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第十四章 ファンクラブの悲劇
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「…ちょ、…っと。待って…よ。」
思わず言葉を失う私。
後から入ってきたさおちゃんも私の動揺する姿を見て、
疑問を抱きつつすぐに状況を理解した様子。
「…!っあ、先輩!!!!」
「…これ何か分かる?」
目の前にはリコ先輩と愛華先輩。
手に持っているのは…まぎれもなく私が昨日
ニヤニヤしながら作成したさとち先輩のファンクラブ会員証。
「…それ、どこで…?」
動揺を必死に隠しながら、声を絞り出す私。
その様子を不思議そうに思いながらも、
なぜ私がそんな様子なのか気づいていない先輩たち。
「なんか部室に落ちててさ~。ファンクラブ会員証?…誰のかな?(笑)」
「っあ、なんか、それ多分、持ち主分かります!」
「そう?じゃ、新菜に渡しちゃっていい?」
「…っはい!!!!」
そう言ってリコ先輩からカードを受け取る私。
ファンクラブ会員証と書いてあるだけで、
具体的な名前を書いていなかったので
どうやら先輩たちにはバレていなかったようだ。
ホッと胸をなでおろしながら
先輩たちが部室から出るのを見送り、瞬時に会員番号を確認する私。
思わず言葉を失う私。
後から入ってきたさおちゃんも私の動揺する姿を見て、
疑問を抱きつつすぐに状況を理解した様子。
「…!っあ、先輩!!!!」
「…これ何か分かる?」
目の前にはリコ先輩と愛華先輩。
手に持っているのは…まぎれもなく私が昨日
ニヤニヤしながら作成したさとち先輩のファンクラブ会員証。
「…それ、どこで…?」
動揺を必死に隠しながら、声を絞り出す私。
その様子を不思議そうに思いながらも、
なぜ私がそんな様子なのか気づいていない先輩たち。
「なんか部室に落ちててさ~。ファンクラブ会員証?…誰のかな?(笑)」
「っあ、なんか、それ多分、持ち主分かります!」
「そう?じゃ、新菜に渡しちゃっていい?」
「…っはい!!!!」
そう言ってリコ先輩からカードを受け取る私。
ファンクラブ会員証と書いてあるだけで、
具体的な名前を書いていなかったので
どうやら先輩たちにはバレていなかったようだ。
ホッと胸をなでおろしながら
先輩たちが部室から出るのを見送り、瞬時に会員番号を確認する私。
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