妄想女子の青春記。

こつぶ

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第七章 秋だよ、文化祭だよ!②

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「いや、出るって言っても何で参加する気?」
「んー。それはっまだ考えてないんだけどさ。」
「なんだそりゃ(笑)」
「でもさ、にぃちゃん!
 これに出れば優羽先輩に自分の存在を認知してもらえるんだよ?」
「そうかもしれんけど、さすがにリスク高すぎじゃね?」
「そうかな?楽しそうっちゃ楽しそうじゃない?」
「うーん…。」

「なんとなく、思い出の一つとしてさ!やろうよ!」
「どうしようかな…。」


どうしたものかと決めかねている私に対して、さおちゃんが口を開いた。


「じゃあ、私がマネージャーで全力サポートするから三人で出なよ!」


「え?」


このさおちゃんの裏切り行為とも思える
【私はサポート役で!恥をさらすのは御免よ!】発言が
一番賢い逃げ方だと気づいたのはもう少し先の話だ。

全力でサポートするというさおちゃんに、やる気満々のタカナナ。
やるなら一緒にやるよースタンスの妃菜ちゃん。



…私も参加させられることになったのは言うまでもない。
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