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第十五章 願いを込めて…
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しおりを挟むしかし、完成したはいいものの学校で渡すなんて
大それたことを私ができるはずもない。
悩んだ挙句、優羽先輩の家の近くの公園に集合して渡すこととなった。
ただ渡すだけだが、相手は大好きな優羽先輩。
会うための服装をまたさおちゃんに選んでもらい、
髪型もセットしていざ戦地へ向かう私。
公園につくと、まだ優羽先輩は来ておらずメールを入れることにした。
【件名:件名なし】
【内容:ちょっと予定より早いですが、着きました!】
するとすぐに返信が来た。
【件名:件名なし】
【内容:まじ?早いな(笑)
ちょっと待って、今いく!】
私のために急いで来てくれることが嬉しいような、
申し訳ないようなそんな気持ちになりながらしばらく待つと、
とことこ歩いてそれらしい人が近づいてきた。
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