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してやられたわ
しおりを挟む「…どう?」
「ちょっと落ち着いた。」
「なら良かった♪」
「…でも、まだ足りない。」
「えっ?」
「もっと安心できるようにして?」
「…どうやって?」
「…ん。」
俺が口を突き出すと恥ずかしそうに赤くなるナルミ。
恥ずかしくてできないよ~と下を向いたので、
俺の中の男の部分が本能的に反応し、ナルミの唇を奪っていた。
「…っ!」
「…ナルミがしてくれないから。」
「だって…初めてだもん…。」
「えっ。」
「彼氏とキスしたの、あっくんが初めてだよ…?」
「まじ?なんか俺、大丈夫になったかも(笑)」
「何それ(笑)」
「へへっ(笑)
ナルミの初めて今日で二回ももらっちゃった(笑)」
「これからの初めても全部あっくんとがいいな。」
「…!」
ナルミがそんな可愛いことを言うもんだから俺の顔が真っ赤になった。
「あっくん、顔真っ赤だよ?可愛い(笑)」
「彼女の前で顔真っ赤になるの、初めてかも。」
「そうなの?(笑)嬉しい♪」
そんなこんなで俺の機嫌も直り、楽しく過ごした。
夕方になってきたので、遅くならないうちにとナルミを家まで送って行った。
今日の出来事を思い出しながら家に帰ると、母さんが夕飯の支度をしていた。
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