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第十六章 灼熱の体育祭①
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しおりを挟む【件名:こんばんは】
【内容:優羽先輩!応援リーダーになったんですね!
私もなりました~(笑)
夏休み優羽先輩に会えるのが楽しみすぎます!!】
~♪
【件名:どーも。】
【内容:そうなんだ!俺に会うの楽しみとかヤバいな(笑)】
他愛もない内容でもメールが続くようになった六月。
この頃の私はメールでは優羽先輩と完全に打ち解け、
大好きアピールが止まらず毎回のように
優羽先輩の存在を神と化して話をしていた。
そんな日々の中で部活に恋に勉強に勤しみ慌ただしく迎えた七月中旬。
待っていた終業式も無事終わり、夏休みへと突入したのだった。
「あー、とりあえず今日で学校休みか!
またこの季節がきたって感じ。」
「長期連休前はなぞの落ち込み気にいつもなってたけど、
今年はにぃちゃん明るいね?」
「当たり前よ!
だって、優羽先輩とメールもできれば会う約束だってあるんだから。
未来は明るいぞ♪」
「会う約束って、学校ででしょ?いっそのこと遊びにでも誘ってみたら?」
「それはマジで無理すぎ!」
「なんで?」
「いや、二人でとか何話したらいいか分かんない!」
「男子高生かよ(笑)」
「いや、女子中学生もそんなもんでしょ!相手はあの優羽先輩だよ?」
「そんな緊張するものかね?」
「緊張どころの騒ぎじゃないんだから!」
「はいはい。」
そんな言い合いをしながらさおちゃんと下校。
来たる体育祭の練習日に向けて女磨きを頑張ろうと決意した私なのであった。
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