31 / 31
未来と禍根
しおりを挟む
「エリック様……」
「どうした?」
二人でのティータイム。
どうしても聞きたかったことを、レナンは勇気を出して聞いてみた。
「ミネルヴァ様の事を、どうお想いでしたか?」
レナンの勘では、あの女性はエリックを想っている。
しかしそれをけして表には出さないようにしていたし、抱いている想いはただの恋愛感情だけではないように感じた。
様々な感情が、エリックを見る視線に入り混じっているように見えたのだ。
ナ=バークに対する嫌悪については前に聞いている。
でも女王個人に対してエリックがどのように思っているのか。
はっきりと彼の口から聞きたかった。
レナンの問いにエリックは少し考え、ゆっくりと口を開いた。
「彼女は俺に似た人だ。人を信じず、信じられず、嘘で塗り固めた自分しかない女性」
エリックは第一王子として、王太子となるべく育てられた。
三つ子の魂百まで、という異国の言葉がある。
最初の教育が、エリックに及ぼした影響は大きかった。
最初に充てがわれた家庭教師は腕が良いと評判だったが、とても厳しい人だった。
あちらも王太子教育という重圧で必死だったのだと今なら思う。
表情を殺し、心を殺し、人に本音を見せない、完璧な王になるようにと。
他国はともかく、その教育はこのアドガルムの王家にはそぐわないものだったが、仕事に追われ、アルフレッド達は気づくのが遅れてしまった。
もともとの気質もあったが、人形のように表情を変えない、感情表現が乏しい男の子となってしまった。
だんだんと表情が浮かぶようになったのは、少し大きくなってからだ。
弟達の存在が大きかった。
のびのびと育てられている二人がエリックは羨ましくてたまらなかった。
二人が示す感情表現は自分なんかより明らかに魅力的で、特にティタンは憧れだった。
眩しいくらいに純粋で素直、そんな彼は今も昔も自分を慕ってくれている。
もちろん父も母もリオンもエリックを大事にしてくれている。
だからこの国を守りたいし、家族を大切にしていきたいのだ。
そこがミネルヴァとの決定的な違いではないだろうか。
「彼女と俺はとても似てる存在だが、俺には家族や、そして君がいる」
信頼出来る家族がいること。
そしてそこに愛しい妻が加わることは、エリックにとってとても大事な事だ。
早くレナンと家族になりたいと切望している。
「彼女のように全てを切り捨てるものにはならないよ」
仮面を被り続け、いつしか自分というものを忘れてしまったミネルヴァ。
エリックを鏡に写した自分のように感じ、同志のように思っていたのだろう。
しかし、エリックはレナンに会って、仮面を取り払った。
重い責務を背負ってる王太子としての姿だけではなく、愛するものを持つ一人の男性として、慈しむ姿を世間に晒した。
ミネルヴァは裏切られた気分だったのだろう。
自分と同じ、国に従うだけの人形だったエリックが自我を持って動き出したのだから。
「ミネルヴァ様に、好意をお持ちになった事は、ないのでしょうか?」
「それはない」
エリックは強く否定し、レナンを抱きしめた。
「エリック様?!」
急な包容に狼狽えてしまった。
「愛おしい婚約者がいるのに、ありえないだろ。俺はミネルヴァを好いてなどいないよ」
エリックがミネルヴァに抱いているのは同情だけだ。
昔、声をかけたこともあったが、戻ってきたのは拒絶の言葉だった。
執着するほどミネルヴァに心が動くこともなかったので、会話もあっさりと終わらせてしまった。
だが、あの時に親身に聞いていたらまた違ったのかもしれない、とふと思う。
だが下手な同情で手を出していたら失礼だ。
ミネルヴァはずっとエリックに対し怒りや嫌悪しか見せていない。
彼女を支えるのは別なものの責務だ。
人生は長い、彼女にもいずれ自分同様支えてくれる人が見つかるだろう。
「わたくしはエリック様に相応しい女性になれるでしょうか…」
あのように気高く美しく、誇りを持って生きるミネルヴァを見た後では、とても自分がエリックに相応しいと思えなかった。
「何を言う、最高の女性だ。誰がなんと言おうと、君が一番だ」
感情を落としてきたエリックにとって、素直に反応を表すレナンは新鮮だ。
レナンにとっては当たり前の事なのだろうがエリックには出来ない。
それは尊敬と好意を持つにあたって十分すぎるものだった。
その素直さと優しさ、聡明さに心惹かれ、側に置きたくなる。
飾ることない気遣いが心地よい。
泣いたり笑ったり怒ったりするレナンが感情を表わすと自分の感情も動く。
人に近づけたのではないかと錯覚する。
「このままずっと俺の側にいて、支えていて欲しい。そのままの君がいいんだ。素直に笑って、泣いて、怒るレナンがとても愛おしく、手放せない存在なんだ」
レナンが笑えばエリックも嬉しいし、泣けば悲しい。
王太子ではなく一人の男として生きるには、レナンがいないと最早無理であった。
夫として自分もレナンを支え、生きていく未来をエリックは渇望している。
誰でもいいわけではない、レナンだからいいのだ。
「わたくしは、また色々な失敗をしてしまいますよ?」
レナンもエリックの背におずおずと手を回す。
「人間だから失敗くらいするさ。それに今度は俺が側にいるし、キュアだっている。心配ならばもっと周りに頼って、いっぱい相談してくれ。誰もレナンを笑わないし、力を貸すのを惜しまない」
先の婚約についてレナンはだいぶ後悔していた。
周囲に度々嘲笑されてしまっていたレナンは笑われてしまう事を恐れ、ハインツについての情報収集を出来なかった。
周囲に聞くことも相談することもせず、一人で頑張っていた。
「たくさんご迷惑をかけてしまいますよ?」
「いいさ、俺もいっぱいかけてしまう。夫婦とはそういうものだろう?互いに支えあえばいい。ディエス殿やリリュシーヌ様のように」
「両親のように…」
レナンは父と母を思い出す。
今回の件で奔走したリリュシーヌは、けしてディエスを責めることはせず、心配しかしていなかった。
ディエスもただ怯えるだけではなく、リリュシーヌを信じ、動じることなく過ごしていた。
心折れることなく投獄生活を送れたため、釈放されてすぐに気持ちの切り替えも出来、次に備えることが出来たのだ。
「あのようにお互いを信じ、信じられる関係になれるでしょうか……」
「なれるさ、レナンはあの二人の娘なのだから」
体を離し、互いを見つめる。
さらりとしたレナンの銀髪に触れ、手に取りキスをする。
このまま屋敷になんて帰さずに手元へおいておきたい。
「たとえ離れていても……いつでも貴女を想っているよ」
共に生きることを夢見、これからの幸せを信じていた。
やがて結婚式を挙げ、二人は夫婦となった。
家族以外の前でも少しずつ感情を表現する努力をし、国のため、家族のため、エリックは尽力した。
子宝にも恵まれ、エリックとレナンの間には可愛い男女の双子が生まれる。
とても幸せだった。
我が子は可愛いがやはり妻が一番で、エリックはいつもレナンの側に寄り添っていた。
「愛しているよ、レナン」
周囲に呆れられようが、子どもにやきもちを妬かれようが気持ちを伝えることは忘れなかった。
「子どもの前では止めてください」
そうは言いつつも、レナンも嬉しそうだった。
遅ればせながらの王太子妃教育も、もともと語学が得意な事や、周辺国の歴史も学んでいた為、すぐに追いつくことが出来た。
アドガルムに来てからの家庭教師が密かに王太子妃教育を施していたのも円滑に進んだ理由だ。
今生の統治で皆の心に残ったのは少しおっちょこちょいな王妃とその横で優しく微笑む国王の姿であった。
ー了ー
※ここから先は読んでも読まなくてもいいのですが、次作へ続くために書いたものです。
けれど、結婚後の数年の平和が齎したのは幸せな日々だけではなかった。
凶事がゆっくりと、しかし着実にアドガルムへと迫っていた。
引き裂かれた絆は、姿形が変わっても、10年経っても、色褪せる事がなかった。
「ただいまレナン」
失くした時を埋めようと、また二人の時間が動き出す。
【目覚めたら死んでから10年経っていた、まずは国に帰ろう】
に続きます。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
「どうした?」
二人でのティータイム。
どうしても聞きたかったことを、レナンは勇気を出して聞いてみた。
「ミネルヴァ様の事を、どうお想いでしたか?」
レナンの勘では、あの女性はエリックを想っている。
しかしそれをけして表には出さないようにしていたし、抱いている想いはただの恋愛感情だけではないように感じた。
様々な感情が、エリックを見る視線に入り混じっているように見えたのだ。
ナ=バークに対する嫌悪については前に聞いている。
でも女王個人に対してエリックがどのように思っているのか。
はっきりと彼の口から聞きたかった。
レナンの問いにエリックは少し考え、ゆっくりと口を開いた。
「彼女は俺に似た人だ。人を信じず、信じられず、嘘で塗り固めた自分しかない女性」
エリックは第一王子として、王太子となるべく育てられた。
三つ子の魂百まで、という異国の言葉がある。
最初の教育が、エリックに及ぼした影響は大きかった。
最初に充てがわれた家庭教師は腕が良いと評判だったが、とても厳しい人だった。
あちらも王太子教育という重圧で必死だったのだと今なら思う。
表情を殺し、心を殺し、人に本音を見せない、完璧な王になるようにと。
他国はともかく、その教育はこのアドガルムの王家にはそぐわないものだったが、仕事に追われ、アルフレッド達は気づくのが遅れてしまった。
もともとの気質もあったが、人形のように表情を変えない、感情表現が乏しい男の子となってしまった。
だんだんと表情が浮かぶようになったのは、少し大きくなってからだ。
弟達の存在が大きかった。
のびのびと育てられている二人がエリックは羨ましくてたまらなかった。
二人が示す感情表現は自分なんかより明らかに魅力的で、特にティタンは憧れだった。
眩しいくらいに純粋で素直、そんな彼は今も昔も自分を慕ってくれている。
もちろん父も母もリオンもエリックを大事にしてくれている。
だからこの国を守りたいし、家族を大切にしていきたいのだ。
そこがミネルヴァとの決定的な違いではないだろうか。
「彼女と俺はとても似てる存在だが、俺には家族や、そして君がいる」
信頼出来る家族がいること。
そしてそこに愛しい妻が加わることは、エリックにとってとても大事な事だ。
早くレナンと家族になりたいと切望している。
「彼女のように全てを切り捨てるものにはならないよ」
仮面を被り続け、いつしか自分というものを忘れてしまったミネルヴァ。
エリックを鏡に写した自分のように感じ、同志のように思っていたのだろう。
しかし、エリックはレナンに会って、仮面を取り払った。
重い責務を背負ってる王太子としての姿だけではなく、愛するものを持つ一人の男性として、慈しむ姿を世間に晒した。
ミネルヴァは裏切られた気分だったのだろう。
自分と同じ、国に従うだけの人形だったエリックが自我を持って動き出したのだから。
「ミネルヴァ様に、好意をお持ちになった事は、ないのでしょうか?」
「それはない」
エリックは強く否定し、レナンを抱きしめた。
「エリック様?!」
急な包容に狼狽えてしまった。
「愛おしい婚約者がいるのに、ありえないだろ。俺はミネルヴァを好いてなどいないよ」
エリックがミネルヴァに抱いているのは同情だけだ。
昔、声をかけたこともあったが、戻ってきたのは拒絶の言葉だった。
執着するほどミネルヴァに心が動くこともなかったので、会話もあっさりと終わらせてしまった。
だが、あの時に親身に聞いていたらまた違ったのかもしれない、とふと思う。
だが下手な同情で手を出していたら失礼だ。
ミネルヴァはずっとエリックに対し怒りや嫌悪しか見せていない。
彼女を支えるのは別なものの責務だ。
人生は長い、彼女にもいずれ自分同様支えてくれる人が見つかるだろう。
「わたくしはエリック様に相応しい女性になれるでしょうか…」
あのように気高く美しく、誇りを持って生きるミネルヴァを見た後では、とても自分がエリックに相応しいと思えなかった。
「何を言う、最高の女性だ。誰がなんと言おうと、君が一番だ」
感情を落としてきたエリックにとって、素直に反応を表すレナンは新鮮だ。
レナンにとっては当たり前の事なのだろうがエリックには出来ない。
それは尊敬と好意を持つにあたって十分すぎるものだった。
その素直さと優しさ、聡明さに心惹かれ、側に置きたくなる。
飾ることない気遣いが心地よい。
泣いたり笑ったり怒ったりするレナンが感情を表わすと自分の感情も動く。
人に近づけたのではないかと錯覚する。
「このままずっと俺の側にいて、支えていて欲しい。そのままの君がいいんだ。素直に笑って、泣いて、怒るレナンがとても愛おしく、手放せない存在なんだ」
レナンが笑えばエリックも嬉しいし、泣けば悲しい。
王太子ではなく一人の男として生きるには、レナンがいないと最早無理であった。
夫として自分もレナンを支え、生きていく未来をエリックは渇望している。
誰でもいいわけではない、レナンだからいいのだ。
「わたくしは、また色々な失敗をしてしまいますよ?」
レナンもエリックの背におずおずと手を回す。
「人間だから失敗くらいするさ。それに今度は俺が側にいるし、キュアだっている。心配ならばもっと周りに頼って、いっぱい相談してくれ。誰もレナンを笑わないし、力を貸すのを惜しまない」
先の婚約についてレナンはだいぶ後悔していた。
周囲に度々嘲笑されてしまっていたレナンは笑われてしまう事を恐れ、ハインツについての情報収集を出来なかった。
周囲に聞くことも相談することもせず、一人で頑張っていた。
「たくさんご迷惑をかけてしまいますよ?」
「いいさ、俺もいっぱいかけてしまう。夫婦とはそういうものだろう?互いに支えあえばいい。ディエス殿やリリュシーヌ様のように」
「両親のように…」
レナンは父と母を思い出す。
今回の件で奔走したリリュシーヌは、けしてディエスを責めることはせず、心配しかしていなかった。
ディエスもただ怯えるだけではなく、リリュシーヌを信じ、動じることなく過ごしていた。
心折れることなく投獄生活を送れたため、釈放されてすぐに気持ちの切り替えも出来、次に備えることが出来たのだ。
「あのようにお互いを信じ、信じられる関係になれるでしょうか……」
「なれるさ、レナンはあの二人の娘なのだから」
体を離し、互いを見つめる。
さらりとしたレナンの銀髪に触れ、手に取りキスをする。
このまま屋敷になんて帰さずに手元へおいておきたい。
「たとえ離れていても……いつでも貴女を想っているよ」
共に生きることを夢見、これからの幸せを信じていた。
やがて結婚式を挙げ、二人は夫婦となった。
家族以外の前でも少しずつ感情を表現する努力をし、国のため、家族のため、エリックは尽力した。
子宝にも恵まれ、エリックとレナンの間には可愛い男女の双子が生まれる。
とても幸せだった。
我が子は可愛いがやはり妻が一番で、エリックはいつもレナンの側に寄り添っていた。
「愛しているよ、レナン」
周囲に呆れられようが、子どもにやきもちを妬かれようが気持ちを伝えることは忘れなかった。
「子どもの前では止めてください」
そうは言いつつも、レナンも嬉しそうだった。
遅ればせながらの王太子妃教育も、もともと語学が得意な事や、周辺国の歴史も学んでいた為、すぐに追いつくことが出来た。
アドガルムに来てからの家庭教師が密かに王太子妃教育を施していたのも円滑に進んだ理由だ。
今生の統治で皆の心に残ったのは少しおっちょこちょいな王妃とその横で優しく微笑む国王の姿であった。
ー了ー
※ここから先は読んでも読まなくてもいいのですが、次作へ続くために書いたものです。
けれど、結婚後の数年の平和が齎したのは幸せな日々だけではなかった。
凶事がゆっくりと、しかし着実にアドガルムへと迫っていた。
引き裂かれた絆は、姿形が変わっても、10年経っても、色褪せる事がなかった。
「ただいまレナン」
失くした時を埋めようと、また二人の時間が動き出す。
【目覚めたら死んでから10年経っていた、まずは国に帰ろう】
に続きます。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
2
お気に入りに追加
1,167
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
あなたにおすすめの小説
【完結】「幼馴染が皇子様になって迎えに来てくれた」
まほりろ
恋愛
腹違いの妹を長年に渡りいじめていた罪に問われた私は、第一王子に婚約破棄され、侯爵令嬢の身分を剥奪され、塔の最上階に閉じ込められていた。
私が腹違いの妹のマダリンをいじめたという事実はない。
私が断罪され兵士に取り押さえられたときマダリンは、第一王子のワルデマー殿下に抱きしめられにやにやと笑っていた。
私は妹にはめられたのだ。
牢屋の中で絶望していた私の前に現れたのは、幼い頃私に使えていた執事見習いのレイだった。
「迎えに来ましたよ、メリセントお嬢様」
そう言って、彼はニッコリとほほ笑んだ
※他のサイトにも投稿してます。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
【完結】出逢ったのはいつですか? えっ? それは幼馴染とは言いません。
との
恋愛
「リリアーナさーん、読み終わりましたぁ?」
今日も元気良く教室に駆け込んでくるお花畑ヒロインに溜息を吐く仲良し四人組。
ただの婚約破棄騒動かと思いきや・・。
「リリアーナ、だからごめんってば」
「マカロンとアップルパイで手を打ちますわ」
ーーーーーー
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
完結迄予約投稿済みです。
R15は念の為・・
【完結】妹が私から何でも奪おうとするので、敢えて傲慢な悪徳王子と婚約してみた〜お姉様の選んだ人が欲しい?分かりました、後悔しても遅いですよ
冬月光輝
恋愛
ファウスト侯爵家の長女であるイリアには、姉のものを何でも欲しがり、奪っていく妹のローザがいた。
それでも両親は妹のローザの方を可愛がり、イリアには「姉なのだから我慢しなさい」と反論を許さない。
妹の欲しがりは増長して、遂にはイリアの婚約者を奪おうとした上で破談に追いやってしまう。
「だって、お姉様の選んだ人なら間違いないでしょう? 譲ってくれても良いじゃないですか」
大事な縁談が壊れたにも関わらず、悪びれない妹に頭を抱えていた頃、傲慢でモラハラ気質が原因で何人もの婚約者を精神的に追い詰めて破談に導いたという、この国の第二王子ダミアンがイリアに見惚れて求婚をする。
「ローザが私のモノを何でも欲しがるのならいっそのこと――」
イリアは、あることを思いついてダミアンと婚約することを決意した。
「毒を以て毒を制す」――この物語はそんなお話。
いつの間にかの王太子妃候補
しろねこ。
恋愛
婚約者のいる王太子に恋をしてしまった。
遠くから見つめるだけ――それだけで良かったのに。
王太子の従者から渡されたのは、彼とのやり取りを行うための通信石。
「エリック様があなたとの意見交換をしたいそうです。誤解なさらずに、これは成績上位者だけと渡されるものです。ですがこの事は内密に……」
話す内容は他国の情勢や文化についてなど勉強についてだ。
話せるだけで十分幸せだった。
それなのに、いつの間にか王太子妃候補に上がってる。
あれ?
わたくしが王太子妃候補?
婚約者は?
こちらで書かれているキャラは他作品でも出ています(*´ω`*)
アナザーワールド的に見てもらえれば嬉しいです。
短編です、ハピエンです(強調)
小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿してます。
根暗令嬢の華麗なる転身
しろねこ。
恋愛
「来なきゃよかったな」
ミューズは茶会が嫌いだった。
茶会デビューを果たしたものの、人から不細工と言われたショックから笑顔になれず、しまいには根暗令嬢と陰で呼ばれるようになった。
公爵家の次女に産まれ、キレイな母と実直な父、優しい姉に囲まれ幸せに暮らしていた。
何不自由なく、暮らしていた。
家族からも愛されて育った。
それを壊したのは悪意ある言葉。
「あんな不細工な令嬢見たことない」
それなのに今回の茶会だけは断れなかった。
父から絶対に参加してほしいという言われた茶会は特別で、第一王子と第二王子が来るものだ。
婚約者選びのものとして。
国王直々の声掛けに娘思いの父も断れず…
応援して頂けると嬉しいです(*´ω`*)
ハピエン大好き、完全自己満、ご都合主義の作者による作品です。
同名主人公にてアナザーワールド的に別な作品も書いています。
立場や環境が違えども、幸せになって欲しいという思いで作品を書いています。
一部リンクしてるところもあり、他作品を見て頂ければよりキャラへの理解が深まって楽しいかと思います。
描写的なものに不安があるため、お気をつけ下さい。
ゆるりとお楽しみください。
こちら小説家になろうさん、カクヨムさんにも投稿させてもらっています。
生命(きみ)を手放す
基本二度寝
恋愛
多くの貴族の前で婚約破棄を宣言した。
平凡な容姿の伯爵令嬢。
妃教育もままならない程に不健康で病弱な令嬢。
なぜこれが王太子の婚約者なのか。
伯爵令嬢は、王太子の宣言に呆然としていた。
※現代の血清とお話の中の血清とは別物でござる。
にんにん。
【完結】巻き戻したのだから何がなんでも幸せになる! 姉弟、母のために頑張ります!
金峯蓮華
恋愛
愛する人と引き離され、政略結婚で好きでもない人と結婚した。
夫になった男に人としての尊厳を踏みじにられても愛する子供達の為に頑張った。
なのに私は夫に殺された。
神様、こんど生まれ変わったら愛するあの人と結婚させて下さい。
子供達もあの人との子供として生まれてきてほしい。
あの人と結婚できず、幸せになれないのならもう生まれ変わらなくていいわ。
またこんな人生なら生きる意味がないものね。
時間が巻き戻ったブランシュのやり直しの物語。
ブランシュが幸せになるように導くのは娘と息子。
この物語は息子の視点とブランシュの視点が交差します。
おかしなところがあるかもしれませんが、独自の世界の物語なのでおおらかに見守っていただけるとうれしいです。
ご都合主義の緩いお話です。
よろしくお願いします。
完結 喪失の花嫁 見知らぬ家族に囲まれて
音爽(ネソウ)
恋愛
ある日、目を覚ますと見知らぬ部屋にいて見覚えがない家族がいた。彼らは「貴女は記憶を失った」と言う。
しかし、本人はしっかり己の事を把握していたし本当の家族のことも覚えていた。
一体どういうことかと彼女は震える……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
こんな自分勝手な女が女王様?
早めに王様交代になってこの国救われたね‼️
死刑?幽閉?毒杯?権力かさにきたウザい女の末路が楽しみ笑
お読み頂きありがとうございます。
色々な感想があるかと思いますが、良い国になってく事を願います(^^)
因果応報はリアルでも割りとあるので、悪いことしないよう私も気をつけます(๑•̀ㅁ•́๑)✧
感想ありがとうございました!
楽しく読んでおります。
「ひとだんらく」一段落いちだんらくの読み誤り
ご注意を!
お読み頂き、また感想と誤字報告ありがとうございます!
該当箇所修正しました、感謝です(*´ω`*)