6 / 21
第6話 ひと安心
しおりを挟む
聞こえてくる声はだんだんとはっきりしてくる、こちらも女性のものだ。
「あれはあなたを呼ぶ声でしょうか」
「えぇ、侍女のものですわ」
女性は安心し、彼女は大きな声で侍女の名を呼ぶ。
声の主もこちらに気づいたようでどんどんと声が近くなってくる。女性は安堵の声を漏らした。
「本日はありがとうございました。お二人にお礼がしたいので、ぜひわたくしの家にいらして下さい」
「お断りします、俺達は忙しいので」
ラズリーが何かを言うより早くファルクが辞退する。縋るような目を向けられるがファルクは気にしていない。
「待って下さい、せめてお名前を」
「名乗るような事はしていませんので。それでは」
にべもなく断り、ファルクはラズリーの手を引いてその場を去ろうとする。女性は引き止めようとするが、取り付く島もない。
その後ろ姿を未だ縋る様に見つめながらも、運命の出会いに心が落ち着かない。
「あのような素敵な殿方がいるなんて。この国に来て良かったわ」
侍女と別れたこの少しの間に、女性はすっかりファルクに惹かれてしまった。
◇◇◇
ラズリーが迂闊な事を言う前にと足早にファルクは愛馬の元へと向かう。
その焦る様子を見て何となく今は言葉を発してはいけないのだと察し、ラズリーも大人しくしていた。
女性の姿が完全に見えなくなってから、ようやくラズリーは口を開く。
「どうして名を名乗らなかったの?」
ラズリーはキョトンとしていた。
お呼ばれはともかく、名乗るくらいはいいのではないかと思ったのだ。
侍女と口にしていたから、彼女は明らかに平民ではないとわかる。どこぞの貴族であるだろうから、身元が怪しいとかはなさそうだたけれど。
「例え貴族でもどこの誰かわからないからな。俺達と敵対している派閥かもしれないし」
ファルクの回転の速さに感心する。
(常程頃から色々な事を想定して動いているから、リアム様からも信頼されるのよね)
あらゆる角度から物事を考えることが出来るファルクを凄いと思う。
(あんな女に構っていたらラズリーといる時間が減ってしまうじゃないか)
本当はラズリーと過ごす時間を減らしたくないが為に、断ったのだがラズリーは知る由もない。
他にもファルクはラズリーに向ける女性の視線が気になっていた。
(ラズリーに対して好意的ではなかったな。全く何故そのような者ばかり集まるのか)
自分のせいでラズリーとの婚約を解消されるわけにはいかない。
魔獣からの攻撃からも、厄介そうな女性からもラズリーを守り切れて本当に良かった。
二人は待っていてくれた馬のところまで戻るとすぐに乗り、ここを離れる。
「色々あって大変だったけれど、大事にならなくて良かったわ」
「本当にそうだな。ラズリーに何かあったら、セシル様やジュエル様に会わす顔がない」
「そうじゃなくて、女性が無事で良かったなって事よ」
「そっちか。まぁ確かに」
意識は完全にそちらへと向かってはいなかった。
(そんなのよりもラズリーが無事で何より何だけれどな)
危険な目に合わせることなく終わってホッとしている。ラズリーの両親ならば何があっても怒ることはなさそうだけれど、悲しませるような事はしたくない。
ラズリーに似てとても優しい人達だ。
(怒るとしたらうちの父親とラズリーの兄上だな)
すぐにその光景が頭に浮かぶ程、二人はすぐに怒る。
ラズリーの件についての責任者はファルクだとされ、昔よく怒られた事があった。一緒に居ることが多いからこそ、またファルクも自分が側に居たいと言った手前責任は持つと、反論した事はない。
怒られずに済むようになったのはここ最近だ。
信頼してくれるようになったのだろうが、これからももっと信頼されるよう頑張ると誓い直し、自分の前に乗るラズリーを強く抱きしめる。
「大丈夫。落ちないからね」
落馬を心配されたのだと思ったラズリーは、ファルクの意図も知らずに微笑んだ。
「絶対にそんな事は起きない、俺が守るから」
感じる温もりが嬉しくて、その無邪気さが可愛くて。もっと一緒に居られたらと切に願ってしまう。
◇◇◇
翌日の学園にてラズリーは教室にて、とある話を聞く。
特待クラスに留学生が来るそうだ。
ラズリーやアリーナ達がいる一般クラスと違い、特待クラスは上位貴族や王族が多い。
ラズリーは体力がなく、アリーナ達は勉学が多少苦手で、クラスの振り分けの試験で一般クラスとなった。
また皇女様もラズリーと同じクラスに居るために、一概に特待クラスに身分の高い者達がいるとは限らない。
全ての教科で高水準を取らなければいけないから、入るのはなかなか難しいクラスである。
「セラフィム国からの留学生で薬学が優秀……ぜひ話を聞いてみたいわ」
セラフィム国はラズリーの父親の母国、緑あふれる国で薬の知識に優れているものが多い。
ラズリーも薬学は好きだし、魔法の適正も草魔法だ。残念ながら父の実家は既にない為、ゆっくりと滞在したことはないけれど、いつかのんびりと行きたいと思っている。
「ファルクに会いに行くついでに話しかけてみたら? どうせお昼の誘いでいつも来るんだから、たまにはラズリーが行ってもいいでしょ」
アリーナも後押ししてくれる。
「優しそうな人なら、そのままご飯に誘ってみたりもいいかもね。まぁファルクが嫉妬するかもだけど」
ルールーもいいんじゃない? という態度だ。
二人も一緒に来てくれるというし、ラズリーはお昼休みに行ってみようと決意をする。
「お話を聞かせてくれるような人だといいな」
(そうだ、代わりに学園を案内とかしてあげれば仲良くなれるかも)
浮き浮きとした気分でラズリーは昼食の時間を待ちわびていた。
「あれはあなたを呼ぶ声でしょうか」
「えぇ、侍女のものですわ」
女性は安心し、彼女は大きな声で侍女の名を呼ぶ。
声の主もこちらに気づいたようでどんどんと声が近くなってくる。女性は安堵の声を漏らした。
「本日はありがとうございました。お二人にお礼がしたいので、ぜひわたくしの家にいらして下さい」
「お断りします、俺達は忙しいので」
ラズリーが何かを言うより早くファルクが辞退する。縋るような目を向けられるがファルクは気にしていない。
「待って下さい、せめてお名前を」
「名乗るような事はしていませんので。それでは」
にべもなく断り、ファルクはラズリーの手を引いてその場を去ろうとする。女性は引き止めようとするが、取り付く島もない。
その後ろ姿を未だ縋る様に見つめながらも、運命の出会いに心が落ち着かない。
「あのような素敵な殿方がいるなんて。この国に来て良かったわ」
侍女と別れたこの少しの間に、女性はすっかりファルクに惹かれてしまった。
◇◇◇
ラズリーが迂闊な事を言う前にと足早にファルクは愛馬の元へと向かう。
その焦る様子を見て何となく今は言葉を発してはいけないのだと察し、ラズリーも大人しくしていた。
女性の姿が完全に見えなくなってから、ようやくラズリーは口を開く。
「どうして名を名乗らなかったの?」
ラズリーはキョトンとしていた。
お呼ばれはともかく、名乗るくらいはいいのではないかと思ったのだ。
侍女と口にしていたから、彼女は明らかに平民ではないとわかる。どこぞの貴族であるだろうから、身元が怪しいとかはなさそうだたけれど。
「例え貴族でもどこの誰かわからないからな。俺達と敵対している派閥かもしれないし」
ファルクの回転の速さに感心する。
(常程頃から色々な事を想定して動いているから、リアム様からも信頼されるのよね)
あらゆる角度から物事を考えることが出来るファルクを凄いと思う。
(あんな女に構っていたらラズリーといる時間が減ってしまうじゃないか)
本当はラズリーと過ごす時間を減らしたくないが為に、断ったのだがラズリーは知る由もない。
他にもファルクはラズリーに向ける女性の視線が気になっていた。
(ラズリーに対して好意的ではなかったな。全く何故そのような者ばかり集まるのか)
自分のせいでラズリーとの婚約を解消されるわけにはいかない。
魔獣からの攻撃からも、厄介そうな女性からもラズリーを守り切れて本当に良かった。
二人は待っていてくれた馬のところまで戻るとすぐに乗り、ここを離れる。
「色々あって大変だったけれど、大事にならなくて良かったわ」
「本当にそうだな。ラズリーに何かあったら、セシル様やジュエル様に会わす顔がない」
「そうじゃなくて、女性が無事で良かったなって事よ」
「そっちか。まぁ確かに」
意識は完全にそちらへと向かってはいなかった。
(そんなのよりもラズリーが無事で何より何だけれどな)
危険な目に合わせることなく終わってホッとしている。ラズリーの両親ならば何があっても怒ることはなさそうだけれど、悲しませるような事はしたくない。
ラズリーに似てとても優しい人達だ。
(怒るとしたらうちの父親とラズリーの兄上だな)
すぐにその光景が頭に浮かぶ程、二人はすぐに怒る。
ラズリーの件についての責任者はファルクだとされ、昔よく怒られた事があった。一緒に居ることが多いからこそ、またファルクも自分が側に居たいと言った手前責任は持つと、反論した事はない。
怒られずに済むようになったのはここ最近だ。
信頼してくれるようになったのだろうが、これからももっと信頼されるよう頑張ると誓い直し、自分の前に乗るラズリーを強く抱きしめる。
「大丈夫。落ちないからね」
落馬を心配されたのだと思ったラズリーは、ファルクの意図も知らずに微笑んだ。
「絶対にそんな事は起きない、俺が守るから」
感じる温もりが嬉しくて、その無邪気さが可愛くて。もっと一緒に居られたらと切に願ってしまう。
◇◇◇
翌日の学園にてラズリーは教室にて、とある話を聞く。
特待クラスに留学生が来るそうだ。
ラズリーやアリーナ達がいる一般クラスと違い、特待クラスは上位貴族や王族が多い。
ラズリーは体力がなく、アリーナ達は勉学が多少苦手で、クラスの振り分けの試験で一般クラスとなった。
また皇女様もラズリーと同じクラスに居るために、一概に特待クラスに身分の高い者達がいるとは限らない。
全ての教科で高水準を取らなければいけないから、入るのはなかなか難しいクラスである。
「セラフィム国からの留学生で薬学が優秀……ぜひ話を聞いてみたいわ」
セラフィム国はラズリーの父親の母国、緑あふれる国で薬の知識に優れているものが多い。
ラズリーも薬学は好きだし、魔法の適正も草魔法だ。残念ながら父の実家は既にない為、ゆっくりと滞在したことはないけれど、いつかのんびりと行きたいと思っている。
「ファルクに会いに行くついでに話しかけてみたら? どうせお昼の誘いでいつも来るんだから、たまにはラズリーが行ってもいいでしょ」
アリーナも後押ししてくれる。
「優しそうな人なら、そのままご飯に誘ってみたりもいいかもね。まぁファルクが嫉妬するかもだけど」
ルールーもいいんじゃない? という態度だ。
二人も一緒に来てくれるというし、ラズリーはお昼休みに行ってみようと決意をする。
「お話を聞かせてくれるような人だといいな」
(そうだ、代わりに学園を案内とかしてあげれば仲良くなれるかも)
浮き浮きとした気分でラズリーは昼食の時間を待ちわびていた。
10
お気に入りに追加
530
あなたにおすすめの小説
どうして私にこだわるんですか!?
風見ゆうみ
恋愛
「手柄をたてて君に似合う男になって帰ってくる」そう言って旅立って行った婚約者は三年後、伯爵の爵位をいただくのですが、それと同時に旅先で出会った令嬢との結婚が決まったそうです。
それを知った伯爵令嬢である私、リノア・ブルーミングは悲しい気持ちなんて全くわいてきませんでした。だって、そんな事になるだろうなってわかってましたから!
婚約破棄されて捨てられたという噂が広まり、もう結婚は無理かな、と諦めていたら、なんと辺境伯から結婚の申し出が! その方は冷酷、無口で有名な方。おっとりした私なんて、すぐに捨てられてしまう、そう思ったので、うまーくお断りして田舎でゆっくり過ごそうと思ったら、なぜか結婚のお断りを断られてしまう。
え!? そんな事ってあるんですか? しかもなぜか、元婚約者とその彼女が田舎に引っ越した私を追いかけてきて!?
おっとりマイペースなヒロインとヒロインに恋をしている辺境伯とのラブコメです。ざまぁは後半です。
※独自の世界観ですので、設定はゆるめ、ご都合主義です。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
【完結】悪役令嬢エヴァンジェリンは静かに死にたい
小達出みかん
恋愛
私は、悪役令嬢。ヒロインの代わりに死ぬ役どころ。
エヴァンジェリンはそうわきまえて、冷たい婚約者のどんな扱いにも耐え、死ぬ日のためにもくもくとやるべき事をこなしていた。
しかし、ヒロインを虐めたと濡れ衣を着せられ、「やっていません」と初めて婚約者に歯向かったその日から、物語の歯車が狂いだす。
――ヒロインの身代わりに死ぬ予定の悪役令嬢だったのに、愛されキャラにジョブチェンしちゃったみたい(無自覚)でなかなか死ねない! 幸薄令嬢のお話です。
安心してください、ハピエンです――
公爵閣下に嫁いだら、「お前を愛することはない。その代わり好きにしろ」と言われたので好き勝手にさせていただきます
柴野
恋愛
伯爵令嬢エメリィ・フォンストは、親に売られるようにして公爵閣下に嫁いだ。
社交界では悪女と名高かったものの、それは全て妹の仕業で実はいわゆるドアマットヒロインなエメリィ。これでようやく幸せになると思っていたのに、彼女は夫となる人に「お前を愛することはない。代わりに好きにしろ」と言われたので、言われた通り好き勝手にすることにした――。
※本編&後日談ともに完結済み。ハッピーエンドです。
※主人公がめちゃくちゃ腹黒になりますので要注意!
※小説家になろう、カクヨムにも重複投稿しています。
(完結)貴方から解放してくださいー私はもう疲れました(全4話)
青空一夏
恋愛
私はローワン伯爵家の一人娘クララ。私には大好きな男性がいるの。それはイーサン・ドミニク。侯爵家の子息である彼と私は相思相愛だと信じていた。
だって、私のお誕生日には私の瞳色のジャボ(今のネクタイのようなもの)をして参加してくれて、別れ際にキスまでしてくれたから。
けれど、翌日「僕の手紙を君の親友ダーシィに渡してくれないか?」と、唐突に言われた。意味がわからない。愛されていると信じていたからだ。
「なぜですか?」
「うん、実のところ私が本当に愛しているのはダーシィなんだ」
イーサン様は私の心をかき乱す。なぜ、私はこれほどにふりまわすの?
これは大好きな男性に心をかき乱された女性が悩んで・・・・・・結果、幸せになったお話しです。(元さやではない)
因果応報的ざまぁ。主人公がなにかを仕掛けるわけではありません。中世ヨーロッパ風世界で、現代的表現や機器がでてくるかもしれない異世界のお話しです。ご都合主義です。タグ修正、追加の可能性あり。
さよなら、私の初恋の人
キムラましゅろう
恋愛
さよなら私のかわいい王子さま。
破天荒で常識外れで魔術バカの、私の優しくて愛しい王子さま。
出会いは10歳。
世話係に任命されたのも10歳。
それから5年間、リリシャは問題行動の多い末っ子王子ハロルドの世話を焼き続けてきた。
そんなリリシャにハロルドも信頼を寄せていて。
だけどいつまでも子供のままではいられない。
ハロルドの婚約者選定の話が上がり出し、リリシャは引き際を悟る。
いつもながらの完全ご都合主義。
作中「GGL」というBL要素のある本に触れる箇所があります。
直接的な描写はありませんが、地雷の方はご自衛をお願いいたします。
※関連作品『懐妊したポンコツ妻は夫から自立したい』
誤字脱字の宝庫です。温かい目でお読み頂けますと幸いです。
小説家になろうさんでも時差投稿します。
寡黙な貴方は今も彼女を想う
MOMO-tank
恋愛
婚約者以外の女性に夢中になり、婚約者を蔑ろにしたうえ婚約破棄した。
ーーそんな過去を持つ私の旦那様は、今もなお後悔し続け、元婚約者を想っている。
シドニーは王宮で側妃付きの侍女として働く18歳の子爵令嬢。見た目が色っぽいシドニーは文官にしつこくされているところを眼光鋭い年上の騎士に助けられる。その男性とは辺境で騎士として12年、数々の武勲をあげ一代限りの男爵位を授かったクライブ・ノックスだった。二人はこの時を境に会えば挨拶を交わすようになり、いつしか婚約話が持ち上がり結婚する。
言葉少ないながらも彼の優しさに幸せを感じていたある日、クライブの元婚約者で現在は未亡人となった美しく儚げなステラ・コンウォール前伯爵夫人と夜会で再会する。
※設定はゆるいです。
※溺愛タグ追加しました。
一緒にいてもドキドキしないから、婚約を破棄してくれないかですって? そんなにときめきたいなら、思う存分させてやります。覚悟してくださいませ。
石河 翠
恋愛
婚約者である王太子に、突然婚約解消を求められた令嬢セーラ。彼女は婚約破棄に関する賠償金を求めない代わりに、自分とデートをしてくれるように王太子に懇願する。
彼女がデートの場所に選んだのは、かつてこの国に召喚された聖女の話をもとに作られた遊園地。ローラーコースターやお化け屋敷を回るうちに、ふたりの心は徐々に素直になっていき……。
好きなひとのためなら自分の好きなものを全部我慢してでも隣で頑張っていたいご令嬢と、好きな女性には建前の世界で生きるのではなく、自由に羽ばたいていてほしいと願っているヒーローとの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、エブリスタ及び小説家になろうにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりゆりかもめねこさまの作品をお借りしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる