妄想女子の青春記。

こつぶ

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第十七章 灼熱の体育祭②

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優羽先輩と体育祭のペアを組むことになってからというもの、
学校以外でも優羽先輩との距離がぐっと縮まったように感じる。


メールをしているのが当たり前のようになった九月。
再び学校が始まり、久々に会う友だちが想像以上に焼けていたり、
夏休みの思い出話に花が咲いていた。



「おはよー、さおちゃん♪」
「にぃちゃん、おはよ。調子はどう?」
「ん?それ聞いちゃいますか?」
「まぁ、聞かなくても顔にめちゃくちゃ出てるけど(笑)」
「そう?(笑)もうね、幸せでしかない(笑)」
「はい、うざい(笑)」
「ちょ、ひどいな。」
「あたしにも幸せ分けろ?」



私の惚気にも相変わらずなさおちゃん。
また毎日こうやって学校で会えて近況を報告し合えるのは本当に嬉しい。


授業もそれなりに始まり、体育祭の練習が全校生徒で行われる。
全員がグランドに集合し、開会式や閉会式の練習を行う。


団長は舞台の上、リーダーは各クラスの前に並んでいるため、
私と優羽先輩の距離も近い。
いつも斜め前にいる優羽先輩の後ろ姿を
拝めるこの時間が本当にありがたかった。(変態的思考)
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