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気持ちと裏腹に
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しばらくすると唯人が部屋に来た。
「…あ、もしかして姉貴来た?」
「え?」
「俺の服パクって行かなかった?」
「いや…どうだろ?」
「は?」
秘密と言われてしまった手前、俺の口から漏らすわけにはいかない。
が、かなりの確率でバレていたため、観念して今起きたことを唯人に話した。
「ったく。あいつすぐ俺のお気に入りパクっていくんだよな…。」
「唯人ってめちゃきれいな姉ちゃんいたんだな。」
「あ?あいつ顔はいいけど男遊びひどいからやめといたほうがいいぞ。
いっつも違う男と遊んでるから。」
「まじ?」
「自分でも行ってたけど、ダメ男製造機だから(笑)
付き合った男全員、あいつに貢ぎまくって破産してるから(笑)」
「え?!」
「ま、本当かどうかは知らないけどなー(笑)」
「まじかよ。やべー女じゃん(笑)」
「だろ?(笑)」
そう笑いながらいった言葉とは裏腹に彼女のことが気になって仕方がない俺。
そのあとさりげなく名前を聞き出し、【あゆみさん】という事が分かった。
が、しかし一目惚れをしたことは唯人には当然言えない秘密だったので、
こうして一年経った今でもなんの進展もなく、
たまに家に遊びに行ったときに偶然会えることをただ待っている状況だった。
「…あ、もしかして姉貴来た?」
「え?」
「俺の服パクって行かなかった?」
「いや…どうだろ?」
「は?」
秘密と言われてしまった手前、俺の口から漏らすわけにはいかない。
が、かなりの確率でバレていたため、観念して今起きたことを唯人に話した。
「ったく。あいつすぐ俺のお気に入りパクっていくんだよな…。」
「唯人ってめちゃきれいな姉ちゃんいたんだな。」
「あ?あいつ顔はいいけど男遊びひどいからやめといたほうがいいぞ。
いっつも違う男と遊んでるから。」
「まじ?」
「自分でも行ってたけど、ダメ男製造機だから(笑)
付き合った男全員、あいつに貢ぎまくって破産してるから(笑)」
「え?!」
「ま、本当かどうかは知らないけどなー(笑)」
「まじかよ。やべー女じゃん(笑)」
「だろ?(笑)」
そう笑いながらいった言葉とは裏腹に彼女のことが気になって仕方がない俺。
そのあとさりげなく名前を聞き出し、【あゆみさん】という事が分かった。
が、しかし一目惚れをしたことは唯人には当然言えない秘密だったので、
こうして一年経った今でもなんの進展もなく、
たまに家に遊びに行ったときに偶然会えることをただ待っている状況だった。
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