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虚空塔攻略戦:前編
第39話 傀儡の勝利
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映し出された映像は捕獲というにはあまりにも苛烈な光景。
「今捕獲してるんだよねぇ!?」
どう見てもトドメを刺そうとしてるようにしか見えないのだけども!
「守護者、不要、命令、違い、ました?」
「ちがわい!」
「ひッ!」
肉塊が怯えたように後ずさった。
《魔力光漏れてるぞ》
「え?」
「……怒り、収め、下さい」
どうやら本当に怯えているようだ。
「と、とにかく!命をとるのはなし!」
「りょ、了解、です!」
「……応答、ありません」
「えっ?」
「守護者、暴走、止められ、ません」
「な、何とかして!」
◆◆◆◆◆◆◆◆
間に合わない、彼が辿り着く前に彼女の命脈は尽きるだろう。
青年の懐で小さな板が淡い光を灯しているのが見えた。
まだ、彼が命を奪わせない為に出来る事はまだ一つだけ残されていた。
「《階位権限において、決闘の開始を宣言する!挑戦者はメルセン・ロタール!》」
「オトヨリハヤキ、ショウゲキヲ」
メルセンの放った魔術はレニーの前で霧消し、彼女を粉砕する事は無かった。
「《勝利条件はっ!戦闘不能!序列戦の規定通り殺害を禁ず!》」
《序列戦》の強制力によって、メルセンの魔術は消滅させられたからだ。
「ナン……ダト……?」
メルセンが停止している間に、すれ違いざまに一太刀入れ、メルセンを散らす。
「おおおおぉ!」
蝶の群れを掻き分けた青年がレニーを抱き抱え、離脱する。
「……ふ、ふふ…序列戦、ね。《上位権限において参戦する》」
いままで表情一つ変えなかったレニーがほんの少し笑みをこぼした。
「な!参加するしなければ君は」
「私の勝手、そんな事より前を見て」
「そう……だな!さあ!お遊びを始めようじゃ無いか!」
剣を向ける青年。
「ン?アアーーソウカ、ソウカ。イイダロウ。オアソビニ、ツキアッテヤルヨ」
振り向いたメルセンは頭を掻きながら、杖を取り出す。
「《オレハモトメル--」
メルセンは淡々と詠唱を続ける。
「距離を取って!!」
レニーの声に反応し、青年は飛び退く。
「《ケンゲンシロ、アンネイ》」
部屋は森林に塗り替えられ、彼らの立つ場所はひらけた草地となった。
「……不味い」
「何が不味いんだ?」
「本気を出される前に速攻で倒すか、戦場ごと吹き飛ばすしかなかった」
「じゃあ今の状況は?」
「最悪。《領域顕現》まで使われたら、殆ど勝機はない」
「……殆ど?まだ勝てる見込みがあるのか?」
「……ある」
「何をするんだ?」
「この部屋ごと吹き飛ばす、時間稼ぎしてくれる?……未来の英雄様?」
レニーはからかうように微笑んだ。
「ああ!任せてくれ!」
「《第二拘束解除!》」
前に突き出されたレニーの右腕が大砲のように変形する。
「《ザツオンヲケセ》」
大量の蝶の群れが羽ばたきを共振させ、耳鳴りのような音を響かせる。
「おおおおお!!」
青年は片手に握った剣を正面に突き出す
「《突き進め赤光!》」
青年の詠唱は声にならず、発動もしない筈だった。
しかし、魔術は成り、赤光は蝶の群れを穿ち焼く。
「……メンドクセェナ、《オトノショウゲキヲ》」
「全て!絶ち斬る!」
剣の軌跡は弧を描く赤い光となり、衝撃を打ち消す。
「《第一拘束解除、魔力充填開始》」
レニーの詠唱は続き、塞がれた砲門が蓮の花弁のように開く。
「《制御弁解放、魔力収束・詠唱開始ーー》」
閂のような棒が砲門から抜け出し、ゴトンと重い音を立てて落ちる。
「《空を焦がす、竜の息吹よ》」
蝶の群れを振り払い、青年は駆ける。
「《地を焼き尽くす、その瞋恚の焔よ》」
メルセンの攻撃は激しさを増す。
「《海を割り、そして沸かす憤激よ》」
青年は幾度も斬撃を放ち、その全てを相殺する。
「《今ここに、その一欠片を齎せ》」
レニーの体が凄まじい光に包まれる。
「《放て!滅却の光を!》」
彼女は消えそうな意識を振り絞って最後の句を詠む。
「《二式魔力収束波動砲!発射!》」
無音の空間には爆炎と光が広がった。
メルセンが展開した森林を滅却の光が包む。
それは竜が放つ極光の再現、およそ人間が生身で制御しうる最上位の火力。
この暴力の前には、人は抗う事叶わなず倒れ臥すだろう。
光の暴虐はその先を全て焼き尽くした。
◆◆◆◆◆◆◆◆
全てが収まった頃、残照の中に立ち上がる影が一人。
「クソ、オドカシヤガッて」
立ち上がったのはふらついたメルセンだった。
付近に倒れている青年に歩み寄る。
「コンドこそ、アソビは 」
「《捻り穿て鉄杭》」
メルセンの背中に突き刺さる何か。
「丁度いい所に落ちてた」
メルセンが振り返ると、レニーが無くした筈の左腕を突き立てていた。
「お、おい、マテ、今俺は」
「あれー、きこえないなー《爆ぜろガラクタ》」
そう言ってレニーは左腕を起爆した。
メルセンは崩れ落ち、そして、勝者を告げる鐘が鳴る。
「本当、無駄に頑丈」
身体のほとんどを欠損したレニーが勝者となった。
広間の景色砕けるように崩れ、元の暗い空間に戻っていく。
「《土精よ、我が望む組み立てを》」
レニーはメルセンが落とした杖を口で咥え、即席の体を作り上げた。
「引き際は……大事」
彼女はボロボロになったメルセンと、青年を引き摺って、壁に空いた大穴から去って行った。
◇◇◇◇◇◇◇◇
「け、決着!勝者、生徒陣営!!こいつぁ驚いたぜ!まさか腕が変形して大砲になるなんてな!こりゃいいエンタメですわぁ!」
思わずテンションが高くなってしまった。
殲滅とか言ってたから不味いかと思ったけど大丈夫だったし、先生も回収していってくれて良かった。
回収、回収か……そうか、そもそも犠牲者が出ない形にすれば良いじゃん。
《なあ、小娘。強すぎる守護者はいなくなった。だがな、もう一度聞くが、ここでそんなに喜んでいいのか?》
いや、肉塊は単純で純粋な子だ、私を疑ったりしない。
「クドゥリュー様、守護者、負けて、しまい、ました…」
振り返るとシュンとしたような様子の肉塊。
「なぜ、強気でいられる、のですか?」
《それみたことか》
大丈夫だ、問題ない。
「逆に考えるんだ。今回の失敗は我々に確かな情報を与えたと。対策はより我々は強くなれると!大丈夫!また新しい奴を捕まえよう!そ、それより上に上がった奴らをどうにかしないと!」
「そう、ですね、落ち込む、より、次、です」
触手の腕を固く握りしめている。
別に頑張らなくてもいいんやぞ。
最初の守護者スルーした連中には頑張って上に上がって貰わねば。
「大丈夫、私にいい考えがある!」
《そう言う時は大抵ろくな事にならんのだ》
「今捕獲してるんだよねぇ!?」
どう見てもトドメを刺そうとしてるようにしか見えないのだけども!
「守護者、不要、命令、違い、ました?」
「ちがわい!」
「ひッ!」
肉塊が怯えたように後ずさった。
《魔力光漏れてるぞ》
「え?」
「……怒り、収め、下さい」
どうやら本当に怯えているようだ。
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「……応答、ありません」
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「な、何とかして!」
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青年の懐で小さな板が淡い光を灯しているのが見えた。
まだ、彼が命を奪わせない為に出来る事はまだ一つだけ残されていた。
「《階位権限において、決闘の開始を宣言する!挑戦者はメルセン・ロタール!》」
「オトヨリハヤキ、ショウゲキヲ」
メルセンの放った魔術はレニーの前で霧消し、彼女を粉砕する事は無かった。
「《勝利条件はっ!戦闘不能!序列戦の規定通り殺害を禁ず!》」
《序列戦》の強制力によって、メルセンの魔術は消滅させられたからだ。
「ナン……ダト……?」
メルセンが停止している間に、すれ違いざまに一太刀入れ、メルセンを散らす。
「おおおおぉ!」
蝶の群れを掻き分けた青年がレニーを抱き抱え、離脱する。
「……ふ、ふふ…序列戦、ね。《上位権限において参戦する》」
いままで表情一つ変えなかったレニーがほんの少し笑みをこぼした。
「な!参加するしなければ君は」
「私の勝手、そんな事より前を見て」
「そう……だな!さあ!お遊びを始めようじゃ無いか!」
剣を向ける青年。
「ン?アアーーソウカ、ソウカ。イイダロウ。オアソビニ、ツキアッテヤルヨ」
振り向いたメルセンは頭を掻きながら、杖を取り出す。
「《オレハモトメル--」
メルセンは淡々と詠唱を続ける。
「距離を取って!!」
レニーの声に反応し、青年は飛び退く。
「《ケンゲンシロ、アンネイ》」
部屋は森林に塗り替えられ、彼らの立つ場所はひらけた草地となった。
「……不味い」
「何が不味いんだ?」
「本気を出される前に速攻で倒すか、戦場ごと吹き飛ばすしかなかった」
「じゃあ今の状況は?」
「最悪。《領域顕現》まで使われたら、殆ど勝機はない」
「……殆ど?まだ勝てる見込みがあるのか?」
「……ある」
「何をするんだ?」
「この部屋ごと吹き飛ばす、時間稼ぎしてくれる?……未来の英雄様?」
レニーはからかうように微笑んだ。
「ああ!任せてくれ!」
「《第二拘束解除!》」
前に突き出されたレニーの右腕が大砲のように変形する。
「《ザツオンヲケセ》」
大量の蝶の群れが羽ばたきを共振させ、耳鳴りのような音を響かせる。
「おおおおお!!」
青年は片手に握った剣を正面に突き出す
「《突き進め赤光!》」
青年の詠唱は声にならず、発動もしない筈だった。
しかし、魔術は成り、赤光は蝶の群れを穿ち焼く。
「……メンドクセェナ、《オトノショウゲキヲ》」
「全て!絶ち斬る!」
剣の軌跡は弧を描く赤い光となり、衝撃を打ち消す。
「《第一拘束解除、魔力充填開始》」
レニーの詠唱は続き、塞がれた砲門が蓮の花弁のように開く。
「《制御弁解放、魔力収束・詠唱開始ーー》」
閂のような棒が砲門から抜け出し、ゴトンと重い音を立てて落ちる。
「《空を焦がす、竜の息吹よ》」
蝶の群れを振り払い、青年は駆ける。
「《地を焼き尽くす、その瞋恚の焔よ》」
メルセンの攻撃は激しさを増す。
「《海を割り、そして沸かす憤激よ》」
青年は幾度も斬撃を放ち、その全てを相殺する。
「《今ここに、その一欠片を齎せ》」
レニーの体が凄まじい光に包まれる。
「《放て!滅却の光を!》」
彼女は消えそうな意識を振り絞って最後の句を詠む。
「《二式魔力収束波動砲!発射!》」
無音の空間には爆炎と光が広がった。
メルセンが展開した森林を滅却の光が包む。
それは竜が放つ極光の再現、およそ人間が生身で制御しうる最上位の火力。
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光の暴虐はその先を全て焼き尽くした。
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全てが収まった頃、残照の中に立ち上がる影が一人。
「クソ、オドカシヤガッて」
立ち上がったのはふらついたメルセンだった。
付近に倒れている青年に歩み寄る。
「コンドこそ、アソビは 」
「《捻り穿て鉄杭》」
メルセンの背中に突き刺さる何か。
「丁度いい所に落ちてた」
メルセンが振り返ると、レニーが無くした筈の左腕を突き立てていた。
「お、おい、マテ、今俺は」
「あれー、きこえないなー《爆ぜろガラクタ》」
そう言ってレニーは左腕を起爆した。
メルセンは崩れ落ち、そして、勝者を告げる鐘が鳴る。
「本当、無駄に頑丈」
身体のほとんどを欠損したレニーが勝者となった。
広間の景色砕けるように崩れ、元の暗い空間に戻っていく。
「《土精よ、我が望む組み立てを》」
レニーはメルセンが落とした杖を口で咥え、即席の体を作り上げた。
「引き際は……大事」
彼女はボロボロになったメルセンと、青年を引き摺って、壁に空いた大穴から去って行った。
◇◇◇◇◇◇◇◇
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思わずテンションが高くなってしまった。
殲滅とか言ってたから不味いかと思ったけど大丈夫だったし、先生も回収していってくれて良かった。
回収、回収か……そうか、そもそも犠牲者が出ない形にすれば良いじゃん。
《なあ、小娘。強すぎる守護者はいなくなった。だがな、もう一度聞くが、ここでそんなに喜んでいいのか?》
いや、肉塊は単純で純粋な子だ、私を疑ったりしない。
「クドゥリュー様、守護者、負けて、しまい、ました…」
振り返るとシュンとしたような様子の肉塊。
「なぜ、強気でいられる、のですか?」
《それみたことか》
大丈夫だ、問題ない。
「逆に考えるんだ。今回の失敗は我々に確かな情報を与えたと。対策はより我々は強くなれると!大丈夫!また新しい奴を捕まえよう!そ、それより上に上がった奴らをどうにかしないと!」
「そう、ですね、落ち込む、より、次、です」
触手の腕を固く握りしめている。
別に頑張らなくてもいいんやぞ。
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