17 / 88
地下迷宮と馬鹿騒ぎ
第16話 捜査と突入
しおりを挟む
「何だこれ、おーいレイマンの旦那ー?生きてんのかー?」
「やはり私の予感は正しいぞ。これは事件だ!」
当たって欲しくない予感だ。
事件なんざいくら起きてくれてもいい。
俺が関わらないなら。
「じゃあ、レイマンの店が原因不明の爆発、店主は死亡って事で」
「死んでねえぞ!勝手に殺すんじゃねぇ!」
物陰からボロボロのレイマンが瓦礫の上をヨタヨタと歩いて来た。
あのレイマンがこんな姿になるとは、余程のことだろうな、やはり関わりたくない。
「殺人事件と爆発事故だったらどっちの方が点数が高いだろうか?ロイド三等監視官?」
「そりゃいうまでもありませんな」
どっちでも問題にならない。
ここは地上ではないからだ。
普段から起きている事をいちいち問題に取り上げるか?取り上げないだろう。
「ロイドじゃねえか、全くご苦労なこった。いつも詰所で寝てるお前が何で出て来てるんだ?」
「こちらのお嬢様がね。なんでも二階級特進したいそうなんで」
「これまた訳のわからんやつが来たもんだな。生憎店は開店休業だ。お前らの用のあるものなんざここにはねぇよ」
そりゃそうだろうな、俺にも用はない。
もしあるのなら、この頭の愉快なお嬢様を黙らせる魔導具が欲しいが。
「知っているぞ!お前には何か…そう何かあるだろう!」
安いカマかけだ、まあ腕っ節だけで頭はすっからかんのレイマン程度だったら引っかかるだろう。
「今日は勘違いで酷い目にあってんだ。そんなカマかけ、引っかかるかよ」
珍しいこともあるもんだ、いつものなら、深刻そうに言っておけば真に受けるだろうに。
「…いや!何かあるはずだ!私は運がいいからな!」
「なあ、お嬢様?この街で後ろめたい事がない住人なんざ、いないんじゃあないですかね?」
「絶対に何かあるはずだ!」
聞いちゃいねぇ、こいつを監視官に任命したやつの顔を見てみたいな。
「めんどくせぇなぁ…そんなに手柄が欲しいんなら、今からバックリーのどこにでも行ってこいよ!」
「ほう?それは何故だ?」
「"両刃の斧"だ、後は言わなくてもわかるな」
今一番聞きたくない名前だった。
この間の始末が如何に面倒だったか思い出される。
肉片の回収とかを何故監視官がやらないといけない?
「おぉっと、俺は用事を思い出したぞ、報告書のチェックをしないとなぁ、今すぐに帰らないとなぁ」
「逃がさんぞロイド三等監視官?両刃の斧というのは何だ?」
喜々とした表情のティール。
俺をしっかり掴んで離さない。痛みすら感じる。
「絶対に関わっちゃいけない奴っすよ、俺らじゃ手に負え…」
「ほう?どうやらツキが回ってきたようだな!」
「はあ?」
「捕獲するぞ。その何とやら」
こうして俺の監視官としての最後の仕事が始まった。
◆◆◆◆◆◆◆◆
商館が遠くに見えましたが、入り口の門は閉ざされています。
「見てください!閉まってますよ!レモナ様!」
「い…まっ…」
風でレモナ様の声が聞こえません。
ゴブリンのおじさんに乗って滑走しているのであっという間です。
でも私とレモナ様の魔術で無理やり走らせているので急には止まれません。
ここは、レモナ様が仰っていた通りに、ご挨拶差し上げないと。
「《氷精の礫を!息吹を!ここに!》」
「え?」
扉を吹雪と氷塊で吹き飛ばしました。
これで商館の方も気がついてくれるでしょう。
そのまま突入します。
「こんなものですか?レモナ様」
「え?……あ。そうね!」
「お邪魔しまーす」
ガラ空きになった入り口から私たちは堂々と入りました。
「これが"ダイナミックエントリー"…なのですね!」
「そ、そうね!」
レモナ様も腕を組んで頷いています。
強者になった気分です。楽しくなって来ました。
今ならフーカさんも倒せるような気がします。
扉の先にはボロボロになった人がいました。
どうしたのでしょう、まるで礫で打たれたような姿ですが。
「ぅ…ぐっ、お前ら何者だ!」
「何者と聞かれると答えに困りますねぇ、何と答えたらよろしいでしょうか?レモ」
口を塞がれました、少し苦しいです。
何か間違った事いいましたかね?
「わ、私達は問題を複雑にしたいわけじゃないわ!お、落ち着きなさい!」
「これが落ち着いてられるか!そ、そいつはなんだ!なんでそんな酷い事ができる!」
足元には血塗れのゴブリンおじさん。
おかしいですね、最初はこんなじゃなかったのに。
困りました、治癒魔術は得意じゃないですが…
「お、応急処置を…《名も無き精霊よ、その者を癒せ…》」
出血を抑え……あっ。おじさんの腕が変な方向に…!わ、私は何もしていません!見てません!どうしましょう!大変です!
「モモ!なんて事するの!」
「お、脅しには屈しない!」
「だ、大丈夫です、今直します!《名も無き精霊よ、その者を癒せ…》」
目を瞑って、落ち着いて、深呼吸してもう一度。
ゴキゴキと嫌な音がしました。
なんの音でしょうか?目を開けたくありません。
もう何も聞こえません、わたしわるくないです。
「も、モモォーー!!」
「これ程までに恐ろしい魔術師は見たことがない…!殺さずしてここまで痛めつけるとは…!」
「ち、ちがうわ!こ、この人は……誰だっけ?あー、モモ?この人の物を…」
「あ、これを受け取りまして!」
私の鞄にしまっていた杖を取り出して、よく見えるように掲げます。
きっとこれで誤解も解けてくれるはずです。
「なっ!"黒鉄の杖"!そうか、ピーターズバーグの残党かお前ら!」
「へ?」
何やら不穏な空気です。
「くたばりやがれ!スベトラーナの犬め!」
杖を構えて魔術を打とうとしています!
これは、失敗してしまったかもしれません!
早く防がないと!
でも、唱える前に商館の人は氷漬けになっていました。
手元にあったおじさんの杖が、ほんのりと魔力光を帯びています、勝手に魔術が出ていたみたいです。
何故でしょう……私は詠唱してないのに。
「モモ!ダメよ!手荒な真似しちゃ!」
レモナ様が固まった商館の人と、私との間に走って庇います。
「つ、杖が勝手に……!わ、わたしじゃ…」
奥の扉が開いて、また人がやってきました。
「な、なんだこれはっ!」
この状況をどうやって説明しましょう……いえ、私は今すぐにでも逃げ出したい気分です。
「やはり私の予感は正しいぞ。これは事件だ!」
当たって欲しくない予感だ。
事件なんざいくら起きてくれてもいい。
俺が関わらないなら。
「じゃあ、レイマンの店が原因不明の爆発、店主は死亡って事で」
「死んでねえぞ!勝手に殺すんじゃねぇ!」
物陰からボロボロのレイマンが瓦礫の上をヨタヨタと歩いて来た。
あのレイマンがこんな姿になるとは、余程のことだろうな、やはり関わりたくない。
「殺人事件と爆発事故だったらどっちの方が点数が高いだろうか?ロイド三等監視官?」
「そりゃいうまでもありませんな」
どっちでも問題にならない。
ここは地上ではないからだ。
普段から起きている事をいちいち問題に取り上げるか?取り上げないだろう。
「ロイドじゃねえか、全くご苦労なこった。いつも詰所で寝てるお前が何で出て来てるんだ?」
「こちらのお嬢様がね。なんでも二階級特進したいそうなんで」
「これまた訳のわからんやつが来たもんだな。生憎店は開店休業だ。お前らの用のあるものなんざここにはねぇよ」
そりゃそうだろうな、俺にも用はない。
もしあるのなら、この頭の愉快なお嬢様を黙らせる魔導具が欲しいが。
「知っているぞ!お前には何か…そう何かあるだろう!」
安いカマかけだ、まあ腕っ節だけで頭はすっからかんのレイマン程度だったら引っかかるだろう。
「今日は勘違いで酷い目にあってんだ。そんなカマかけ、引っかかるかよ」
珍しいこともあるもんだ、いつものなら、深刻そうに言っておけば真に受けるだろうに。
「…いや!何かあるはずだ!私は運がいいからな!」
「なあ、お嬢様?この街で後ろめたい事がない住人なんざ、いないんじゃあないですかね?」
「絶対に何かあるはずだ!」
聞いちゃいねぇ、こいつを監視官に任命したやつの顔を見てみたいな。
「めんどくせぇなぁ…そんなに手柄が欲しいんなら、今からバックリーのどこにでも行ってこいよ!」
「ほう?それは何故だ?」
「"両刃の斧"だ、後は言わなくてもわかるな」
今一番聞きたくない名前だった。
この間の始末が如何に面倒だったか思い出される。
肉片の回収とかを何故監視官がやらないといけない?
「おぉっと、俺は用事を思い出したぞ、報告書のチェックをしないとなぁ、今すぐに帰らないとなぁ」
「逃がさんぞロイド三等監視官?両刃の斧というのは何だ?」
喜々とした表情のティール。
俺をしっかり掴んで離さない。痛みすら感じる。
「絶対に関わっちゃいけない奴っすよ、俺らじゃ手に負え…」
「ほう?どうやらツキが回ってきたようだな!」
「はあ?」
「捕獲するぞ。その何とやら」
こうして俺の監視官としての最後の仕事が始まった。
◆◆◆◆◆◆◆◆
商館が遠くに見えましたが、入り口の門は閉ざされています。
「見てください!閉まってますよ!レモナ様!」
「い…まっ…」
風でレモナ様の声が聞こえません。
ゴブリンのおじさんに乗って滑走しているのであっという間です。
でも私とレモナ様の魔術で無理やり走らせているので急には止まれません。
ここは、レモナ様が仰っていた通りに、ご挨拶差し上げないと。
「《氷精の礫を!息吹を!ここに!》」
「え?」
扉を吹雪と氷塊で吹き飛ばしました。
これで商館の方も気がついてくれるでしょう。
そのまま突入します。
「こんなものですか?レモナ様」
「え?……あ。そうね!」
「お邪魔しまーす」
ガラ空きになった入り口から私たちは堂々と入りました。
「これが"ダイナミックエントリー"…なのですね!」
「そ、そうね!」
レモナ様も腕を組んで頷いています。
強者になった気分です。楽しくなって来ました。
今ならフーカさんも倒せるような気がします。
扉の先にはボロボロになった人がいました。
どうしたのでしょう、まるで礫で打たれたような姿ですが。
「ぅ…ぐっ、お前ら何者だ!」
「何者と聞かれると答えに困りますねぇ、何と答えたらよろしいでしょうか?レモ」
口を塞がれました、少し苦しいです。
何か間違った事いいましたかね?
「わ、私達は問題を複雑にしたいわけじゃないわ!お、落ち着きなさい!」
「これが落ち着いてられるか!そ、そいつはなんだ!なんでそんな酷い事ができる!」
足元には血塗れのゴブリンおじさん。
おかしいですね、最初はこんなじゃなかったのに。
困りました、治癒魔術は得意じゃないですが…
「お、応急処置を…《名も無き精霊よ、その者を癒せ…》」
出血を抑え……あっ。おじさんの腕が変な方向に…!わ、私は何もしていません!見てません!どうしましょう!大変です!
「モモ!なんて事するの!」
「お、脅しには屈しない!」
「だ、大丈夫です、今直します!《名も無き精霊よ、その者を癒せ…》」
目を瞑って、落ち着いて、深呼吸してもう一度。
ゴキゴキと嫌な音がしました。
なんの音でしょうか?目を開けたくありません。
もう何も聞こえません、わたしわるくないです。
「も、モモォーー!!」
「これ程までに恐ろしい魔術師は見たことがない…!殺さずしてここまで痛めつけるとは…!」
「ち、ちがうわ!こ、この人は……誰だっけ?あー、モモ?この人の物を…」
「あ、これを受け取りまして!」
私の鞄にしまっていた杖を取り出して、よく見えるように掲げます。
きっとこれで誤解も解けてくれるはずです。
「なっ!"黒鉄の杖"!そうか、ピーターズバーグの残党かお前ら!」
「へ?」
何やら不穏な空気です。
「くたばりやがれ!スベトラーナの犬め!」
杖を構えて魔術を打とうとしています!
これは、失敗してしまったかもしれません!
早く防がないと!
でも、唱える前に商館の人は氷漬けになっていました。
手元にあったおじさんの杖が、ほんのりと魔力光を帯びています、勝手に魔術が出ていたみたいです。
何故でしょう……私は詠唱してないのに。
「モモ!ダメよ!手荒な真似しちゃ!」
レモナ様が固まった商館の人と、私との間に走って庇います。
「つ、杖が勝手に……!わ、わたしじゃ…」
奥の扉が開いて、また人がやってきました。
「な、なんだこれはっ!」
この状況をどうやって説明しましょう……いえ、私は今すぐにでも逃げ出したい気分です。
0
お気に入りに追加
291
あなたにおすすめの小説
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
【異世界ショップ】無双 ~廃絶直前の貴族からの成り上がり~
クロン
ファンタジー
転生したら貴族の長男だった。
ラッキーと思いきや、未開地の領地で貧乏生活。
下手すれば飢死するレベル……毎日食べることすら危ういほどだ。
幸いにも転生特典で地球の物を手に入れる力を得ているので、何とかするしかない!
「大変です! 魔物が大暴れしています! 兵士では歯が立ちません!」
「兵士の武器の質を向上させる!」
「まだ勝てません!」
「ならば兵士に薬物投与するしか」
「いけません! 他の案を!」
くっ、貴族には制約が多すぎる!
貴族の制約に縛られ悪戦苦闘しつつ、領地を開発していくのだ!
「薬物投与は貴族関係なく、人道的にどうかと思います」
「勝てば正義。死ななきゃ安い」
これは地球の物を駆使して、領内を発展させる物語である。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる