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虚空塔攻略戦:中編
火獄の天使と食い荒らす樹羊
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轟音と共に、クリンの寝床は吹き飛ばされた。
「到着だ!」
「流石サドル様ですぅ!」
「流石ですわぁ!」
「ふっ!それほどでもある!」
憂鬱な空気を吹き飛ばして現れた子供達。
ほんの少し沈んでいたクリンにとっては想像もしない闖入者であった。
「ナンナノ、イッタイ……」
「あ!クリン先生ですぅ!なんでこんな所にいるですぅ?」
「助けに来ましたわぁ!」
「この僕が来たからには安心だ!さあ!共に行こう!」
賑やかな三人組の姿。
彼女はその姿に、いつかの自分達の影を見た。
「フヨウダ。カエリナサイ」
洗脳されているとはいえ、自身の使う魔術の都合、ある程度の意思を保っていたクリンは、教師として彼らを帰そうとする。
「どうしたですぅ?なにか変ですぅ」
「カエレトイッテイル!」
彼女は意識を可能な限り正常に保っていたつもりだった。
しかし、彼らの言葉はまるで過去の残響のように聞こえ、クリンはかぶりを振る。
「"何をしているの?ガリカ?早く帰りましょう?"」
「ヤメロ、カエレ」
「"ターリアの言う通りだ、早く戻ろうガリカ様"」
「ワタシヲソノナデ、ヨブナ!」
遠い記憶の幻が耳に響き、彼女を狂わせた。
「ヨブナァァ!」
クリンの背から荊が伸び、流れるように溢れ出す。
彼女はその中に呑まれ、部屋は瞬く間にそれに包まれていく。
「呑まれるぞ!飛べ!」
「は、はいですぅ!」
「了解ですわ!」
マルスィが蔓で二人を回収し、ハルシィが飛び上がった。
「アァァァアァァァ!!」
荊の中から起き上がるは変わり果てたクリンの姿。
それは、巨大な異形の薔薇。
花弁の中心と生えるように繋がった彼女は一糸纏わぬ姿で悲鳴ともつかない声を上げる。
「なんと!」
「見ちゃダメですぅ!」
「危険ですわぁ!」
サドルを目を慌てて覆うハルシィとマルスィ。
「わ、やめろって!前が見えないぞ!」
「見えなくていいですぅ!」
「暴れると落ちますわぁ!」
サドルがもがいた為、バランスを崩し三人は床に落ちた。
「全く、そんな事をする前にやる事があるだろう!」
そう言って異形と化したクリンに近づくと、外套を脱いでクリンに羽織らせた。
「ちゃんと服を来て下さい、先生」
「さ、サドル様ぁぁ」
「流石ですわぁぁぁ」
感動するハルシィとマルスィ。
「ァァァ…ァァァアアア!!」
しかし、クリンにまるで意味がなかったようだ。
薔薇から伸びた荊の触手に弾き飛ばされるサドル。
外套は触手でズタズタにされた。
「……まさか、臭うのか……!?」
サドルは自らの体臭を疑う。
彼は父親の臭いを思い出していた。
この歳でアレと同じ臭いを発している考えると絶望的な気分になった。
「大丈夫ですぅ!」
「スィが保証しますわぁ!」
駆け寄った少女達はサドルの匂いを嗅ぎながらそう言う。
「ぼ、僕が臭い……そんな……馬鹿な……」
彼女達の懸命な声も今の彼には届かない。
「重症ですぅ……そうですぅ!」
「シィ?……わかりましたわぁ!」
少女達は触手を掻い潜ってクリンの元へたどり着くとーー自分達の上着を着せた。
「ァァァアァァァア!!」
やはり効果はなく、敢え無く弾き飛ばされ、サドルの下へと転がる。
「サドル様……私たちでも同じですぅ」
「いっしょですわぁ……」
「……お前達も?」
「そうですぅ」
「そうか、お前達も臭うんだな……」
「ち、違いますわぁ!匂いは関係ないと言いたいのですわ!」
「……それは本当か?」
「本当ですぅ、きっとクリン先生は普段は服を着ない人なんですぅ!」
「……そうか?……僕は大丈夫なのか……?」
「お手を失礼するですぅ、しっかりするですぅ」
支えられて何とか起き上がるサドル。
「サドル様はいつだって私達の最高のサドル様ですわ」
「ああ……その通りだ。この僕こそがアスフィア・リンド……」
気を持ち直しかけたが、口上の途中でガクリと首を垂れた。
「さ、サドルさまぁ!」
「あの荊の毒でしょう、命に別状はありませんわ」
部屋の隅に寝かせ、少女達は部屋の中心に佇むクリンを見る。
「先生、サドル様を眠らせたのは失敗ですぅ」
「彼の目から私達を自由にしていまいましたわ」
「「さあ、お仕置きの時間ですぅ(ですわ)!!」」
◇◇◇◇◇◇◇◇
「フーカ君、緊急事態だ」
「何が起きたの?」
「クリン先生の部屋に侵入者だ。今戦闘している」
おっ!誰か知らんがよくやった!
「アカーシャ、見せてもらってもいい?」
「畏まりました」
映し出されたのは確か別の所で延々と回ってた奴らとクリン先生……?だと思われる何かだった。
「どうやって上まで……?」
「建築中に使っていた輸送用の通路さ」
「そういうのって塞いでおくんじゃないの?」
「信じられないが、無理やり通ってきたようだ」
「……あの壁、魔術効いてなかったよね?」
「サドル君が素手で破壊したらしい」
どんな化け物だよ、いや突破してくれるならなんだって構わないけどさ。
「じゃあ、そのサドル君がクリン先生を倒すのかな?」
「いや心配には及ばない、すでにクリン先生の毒で眠らされている」
じゃあ後はタダのアホっぽい子しかいないじゃん。
《お前の目は……いや、映像越しでは竜族以外には難しいか》
何が言いたいの?また節穴とか言うつもりなん?
《あやつら人族ではないぞ?》
「あの子達が人じゃない……?」
「何を言ってるんだフーカ君?まさか君以外に魔族がいるわけないじゃないか」
《……しかしでは……それに……クリンとか言う教師は……》
一人で考えてないで教えてよ
《わからんのだ》
何が分かんないのさ?
《今、あのように存在していることがな》
頼むから私にわかるように喋ってよ。
◆◆◆◆◆◆◆◆
「まさか先生が同族だとは思いませんでしたわ」
「怒ったスィに似てるですぅ」
「わたくしは先生と違って恥じらいがありますわぁ」
「荊なんて焔の前には無力ですぅ《真に恐るべきものが誰なのか教えましょう!》」
「私達には格好の餌食ですわぁ《第二の死を与えましょう!》」
ハルシィとマルスィが交互に詠唱する。
「《お前の罪を精算しよう!》」
「「《顕現せよ、硫黄火泉!》」」
二人の領域が顕現し、荊に包まれた部屋はクリンの周辺を除いて燃え盛る火の海となった。
「ゾクセイリョウイキカ、コザカシイ!」
クリンは炎を物ともしない。炎の中から、花弁が湧き出る様に次々と現れ、胞子の粉塵を吐き出す。
「毒を吐くなんてお下品ですわぁ!」
「お仕置きが必要ですぅ!」
ハルシィが迫る胞子へ人差し指を向けると、部屋を焼く炎がそれを飲まんと燃え上がりーー
「そんな胞子でーー」
「マ、ヌ、ケ、メ」
引火した胞子は一気に燃え上がりーー爆発した。
「っ!!危なっ!なんなんですぅ!」
「シィ!熱いですわぁ!気を付けて欲しいですわぁ!」
なんとか反応が間に合った二人は爆風に煽られながらも飛びのく。
「マダオワリデハナイ!」
クリンが放つ荊を避けながら短剣で切り落しつつ、後退する。
「なんで私達に《刑罰の炎》が効くんですぅ!」
「わかりませんが領域はしまった方が良さそうですわぁ……」
「仕方ないですぅ……ふぅ」
ハルシィが蝋燭の火を消すように軽く息を吹くと、火の海は一瞬で姿を消した。
「代わりに《心器》で我慢してやるですぅ」
「手加減、ですわぁ」
「《天国の報い、永遠の責め苦が何だ!》」
「《羊は土から咲いて土に還る!》」
「「《心器写像!》」」
「ワザワザ、マツヤツハイナイ!」
振り下ろされる荊の巨大な根。
少女達は回避する事も出来ずに、その下敷きとなる。
「フン、ショセンコドモカ--ッナニ!?」
しかし次の瞬間には、火柱が根が穿ち、焼け焦げた空洞の中心に少女達は無傷で立っていた。
「《ーー智天火槍!》」
「《ーー啼木鞭!》」
ハルシィの手には赤熱し回転する刀身を持つ騎兵槍。
そしてマルスィの手には蔓で編まれた鞭が握られた。
「到着だ!」
「流石サドル様ですぅ!」
「流石ですわぁ!」
「ふっ!それほどでもある!」
憂鬱な空気を吹き飛ばして現れた子供達。
ほんの少し沈んでいたクリンにとっては想像もしない闖入者であった。
「ナンナノ、イッタイ……」
「あ!クリン先生ですぅ!なんでこんな所にいるですぅ?」
「助けに来ましたわぁ!」
「この僕が来たからには安心だ!さあ!共に行こう!」
賑やかな三人組の姿。
彼女はその姿に、いつかの自分達の影を見た。
「フヨウダ。カエリナサイ」
洗脳されているとはいえ、自身の使う魔術の都合、ある程度の意思を保っていたクリンは、教師として彼らを帰そうとする。
「どうしたですぅ?なにか変ですぅ」
「カエレトイッテイル!」
彼女は意識を可能な限り正常に保っていたつもりだった。
しかし、彼らの言葉はまるで過去の残響のように聞こえ、クリンはかぶりを振る。
「"何をしているの?ガリカ?早く帰りましょう?"」
「ヤメロ、カエレ」
「"ターリアの言う通りだ、早く戻ろうガリカ様"」
「ワタシヲソノナデ、ヨブナ!」
遠い記憶の幻が耳に響き、彼女を狂わせた。
「ヨブナァァ!」
クリンの背から荊が伸び、流れるように溢れ出す。
彼女はその中に呑まれ、部屋は瞬く間にそれに包まれていく。
「呑まれるぞ!飛べ!」
「は、はいですぅ!」
「了解ですわ!」
マルスィが蔓で二人を回収し、ハルシィが飛び上がった。
「アァァァアァァァ!!」
荊の中から起き上がるは変わり果てたクリンの姿。
それは、巨大な異形の薔薇。
花弁の中心と生えるように繋がった彼女は一糸纏わぬ姿で悲鳴ともつかない声を上げる。
「なんと!」
「見ちゃダメですぅ!」
「危険ですわぁ!」
サドルを目を慌てて覆うハルシィとマルスィ。
「わ、やめろって!前が見えないぞ!」
「見えなくていいですぅ!」
「暴れると落ちますわぁ!」
サドルがもがいた為、バランスを崩し三人は床に落ちた。
「全く、そんな事をする前にやる事があるだろう!」
そう言って異形と化したクリンに近づくと、外套を脱いでクリンに羽織らせた。
「ちゃんと服を来て下さい、先生」
「さ、サドル様ぁぁ」
「流石ですわぁぁぁ」
感動するハルシィとマルスィ。
「ァァァ…ァァァアアア!!」
しかし、クリンにまるで意味がなかったようだ。
薔薇から伸びた荊の触手に弾き飛ばされるサドル。
外套は触手でズタズタにされた。
「……まさか、臭うのか……!?」
サドルは自らの体臭を疑う。
彼は父親の臭いを思い出していた。
この歳でアレと同じ臭いを発している考えると絶望的な気分になった。
「大丈夫ですぅ!」
「スィが保証しますわぁ!」
駆け寄った少女達はサドルの匂いを嗅ぎながらそう言う。
「ぼ、僕が臭い……そんな……馬鹿な……」
彼女達の懸命な声も今の彼には届かない。
「重症ですぅ……そうですぅ!」
「シィ?……わかりましたわぁ!」
少女達は触手を掻い潜ってクリンの元へたどり着くとーー自分達の上着を着せた。
「ァァァアァァァア!!」
やはり効果はなく、敢え無く弾き飛ばされ、サドルの下へと転がる。
「サドル様……私たちでも同じですぅ」
「いっしょですわぁ……」
「……お前達も?」
「そうですぅ」
「そうか、お前達も臭うんだな……」
「ち、違いますわぁ!匂いは関係ないと言いたいのですわ!」
「……それは本当か?」
「本当ですぅ、きっとクリン先生は普段は服を着ない人なんですぅ!」
「……そうか?……僕は大丈夫なのか……?」
「お手を失礼するですぅ、しっかりするですぅ」
支えられて何とか起き上がるサドル。
「サドル様はいつだって私達の最高のサドル様ですわ」
「ああ……その通りだ。この僕こそがアスフィア・リンド……」
気を持ち直しかけたが、口上の途中でガクリと首を垂れた。
「さ、サドルさまぁ!」
「あの荊の毒でしょう、命に別状はありませんわ」
部屋の隅に寝かせ、少女達は部屋の中心に佇むクリンを見る。
「先生、サドル様を眠らせたのは失敗ですぅ」
「彼の目から私達を自由にしていまいましたわ」
「「さあ、お仕置きの時間ですぅ(ですわ)!!」」
◇◇◇◇◇◇◇◇
「フーカ君、緊急事態だ」
「何が起きたの?」
「クリン先生の部屋に侵入者だ。今戦闘している」
おっ!誰か知らんがよくやった!
「アカーシャ、見せてもらってもいい?」
「畏まりました」
映し出されたのは確か別の所で延々と回ってた奴らとクリン先生……?だと思われる何かだった。
「どうやって上まで……?」
「建築中に使っていた輸送用の通路さ」
「そういうのって塞いでおくんじゃないの?」
「信じられないが、無理やり通ってきたようだ」
「……あの壁、魔術効いてなかったよね?」
「サドル君が素手で破壊したらしい」
どんな化け物だよ、いや突破してくれるならなんだって構わないけどさ。
「じゃあ、そのサドル君がクリン先生を倒すのかな?」
「いや心配には及ばない、すでにクリン先生の毒で眠らされている」
じゃあ後はタダのアホっぽい子しかいないじゃん。
《お前の目は……いや、映像越しでは竜族以外には難しいか》
何が言いたいの?また節穴とか言うつもりなん?
《あやつら人族ではないぞ?》
「あの子達が人じゃない……?」
「何を言ってるんだフーカ君?まさか君以外に魔族がいるわけないじゃないか」
《……しかしでは……それに……クリンとか言う教師は……》
一人で考えてないで教えてよ
《わからんのだ》
何が分かんないのさ?
《今、あのように存在していることがな》
頼むから私にわかるように喋ってよ。
◆◆◆◆◆◆◆◆
「まさか先生が同族だとは思いませんでしたわ」
「怒ったスィに似てるですぅ」
「わたくしは先生と違って恥じらいがありますわぁ」
「荊なんて焔の前には無力ですぅ《真に恐るべきものが誰なのか教えましょう!》」
「私達には格好の餌食ですわぁ《第二の死を与えましょう!》」
ハルシィとマルスィが交互に詠唱する。
「《お前の罪を精算しよう!》」
「「《顕現せよ、硫黄火泉!》」」
二人の領域が顕現し、荊に包まれた部屋はクリンの周辺を除いて燃え盛る火の海となった。
「ゾクセイリョウイキカ、コザカシイ!」
クリンは炎を物ともしない。炎の中から、花弁が湧き出る様に次々と現れ、胞子の粉塵を吐き出す。
「毒を吐くなんてお下品ですわぁ!」
「お仕置きが必要ですぅ!」
ハルシィが迫る胞子へ人差し指を向けると、部屋を焼く炎がそれを飲まんと燃え上がりーー
「そんな胞子でーー」
「マ、ヌ、ケ、メ」
引火した胞子は一気に燃え上がりーー爆発した。
「っ!!危なっ!なんなんですぅ!」
「シィ!熱いですわぁ!気を付けて欲しいですわぁ!」
なんとか反応が間に合った二人は爆風に煽られながらも飛びのく。
「マダオワリデハナイ!」
クリンが放つ荊を避けながら短剣で切り落しつつ、後退する。
「なんで私達に《刑罰の炎》が効くんですぅ!」
「わかりませんが領域はしまった方が良さそうですわぁ……」
「仕方ないですぅ……ふぅ」
ハルシィが蝋燭の火を消すように軽く息を吹くと、火の海は一瞬で姿を消した。
「代わりに《心器》で我慢してやるですぅ」
「手加減、ですわぁ」
「《天国の報い、永遠の責め苦が何だ!》」
「《羊は土から咲いて土に還る!》」
「「《心器写像!》」」
「ワザワザ、マツヤツハイナイ!」
振り下ろされる荊の巨大な根。
少女達は回避する事も出来ずに、その下敷きとなる。
「フン、ショセンコドモカ--ッナニ!?」
しかし次の瞬間には、火柱が根が穿ち、焼け焦げた空洞の中心に少女達は無傷で立っていた。
「《ーー智天火槍!》」
「《ーー啼木鞭!》」
ハルシィの手には赤熱し回転する刀身を持つ騎兵槍。
そしてマルスィの手には蔓で編まれた鞭が握られた。
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