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テリー

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周りの男友達にはいつも羨ましがられていた
同世代で最も目を惹きつけるミリアと婚約していたからだ

だからこそ勉強も頑張ったし、とても魅力的な彼女に相応しいようにいろんなことに取り組んだ
でも気づいている
彼女の眼には恋慕なんて全くないこと
端々でケイトと比較したり貶めたりしている
今のミリアだけでも充分素敵なのに

そしてケイトも成長して徐々にひかり輝くようになった
初めてのデビュタントで妖精のように初々しく護ってあげたくなるような儚さだった
そう俺は恋をしてしまった
しかし、不相応にミリアと婚約もしている身で不誠実なことは出来ない
2人が気づかないようにそっと男社会に逃げ込んだ
ケイトもとても人気が高く、多くの友人から縁繋ぎをお願いされた

ケイトの瞳に恋慕の感情を感じてから、その熱に突き動かされた
ミリアに何度か婚約の解消を提案した
その度に曇り歪む顔をみると何も言えなくなる
俺と一緒にいる時にケイトを見る顔は耐えられなかった
ミリアは俺でなくケイトに執着している

俺とケイトと一緒にいる時以外はケイトを見る眼は優しく友愛を持っている

おそらく俺では彼女の闇を深くしてしまう
同時にケイトへの気持ちも強くなり
家を交えて相談した
そしてケイトの気持ちを確かめてミリアに婚約解消を伝えた
それからは決裂と言っていい状態だった

でも遠くからミリアの新しい婚約者への恋慕の感情を垣間見たとき
ようやくほっとした
ケイトだけをみてケイトと素敵な毎日をおくることができた
ケイトはとても寂しそうだったけど
持ち前の明るさで前をみてすすんでいる
この前も屑ガラスをビーズにして装飾することを事業にしたり、その収益で農具の開発も提案してくれた
着飾らなくてもそのままでキラキラしているケイトとこれからも歩いていく
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