏らせない状況で、誰かが一刻も早く答えにたどり着くことを信じての暴挙だった……」
実際、何人かがたどり着いた〝魔法屋〟にコンタクトはしたそうだが、到底彼らが望む〝洗濯〟はできなかったそうだ。更に旅の魔法使いにまでたどり着いた者もあったそうだが、それでも〝神の衣〟の汚れには対処できなかった。
〝神の衣〟は、複雑に色々な布地が貼り合わされた構造で、最初にキヌサさんが作ったシミは、たまたま落としやすい布地の場所だったため〝魔法屋〟が対処に成功したものの、今の状態は点のような小さなシミどころではない〝アキツ瑠璃蔓草〟を含む様々な布の上に広範囲に広がったブルーオークの血だ。
「どの〝魔法屋〟も、それは魔法使いの領域だと全く受付はしなかった。だが、この国には魔法を使えるものは極端に少なく、市井に魔法使いなどいない……
やっとたどり着いた魔法使いも、こんな複雑なことはできないと匙を投げた。
もうだめかと思った時、ラーヤの衣装が復活したという報が入ったのだ。
だが、私は焦りすぎた。妹が心配で、私は冷静さを失っていた。全くもって情けない有様だ。
そして、私の失策で、最後の希望だった魔法使いの怒りを買ってしまった……全ては終わった……」
フラフラと立ち上がり、帰ろうとするバンハランにラーヤさんが声を荒げた。
「終わった?冗談じゃない!キヌサ様の命、その上〝神の衣〟まで失うことになったら、この街はおしまいかもしれないんですよ!!今まで奉納舞がなされなかった年には、必ず不作が起こっています。
だから、何があろうとこの祭りは執り行い〝ヌノビキヒメ〟を決めてきたのではないのですか?!
このままでは、奉納舞もできず、神の怒りに触れてしまう……ああ」
「あのぉ……」
絶望と悲嘆にくれる二人に、おずおずと私は話し始めた。
「魔法使いの〝セイ〟さんが、そういう事情なら助けても良いと言ってくれています。いくつか条件があるようですが……」
「どんな条件でも飲むと伝えてくれ!!」
「私もできることなら何でもしますとお伝えください」
バンハラン将軍とラーヤさんは私にグイッと近づき至近距離で即時回答した。
(近い近い!顔が近い!)
私はまず、バンハランのために迷惑を被った方々への補償と謝罪を要求。
そして〝神の衣〟の持ち出しを指示した。
「そしてこれを、飲み物にでも混ぜてキヌサ様に飲ませてあげて欲しいそうです」
私はハイパーポーションの入ったガラスの器をバンハランへ渡した。
「これで体調も回復するでしょう。その間に彼女の憂いを取り去ってあげれば、きっと彼女も助かるはずだと〝セイ〟さんからの伝言です」
バンハランはそれが、魔法の秘薬であると気づいたようで、何度もお礼の言葉を口にしながら大事そうに受け取った。
バンハラン将軍のしたことはめちゃくちゃだし、許せない暴挙だが、家族が汚名をそそぐすべもなく、明日をも知れぬ死の床に着いている、という彼の追い詰められ方も尋常ではなかったことが分かったし、こうなってはもう見過ごせない。
なので〝神の衣〟の洗濯を請け負うことにした。一応、念話で了解を取ったセイリュウもすぐ賛成してくれた。
〔汚れはメイロードに任せられるけど、もうひとつやらないといけないことがありそうだよ〕
しかも、どうやらただ汚れを落としただけでは済まないようだ。
でも仕方がない。乗りかかった船だ、最後まで面倒をみることにしよう。
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